いよいよ今月15日に迫ったJRダイヤ改正であるが、今回の改正で話題となっているのが寝台特急の廃止、減便。その中でも東京~大阪の寝台急行「銀河」の廃止は、伝統ある列車ということもありマスコミでもかなり取り上げられているようである。
何でも運転最終日となる14日の便は、1ヶ月前の発売開始からわずか30秒で全席売り切れたとか。やはり人間「これが最後」というのには弱いところがある。ただ中には客車の設備を盗み出すという不心得者もいるようで・・・・。
「銀河」といえば私はこれまで2回乗車したことがあり、1回目は大阪での学生時代に、就職の面接を受けるためにあえて「銀河」に乗車。朝の新幹線で行っても十分間に合う時間だったのだが、それまで東京にはほとんど行ったことがなかったので、あえて旅気分というか、「夜行列車で上京」という気分を味わいたかったのだろう。そしてもう1回も大阪勤務時代。旅行サークルの集会で日光に行くというのだが、東京地区の会員との合流が朝の東武浅草駅だったので前日に「銀河」で発ち、浅草で朝風呂を楽しんだものだ(まさかその時は、転勤で東京に来るとは思ってもいなかった)。
まあそういうわけでバリバリのビジネスマンとして「銀河」を利用したわけではないのだが、主要都市を結ぶ交通機関として、新幹線、飛行機、夜行バス、「青春18」発売時期の快速・鈍行列車にも押された挙句の廃止はやはり残念である。現代のニーズに合っていなかったのは確かだが、こういう選択肢を残しておいてもよかったのではと思う。やはり「設備」だろうな・・・。同じ料金でも「サンライズ瀬戸・出雲」並みの居住性があればもう少し需要もあっただろうにと思う。
一方で、夜行寝台列車の廃止により空く「筋」を貨物列車に充てようという動きもある。確かに両拠点間の発着時刻を見れば、貨物輸送にとっても絶好の時間帯。モーダルシフトの掛け声の中で注目を受けている貨物列車にとって、夜の幹線は格好の仕事場である。どうしても「ブルトレ廃止」に世間の関心が向けられる中、鉄道の果たすこうした公共的役割ももっと評価すべきことであろう。
14日の最終便の東京発車は23時。ホームは殺人的な混雑になるんだろうな。うーん、乗らないのにさすがにそこまでお付き合いする時間もないので、15日の朝、大阪から到着した列車を見に行くことにしようか・・・・(朝起きられればの話)。
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