・・いったん、神仏霊場巡拝の道の紀行文から離れる。
3月に入り、NPBも各地でオープン戦が始まっている。バファローズファンとすれば、3月3日のベイスターズ戦を皮切りに大阪での試合が続き、その後は静岡、関東と回り最後は大阪でのタイガース変則3連戦という日程。
ということで、本来であれば3月3日は大阪に日帰りで向かうべきなのだろうが、向かったのはタイトルにあるように倉敷、イーグルス対カープの1戦である。さすがに毎週のように大阪に向かうのは費用面で厳しいし(この後、西国三十三所めぐり・神仏霊場めぐりとしての熊野三山詣でが控えているし)、また大阪には公式戦で行くことになる。それよりも、久しぶりとなる倉敷マスカットスタジアム観戦もいいかなと思い、前売りチケットを確保する。
3日の午前中はよく晴れており、広島から新倉敷まで移動した後、倉敷に出て水島臨海鉄道の乗り鉄とした。そして、倉敷マスカットスタジアム最寄りの中庄に到着。
この球場に来るのは20年以上ぶりのことである。確か、当時の大阪近鉄バファローズとタイガースのオープン戦だった。倉敷はタイガース、そしてイーグルスでも監督を務めた星野仙一の出身地ということでオープン戦も行われたのではないかと思う。それは現在のイーグルスに受け継がれており、なかなかまだ寒い3月だと本拠地仙台での試合が難しく、倉敷は静岡とともに調整の場として活用されている。今年はコロナ禍以降久しぶりの倉敷開催ということで、3月1日~3日、カープとの3連戦となった。
岡山県といえばタイガースファンが多いイメージがあるのだが、同じ中国地方ということでカープファンも多く駆けつけているようで。イーグルス主催とはいえ、ファンの数でいえばカープのほうが圧倒的に多い。
ちょうどサブ球場からの通路があるのだが、入り待ちをする人もたくさんいる。オープン戦ということで選手も気軽にサインに応じている。
座席はパ・リーグ球団に敬意を表して一塁側のA指定席を確保していた。この一角を見渡すと、カープ、イーグルスそれぞれのファンが同数といった感じで、一塁側ベンチに近いほどイーグルスファンの濃度が高いように見える。倉敷近郊というよりは、関西、ひょっとしたら仙台から倉敷旅行をかねて来ている人もそれなりにいるのではないかと思う。
コンコースには地方球場ならではの飲食ブースができており、てんやわんやしながらの対応。またスタンドでも、缶ビールが入ったワゴンを抱えた売り子が歩き回る。これも懐かしい景色で、昔ながらの雰囲気を楽しめる。イーグルスの本拠地・仙台では買い物すべてがキャッシュレス限定と聞いているが、いざ地方球場に来ると現金でしか決済できない、カード不可・・。そうしたギャップも面白い。
さてグラウンドではカープの打撃練習の後、両チームの守備練習となる。2023年はカープが新井監督の下、若手の活躍もあり2位に躍進し、今季こそはと期待されるところ。FAで西川がバファローズに移籍したが、その後のポジション競争も激化しているという。
一方のイーグルスは今季から今江監督が就任。新井監督よりさらに若い40歳での就任で、このところ低迷しているチームを活性化できるか。いい選手も多いのでペナントレースでも侮れない。
両チームのスタメン発表。選手の名前が読み上げられた後、応援団が応援歌を1回流すのはイーグルス流なのかな。やはりレフトスタンドからの歓声のほうが多い。
この日のスタメン。外国人選手がほぼ総入れ替えとなったカープ、先発はハッチ、中軸にシャイナー、レイノルズといういずれも新外国人が入る。広島でカープのニュースに接すると、当然ながらいずれも期待できる新戦力として紹介されるのだが・・。
一方のイーグルスはベストメンバーに近い形。こちらも外国人打者にはなかなか苦労しているが、フランコは来日2年目の選手である。先発はベテランの岸。
始球式はこの試合のスポンサーであるハローズ(岡山・福山を中心としたスーパー)の社長により行われ、倉敷3連戦の第3戦、プレイボール・・・。
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