昨日17日は大阪都構想の賛否を問う住民投票。公職選挙法と異なり投票当日でも運動ができるということで、昨日も所用で大阪市内にいたのだが、賛成反対両陣営が賑やかな選挙戦を繰り広げていた。
速報は国営放送の特番を見ていた(サンデースポーツが飛んだ形だが、放送は全国向けだったのかな?)。賛成が反対を1万~2万を上回るペースで読み上げられる。途中で区ごとの途中経過を読み上げるところでは、全く同数、あるいは反対がわずか上回る区もあったが、まあ全体では賛成が上回るのかなと。
それが急にアナウンサーのトーンが変わり、「反対が賛成を上回ることが確実となりました」と言う。画面はまだ賛成が多かったが。果たしてしばらくすると票が逆転し、橋下市長の敗戦の弁となった。ほんのわずかな差。結果がわかったところで眠りについた。
翌朝、いろいろ情報を見てみると、中心部の区では賛成が多く、周辺部(特に南部と西部)では反対が多いという、ものの見事に色分けされていた。また、各年代賛成が多く、反対が多かったのは70歳以上だけだったとか。また、投票率は結局66%にとどまった。若い人たちが投票に行かなかったとか、投票率の低さが組織票を持つ政党側(反対派)に有利に働いたとか、いろんな分析があるだろう。
この中で私が興味深かったのが、南北問題とでも言おうか、その地域のカラーが反映されたこと。その辺りは両陣営ともあらかじめ認識して、テコ入れはしていたのではないだろうか。特に南部、西部に住む人たちにどうアピールするか。古くから住んでいる人が多かったり、あるいは低所得者が多かったり。
・・・それにしても、賛否関係なく、「棄権」という選択をした3分の1の市民というのは何なのだろうか。マスコミも、こうした人たちの声を追いかけてはどうか。案外、そこに大阪府・大阪市が抱えている問題や、都構想でも現状維持でもない解決法があるのかもしれない(だからと言って棄権を正当化するものではないが)。
私は「自分に投票権があったら反対に入れる」と書いた。結果は反対が多くなったが、他の市民の方同様、別に今のままの大阪市で、何もしなくてもよいとは思わないし、自民党や共産党の議員を支持するつもりはない。今回の都構想の選挙で、市が抱える問題点がいろいろ明らかになったのだから、どないすんねんというところである。
橋下市長の政界引退表明にともない、維新の党の江田代表も辞任を表明するなど、憲法改正を含めた国政にも影響が出るとは。ただその前に、次の市長選挙はどうなるのか。反対派の代表であった柳本氏が出るのか、平松前市長が復活を狙うのか。一方維新も次の可能性がなくなったわけではなく、誰か後継者を出すだろう。松井知事を市長に鞍替えさせるのは考えられるとして、国会議員の誰かを担ぐかもしれない。本当に大阪都構想のためにできた政党なら、橋下市長が引退しても誰かが意志を継がなければ。
ともかく、こうした最後までわからない選挙というのを目にして、ある意味面白い期間だった・・・。
速報は国営放送の特番を見ていた(サンデースポーツが飛んだ形だが、放送は全国向けだったのかな?)。賛成が反対を1万~2万を上回るペースで読み上げられる。途中で区ごとの途中経過を読み上げるところでは、全く同数、あるいは反対がわずか上回る区もあったが、まあ全体では賛成が上回るのかなと。
それが急にアナウンサーのトーンが変わり、「反対が賛成を上回ることが確実となりました」と言う。画面はまだ賛成が多かったが。果たしてしばらくすると票が逆転し、橋下市長の敗戦の弁となった。ほんのわずかな差。結果がわかったところで眠りについた。
翌朝、いろいろ情報を見てみると、中心部の区では賛成が多く、周辺部(特に南部と西部)では反対が多いという、ものの見事に色分けされていた。また、各年代賛成が多く、反対が多かったのは70歳以上だけだったとか。また、投票率は結局66%にとどまった。若い人たちが投票に行かなかったとか、投票率の低さが組織票を持つ政党側(反対派)に有利に働いたとか、いろんな分析があるだろう。
この中で私が興味深かったのが、南北問題とでも言おうか、その地域のカラーが反映されたこと。その辺りは両陣営ともあらかじめ認識して、テコ入れはしていたのではないだろうか。特に南部、西部に住む人たちにどうアピールするか。古くから住んでいる人が多かったり、あるいは低所得者が多かったり。
・・・それにしても、賛否関係なく、「棄権」という選択をした3分の1の市民というのは何なのだろうか。マスコミも、こうした人たちの声を追いかけてはどうか。案外、そこに大阪府・大阪市が抱えている問題や、都構想でも現状維持でもない解決法があるのかもしれない(だからと言って棄権を正当化するものではないが)。
私は「自分に投票権があったら反対に入れる」と書いた。結果は反対が多くなったが、他の市民の方同様、別に今のままの大阪市で、何もしなくてもよいとは思わないし、自民党や共産党の議員を支持するつもりはない。今回の都構想の選挙で、市が抱える問題点がいろいろ明らかになったのだから、どないすんねんというところである。
橋下市長の政界引退表明にともない、維新の党の江田代表も辞任を表明するなど、憲法改正を含めた国政にも影響が出るとは。ただその前に、次の市長選挙はどうなるのか。反対派の代表であった柳本氏が出るのか、平松前市長が復活を狙うのか。一方維新も次の可能性がなくなったわけではなく、誰か後継者を出すだろう。松井知事を市長に鞍替えさせるのは考えられるとして、国会議員の誰かを担ぐかもしれない。本当に大阪都構想のためにできた政党なら、橋下市長が引退しても誰かが意志を継がなければ。
ともかく、こうした最後までわからない選挙というのを目にして、ある意味面白い期間だった・・・。