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●漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(3)

  

 つばめ出版が「怪談」を創刊したのが、1958年2月。ひばり書房が「オール怪談」を創刊した年月がちょっと解りませんが、どちらも1967年まで発刊され続けました。67年最終巻が、「怪談」が101号、「オール怪談」が87号。この両怪奇短編集漫画単行本は、どちらもほぼ月1号刊行でしたから、「オール怪談」の方が14号数分後発だったのでしょうね。一年くらい遅れて、ひばりが出したのだろうか?つばめもひばりも同じ会社だという説もありますが、ポプラ社の「貸本漫画リターンズ」には関連会社とありますから、つばめで出してヒットしたから同種の編集本をひばりでも出したんでしょうね。他にも両刊とも、別冊扱いの特集号というのを、だいたい季刊で発行していました。「貸本漫画リターンズ」のこの項(貸本怪奇漫画らん)の著者は、両刊の執筆陣の中で、観賞に堪えるのは小島剛夕の作品のみ、と手厳しい批評ですけど、僕の幼少時、子供時代、貸本屋でこの両誌を借りるお目当ては小島剛夕でなく、浜慎二と古賀新一の漫画でした。前にも書いたけど、僕が貸本屋に通っていたのは、10歳(~11歳)頃までだったので、多分、小島剛夕の時代劇は難し過ぎたのだろうと思います。その点、絵柄も好きだった、古賀新一や浜慎二の作品は、お話が比較的単純で、ストレートに恐さに行き着いてたのじゃないかな、と思います。現代劇で解りやすく、ポンッと子供の幼稚な恐怖感覚に直接訴えていた、のではないかと。

 前回でも書いたけど、何しろ幼い子供時分で、しかも一泊二日の借り読み時間で読み返しが効かず、絵柄イメージ以外ははっきりした記憶を全然持てないという、数十年前の僕の思い出世界だから、この「怪談」「オール怪談」の中の短編作品のどれ一つ、詳しい内容を紹介できません。小島剛夕の時代劇恋愛ロマン漫画の短編は、当時好みでなく、読んではいないけれど、両誌のカバー表紙絵と巻頭カラーを時々飾っていたし、やはり当時の漫画陣の中では抜群に絵がうまかった作家でした。だから絵柄イメージが記憶に残っている。古賀新一も浜慎二も時々、巻頭カラーを飾り、絵もうまく、また絵柄が好きで、その怪奇短編のストーリーも、ある程度の年齢以上の読者達には荒唐無稽で陳腐に思え、とても観賞に堪えられぬようなお話内容であっても、小学生低中学年であった幼稚な僕の理解や嗜好には、当時、直接訴える何か面白さがあったのだと思います。浜慎二は両誌のカバー表紙絵を描いていて、これが本当に恐いリアル画な、イメージイラストをとてもうまく描いていた。一度、文藝春秋社から文春ビジュアル文庫として、往年の貸本劇画の短編アンソロジーを文庫本として出しており、これが確か80年代末頃の刊行だったか、この漫画アンソロジー文庫本の中に、当時の「怪談」の巻頭カラー掲載の、浜慎二先生の短編作「8階の客」が再録掲載されていた。これは少なくとも十数年前に読み直ししているので、これだけは内容もよく覚えています。ここでは詳しいお話内容ははぶきますが、悪人と子供幽霊が絡む掌編でした。尚、「怪談」「オール怪談」共に、100巻くらいの号数まで発刊されているくらいですから、さすがに関わった作家陣も数多く、掲載作品数は少ないとはいえ、さいとうたかを、楳図かずお、江波譲二といった、当時としては売れっ子の有名作家も作品を提供していました。また両誌末期頃には、山上たつひこも短編を描いています。

 古賀新一さんは最初、古賀しんさく名義で作品を描いていましたが、どーも、こっちの古賀しんさくの方が本名のようです。当時、ほとんど、ひばり書房が活躍の場で、ひばりから、長編の個人作品シリーズを出していました。確か全10巻まで行ったように記憶してます。作者名義の方が記憶があやふやなのですが、多分、古賀新一シリーズでなくて、古賀しんさくシリーズだったように思えますけど。はっきりしなくて申し訳ありません。当時の貸本単行本はだいたい1冊130ページくらいだったのですが(無論中には例外的に分厚い『影』みたいなのも数種類ありましたけど、白土『忍者武芸帳』ももっと厚かったと思う)、その130ページ前後で一話完結させる作品が多かった。とても100ページまでも行かず、中篇で終わる場合は、他作家の短編をカップリングさせたりしていた。古賀しんさくシリーズも長編1作1冊構成だったように思います。「怪談」「オール怪談」などの怪奇短編誌で活躍していた古賀さんでしたけど、このシリーズは長編で、しかもアクション劇画だったと思います。済みません、はっきりしなくて。何しろ、資料を持っている訳ではなく、数十年前のしかも児童期のとてもあやふやな記憶を辿り、思い出し書いているものですから。このシリーズにも、当時の貸本劇画作家たちがみんな擁していた自分だけのヒーロー探偵たち、例えば、さいとうたかをならば「台風五郎」、江波譲二であれば「トップ屋ジョー」、横山まさみち「独眼探偵」みたいに、古賀新一さんにも独自のヒーロー探偵が居りました。誠に申し訳ないんですけど、その古賀新一さん創作の古賀さんの愛すべきヒーローの名探偵、僕は名前を憶えておりません。確か全10巻まで続いたその個人シリーズの何作かは、この名探偵の活躍する活劇推理物語だったように思います。記憶があやふやですけど。

