ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
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衆院選予測:自民244・維新64で民主は86の大惨敗1

2012-11-26 08:48:39 | 時事
 「週刊文春」は、11月29日号に「12・16総選挙当落予測」という記事を載せた。
 9月6日号の予測記事と同じく政治広報システム研究所代表の久保田正志氏と週刊文春取材班による予測である。9月の予測は、「民主は89議席で解党的惨敗、自民は236議席と単独過半数をうかがう勢い、維新は小選挙区24議席・比例34議席の合計58議席、みんなの党は33議席で前回予測より後退、生活は現有より半減以下の計18議席」というものだった。私は日記にそれに基づく分析記事を書いた。
http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/ff283ccb3493ea70078eddf86b5f1393
 その予測から約3か月。12月16日総選挙が決まったところでの約1か月前予測である。
 今回の久保田氏+文春取材班の予測は、

・自民は前回予測より支持を伸ばし244議席で単独過半数
・公明は26議席で自公合わせると270議席で絶対安定多数に
・民主は前回予測より微減の86議席
・橋下「維新」と石原「太陽の党」が合流し支持を増やして64議席
・維新64とみんな21を足すと85議席。第2極を民主と争う

というもの。
 私が疑問を持つのは、民主党86議席という点。9月の予測では89議席だったが、その後、小沢鋭仁氏、山田正彦氏、福田衣里子氏など離党者が続出し、民主党は現在までに現有議席を18も減らしている。鳩山由紀夫元首相も出馬しないこととなった。予測値を86議席よりさらに5~10議席下げていいのではないか。80議席以下になる可能性が出てきている。ポイントは民主が失う分がどこに行くかだが、私は主に自民と維新で取り合うと予想する。
 下記では文春の記事の党派別獲得議席予測をまとめたものだが、私は自民・維新はそれぞれ3~5議席伸びる可能性が高いと思う。

■民主
 小選挙区 現有173 → 予測 59
 比例区  現有 57 → 予測 27
 合計   現有230 → 予測 86
■自民
 小選挙区 現有 66 → 予測198
 比例区  現有 52 → 予測 46
 合計   現有118 → 予測244
■生活
 小選挙区 現有 26 → 予測  3
 比例区  現有 19 → 予測 13
 合計   現有 45 → 予測 16
■みんな
 小選挙区 現有  3 → 予測  6
 比例区  現有  4 → 予測 15
 合計   現有  7 → 予測 21
■維新
 小選挙区 現有  6 → 予測 19
 比例区  現有  3 → 予測 45
 合計   現有  9 → 予測 64
■公明
 小選挙区 現有  0 → 予測  7
 比例区  現有 21 → 予測 19
 合計   現有 21 → 予測 26
(その他は、略)

 次にこの予測議席数をもとにした、ほそかわの分析を述べる。来る衆院選は自民大勝、民主大敗で、政権再交代が起こることは、ほぼ確実である。自民は単独過半数を取る勢いだが、よほどの圧勝にならなければ、政権の安定のため新たな連立政権を組むことになる。
 安倍総裁が率いる自民党が、なお従来のリベラル系路線で行くのか、決然と保守系路線で行くのかで、新たな政権の方向性が決まるだろう。過半数となる241議席以上の組み合わせを大まかに記すと、

<リベラル系路線>
■自民+公明     270(絶対安定多数の269議席以上)
■自民+民主+公明  356(3分の2となる320議席以上)

<保守系路線>
■自民+維新     308(絶対安定多数以上)
■自民+維新+みんな 329(3分の2以上)

と推計される。
 なお、“反自公連合”または“反自民公連合”は、維新・みんな・生活が組んでも、文春の予測では“維新64+みんな21+生活16”で101議席。少数党や無所属をかきあつめても、110議席程度にしかならない。民主まで非自民で加わっても、200議席程度にしかならない。私の補足的な予測のように自民・維新がそれぞれ3~5議席を伸ばしたとしてもこの形勢は変わらない。

 次回に続く。

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