弁護士湯原伸一(大阪弁護士会)の右往左往日記

弁護士になって感じたことを綴っていきます(注意!!本ブログは弁護士湯原の個人的見解に過ぎません)

これから弁護士になる人はバラ色の未来が待っているとは限らない!?

2006年08月09日 | 経験談・感じたこと
最近、弁護士に関する色々な記事を読んでいると、

・司法修習終了後に就職する弁護士事務所がないため、大量浪人がでる可能性が大
・日弁連が就職先探しを手伝う
・相変わらず、弁護士は都市に集中し、地方は弁護士が足りない

等の情報が出ています。


たしかに、せっかく司法修習を終了しても、就職先が無い場合には事実上、弁護士として活動することは難しいと思われます。

でも、よくよく考えてみると、資格制度の中で、研修制度が設けられ、かつ研修終了後は一旦はどこかで就職して師弟関係の下、鍛えてもらうという慣習があるのは、弁護士くらいではないでしょうか(公認会計士の世界は実務経験が前提となっていますので除きます)。
司法書士、行政書士、社会保険労務士等の資格の場合、どこかの事務所で就職するというのは、むしろ稀で、初めから独立するのが通常のようです。
今後、弁護士が増えて行くにつれて、「イソ弁」制度という言葉自体が死語になるかもしれません。

ちなみに、日弁連が就職先探しを手伝うことについては、私の知り合いの他資格業のみならず、一般の方からも「奇妙なこと」「おせっかい」だと言われました。
知人からの指摘を受けて改めて考えるに、そもそも就職先がないと騒いでいること自体が、一般の感覚からずれているのかもしれません。

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