 僕は、ひばり書房という会社は、貸本消滅と共になくなった出版社だとばかり、大変失礼にも、思っていましたが、そうではなく、70年代80年代とコミック等を出版して来ていたようです。今現在、ひばり書房という会社がどうなのか、現状を僕は知りません。ひばり書房発刊のコミックスが80年代まであるのは解るのですが、その後90年代の出版がどうなのか、僕には解りません。申し訳ないです。確かな調べがついていませんです。僕は、古賀新一さんのことは、貸本衰退時に、雑誌に移り、少年画報社の週刊少年キングなどで、長編怪奇怪獣もの「人間怪獣トラコドン」とか、怪奇味のサスペンス短編などを描いていたのは、オンタイムで掲載を読んでいたので知っていたのですが、そうでした、思い出しました、楳図かずおさんと作品味がかぶるような少女怪奇ものを描いていました。絵柄も60年代後半ブレイクした楳図かずお少女怪奇ものとすごくよく似ていた。楳図かずおが、へび少女くも少女というような長編怪奇少女漫画を連載していたのは講談社の少女フレンドでしたが、古賀新一は同系の怪奇少女漫画を何に描いていたのだろう?というのが、僕はだいたいが本来、少女漫画を読まない、読んで来なかった人なので、少女漫画史はものすごく弱いんですよねえ。でも古賀新一さんにもあるんですよ、へび少女くも少女漫画はいっぱい。それは多分、貸本の頃から描いているものだと思う。貸本消滅以後、古賀新一のこういう傾向の少女怪奇漫画は、70年代80年代にひばり書房からコミックスとして、たくさん出版されているんだけれど、これらの作品はいったい何処の出版社の何という雑誌に初出掲載されたものなのだろうか?古い男性の描き手であれ、僕は少女漫画史に全く弱いので、さっぱり解りません。ただ、当時の、楳図、古賀という、怪奇漫画の両雄の描く少女怪奇漫画はそっくりな程、よく似ていました(もっともよく見ればタッチは全然違いますけどね)。でも70年代に入ってからの、少年青年向けコミックの絵柄は明らかに違います。作風も全然違います。
※(『人間怪獣トラコドン』は週刊少年キング1966年第47号から50号まで掲載の短期集中連載作品でした。)

 一方、浜慎二さんの方は‥。これも、貸本衰退時に雑誌で描き始めていますが、僕は、古賀新一さん以上に貸本以後を知りません。雑誌に移り、確か、60年代後半、60年代末頃か、週刊少年マガジンに「悪霊車」という長編怪奇漫画を連載しています。真っ黒い歴史ありそうな自動車が無人で走り、惨事を起こして回る、といったストーリーだったように記憶していますけど、読み返したことが無いので、詳細は忘却のままです。浜慎二さんの貸本以降の去就をよく知らないのですけど、何でも、ひばり書房や秋田書店から70年代80年代、コミックス単行本で作品が出ているようですね。多分、貸本時代も、ひばりなどから個人単独作品本も出しているのでしょうけど、僕には、古賀新一さんのシリーズ本みたいな、読んだとかあったとかいう記憶はありません。ただ、僕は、古賀新一さんの方が絵柄は好きでしたが、浜慎二さんのものの方が、より恐かったように記憶している。うまい絵でしたが、当時としてはリアルな、恐がらせる絵だった。僕が思うに、70年代以降の、80年代入って盛んになったのかな、「サスペリア」や「ハロウィン」等に代表される、少女怪奇コミック専門誌、怪奇レディコミ専門誌に、浜慎二さんも古賀新一さんのように作品を描いていたのかも知れません。ああいう雑誌も、僕は時折しか読んだことなくて、よく知らなくて、どうも済みません。

