裁判員制度に向けて「裁判員休暇」を検討する会社が出てきたようです。

報道によると、あと３年程度に迫った裁判員制度の実施に向けて、大手企業は裁判員制度によって、平日休みを足らざるを得なくなる従業員の負担を軽減するべく、有給の裁判員休暇制度の実施に向けて検討に入った旨報じられています。

仕事を持っている人にとっては、裁判員に選ばれたら、仕事も休まざるを得なくなり、しかも本来仕事からの解放（リフレッシュ目的）で与えられている有給休暇を用いるざるを得ないということで、従業員の負担が大きすぎると批判されていたところですので、この様な動きは、従業員にとってはありがたい制度となりそうです。

ただ、実際には、この様な制度を構築できるのは、大手企業だけであり、大部分の中小企業が採用できる制度ではないと思われます。
結局、使用者側にも労働者側にも負担を求めてまで、「裁判員制度の意義」があるのか、今後の検討課題になると思います。

ちなみに、私がやっている案件の依頼者の中にも、「もう少ししたら裁判員制度が始まるので、裁判所とはどんな所か雰囲気を味わってみたい。そこで、一緒に付いていってもいいだろうか？」と問い合わせてくる方も出てきました。
少しずつですが、一般の方の意識も変わってきているのかもしれませんね。


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http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/20060805/20060805_004.shtml