今回の西国四十九薬師めぐりの奈良の4ヶ所を終えて、広島に戻ることにする。
これまでの大阪住まいなら、奈良との行き来は近鉄奈良線の快速急行かJRの大和路快速、果ては近鉄の橿原神宮前回りとか柏原からの道明寺線といったルートがあった。
ただ今回はお上りさんのようなところもあり、近鉄奈良から大阪難波まで特急に乗る。14時25分発の大阪難波行きACE車両である。後の時間帯ならビスタカーが充てられているようだが。
窓際には奈良の土産として買った「春鹿」。ならまちの一角にある酒蔵・今西清兵衛商店の一品である。もっとも、特急の中で空けたわけではなく、土産としてそのまま持ち帰る。
平城京跡や、生駒山から見る大阪平野の景色も、特急から見ると旅行気分となる。
そのまま大阪難波に到着。時刻は15時。新大阪に向かう前に、遅い昼食兼早飲みとしよう。結局それが目的なのかと言われると刺さるものがあるが、向かったのはこれまでちょくちょくお邪魔していた「赤垣屋」。
「赤垣屋」じたいは市内に何店舗があり、私がメインにしていたのはあべの店だったが、今回は天王寺に回らなかったので難波店にする。立ち飲み店ながら、コロナ対策でカウンターの一人分スペースにもビニールの幕が張られていて、感染対策としている。これまでのように、混んできたらお詰め合わせ願います・・というのはなくなった。
昔は「ダークで」という言葉があった。少しでも詰められるように、カウンターに対して体を斜めに向けて立つのが、ちょうどダークダックスのようだから・・というところから来ている。もっとも、「ダークで」という呼び掛けに対して、「ワシはデュークエイセスのほうが好きや」と言って頑として正面を向いていた人もいたようだが。
ここは一品ものが豊富で、月替わりで限定メニューも出てくる。ただ今回は軽く飲む形で、落ち着いたところを楽しむ。
オリジナルのなんばビーフカツ。たまたま8日が「なんばビーフカツの日」ということで、デミグラスソースがかかっている。牛肉を叩いて薄く伸ばしたのを揚げた一品。大阪でも串カツとはまた違った洋食の味である。
たまには、こうした店の味を楽しみに帰省するのもいいだろう。
大阪メトロで新大阪に移動。「さくら」や「のぞみ」に乗れば広島に早く帰れるのだが、この時選んだのは16時32分発の「こだま863号」。広島着は19時27分だが、これは当初予定していたくらいの時間である。結果的に早く帰宅するとはならないが、そのぶん難波の立ち飲みも楽しめたし、「こだま」の車内でのんびりできる。
ただ、指定席は2列シートのどちらかが埋まる状況である。それなら、自由席のほうがいいだろう。果たして、片側2席ぶんは使えそうだ。
「こだま」車内ではひとり二次会。別に騒ぐわけでもなく、黙々と飲み食いするだけだからいいのかな。
途中駅では後続列車の通過待ち、先発で停車時間がある。西明石ではホームに出て、岡山では18分停車なので追加の一品を買ったし、新倉敷でもホームに出たが・・・次に気がついたのは広島の手前。間の各駅でも数分ずつ停車していたが眠っていたようだ。以前、中国観音霊場めぐりから大阪に帰るまでの新幹線で、岡山から東は爆睡だったのに似ている。まあ、飲み過ぎですわ・・・。
広島に到着。これまでは新大阪が終点だったのでよかったが、これからは下手すれば九州に行ってしまう恐れもあるので、要注意だ。
この後は山陽線~広電で高須に到着。7日夜に出て、24時間以内に戻ることがてきた。
さてこれからの西国薬師・観音めぐりは関西への往復がともなう。のんびり旅行プランを組めればよいが、新任地で1ヶ月あまり過ごす中で、自分の役割として何かあれば緊急対応に当たる必要が出ている。
実はこの記事を書いているのがその真っ只中で、異動して初めての緊急対応出張中である。業務は日中で一段落するので、精神的に疲れた中で、せめてもの癒しとホテルの一室でスマホをポチポチやっている。なお、どこに来ているかについては、業務に関することなので伏せる。
札所めぐりについては、いろんな要素を見比べながら気長にやることになりそうだ・・・。
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