今日18日は、「東京マラソン2007」の日。東京都庁からお台場のビッグサイトまでのコースを、途中皇居、銀座、品川、浅草などの主だったスポットを回りながら走るコース設定や、3万人規模(何でも、レースの一般参加者は3倍の競争率の抽選だったとか)で走るというものや、また、沿道の大規模な交通規制とか、有森裕子選手の「引退レース」だとか、初めてのこととて何かと話題になったマラソンである。
私はもちろんマラソンをやるわけでもないが、どんなものかは見てみたい。都心に出る用事があったので、時間もあることだし沿道に行ってみよう。ということで訪れたのは、皇居前広場。レース中はあいにくの雨模様。時折強く降ったり、また風も吹きぬけるコンディション。その中を走りぬけるランナーたちの姿が遠くからでも見える。雨のせいか、思ったほど沿道の観客は少なかった。
ちょうど、テレビカメラが回っており、カメラに向かってしゃべっている女性がいた。近づくと、NHKの「クローズアップ現代」のキャスターの国谷裕子さん。後でNHKのHPを見ると、「3万人、TOKYOを駆ける マラソン文化は定着するか」というのを19日に放送するとかで、皇居前広場を駆けるランナーたちをバックに国谷キャスターがコメントする場面を収録しているようだ。寒い中お疲れ様である。
お疲れ様といえばランナーたちのほうもお疲れ様のようで、私が皇居前広場に着いた時には、3万人のランナーのうち、9割くらいは通過した後だった。だから沿道の観客も少なかったのかな。このくらいの順位を走るのだから順位はおろか、果たして制限時間内に完走できるかというものである。雨のために「東京メトロ」の合羽を着て、もう走っているのか歩いているのかわからないくらいのスピードの人も多い。それでも、マラソンにチャレンジしようというその気持ちには拍手を送ってあげようではないか。
同じくらいにやってきたおばさま方が沿道のスタッフの人に「有森さんはもう行ったの?」と尋ね、スタッフから「何言ってんのよ。もうとっくの昔に過ぎちゃったよ。もうゴールしちゃってるんじゃないの?」と返される場面も。
結局沿道見物はここだけとなったが、夕方のニュースではスタートからゴールまでの様子が報道されていた。それにしても3万人が走り出した時のシーン、最後尾の人が「スタートラインを通過」するまでに20分以上かかったとか、浅草など観戦スポットの賑わい、仮装して走るランナー、家族や知り合いが走るということで沿道の応援や給水のアシストをしたりする人の姿とか、通常のマラソン大会とはまた違った雰囲気のようであった。
交通規制の問題やら、本当に都民本位の大会なのかという疑問視の声もあるようだが(そのあたりを、それこそ「クローズアップ現代」で放送するのだろうけど)、これだけ賑わったのだから、年に1回くらいならやってもいいのではないだろうか。五輪を招致するためのアピールとか、そういうのは置いといて。何よりも、3万人の出場枠の数倍の参加申し込みがあるのだから・・・。
来年やるとすれば、今度は浅草で観戦しようかな。
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