 古賀新一さんというと、もう代表作は言わずと知れた、魔女黒井ミサ、秋田書店週刊少年チャンピオンに長期に渡って連載された、「エコエコアザラク」ですね。本人がこの作品をどう思っているのかは存じませんが、古賀作品では当然のように一番有名でしょう。「エコエコアザラク」は、TVドラマ化や、何度も映画化され、魔女黒井ミサに当時の美少女タレント達が扮しました。漫画の方のお話は回が進むごとに単純化して、毎回短編1回読み切りで、黒魔術ものの小悪党懲らしめちょい話になって連載が続きました。「エコエコアザラク」は、僕はチャンピオン連載時も読んで来てますが、後に秋田コミックワイド版で1、2冊読み返しています。
 後ねえ、「怪談」「オール怪談」執筆陣の中で、印象に残っている描き手漫画家さんは、いばら美喜さんがいます。いばら美喜さんの漫画はどっちかっつうと、当時の貸本劇画の絵でした。さいとうたかを、園田光慶、南波健二、江波譲二、沢田竜二、朝丘光志、といった貸本時代の、無国籍アクション劇画でならした諸劇画作家先生たちと同類の、荒々しくて力強いタッチの絵柄でした。正に当時の劇画の絵ですね。その作風も都会的でドライなものだった。登場人物たちは容赦無くすぐに死んで行ったし、一応怪奇漫画とはいえ、作品に乾いた風が吹いてましたね。子供時代の僕は、けっこう好きだったんですけどね。

 いばら美喜さんはもう、貸本以後は全く知りません。最近になって、文庫などの昔の怪奇漫画のアンソロジーなどで、時折、貸本時代の短編が一つ二つ紹介されて見掛けることがありますけど、当時のその荒唐無稽な作風とか、今の常識から見ればムチャクチャな設定とかが、どちらかというと馬鹿にした風な視点で評され、紹介されているようですね。こんなんありかあ~!みたいな。子供の時の僕は、いばら美喜さんのこの作風が好きで、「怪談」や「オール怪談」でけっこう愛読していたと思います。
 今回は、僕の幽霊感とかを書き込んでみよう、とか思っていたのですが、結局、古賀新一と浜慎二といばら美喜のことだけで終わっちゃいました。では。どーも、失礼しました。

◆(2006-08/13)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(1)
◆(2006-08/14)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(2)
◆(2006-08/23)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(3)

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●漫画&TVドラマ(映画)・・ 「スケバン刑事」

 今の僕のPCデスクトップの壁紙は、あややこと松浦亜弥にしていますが、僕が大ファンで、ずっとあややにしているという訳でなく、気に入ったフォームの壁紙を見つけたので今、それにしているだけです。ついこの間まで、AV女優の蒼井そらや穂花でした。昔の漫画作品の扉絵だったりすることも多いです。ハロプロでは、モー娘の高橋愛と松浦亜弥の二人だけです。だいたい、僕はあまり風景とか物そのものとかに興味がないので、デスクトップスクリーンもそういうのにしてることは先ずないです。松浦亜弥は好きですね。容姿も可愛いですが、TVの番組やCMで見せるキャラが良いです。グリコポッキーのCMとか好きです。本当はどういう人かは勿論解りませんが。それで、あややですけど、今秋公開の新作邦画、「スケバン刑事 -コードネーム=麻宮サキ-」の主演をやるそうです。あの、70年代から80年代に掛けて大ヒットしたコミック、「スケバン刑事」、そして80年代、一世を風靡した元祖的アイドル活劇ドラマ、フジTVの「スケバン刑事」シリーズと映画版、その「スケバン刑事」の新たなるリメイク映画で、今話題沸騰の、あややと石川梨華版の映画「スケバン刑事 -コードネーム=麻宮サキ-」です。

 新作映画の予告場面、見てますと、アクションドラマに気合で、硬派の役作りに取り組む、あややの演技もなかなか良いようですが、敵役を演じる、石川梨華もセクシーコスチュームで女王様モード全開、超色っぽい悪女役で、ぐっとそそられる感じで、イイみたいです。こんなこと書き込んでいると、私のこと、このロリコンオヤジ!と罵る人も居るでしょうが、ここはもう、ロリコンで悪いか、とひらきなおることにします。まあ、別に個人の趣味だし、せいぜいモーニング娘のハイティーンメンバーを可愛いね、と思うくらいのレベルだし、何処かの馬鹿みたいに、若い女性騙して監禁したりする訳じゃないし。しかし、一、二年前の青森の資産家の馬鹿息子やこの間の大阪のマンションの部屋使い放題馬鹿男などの、若い女性の監禁虐待事件には、人権的に腹が立ちましたね。おまえ等が同じことやられてみろ!と思ったものです。本当は刑務所内で同じ目に合わせる刑にすべきです。でないと、どうせすぐに軽い刑を終えて出て来るんだから、隙あらばまた同じことしますよ。しかし、青森の資産家の息子の事件後の週刊誌記事では、犯人はお金持ちでイケメンだったから、ニュース公開後、監禁されてもいいという若い女性も多かったと、世も末の事象だと、このニュースの周辺記事を載せていましたけど。ああ、話が脱線してしまっている。しかし、エロいコスプレ悪女の石川梨華女王様なら、監禁されてもイイッ、という気にもなりますね。ああ、こんな事、いい歳して書いてると、馬鹿かと思われるぞ。 

