東京五輪組織委員会会長として五輪開催に献身的な取り組みをしてきた森喜朗氏が「女性蔑視」の発言をしたとして、国内外から集中砲火の批判を浴び、辞任しました。後任の会長には橋本聖子五輪相が選任され、橋本氏は大臣を辞任、五輪相にはその経験のある丸川珠代氏が就任しました。
森会長の辞任については、門田隆将氏(ジャーナリスト)が一連のツイートで、この問題の重要性を時々刻々、深く鋭く説き明かしてきました。
1 朝日新聞お得意の“切り取り報道”で始まった森発言問題。ご本人が誤解を招いた発言を撤回し、謝罪しても延々と攻撃が続く。83歳の老人をよってたかって吊るし上げる図式に“人権侵害”という言葉が浮かぶ。世界が全体主義に突き進む中、日本でも文革が始まったか。吊るし上げ文化は“あの国”に任せよう。
2 文革もかくやと思われる吊るし上げの末、森氏辞任報道。ご本人が発言を撤回し謝罪しても続いた運動。「“女性の味方である東京五輪を成功させウイグル人ジェノサイドを行う北京にバトンタッチか。中国から組織的性犯罪を受けているウイグル人女性達どうなる?」と楊海英氏。日本の紅衛兵には届くまい。
3 森喜朗氏辞任でIOCや国内の政財界に睨みを利かす存在は失われた。誰も反対できない“差別”という概念を持ち出し糾弾する“いつもの手法”を心ある国民はどう見ていたのか。彼らはウイグル女性の真の人権問題には興味もない。政策でなくスキャンダル追及しかできない人々が再び政権を担う事はないだろう。
4 いつの間にかマスコミの仕事は“切り取り”と“吊るし上げ”になった。昔も一部存在していたが今は“乗り遅れるな”と全メディア一丸。ターゲットの演説や発言を“切り取って問題にしてやる”という情けないやり方。彼らの特徴は日本の事などこれっぽっちも考えず強いもの(例えば中国等)にはからっきし弱い事。
5 (註 トランプ弾劾裁判で)米が異論が許されない全体主義に陥り、日本も発言切り取りで“集団リンチ”の狂気。かつて日本には新聞に非国民扱いされたら生きていけない時代があった。今も新聞の体質は同じだがネットが加わってより大きく。森氏リンチの次は川淵氏貶めで就任辞退。毅然とした日本は何処へ。
6 森氏辞任&川淵氏辞退騒動でTVと新聞が見せた魔女狩り、言葉狩り、集団リンチ、切り取り、全体主義…の“本性”を忘れまい。ウイグルでのジェノサイド、女性のレイプ・拷問・不妊手術等の真の人権には知らぬ顔のメディア。日本はこのままどうなるのか。若者から上がる“これはおかしい”との声だけが救い。
7 言論TVで櫻井よしこ氏が「森氏非難の人達は中国のウイグル人ジェノサイドに対して森氏より何十万倍も激しい批判をすると信じたい。“沈黙は同調”と為末大さんも言ったが中国の虐殺に対して北京冬季五輪にも反対してくれるだろう」と。老人糾弾はするが、「強大な中国には何も言えません」は通るまい。
8 森発言騒動で日本がどこかの国と同じく“吊るし上げ”文化になった事が明らかに。匿名をいい事に徹底的に人格攻撃し、蔑み、追い詰めていく。マスコミだけでなくネットも見るに耐えない。当事者を自殺に追い込めば気がすむのか。木村花さんの件が思い出される。いつの間にそんな恥ずべき国になったのか。
9 弾劾否決だが“peacefully”との言葉をcutし「陰謀を煽った」とされる米、週3回の人工透析の中、五輪に献身してきた元総理を“発言切り取り”で集団リンチする日本。両国とも大統領選での不正選挙疑惑の真相究明を唱える人間を陰謀論者に仕立て上げ、絶対に解明をさせない。ドス黒い全体主義が世界を覆う。
私見は後に述べることにして、森会長の辞任問題について別の角度から問題点を指摘している元東京都知事・舛添要一氏の発言を紹介します。舛添氏はSmartFLASH の記事で本件について発言しました。厚生労働大臣等を歴任したのち、都知事として2年間、五輪開催都市の代表として IOC と折衝をこなしてきた人物による発言ゆえ、重みがあります。
「森さんの発言の『女性が長く喋る』という部分だけを切り取って、『うまくカモを捕まえた』と野党がほくそ笑んでいることですよ。もし、これが『能力がない』とか『馬鹿だ』と言っているなら大問題だけど、全体を見れば、『女性はちゃんとしている』と言っているわけです。
新型コロナの感染者もだんだんと減ってきて、政権を責められる話題がなくなったところで、この発言が出てきた。そこで野党が『五輪を滅茶苦茶にできるぞ』と嬉々としているのに、怒りを感じています。
それに今、白い服を着てパフォーマンスしたり、ひとつの発言を追及している場合ではないです。『IOC』という組織と、どう対峙しなくてはならないかを考えるべきだと思うんです」
「綺麗ごとなしで言えば、五輪は『政治とカネ』の産物です。莫大なカネが集まるから、国内でもいろんなスポーツ団体同士で、カネの奪い合いがある。そして、国外のスポンサーやIOCからも、『どれだけカネが拾えるか』という介入があるわけです。
