10月、プロ野球クライマックスシリーズ観戦と兼ねた神仏霊場めぐりで京都を訪ね、そこでのあみだくじの結果、次は高野山金剛峯寺への参拝となった。これから季節が進む中、冬になる前に訪ねることにしよう。ちょうど紅葉の時季とも重なっている。
行くのは、11月12日~13日の2日間。目的地は金剛峯寺だが、神仏霊場めぐりにはそのふもとにある慈尊院、丹生官省符神社、丹生都比売神社も含まれる。いずれも高野山、弘法大師とも関係ある寺社であり、今回は一連のシリーズとして訪ねることにしよう。ただ、金剛峯寺以外は公共交通機関で一度に回るのは時間的にしんどく、今回もレンタカーを使う方向で考える。その場合、ふもとの橋本で借りるか、あるいは大阪市内で借りるか・・。
また、神仏霊場めぐりの場合は札所順番に関係なく、目的地に近いところも一緒に回ることにしている。橋本から先の慈尊院その他に行くことは決まりとして、その前後に他のところも回れそうだ。大阪南部にするか、和歌山の紀ノ川沿いにするか。
いろいろ考えたが、大阪から鉄道で高野山に向かう途中に通過する河内長野に着目した。神仏霊場めぐりとして、金剛寺、観心寺の2ヶ所がある。いずれも新西国三十三所めぐりで訪ねたことがあるが、神仏霊場も兼ねている。
そして、河内長野の西隣の和泉市には、西国三十三所第4番・施福寺がある。厳しい参道で知られる寺だが、ここも神仏霊場を兼ねている。今回は、南大阪のこの3ヶ所を先に訪ねることにしよう。なお、3ヶ所に参詣した後に和歌山県に入り、橋本で1泊。13日の朝から高野山を目指すことにする。
広島から朝の新幹線で出発。6時14分発の「ひかり500号」に、「バリ得こだま」プランを利用する。
新大阪に到着。このまま大阪メトロ御堂筋線に乗り換え、難波まで南下する。
向かったのは南海のなんば駅。今回レンタカーを利用するのは南海本線の堺駅からとした。「南海ロマンス」というキャンペーンの大きな看板がある。観光列車「天空」には乗れないが、バックにある寺の一つである天野山金剛寺には後で行く予定である。
なぜ堺まで行くか。新大阪駅近くのレンタカーにも空きがあったのだが、以前利用した時に、新大阪駅から新御堂筋を経て大阪市内に入るのに時間がかかった覚えがある。それならば大阪市内は地下鉄~南海で通過し、エリアに近づいた堺駅とした。
この駅に降り立つのも久しぶりである。いずれ、神仏霊場めぐりの中で「堺に宿泊」というのがあってもいいかなと思う。和泉エリアから紀伊北部にかけてもいくつかの札所があり、堺のほかに泉佐野もベースキャンプの候補地になりそうだ。
フェニックス通り沿いにあるニッポンレンタカーに到着。用意されたのはマツダ2、かつてのデミオである。マツダ系のタイムズレンタカーならいざ知らず、ニッポンレンタカーでマツダ車とは、広島から来るというのでイメージしてわざわざ用意したのかな。
時刻は10時を回ったところ。まずは難所の施福寺を目指すべく、フェニックス通りから国道26号線を南下する。
その前に立ち寄ったのが、JR阪和線の和泉府中駅。JR西日本の「駅からはじまる西国三十三所めぐりデジタルスタンプラリー」のためである。施福寺のデジタルスタンプがもらえるのが和泉府中駅のみということで、参拝の前に立ち寄ることにした。レンタカーは駅前のパーキングに停め、スマホで改札口横に掲示されているQRコードを読み取る。以前ならばスタンプ台紙と、駅によっては参拝の証明として納経帳または散華を駅員に提示していたが、このご時世、わざわざ駅員に対応させることなく、QRコードを自由に読んでくださいというものである。
以前、施福寺の下から和泉府中駅まで路線バスに乗ったことがあり、ここからはそれを逆走する形だ。そして、クルマでアクセスするのは初めてである。カーナビで行き先指定するが、ここで注意すべきは、「施福寺」を入れると明後日の方向に連れていかれることである。そしてたどり着いた場所には「ここではない」という注意を促す看板が立っている。ネット情報でもよく広まっている。最も確実なのは「槇尾会館」と指定して到着し、さらにその奥の道をたどることである。
国道480号線から国道170号線を目指す。それなりに交通量もあるし、信号にもよく引っかかる。思ったよりも時間がかかる。和泉府中駅から50分ほどかかって、施福寺への公共交通機関のアクセスとなる槇尾山口のバス停に着く。オレンジバスの車両が停まっている。
早朝に出発して、ここに来て早くも昼前である。この先、いよいよ難所の施福寺を目指す・・・。
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