10月15日、パ・リーグのクライマックスシリーズ・ファイナルステージ第4戦を京セラドーム大阪にて観戦した。接戦の末、9回裏に中川のタイムリーで3対2とバファローズがサヨナラ勝ちを収め、日本シリーズへの進出が決まった。私にとっては日程的に土曜日のナイターが唯一の現地観戦の機会で、今季最後となる現地の盛り上がりを大いに楽しんだ。そして、先日まで熱戦が繰り広げられたあの日本シリーズである。
それにしても、リーグ優勝、クライマックスシリーズ制覇に続き、先日の日本一と続く中、その都度記念グッズが発売される。私もその都度、小物を中心に何点か予約した。受注生産のものが中心で、手元に届くまでにはそれなりの日数がかかるのだが(モノによっては年が明けてから)、その分より長く余韻を楽しむことにしよう。
さて、10月15日夜はそのまま西九条に移動して、建物のすぐ横を走る大阪環状線の列車の音を聞きながら一夜を過ごす。翌朝はパンとジュースの簡単な朝食サービスがあるが、しっかりしたものは前夜のうちにコンビニで仕入れておいて、それらをいただいた後に朝6時半に西九条を出発。阪神なんば線で大阪難波に向かう。
16日は、クライマックスシリーズと合わせての目的である神仏霊場めぐりで京都に向かう。今年の4月に始めた神仏霊場めぐりだが、早くも6回目の遠征となる。野球観戦と絡めることが多く、それで回数が増えている。限られた日程の中でなかなか濃い時間となっているように感じるが、そこは欲深いもので、それぞれの回でもう少し遅くまで現地に滞在すれば、もう1ヶ所でも回ることができたかなと思うこともある。ただ、週末を使って遠征する中、これまでのところは翌日の仕事への影響を少なくするため、あまり帰宅が遅い時間にならない程度に現地を後にしている。
行先は京都だが、目的地は前回のくじ引き・あみだくじで決まった京都34番・行願寺革堂である。ここは神仏霊場の札所というよりは、西国三十三所の第19番札所のイメージが強い。それはともかく、神仏霊場めぐりと合わせて西国三十三所の4巡目も兼ねることができる。
このエリアを見渡すと、西国三十三所の第18番・頂法寺六角堂は合わせて行きたいところ。そして、神仏霊場めぐりだと京都19番・相国寺がある。相国寺は、前回8月初めに訪ねた時に納経所が休みのため朱印をいただけず、巡拝にカウントしなかった寺である。ただその後のあみだくじで行願寺が出たことで、「ルートはつながっているな」と思い、次の神仏霊場めぐりは相国寺の秋の特別拝観期間中だなと決めた。それが、ちょうどクライマックスシリーズのファイナルステージの時季と一致したわけだ。
相国寺の秋の特別拝観期間では、本堂にあたる法堂も公開されている。また、境内にある承天閣美術館も、ちょうど16日から秋季展のⅡ期が始まるとあった(前日までだと、展示物の入れ替え期間と重なって休館中だった)。これ以上ないタイミングである。
また、少し西に離れたところで京都17番・宝鏡寺が残っているので、この機会に一緒に回ってみよう。
相国寺、承天閣美術館が開くのが10時からということでそこを軸に考える。帰りに新幹線に乗るので、まずは京都駅のコインロッカーに荷物を預け、地下鉄で今出川に移動し、宝鏡寺~相国寺~行願寺革堂~頂法寺六角堂と回り、京都駅に戻るルートとする。次の行き先を決めるあみだくじは行願寺革堂で行うが、仮に行き先が鴨川の東側となると、延長してもう1~2ヶ所は回ることになるかな・・。
・・さて、西九条から京都に向かうのなら大阪環状線で大阪に出て、JR京都線(この時間なら快速)に乗るのが最短だが、あえて6時半に西九条を出て大阪難波に向かった。遠回りになるが、近鉄にも乗ってみようと思った次第である。