 新作「スケバン刑事」公式サイトを見ると、正しくあややの動きのシルエットで、お決まりの有名なセリフ、「何の因果かマッポの手先…、スケバン刑事、麻宮サキ!」を喋りながら登場、主武器のヨーヨーを操っています。ヨーヨーアクションは特撮でしょうけど。今回は敵役の、石川梨華演じる悪女レイカも、最強凶器ヨーヨーを操るようです。なかなか面白そうですね、映画見たいです、新版「スケバン刑事」あやや版麻宮サキ。ロードショー公開は9月の30日、土曜日みたいですね。もう、あややも「♪イエーィ、めっちゃホーリディ~」なんぞと歌っておったデビュー時と違い、大人のお姉さんとなりつつありますねえ。敵役コスプレ石川梨華がまたセクシーだし。エロ気分満々全開で見たい映画です。悪女レイカのヨーヨーには3つ4つの鋭利な鋼刃が出て、飛んで来るし、苦戦を強いられるあやや=麻宮サキ。危うし、あやや、頑張れ、僕がついてるぞ!とかつい応援したくなっちゃいます。いや、TVの予告アクションシーンを数秒見ただけですけど。ホント、こんな事、いい歳して書いてるとクルクルパーなオヤジだと思われてしまうゾ。この新作映画のストーリーは、だいたい原作漫画の第一部のストーリーをなぞって、原作をベースにした、新しいオリジナルなお話のようですね。松浦亜弥版スケバン刑事。原作漫画の著者も、90年代以降のドラマ化映画化を渋り続けていたが、主役麻宮サキを松浦亜弥がやるのなら、と承諾したのだとか。ん~、期待が大きいぞ女優、松浦亜弥。

 原作の漫画「スケバン刑事」は、白泉社の少女漫画誌「花とゆめ」に、1976年から82年に掛けて連載され、後にコミックス化され、最近また完全版として全12巻にまとめられて刊行されているようですねえ。コミックスの合計累計販売数は既に2000万部を越えるとか。作者は和田慎二さんで、主に少女誌を活動の場に、ヒロインアクションものやSFアクション、忍者アクションものを描いていらっしゃる漫画家さんです。代表作は勿論「スケバン刑事」でしょう。「スケバン刑事」はフジTV系列で、85年から放送され、主役を代々、当時のトップアイドル、斉藤由貴、南野陽子、浅香唯が勤め、子供やヤングに大人気の高視聴率ドラマとしてしばらく続きました。僕も、「スケバン刑事」というのは、このTVドラマで印象深く記憶に刻まれました。というのが、僕は実は、少女漫画がどちらかというとダメな方で、漫画漬けの僕の半生、少女誌はほとんど読んで来なかった。あまり、というかほとんど少女漫画を読んでません。この「スケバン刑事」は作者が男性漫画家だしテーマも恋愛ではなく、ジャンルは少女誌連載のアクションものだし、純然たる少女漫画と呼ぶものではないのでしょうが、僕だって、「花とゆめ」や「スケバン刑事」のコミックスをパラパラ見たことはありますが、ちゃんとしっかり読んだことはありません。そんな僕が漫画紹介文を書くのはインチキみたいですけど、いいんです、漫画読んでなくとも、絵柄もよく知ってるし、だいいちTVドラマは欠かさずほとんど見ているし。映画化版も、南野陽子主演版の方はしっかり見ているし、映画主題歌の来生たかおの作った「楽園のDoor」は大好きな曲だったし。記憶がはっきりしないけれど、浅香唯主演の映画版、「風間三姉妹の逆襲」もTV放送で見てるかも知れない。

 僕は会社員当時、ほとんどTV番組を見なかったんですけど、その後、一年ちょっとプータロー生活をした時(モチ、この頃はニートなんて言葉はありませんでした)、その反動でか、いや~TVってこんなに面白かったのか、と、毎日民放TV番組(子供向けドラマやバラエティー)ばかり見るようになり、調度その時がドラマ「スケバン刑事」にはまった時で、毎日、明け方まで起きていて、朝方寝て、昼過ぎに起き、飯を食って、午後4時から再放送の「ゲゲゲの鬼太郎」を見て、4時半から再放送の「スケバン刑事」を見る、そして夕方5時をまわってバイクに乗ってふらふら世間を見に行く、という日課で過ごしていました。もうけっこうイイトシをしていたんだけれど、あの頃は脳味噌がかなり退行して、幼児化していました。一年半近くくらいか、退職金と貯金と失業保険で食べて、そんな怠惰生活をずるずる過ごし、その後何とか社会復帰を果たしました。社会復帰に向かった原動力はその当時、近所の空手道場に通い始めたからですね。それから空手修行が変な方向に行ってしまい、合気道や中国拳法の道場にまで顔を出し、武術オタクが10年間続くワケですけど。あの当時の、麻宮サキをこなしていた斉藤由貴や南野陽子は可愛くてカッコよくて、憧れて毎日見てましたね。浅香唯ちゃんのは、ドラマ設定は面白かったけど、前記二者アイドルほどは気持ちが行かなかったなあ。この頃になるとそろそろ、早く社会復帰しないといけないと、焦りの気持ちが強くなって来てたんでしょうね。

