まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記バファローズ対マリーンズ@京セラ(佐々木朗希相手に・・)

2022年04月25日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

2022年のバファローズ戦の初観戦は、4月24日の京セラドーム大阪でのマリーンズ戦となった。元々、4月から5月にかけてのどこかで大阪に出向こうと思っていたが、スケジュールの関係で24日に大阪日帰り往復として、チケットは早々と3月末に購入していた。

その後、4月10日にマリーンズ佐々木朗希がバファローズ相手に完全試合達成、その翌週17日のファイターズ戦でも8回までパーフェクトという好投を見せ、プロ野球ファンから注目の的となった、その中で迎えたのが24日である。前回のファイターズ戦後の18日以降、チケットの売れ行きが急に伸び、席種によっては完売のところも出たようだ。そして、予告先発は順当に中6日で佐々木。ちなみにといっては失礼だが、バファローズは同じ中6日で山﨑颯一郎。

今回は日本旅行のWEB限定新幹線日帰りプランを利用。利用列車は限られるが「のぞみ」も選択することができ(「さくら」は対象外)、広島~大阪市内往復で14300円とお得である。往路は車内でのんびりしようと、広島6時49分発の「こだま836号」を利用。

時間が早かったので、新大阪からいったん難波まで向かってある用事を済ませ、10時から開店の「赤垣屋なんば店」に向かう。いや、別に赤垣屋に行きたいから難波に行ったわけではなく・・。開店と同時にカウンターが埋まる。ここで早い昼食を兼ねて景気をつけてから、阪神なんば線でドームへ。

内野一塁側上段の最前列に陣取る。ちょうどマウンドを真横から見下ろす角度だ。

ビジョンには「令和の怪物を止めろ!!」という字幕も出る。2週間前に完全試合を喫した佐々木にバファローズがどう立ち向かうのかが楽しみである。そりゃ、チームもそういう気持ちだろうし、興行としても盛り上がるところだ。打ち崩すのか、返り討ちにあうのか・・・。

試合開始が近づくと客の入りも増え、私のいるエリアもほぼ満席である。発表では本拠地開幕戦を上回る今季最多の28967人ということで、コロナ禍で観客数に制限があった昨年、一昨年を通しても最多となる。佐々木さまさまである。

バファローズ先発の山﨑颯一郎、登板を生で見るのは初めてだが、登場曲がドヴォルザークの「新世界より」。重厚な音楽から何やら劇場が始まりそうな期待を感じさせる。

その初回、2番和田のゴロを山﨑が送球してアウトの判定も、マリーンズから物言いがつき、判定が覆ってセーフ。そして、その和田が二塁への盗塁を試みる。この送球にセーフの判定で今度はバファローズがリクエストをするも、判定はそのまま。早くも先制のピンチを迎えるも何とか無得点に抑える。1回表だけで物言い、リクエストが続くのも珍しいのでは。

そして注目の佐々木の投球。先頭は福田。

その初球、福田が捕らえた当たりはきれいにライト前へ。これにはスタンドからもどよめきが起こる。連続パーフェクトもいずれは途切れるものとはいえ、試合の先頭打者、それも初球とは。これは打った福田を褒めるところ。ただ、佐々木だけでなく、マリーンズの守備陣や観客も含めて、変に緊張することなく試合に入れるのではないかと思った。

この回、紅林の内野安打で一死一・二塁として、吉田正尚がレフトへの鮮やかなヒットを放つ。これで先制と福田が本塁に戻って来るが、レフト髙部の好返球でタッチアウト。続く宗も凡退して佐々木からの得点はならなかったが、この回だけで3安打ということで「ひょっとしたら勝てるかも」という雰囲気になった。ただ、初回に先制できなかったことが後々重くのしかかることに・・。

2回表、山﨑は2つの四球、そして自身の悪送球で二死満塁とする。そして先ほど好返球を見せた髙部がレフト前にタイムリーを放ち、マリーンズが2点先制。さらに和田のヒットでもう1点入り、3対0とする。佐々木相手に3点ビハインドとは厳しいところだ。

2回裏、一死からここまで絶不調の杉本が流し打ちでヒットを放ち出塁。そして意表を突く盗塁も決める。次の打者安達のところで、何か審判とバッテリーで間合いを取る場面があった。この時は何があったか全くわからず気にも留めなかったのだが、試合後、これがネット上で大きな話題になっていたことを知った。

この試合の球審は「アィ~~~!!」という雄叫びで有名?な白井審判だが、この時、マウンド上の佐々木に詰め寄ろうとして、捕手の松川が止めに入っていたというのだ。何でも、この前の頓宮の打席のところでのボールの判定に佐々木が苦笑を見せたとして、白井審判は「なんだその態度は!」と注意しようとしたとのこと。ただ、この白井審判の態度にネット上では多くの批判が集まったようだ(白井審判の雄叫びはともかく、技量がともなっていないというかねてからの不満もあったようで)。