大阪難波からは7時発の名古屋行き特急「ひのとり」に乗車。実は、プレミアムシートの名古屋寄り先頭の1人席が取れたのである。「ひのとり」のプレミアム、レギュラーそれぞれに乗車したことがあるが、先頭席というのは初めてである。この便に乗ったのは大和八木に停車するためである。
地下区間を抜け、鶴橋に到着。確かにこの席からは運転席、そして前方の景色は見えるが、運転席から先頭部にかけてのフレームが邪魔に感じないこともない。実は、鶴橋から2人掛け通路側の席に1人で乗って来た客がいたのだが、むしろこちらのほうが運転士の真後ろで、前面の展望はよさそうだ。窓側の席の客を気にしなければここが最上の席かもしれない。
ただ、最前列の席にも弱点があり、ちょうどこの時間、東からの朝日がまぶしいのである。前方にはカーテンがないため、日差しが正面からモロに当たって来る。まあ、これは時間帯による些細なことで、シートの快適さというのは評判通りである。近鉄も運賃の値上げが発表されるなどなかなか苦しい状況だが、さまざまな特急が走っているのは魅力で、ぜひ利用してほしいと思う。
こちらは息の長い活躍を見せるビスタカーである。時刻表を見ると松阪から来るようで、大和八木では大阪線のホームに停車した後、連絡船を伝って橿原線に入っていく。京都行きビスタカーが到着した後、続いて名古屋から来た大阪難波行きの特急が到着し、ホーム上で接続を取る。
ビスタカーでは階上席に座る。ちょうど階下席には5~6人のグループが陣取っていて、朝早くから出来上がっているのか話し声が賑やかだ。階上席の通路の自動ドアが開くたびに、話し声が客室内に入って来る。まあ、そこはそういう席だからな・・。その一方、新幹線に乗ると今でも「座席を向かい合わせにしてのご利用はご遠慮ください・・」との放送が流れる。
奈良盆地、西の京エリアを通過する。西の京、斑鳩といったところにも神仏霊場の多くの札所が並んでおり、また遠征に来ることもあるだろう。
大和西大寺から京都線に入る。大和西大寺といえばこの7月、安倍晋三元首相の銃撃の場として全国的に有名になったといえる場所である。2022年のニュースをランキング形式で振り返るならば、ウクライナ戦争と並んで1位か2位に入ることだろうと思う(この事件がきっかけになった統一教会をめぐる問題もあるが)。事件直後、銃撃された場に慰霊碑を建てる動きもあったそうだが、元々進められていた駅前の道路整備の一環として当初の予定通り車道になるという。まあ、慰霊したい向きには何もそのピンポイントの場所でなくとも、歩道のじゃまにならない一角で十分だと思う。
京都府に入り、JR学研都市線とも並走しながら北上する。京都南部にも札所が点在しており、先ほどの奈良西部とも合わせて、神仏霊場のエリアはまだまだ広い。今のところ、京都市内や奈良東部など、比較的固まったエリアが続くことが多いのだが・・。
東寺の五重塔を見た後で、京都に到着。東寺も神仏霊場の札所の一つである。京都駅近辺ではここだけポツンと存在しているので、どこと絡めて訪ねようかな。
八条口のコインロッカーに荷物を預け、地下鉄に乗る前に反対側の在来線側、七条口に向かう。こちらに来たのは、JR西日本の西国三十三所キャンペーンのスタンプラリーのためである。西国めぐり4巡目はもう一度JRのキャンペーンに参加することにしたのだが、現在は時代の流れか、スタンプラリーといっても台紙にスタンプを押すのではなく、QRコードを読み込んでスマホアプリに登録する方式である。京都駅の改札口横に、今回訪ねる予定の行願寺革堂、頂法寺六角堂のほかに、今熊野観音寺、清水寺、六波羅蜜寺の3ヶ所のコードがある。過去にも行ったことがあるからという乱暴な理由で、今回で5つともスタンプを確保してしまった。
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