 

 TVドラマ第1作、主演斉藤由貴版が1985年、これがほぼ原作どおりのストーリーみたいですね。シリーズ第2作、主演南野陽子版が86年、「少女鉄仮面伝説」、これは何でも、原作漫画の第2部をベースにオリジナルストーリーを作っているらしい。そしてシリーズ第3部、主演浅香唯版が87年、「少女忍法帳伝奇」。よくは知りませんが、これが何でも、原作無視で作り上げているエピソードで、原作者が激怒したとかいうシーズンですよね。僕はこの第3部の設定は好きでしたね。南野陽子さんと、強力な友人助っ人が一緒に、悪と戦う、第2部も当時はメチャ面白く見ていましたけどね。え~と、雪乃さんとビー玉お京。浅香唯ちゃんの第3部は設定が特殊でした。お姉さんだという、大西結花と中村由真が一緒に敵と戦った。そして麻宮サキのバックには、何と、忍者集団の風魔一族がついていた。これは同じ作者の「忍者飛翔」という漫画作品のエピソードを絡ませて、オリジナルストーリーを作り上げているらしい。僕は子供の頃、忍者漫画が大好きだったので、この第3シリーズはワクワク充分楽しめた。風魔忍軍の設定が、往年の白土三平の名作忍者漫画「真田剣流」や「風魔」を思い出させて。無論、「少女忍法帳伝奇」は現代劇アクションドラマですが。

   

 「スケバン刑事」麻宮サキの主力武器は、いつでも金属製ヨーヨー。第3部の忍者の末裔だったときも、ヨーヨーで戦ってました。重量感のあるヨーヨーを相手にぶつけて、ヒモで引き戻す。メリケンサックかブーメランかといった感じの武器ですけど、実際の実戦的にはあまり効力は無さそうに思えるけど。第2部のエンドを迎えた折に、一回映画化されて、主演は南野陽子で、映画最後場面辺りに、TV第3部で主役を浅香唯に受け継ぐ事を思わせるエピソード場面がちらり、織り込まれていましたが、この映画「スケバン刑事」劇中では、南野陽子=サキは3回しか使えないという限定付き、超強力ヨーヨーというのを武器に強敵と渡り合います。いったいどんなものなんや!?と疑問を持ちますけど、使うと相当手首なんかを傷めるものらしい。よく解りません。いや~、TVドラマ版「スケバン刑事」懐かしい~。もう20年も前になるんですか。時の経つのは早いなあ。是非とも、松浦亜弥版新作「スケバン刑事」も見てみたい。アイドルあややの果敢なアクションシーンを堪能したいですね。

   

Img10242410913 484011315709  余談ですけど、そういえば忘れてました、僕の一年半近いプータロー時期は、秋元康総プロデュース、オニャンコクラブの最盛期でした。当時、毎日毎日ヒマそのものの僕は、ウィークデー夕方5時からの「夕やけニャンニャン」を毎回楽しく見ていたと思います。脳味噌がかなり退行幼稚化してしまっていて、オニャンコクラブにも熱中し、もうけっこうイイトシして、40名近いメンバーの会員番号とキャラをしっかり覚えていました。会員番号の唄もそらで歌えるほどでした。ああ~、恥大公開ですね。馬鹿まる出し。まあ、子供の時から馬鹿ガキだったから、歳喰おうと、あんまり変わんねーキャラで、もうどうにも仕方が無いですね。もう一つ余談。あややつながりで、あややのそっくりさんキャラで、「あややコス」とかいうタイトルでいっぱいエロDVD出してる人気AV女優、紋舞らんは最近見ない感じ。どうしてるんだろう?引退したのかな?蒼井そらちゃんとか及川奈央とかみたく、普通一般のタレント扱いになって、TV放送画面に出るようになって行ってるんだろうか?AV女優から一般タレントに駆け上るという上昇も、かなり厳しい登竜門だろうからなあ。

 
 最後に、コミック版「スケバン刑事」、和田慎二先生の大ヒット代表作も、コミックス全12巻、まとめて読んでみたいものですね。

 

◆2006-08/17 ●漫画&TVドラマ(映画)・・ 「スケバン刑事」

◆2011-11/07 ●漫画・・ 「スケバン刑事」

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●漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(2)

 前回の続きです。漫画で、「怪談」と「オール怪談」。これは、超昔の貸本という娯楽媒体があった頃の、それはそれは古い、怪奇漫画アンソロジーの単行本です。近年のコミックスで、「オール怪談」という名前のついたシリーズがあり、70年代80年代以降に活躍された日野日出志さんや御茶漬海苔さんなどから、近年のホラー漫画作家たち多数で構成された、蒼馬社コミックス「オール怪談」という、比較的新しい作家陣による怪奇アンソロジーのシリーズらしいのですが、僕がここで取り上げるのは、このコミックス本とは全く違います。もっとずっとずっと、ずうっと古い、現代漫画の古典みたいな、漫画単行本です。不勉強で申し訳ありませんが、僕はこの蒼馬社コミックス「オール怪談」なる漫画本についてはよく知りません。ちょっと、手に取ってパラパラやった事もなくて‥。日野日出志さんや御茶漬海苔さんの漫画なら勿論読んだことはありますが、他の作家陣は初めて聞く名前の漫画家さんばかりです。漫画テーマのブログやってて不勉強で、最近のこと知らなくて、大変恐縮しますけど。ま、蒼馬社コミックスなるものは置きまして、話は、昔々の、貸本「怪談」と「オール怪談」です。

