まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

三重県内サイコロの旅・2~鈴鹿は企業城下町

2017年06月20日 | 旅行記D・東海北陸
三重県内を一泊二日でサイコロを使って回る旅。最初の選択肢は近鉄鈴鹿線の終点・平田町である。

「本田技研がありますね、名前は聞くところなんで行ってみますか」と、駅前の地図を見ていた支障さんの提案でそちらに向かうことにした。地図では1~2キロほどありそうだ。

平田町はさびしい終着駅なのかと勝手にイメージしていたが、駅前にも飲食店やコンビニ、ホテルなどもあり、県道も交通量が多い。

そんな中、立派な造りのレストランに出会う。「みさき屋」という、丁稚さんのキャラクターの看板がかかる焼肉店だが、鈴鹿名物「ぼつ焼」の看板や幟が目立つ。ぼつ焼?私も支障さんも初めて聞く名前である。調べると松阪豚のハラミ(横隔膜)の部位だそうで、稀少価値があるとのこと。この店が発祥で、これまでもテレビの取材などで有名なのだとか。そう聞くと食べたくなるが、残念ながら店は夕方からのみの営業である。うーん、鈴鹿に泊まるという選択肢があればなと残念がる。

その「みさき屋」と道を挟んだ南側には大きな工場がある。「旭化成体育館」という建物もあり、旭化成の工場であることがわかる。旭化成というと宮崎延岡というイメージがあるのだが、鈴鹿にも大きな工場があるのか。

そして、この鈴鹿の工場というのは、同社の主力製品で一般家庭でもおなじみのサランラップの製造拠点だと知ってなお驚く。発売以来50年以上鈴鹿で製造しており、5年前には工場もリニューアルした。これも三重かと一つ勉強になった。

その旭化成に隣接するのは広大なイオンモール。「こういうのを見ると、改めて岡田さんのところやなと思う」と支障さん。「岡田さん」というのは、四日市出身、現在のイオン(かつてはジャスコ)を創業、経営する岡田一族と、民進党の岡田克也議員である。イオンモールじたいは全国にあり珍しいものではないが、三重県で遭遇すると、「やはり本場ですな」「三重県らしい」と、二人してうなることである。

旭化成とイオンモールが向かい合う道を抜けると、やって来たのが本田技研の鈴鹿工場の北東端。せっかくなので正門まで向かう。さすがは世界的な自動車会社の主力工場で、守衛もものものしい。「旭化成のほうがオープンな雰囲気でしたね」と支障さんが評する。

そんな工場のフェンスに「祝」の横断幕が張られている。今夏の都市対抗野球の出場を祝うものである。ホンダ鈴鹿は東海地区の強豪チームである。都市対抗野球と言えば、私の勤務先企業もおかげさまで今年の出場が決まっており、そういえば組み合わせも決まったのではないかと検索する。私の勤務先企業とは、お互いに勝ち進めば準決勝で対戦することになる。およそ1ヶ月先のことだが、お互いがんばってほしい。

工場を一回りしようと歩くが、四角形の一辺を行くだけでも結構かかる。さすがに全部回るのは断念して、北西端のところで折り返しとする。ではここで次のサイコロにしよう。今度は「お城」をテーマとして選択肢を作った。

1.桑名城

2.津城

3.亀山城

4.伊賀上野城

5.松阪城

6.鳥羽城

城といっても、天守閣が復元されたものもあれば、櫓だけ、石垣だけというのもある。城そのものというよりは、城を含めた町並みを見ようという思いもある。

今回のサイコロは支障さんにお願いして、スマホをなぞってもらう。出た目は・・・1。桑名城、平田町からさらに北上だが、近鉄で行けるところであり、出目としては良い。こちらも通過するが歩いたことのない町で、新たな発見があるかと期待する。

歩いて平田町まで戻り、ぼつ焼が気になりつつも伊勢若松まで戻る。急行で晴天の伊勢平野を走り抜け、桑名に到着。そろそろお昼前である・・・。
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