この状況を唯一、取り仕切れたのが森さんだった。国内では、政治、スポーツ、経済の3方向に顔が利くし、国外でも『元首相』の肩書で、対等に渡り合えた。IOCにとって『大国の総理』をやった重みは強いんです。それがなければ、卓越したコミュニケーション能力を持っているか、長い年月を費やして仲を深めるかしかない。
僕はIOCやバッハ会長としょっちゅう喧嘩して交渉してきたから、わかります。今回、国会に白い服を着て出て来て、いい加減なことを言っている人たちが、もしIOCとの交渉の場に就いたとしても、なめられて話にならないですよ」
「森さんがいなかったら、2020年10月には東京五輪の完全中止が決まっていたと僕は思っています。それをIOCは、2020年12月に一度延ばし、それを今度は2021年3月まで延ばしている。
その3月の議論に、IOCに顔が利く森さんがいない。たとえば、IOCから『もう東京五輪はやめよう』と言われたときに、日本は開催を押しきれないですよ。小池百合子都知事も、IOCにまったく信頼されていない。『ほかに誰が信頼を勝ち取れるんだ?』と言われても、誰もいないんですから」
最後に私見を述べます。舛添氏の発言は開催国のあり方を経験ある政治家が述べている点で示唆に富んでいます。門田氏は、より広い視野でこの問題をとらえ、「世界が全体主義に突き進む」「ドス黒い全体主義が世界を覆う」と言って、全体主義の強まりに警鐘を鳴らしています。これまで、「階級」を唱えて大衆を洗脳する全体主義、「民族」を唱えて大衆を扇動する全体主義、「人民の敵」を唱えて大衆を駆動する全体主義が社会を荒廃させてきました。今はこれに「ジェンダー」や「人権」が加わっています。またマスメディアだけでなく、SNSの運営者が情報を統制しています。ごく一部の集団が、大衆に対して虚偽の「正義」を吹き込み、大衆の意識を操作し、大衆の数と感情の力で、その集団の利益を実現する方法が取られています。私は、こうした動きの背後に文化革命型の「白い共産主義」の影響を強く感じます。文化革命型の「白い共産主義」については、下記をお読み下さい。
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion07d.htm
************* 著書のご案内 ****************
『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1
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森会長の辞任については、門田隆将氏(ジャーナリスト)が一連のツイートで、この問題の重要性を時々刻々、深く鋭く説き明かしてきました。
1 朝日新聞お得意の“切り取り報道”で始まった森発言問題。ご本人が誤解を招いた発言を撤回し、謝罪しても延々と攻撃が続く。83歳の老人をよってたかって吊るし上げる図式に“人権侵害”という言葉が浮かぶ。世界が全体主義に突き進む中、日本でも文革が始まったか。吊るし上げ文化は“あの国”に任せよう。
2 文革もかくやと思われる吊るし上げの末、森氏辞任報道。ご本人が発言を撤回し謝罪しても続いた運動。「“女性の味方である東京五輪を成功させウイグル人ジェノサイドを行う北京にバトンタッチか。中国から組織的性犯罪を受けているウイグル人女性達どうなる?」と楊海英氏。日本の紅衛兵には届くまい。
3 森喜朗氏辞任でIOCや国内の政財界に睨みを利かす存在は失われた。誰も反対できない“差別”という概念を持ち出し糾弾する“いつもの手法”を心ある国民はどう見ていたのか。彼らはウイグル女性の真の人権問題には興味もない。政策でなくスキャンダル追及しかできない人々が再び政権を担う事はないだろう。
4 いつの間にかマスコミの仕事は“切り取り”と“吊るし上げ”になった。昔も一部存在していたが今は“乗り遅れるな”と全メディア一丸。ターゲットの演説や発言を“切り取って問題にしてやる”という情けないやり方。彼らの特徴は日本の事などこれっぽっちも考えず強いもの(例えば中国等)にはからっきし弱い事。
5 (註 トランプ弾劾裁判で)米が異論が許されない全体主義に陥り、日本も発言切り取りで“集団リンチ”の狂気。かつて日本には新聞に非国民扱いされたら生きていけない時代があった。今も新聞の体質は同じだがネットが加わってより大きく。森氏リンチの次は川淵氏貶めで就任辞退。毅然とした日本は何処へ。
6 森氏辞任&川淵氏辞退騒動でTVと新聞が見せた魔女狩り、言葉狩り、集団リンチ、切り取り、全体主義…の“本性”を忘れまい。ウイグルでのジェノサイド、女性のレイプ・拷問・不妊手術等の真の人権には知らぬ顔のメディア。日本はこのままどうなるのか。若者から上がる“これはおかしい”との声だけが救い。