 貸本については、この「Kenの漫画読み日記。」記事内でも、二、三度説明的に書き込みましたが、戦後、少し経っての、まだ日本国民が総体的に貧しい時期に、貸本という娯楽媒体が登場しました。昭和でいうと30年より少し前くらいからか、昭和30年頃からか、ぼちぼち隆盛になり始め、貸本文化の全盛時代が、1950年代後半頃から、1960年代の半ば辺りまでの役10年間くらいでしょうか。貸本文化といっても、わずか20年間くらい続いただけだったのです。つい最近、僕が頚椎損傷で2ヶ月間くらい入院したときも、病院に毎日、貸本屋さんという個人業者が、コミックス全巻などを貸しにやって来て、商売してましたが、今でもある貸本屋さんという個人商売とは違い、この頃、1950年代60年代の貸本屋とは、一つの大掛かりな出版システムでした。貸本専門の出版社があり、貸本専門の描き手の漫画家が居て、全国貸本組合なる組織があり、貸本専門の卸しがあり、店舗でいえば小売店のような町々の貸本屋がありました。貸本文化について詳しく知りたい方には、ポプラ社が今春発刊した『貸本漫画リターンズ』という評論集がお薦めです。で、ね、ここで取り上げる「怪談」や「オール怪談」はその昔々の貸本の中の一つのシリーズものです。

 貸本の中の怪奇漫画アンソロジーである、「怪談」も「オール怪談」も単行本のシリーズで全100巻近くまで伸びた、長く続いたシリーズでした(80巻か90巻近いくらいかなあ)。どちらの書き手の作家陣もほぼ同じだし、編集方針もそっくり同じ。出版社名は、「怪談」がつばめ出版、「オール怪談」がひばり書房で違います。おかしいな、と思っていたんですけど、この二出版社、どーも同じ一つの会社らしい。僕ははっきりとは知らなかったけど、一会社二出版社名らしいです。内情などは僕は知りません。代表的作家陣の中で、特に目玉商品のような看板漫画家が、後の「子連れ狼」や「半蔵の門」などの時代活劇劇画で巨匠と呼ばれる、小島剛夕さんでした。小島剛夕さんは初期は貸本漫画の売れっ子描き手だったのですね。小島剛夕さんについて書き出すと、きりがなくなるのですけど、僕はこの当時の小島剛夕漫画は好きではなく、読んでいませんでした。僕が貸本屋さんへ通っていたのは、だいたい6歳から10歳(~11歳)です。主に恋愛ロマンがテーマの小島時代劇画は、幼児期や子供時代の僕には難し過ぎたのでしょう。「怪談」「オール怪談」の目玉作家は小島剛夕でしたが、その次の看板作家が、後に「エコエコアザラク」等のホラー漫画で有名になる、古賀新一さんや浜慎二さんたちでした。

 

 僕が貸本屋さんへ通っていた頃、「怪談」も「オール怪談」もよく借りていましたが、僕のお目当ては古賀新一さんと浜慎二さんの短編怪奇漫画でした。僕はこの当時、ホラー部門の漫画では、古賀新一さんと浜慎二さんの漫画が一番好きでした。水木しげるさんも貸本で活躍された漫画家の一人ですが、鬼太郎以外の水木漫画は、怪奇ものでは時代ものが多く、この頃の幼い僕には、時代ものは白土三平の忍者もの以外は、どーもなじめなかった。子供時代の僕は時代劇漫画と戦記漫画はあまり好きではなかったですね。時代劇と戦争の漫画は、小学校高学年から読むようになったのかなあ。浜さんも古賀さんも、現代劇の怪異短編で、幽霊の出るものから、不思議ものまでありましたが、因果応報ものが多く、悪い事をした人はうまく逃れたようでも必ず報いの来るような話しが多かったように、記憶があるように思います。はっきりしない言い回しで恐縮しますが、何しろ小学生低中学年の頃ですし、漫画は毎日貸本屋で二冊借りて、毎週、少年マガジンは取るは、毎月二冊は月刊誌のまんが王かぼくらか少年は買うは、他の漫画雑誌も読んでるはで、学業は全くせずに漫画漬け時代を過ごしていたのですから、貸本一、二種のシリーズの短編のストーリーまで、憶えてないですよ。それに、貸本漫画は一泊二日で、購入雑誌のように何度も読み返し反芻出来ないですからね。何度も作品を味わえない。

