関東のサイコロ1日旅で出かけることになった小湊鉄道&いすみ鉄道。まずは小湊鉄道に乗るべく、内房線の五井駅で乗り換える。ここでまずは房総横断乗車券を購入する。小湊鉄道といすみ鉄道を通して前進する限りは途中下車自由というもので、これで房総半島を暴走・・・もとい横断することになる。
1両で上総中野行きとなるキハ213は昭和52年の製造。ただしこれでも小湊鉄道の中では最も新しい車両である。座席の上部には冷房も設置されているが、この日は風もほとんど出ていない。天候はまだ持っているが車内はムシムシした感じである。車両の最後部の座席に陣取り、少しだけ窓を開ける。
私が来た時はまだ座席もほとんど埋まっていなかったが、出発時刻になるとほぼ満席となる。また女性の車掌も乗り込んできて乗客の相手をするが、私のところでは「冷房を入れますので窓を閉めてください」と言われ、冷房に扇風機が回る。これもレトロな感じがする。
内房線の線路と分かれ、近郊区間を走る。早くも田園風景である。「都心から最も近い里山へ!」ということで、東京から快速で60分、千葉からだと普通でも20分、その他、羽田約50分、横浜約67分、新宿約80分というのが五井までのアクセスである。そのこともあってか、その筋の人たちだけでなく、気軽に遊びに行こうかという女性や中高年のグループも目立つ。
木造駅舎も数多く残っており、また手書き風の駅名標も面白い。なかなか全てを新しくしようというだけの余裕がないのかもしれないが、今ではそれが土日などは遠くから客を呼ぶのだからわからないものである。
途中の里見で列車行き違いのため4分停車する。今でもタブレットを使用した閉塞区間であり、それを手にホームを行き来する駅員の姿も見られる。
ただ一方では、駅の待合室や駅前では日曜の朝市が開かれており、そちらに目が行く人もいる。顔なじみの乗客だろうか、何か買い求めて「これどうぞ」と車掌に渡す人も。「昨日は全然お客さんいなかったんだけどねえ」などとしばらくの会話が始まる。
五井駅でもらった時刻表によると、今乗っている列車は五井を10時59分に出発して、終点の上総中野には12時11分に到着。まあ、この前に上総中野まで行くのが五井9時10分発で、結果を見れば大阪から新幹線などを利用して五井から上総中野まで行くなら今乗っている列車でいいということになる。時刻表が手元にない中で時刻を探ったのだが、ここまでは当たり。
ただ気になるのが、終点の上総中野では次のいすみ鉄道大原行きまで2分しかないこと。まあ、小湊鉄道が遅れたら待つくらいのことはするだろうが、2分というのは慌ただしい。ましたや、この12時13分発の大原行きというのがまた特別で・・・・。
ともかく「まずは乗って座席を確保する」と心配で意気込んでいたのだが、実際にホームに来るとやれやれというか、ちょっとガッカリな展開だったのだが・・・・。
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