まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

北条鉄道に乗車

2008年01月06日 | 旅行記E・関西

P1035682大和人さんと神戸寺社めぐりをした翌3日、今度は一人でのんびりと晴天の下出かけることにする。大阪から向かったのは福知山線の谷川駅。ここから、久しぶりの加古川線乗車とする。前に乗ったときには気動車で、当時は途中の西脇市(当時は野村という駅名だった)から伸びていた鍛冶屋線と一緒に乗りに行ったくらいだから、かなり前のことである。

P1035685今度はワンマン電化で、西脇市で乗り換え。西脇市からは独特の塗装の車両だ。沿線の風景だろうか、何を描いているのかもう一つわからず、なにやら迷彩服のようにも見える。ただ車内は普通の内装で、のんびりと加古川に沿って粟生着。

P1035687ここから乗るのは北条鉄道。こちらの線は初めての乗車である。かつて加古川線から分岐していた国鉄北条線を引き継いだ第三セクター線。「フラワ1985」という形式のレールバスが、端のホームにポツンと停まっている。この「1985」は北条鉄道が発足した年だそうで、まあ「東京ヴェルディ1969」みたいなものか。だから20年以上走っている計算になる。その車体も列車というよりはやはり大型バスに近い。

P1035689P1035691昼間のこととて、乗客は10人といない。おまけに半分以上が私を含めて「その筋」の人である。そのバスが加古川線から分かれて、冬の田園地帯を走る。「ガタン、ガタン」と、いつもの列車とは違う音が伝わる。普通の車両は前と後ろに2組ずつの車輪がついており、レールの継ぎ目を通るときには「ガタンゴトン」と連続した音が出るのだが、このレールバスは1組ずつしか車輪がないために、独特の音が伝わるのだ。速度を上げると横に揺れる感じも含めて、正にバスに乗っている感じ。運賃の表示板も、一昔前のバスのそれのようだ。

P1035694途中には国鉄時代そのままの姿を伝える駅舎もあり、ローカル線らしさを味わうこと約20分で終点北条町着。粟生ではホームに借り物のように停まっていたり、国鉄時代の駅舎がそのまま残っているのに対し、こちらは最近建てたとおぼしき立派な駅舎である。再開発によるもののようで、これからも町の顔として頑張っていこうということか。ここには新型の気動車が停まっている。バスと比べてやはりどっしりしている。

P1035696ここで「長寿切符」というのを買い求める。途中に「長(おさ)」駅というのがあり、「長駅寿入り入場券」に「長行き(長生き)乗車券」が入っていた。やはりこうした縁起切符というのは多少こじつけ気味のところもあるが、それも日本独特の洒落ということで、こういうのがあってもよい。

北条町からの折り返し列車には地元の人も乗り、レールバスの座席はほぼ埋まった。また独特の振動を感じながら、粟生駅に戻る。ここからは加古川行きに乗り継ぎ、厄神駅で下車する・・・。

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