 浜慎二さんは、「怪談」「オール怪談」の毎号の表紙絵を描いておられたようですね。中には小島剛夕さんの表紙絵もかなりありますけど、浜慎二さんの表紙絵イラストが目立ちますし、また本当に恐そうな絵で、うまい。浜慎二さんの表紙絵が圧倒的に多かったんじゃないかな。古賀新一さんも、「怪談」「オール怪談」のカラーページを含む巻頭漫画を飾った作家さんですが、初めの頃は古賀しんさく名義で作品を出していました。あ~、何か頭痛くなって来たなあー。クーラー効かせた部屋でごろごろしてたからか?窓全開で寝る、夜中の寝冷えか?頭痛がするから、この辺で記事書き込むの止めて、バファリンでも飲んで横になるかなあ~。という訳で、この記事、また続きます。「怪談」「オール怪談」の項、またしても次回(3)へ続く。それにしても皆さん、夜中の戸締りは気をつけてくださいね。ぶっそうな時代ですから。油断すると殺されますよ。いやあ~、恐ろしい時代になったもんだ。

◆(2006-08/13)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(1)
◆(2006-08/14)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(2)
◆(2006-08/23)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(3)

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●漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(1)

  

  「夏は、死の季節です。お盆、怪談、そして戦争の記憶。…」と、週刊現代の酒井順子さんの連載エッセイの、この回の冒頭にありました。季節的になかなか良い導入文だな、と感心した次第です。酒井順子さんといいますと、数年前に「負け犬の遠吠え」という著書がベストセラーとなり、「負け犬」という言葉を流行語にまでした人ですね。僕はこの酒井順子さんというエッセイストの書かれるものは、時々、この週刊現代の連載エッセイを読むくらいです。あまりよく知りません。30代の頃の僕は、新聞はほとんど読まなかったけど、エッセイというのは週刊誌の掲載ものから文庫まで、けっこう貪欲なほど、読んでいました。だいたい20代30代って、エッセイ文読むの、好きでしたね。何でも、面白く読んでた。でも今は読まないですね。たまに暇つぶしにそこらに放ってある週刊誌の掲載エッセイ、ぱらっと読むくらい。歯医者とか床屋の待合の週刊誌とかのもね。まあ全体的に、今は昔に比べたら、僕は活字を読まなくなりました。小説も。この半生の、僕の読書遍歴は、小説よりもエッセイ集の方が圧倒的に多かったと思う。

 まあ、僕の、そういうことは別にどうでもいいんですけどね。8月の6日と9日が広島と長崎の原爆記念日。8月15日が終戦記念日。今はあまり重たいテーマを考える気分でもないので、この日本の敗戦については今回は触れません。まあ、僕がここで戦争についてなにがしか考えを書き連ねたからといって、何ということもないのですが。しかし戦争ということは人間は誰しも考えねばならない、とても重要なことですけども、今回はここでは、というか今は僕は、特に考えません。戦争についてはここでは何も書きません。でも、断っておきますけど、平和な状況に居て、人に殺される心配も、人から殺される危惧も無い、安全下に生きて、腹いっぱいご飯も食べれて、いつでも喉が潤せるし、生存の為の基本的な条件は満ち足りた立場に居る、といっても、自分は関係無え~や、といって戦争のことをまるで考えないというのは、やはり駄目だと思います。核についても同じことで、人間としてやはり考えなければいけない事柄です。でも今は、僕はシリアスなリアルな重たいテーマは考えたくないので、日本人が戦争を考える季節、時節なのかも知れませんが、そういう文章の記事書き込みは止めときます。世界的には、今正にイスラエルとレバノンが戦争状況にあり、大勢の人たちが殺戮され、深刻な事態でしょうが、またつい一日、二日前という、英国ヒースロー空港でのアメリカ行き国際便のテロ計画の発覚と阻止など、国際テロという重大な問題のニュースがあったばかりで、戦争なんて重たいテーマは考えたくないよ、なんていうのは人としてとても無責任で薄情で、自分さえ良ければ後はどうでもいいんだ的な、ひどい白痴的なパフォ-マンスで恐縮しますが、今の僕があんまし難しいこと考えたくない、白痴的脳味噌状況ですので、戦争なんて深刻な問題を考えるの、今はしません。でも人として、当然、平和は希求してますけども。世界平和。

