かねてから噂になっていた来年3月のダイヤ改正。このたびJR西日本からの正式な発表として、寝台特急「日本海」の廃止が決定した。
利用客の減少によるものとはいうが、運行するにもコストがかかるということであれば致し方ないところがあるのかなと思う。高速バスがあれだけ人気なのだから「夜に移動する」という移動の姿がすたれたわけではないにせよ、わざわざ列車を一本仕立てるだけのことではなく、バス1台で事足りるということか。
まあ、「日本海」についてはかねてから噂になっていたこともあり、とうとう「来るものが来たか」という感じで受け止める。これで「ブルートレイン」は関西からはなくなることになり、定期で残るのは上野駅の「北斗星」と「あけぼの」ということになる。上野駅の13番線というのがブルートレイン最後の「砦」となる。
それよりも私が驚いたのが、夜行急行「きたぐに」の廃止。こちらは大阪から新潟までの夜行というだけではなく、北陸地区の深夜早朝便として、あるいは直江津~越後湯沢、あるいは長岡からの新幹線乗り継ぎ列車としての役割もあった。A寝台、B寝台、グリーン車、そして4人がけのボックス自由席・・・・現在となっては珍しいバリエーションに富んだ編成である。
「きたぐに」は少なくとも北陸新幹線の全通までは持つだろう、とは言われていた。それがいきなり来年の春に「日本海」とともに廃止とは意外だった。新たな感覚で効率的に経営するとは、感傷は抜きにしてドラスティックにやらなければならないということだろう。
幸いにしてこの年末年始は北東北の訪問を予定しており、当初は往復とも「日本海」を狙っていたのだが、復路しか取れず往路は「二の次」ということで「きたぐに」のグリーン車を押さえている。実現すれば「日本海」「きたぐに」とも私にとってはラスト乗車ということで、旅としてはかえってまとまるなという感じである。
これから大阪駅の構内は「その筋」の人たちで賑わい、あるいはポジションを巡ってギスギスした「仁義なき戦い」が始まることだろう・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます