まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

とっとりの居酒屋(駅弁ではありません)

2019年01月26日 | 旅行記F・中国
境線で米子に13時06分に到着。さすがにこれから西に向かったのでは大阪に戻れないので、山陰線で鳥取に戻るか、伯備線で岡山に南下するかである。伯備線も久しく乗っていないし、循環ルートを取るならそうするところだが、この日は来た道を鳥取に戻るほうを選んだ。もう少し気動車に乗ろうかなというところである。

「鬼太郎列車」の境線から一転して、またシンプルな首都圏色のキハ47である。私の乗った車両は中央部分のボックス席の半分がロングシートに改造されたもの。それでもパラパラという人数で発車する。

車窓には伯耆大山の貨物駅が見える。現在山陰線で唯一貨物列車が発着する駅だが、昨年7月の西日本豪雨で山陽線が大きな被害を受けたことから、およそ1ヶ月間、伯備線~山陰線~山口線に迂回列車が走ったことがある。

途中には風力発電の風車も見られる。大山ウインドファームという地元向けの風力発電設備である。

前日の景色を巻き戻す形で、気動車の揺れについウトウトしながら、16時14分、鳥取に到着した。

この時間ならそのまま山陰線を浜坂、豊岡、福知山と乗り継いで大阪に戻ることができる。また、往路と同じだが、因美線、智頭急行、上郡と乗り継ぐこともでき、19時07分発の上郡行きまでなら大阪に戻れる。

だからということで?その時間まで鳥取で一杯とする。元々この旅は鳥取で1泊して、駅前の居酒屋で日本海の幸を・・というものだった。結果そうならなかったのだが、居酒屋のところだけはこのタイミングで切り出すことはできる。

今回入ったのは以前にも訪ねた「だいぜん」。昼のランチタイムと同時に飲みも始まる店で、店内にはすでに何組かがテーブルについている。入った時、カウンター席は空席だったが店の人が満席とでも言いたげな口ぶりで出迎える。

こちらでは造り盛り合わせ、はたはた焼きなどをいただく。

ただ接客が今一つという感じで、ここはすぐに出る。

隣の店に入る。「鳥取駅前酒場」。文字通り駅前で、ロータリーの先の道路を渡ったところにある。先ほど入った「だいぜん」の隣で姉妹店である。「だいぜん」をすぐに出たのも、こちらの立ち飲みのほうが気になったからである。

店は7~8人も入れば満員のようで、すでに常連さんらしいのとカップルがカウンターに陣取っている。鳥取市内では唯一の立ち飲み屋だそうで、まあクルマ社会ならそうなるだろう。だからこそ賑わうのかもしれないが。

メニューは飲み物、食べ物とも300円がベースで、支払いは先にマスにお金を入れておいて、店員がそこから引き上げるシステム。

店の一押しは肉豆腐。結構大きめの丼に出てきた。牛肉もほどよい甘さ。店内のカップルが肉豆腐のおかわりをしていたほどである。これにホッピーを合わせる。まさか鳥取の駅前でホッピーを飲むことになるとは(この4日前には新潟県でホッピー飲んでたっけ)。

この立ち飲み店のメニューは限られているようで、後はおでんや、その日によっての小鉢類とシンプルである。ただ日本酒は地元のものが複数ある。

店のおばちゃんも愛想良い感じで、だからかどうかはわからないが、時折扉が開いてあいさつだけして行く人の姿がある。年始のあいさつといった感じだ。「とっとりの居酒屋」は探せば他にいろいろあるようだが、この「駅前酒場」も良い店の一つに挙げられるだろう。

さて、19時何分だかの因美線~智頭急行に乗ろうかと思っていたが、割増を払ってもいいから少し早く帰ろうという気になった。乗るのは18時40分発のスーパーはくと14号、ただし大阪までは行かず、上郡までの乗車である。智頭急行の区間は元々別料金で、JRに戻る上郡からは再び青春18にしようと。

特急は京阪神に戻る客が多いが、それでも空席があり着席する。山陰の鳥取から山陽の上郡まで一気に移動する。

上郡に到着。次の姫路行きまで時間があるのでいったん駅前に出る。

上郡の駅前には冬のイルミネーションが広がるが、地元の人たちの手作り感にあふれている。カップルがロマンを求めるというより、小さい子ども連れでほっこり楽しむ感じだ。

この後は山陽線~新快速と乗り継いで大阪に戻る。

鳥取県を目指す乗り鉄(飲み鉄)、新たなスポットや楽しみを見つけることができ、今後にもつながるところもあった。また訪ねてみたいものである・・・。
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