7 言論TVで櫻井よしこ氏が「森氏非難の人達は中国のウイグル人ジェノサイドに対して森氏より何十万倍も激しい批判をすると信じたい。“沈黙は同調”と為末大さんも言ったが中国の虐殺に対して北京冬季五輪にも反対してくれるだろう」と。老人糾弾はするが、「強大な中国には何も言えません」は通るまい。
8 森発言騒動で日本がどこかの国と同じく“吊るし上げ”文化になった事が明らかに。匿名をいい事に徹底的に人格攻撃し、蔑み、追い詰めていく。マスコミだけでなくネットも見るに耐えない。当事者を自殺に追い込めば気がすむのか。木村花さんの件が思い出される。いつの間にそんな恥ずべき国になったのか。
9 弾劾否決だが“peacefully”との言葉をcutし「陰謀を煽った」とされる米、週3回の人工透析の中、五輪に献身してきた元総理を“発言切り取り”で集団リンチする日本。両国とも大統領選での不正選挙疑惑の真相究明を唱える人間を陰謀論者に仕立て上げ、絶対に解明をさせない。ドス黒い全体主義が世界を覆う。
私見は後に述べることにして、森会長の辞任問題について別の角度から問題点を指摘している元東京都知事・舛添要一氏の発言を紹介します。舛添氏はSmartFLASH の記事で本件について発言しました。厚生労働大臣等を歴任したのち、都知事として2年間、五輪開催都市の代表として IOC と折衝をこなしてきた人物による発言ゆえ、重みがあります。
「森さんの発言の『女性が長く喋る』という部分だけを切り取って、『うまくカモを捕まえた』と野党がほくそ笑んでいることですよ。もし、これが『能力がない』とか『馬鹿だ』と言っているなら大問題だけど、全体を見れば、『女性はちゃんとしている』と言っているわけです。
新型コロナの感染者もだんだんと減ってきて、政権を責められる話題がなくなったところで、この発言が出てきた。そこで野党が『五輪を滅茶苦茶にできるぞ』と嬉々としているのに、怒りを感じています。
それに今、白い服を着てパフォーマンスしたり、ひとつの発言を追及している場合ではないです。『IOC』という組織と、どう対峙しなくてはならないかを考えるべきだと思うんです」
「綺麗ごとなしで言えば、五輪は『政治とカネ』の産物です。莫大なカネが集まるから、国内でもいろんなスポーツ団体同士で、カネの奪い合いがある。そして、国外のスポンサーやIOCからも、『どれだけカネが拾えるか』という介入があるわけです。
この状況を唯一、取り仕切れたのが森さんだった。国内では、政治、スポーツ、経済の3方向に顔が利くし、国外でも『元首相』の肩書で、対等に渡り合えた。IOCにとって『大国の総理』をやった重みは強いんです。それがなければ、卓越したコミュニケーション能力を持っているか、長い年月を費やして仲を深めるかしかない。
僕はIOCやバッハ会長としょっちゅう喧嘩して交渉してきたから、わかります。今回、国会に白い服を着て出て来て、いい加減なことを言っている人たちが、もしIOCとの交渉の場に就いたとしても、なめられて話にならないですよ」
「森さんがいなかったら、2020年10月には東京五輪の完全中止が決まっていたと僕は思っています。それをIOCは、2020年12月に一度延ばし、それを今度は2021年3月まで延ばしている。
その3月の議論に、IOCに顔が利く森さんがいない。たとえば、IOCから『もう東京五輪はやめよう』と言われたときに、日本は開催を押しきれないですよ。小池百合子都知事も、IOCにまったく信頼されていない。『ほかに誰が信頼を勝ち取れるんだ?』と言われても、誰もいないんですから」
最後に私見を述べます。舛添氏の発言は開催国のあり方を経験ある政治家が述べている点で示唆に富んでいます。門田氏は、より広い視野でこの問題をとらえ、「世界が全体主義に突き進む」「ドス黒い全体主義が世界を覆う」と言って、全体主義の強まりに警鐘を鳴らしています。これまで、「階級」を唱えて大衆を洗脳する全体主義、「民族」を唱えて大衆を扇動する全体主義、「人民の敵」を唱えて大衆を駆動する全体主義が社会を荒廃させてきました。今はこれに「ジェンダー」や「人権」が加わっています。またマスメディアだけでなく、SNSの運営者が情報を統制しています。ごく一部の集団が、大衆に対して虚偽の「正義」を吹き込み、大衆の意識を操作し、大衆の数と感情の力で、その集団の利益を実現する方法が取られています。私は、こうした動きの背後に文化革命型の「白い共産主義」の影響を強く感じます。文化革命型の「白い共産主義」については、下記をお読み下さい。
http://khosokawa.sakura.ne.jp/opinion07d.htm
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『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1
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