佐々木はそんなやり取りの後でも安達を打ち取り、初回に続くピンチをしのぐ。

4回裏、先頭の吉田が四球で出塁。二死後の杉本のところで佐々木はこの日最速の164キロをマークする。しかしその後で死球。杉本もうなり声をあげる。これでチャンスとなるが続く来田が空振り三振で得点とならない。初回からここまで毎回ランナーを出しており、完膚なきまでにやられた2週間前に比べれば健闘しているが・・。

5回表、山﨑は中村のヒット、レアードへの死球でピンチとするが何とかしのぐ。山﨑は5回3失点という結果だったが、こちらも常にランナーを背負い、また自身の守備でピンチを招いたこともあり、ちょっと厳しい内容となった。

5回裏、先頭の安達がライト前ヒット、福田、西野が連続四球で無死満塁。佐々木相手にこういうチャンスになるとは。一気に逆転といきたいところだが、続く紅林が最悪の投ゴロゲッツー。まあ、この間に1点が入る。これで佐々木の連続イニング無失点を止めた。そして吉田がまたも左方向への当たりでタイムリー二塁打。3対2と1点差に迫る。そして宗に期待だがここは佐々木が空振り三振で切り抜ける。逆転とはいかなかったが見ごたえのある試合になってきた。結局佐々木はこの回で勝ち投手の権利を得て降板。90球、被安打6、4奪三振という内容だった。

6回表は阿部が登板。この後6回、7回と三者凡退に抑え、後は攻撃陣の「あと1本」を待つばかりだ。

7回裏、マリーンズは3人目の田中靖洋。

一死から西野が四球を選び、代走の佐野が二盗を決める。佐野は続いて三塁にも走ってセーフ。またもマリーンズから物言いがつくが、判定はそのまま。ここで打者の吉田は申告敬遠、宗も四球で無安打ながら二死満塁となった。

ここで打席には頓宮に代わってバレラ。右投手ということでの左の代打なのかな・・。ここでバレラの当たりはゴロ。バレラも懸命に走ってヘッドスライディングを見せるが判定はアウト。ここでバファローズから物言い。微妙な判定でスタンドからは拍手も起こるが・・結局アウト。またも同点、逆転のチャンスを逃す。

8回裏、バファローズはマリーンズ4人目の西野から二死二・三塁とチャンスを作るが、前の回代走出場の佐野が三振。ああ・・あと1本が・・。

そして9回表、前の回まずまずの投球を見せたバファローズ3人目のバルガスに対してマリーンズが一死一・三塁として、先制打の髙部がセンター前ヒットを放ち貴重な追加点で4対2とする。続く中村もレフト越の二塁打でさらに2点が入り、6対2。回またぎのバルガス起用の批判は起こるところだろうが、致し方ないだろう。これで勝負あった。

9回裏、マリーンズは4点リードながら予定通り益田が登板。しかし一死後、吉田がこの日3本目となるヒットを放ち、宗も続く。さらに代打ラベロもライト前ヒットで満塁とする。

そして打席には杉本。この日はヒットや死球、相手エラーなどで出塁しており、少しはよくなっている。私もブログで「そろそろ限界」と書いてしまったが、やはりここは期待する。ICOCAの運用区間も拡大したんやし、これ以上のチャンスはないでしょう(関係ないか)。もしレフトスタンドへの一発なんてことになったら・・。

チャンステーマが流れる中杉本も粘りを見せ、センターへの打球。残念ながらスタンドには程遠かったが、犠牲フライとなり1点を返す。

ただ反撃もここまでで、最後は来田が空振り三振となり6対3でマリーンズの勝利。佐々木からヒット、得点を挙げたとはいえバファローズは結局佐々木に連敗ということになった。本当にどこかの回で「あと1本」が出ていれば・・・。

ヒーローインタビューは先制打、追加点を挙げた髙部。3年目の今季初めてレギュラーをつかんだ選手で、「朗希に勝ちをつけてあげたかった」というコメントだった。

残念ながらバファローズは敗れたが、面白い試合を観ることができてよかった。

この後は雨の中大正駅まで歩き、JR乗り継ぎで新大阪へ。帰りは新大阪18時23分発の「のぞみ97号」に乗る。ちょうど広島止まりなので寝過ごしを気にせずゆっくり気分でくつろぐ。

今回は日帰りでの大阪往復となったが、今季大阪、神戸では何試合観戦できるだろうか。その代わりではないが、合間にビジター試合の予定も入れていて、それも含めて楽しみたいところである・・・。

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