今年の紅葉(それはそうと、今年は「秋」という季節がすごく短いように思えたのだが)もそろそろ見ごろのピークを迎えた。この週末がラストチャンスかなと思い、出かけたのは大阪市内からのアクセスもいい万博記念公園。
紅葉の見どころと言えば京都や奈良の寺社といったところが綺麗で名高いが、こうした都市型公園というのも、広い敷地でゆったり眺めるという意味ではいいかもしれない。今回はある方と連れだって出かけることにする。
前日まで天気がどうなるか心配させるところもあったが、到着した時には青空が広がっていた。まずは太陽の塔の出迎えを受ける。こうやって改めて眺めると、見る角度によって表情も違うし、さまざまなメッセージを読み取ることができる。岡本太郎氏のデザイン、芸術性に改めて感心するところである。
この日はお祭り広場でガレージセールが行われて賑やかだったが、自然文化園方面は混雑ということもなく、ゆったりと回ることができた。さまざまな植物の風情を楽しみ、自然文化園内の展示室では万博記念公園内の木々や生息する動物たちの紹介がされている。
40年あまり前は「人類の進歩と調和」ということで、当時の最先端の科学技術をお披露目するというイベントが行われた場所に、人工のものとはいえ自然が戻され、地域の人たちの憩いの場、そして私たちが訪れる場ということになったのは不思議な気がする。このくらいのスパンで考えれば自然を取り戻せるという証にもなっている。
そして紅葉渓へ。写真の教室だろうか、中高年の人たちがご自慢の巨大カメラをぶら下げて木々の撮影をしている。また、銀色の反射板に紅くなった葉を乗せて撮影する人も。これは何かの反射効果を期待してのことか、それとも「モノ」を撮るにはこうしたほうがより鮮明に、立体感ある写真が撮れるということか。
木でつくられた展望遊歩道のソラードを歩いたり、滝を眺めたり・・・。万博公園には久しぶりに来たという同伴者も「今年初めて紅葉を見ることができた」とご満悦の様子である。
本当ならば自然文化園の後に日本庭園を散策して、千里の丘での紅葉を満喫するところだったが、昼食の後に入った国立民族学博物館がハマった。午後はこの中の展示を見るだけで結構時間がかかり、外に出た時にはもう薄暗くなっていたくらいである。それでもこちらの数多くの展示を見ることで、民族学博物館は初めてというお相手も楽しんでくれたようでよかった。音楽や言語というコーナーでは結構お腹いっぱいになってたように見えた。
今回は紅葉だったが、万博記念公園は四季折々、また民族学博物館も含めれば一日楽しめるところ。そこまでのアクセスも含めて、また新鮮な表情を楽しみに来るのも面白いかと思うところである。
紅葉もそろそろ終わり。今度は本格的な冬の風情を楽しみにすることに・・・・。
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