 8月12日というと、日航大阪行き便B747機の群馬県御巣鷹山墜落事故を思い出します。もう21年も前の出来事となりました。今から考えると僕も若かった。僕はあの当時調度、群馬とか、埼玉の群馬との県境に住んで仕事をしていた時期でした。この記憶に残る大惨事については昨年の、僕のブログの今頃の記事で書き込んだので、これに関しても今回は特には何も書き込まないことにします。昨年、05年8月13日の僕のブログ記事、タイトル「電人アロー」の中で、ですね。んー、お盆というと、盆踊り、お墓参り(墓参は彼岸か‥)、仏壇のお供え物とかですかねえ。ご先祖様や身内や、縁の霊が、家に帰って来る。日本人てやはり、こういう意味では、神道というより仏教信仰ですかねえ。お正月は神社の初詣で神道ですけど。結婚式はキリスト教で、葬式は仏教と、日本人て儀式ごとはみんなミックスですねー。こんなんでいいのかしらん?というくらいに、ゴチャマゼ。でも、日本人て大部分が霊って信じていますよね。現代は、逆に、霊なんてあるもんか!っていう常識派の方が少ない。これでもかこれでもかとTVで一年中やってる、心霊バラエティー番組の功績だろうなあ。僕は20代前半までは霊なんて信じていませんでした。神様も信じてませんでした。少なくとも建前的には絶対に、心霊的なもの、宗教的なものは信じてませんでした。20代後半から霊というものはあるのかも知れないと思うようになったし、神社仏閣にもしょっちゅう拝むようになりました。ここでは長くなるので、そのいきさつなどは語りませんが。

 何かとりとめなく、ちゃらんぽらんと文章が進んでおりますが、多分、今の僕の脳味噌がちゃらんぽらん状態だからなんでしょう。脱力系。今は、どーも、精神状態が脱力系でしっかりしとらんので、何か、何言いたいのかよく解らん文が、つい続いてしまう。しかし、小泉首相は8月15日は靖国参拝に行くのだろうか?このテーマも、昭和天皇の私生活での独り言的口走りの、当時側近のメモ文とかが出て来て、世間では大騒ぎになり、靖国問題がまたヒートアップしましたが、これに関しても、今は脳味噌ぼーっと脱力系なので、ここでは考えるの、止めときます。難しいこと書きません。これもまた、英霊とかっていう、霊の事柄関係ではあるんですけど‥。さて、怪談の季節‥と。僕は、若い時は、さっきもいったように、幽霊も神様仏様も、超自然的なものは信じませんでした。そんなものがこの世にあるものか、というスタンスを取っていました。けど、僕は元々臆病者で、相当な恐がりでしたから、居てたまるもんか!と口走りながら、幽霊関係はものすごく恐がってる状態でした。当時、恐いホラー映画でも見た日には、夜は明け方まで眠れなかった。昔の僕は、宗教なんて全部、否定していました。けれど、25、6歳頃か一度、心霊体験をしまして、それから何となく霊というものもあるのかもしれないゾ、という考え方に変わってきた。同時に、神様仏様も何となく信じるようになって来た。別に特定の宗教の信者になった訳ではありませんけど。今でも、新興宗教というのはあまり好きではない。

 宗教に関しても、ここでは何か書くことは止めときます。今は、難しいこと考えたくないんで。ホント、どーも、はっきりしない、とりとめなく、何がいいたいのかよう解らんちゃらんぽらん文が続いて来ましたが、そういう事で、夏で、幽霊で、怪談です。で、テーマの漫画。怪談の漫画。昨年のこの時期の僕のブログ記事も、怪談関係で、ホラー漫画を取り上げてますよね。昨年はちょっと前になり、05年7月末記事。ホラーっていっても、シリアスな本当に恐いホラー作品じゃなかったけど。今回は超昔の漫画本で、昔々の、貸本の中の怪奇アンソロジー単行本。「怪談」と「オール怪談」ですが、この項の初め頃からいうように、脳味噌ぼーっと、活動休止状態、精神脱力系で、ここまで何となく綴って来たので、もう疲れて、この辺で書くの止めときます。「怪談」「オール怪談」については、次回に持ち越し、続きます。次回に続く。

◆(2006-08/13)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(1)
◆(2006-08/14)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(2)
◆(2006-08/23)漫画・・ 「怪談」・「オール怪談」..(3)

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●漫画・・ 「ZETMAN -ゼットマン-」 ⑦巻

Zetman_cover_01  毎日毎日暑くてたまりませんね。昼も夜も暑い。夜は熱帯夜で寝苦しくて、寝不足気味になるし、暑いのが続くのも困ったものです。暑くてたまらないので、なかなかパソコンに向かって、何かブログ記事を書き込もう、という気になれないでいる。最近はさっぱり更新が出来ません。歳を取ると、暑さとも、まともに戦う体力が無くて‥。小説はねえ、つい昨夜、東野圭吾さんの直木賞受賞作、「容疑者Xの献身」を読み上げまして、なかなか面白かったです。その前に、同じ主人公、大学の物理学助教授、湯原学先生が活躍する、短編連作集の第2集「予知夢」を読み上げたばかりです。長編「容疑者X‥」も短編集も傑作推理小説で、面白かったのですが、この小説の読後感想などはまた次の機会に、おいおい書こうかと思います。特に、「容疑者X‥」にはなかなか深いものがあって、いろいろと考えさせられもしました。さて、「Kenの漫画読み日記。」、最近読んだ漫画ですが、新刊が出る度、読んでいます、今風のSF漫画。けっこう好きで、ファンなんですけど、「ZETMAN -ゼットマン-」。

07149701  これは難解な漫画だなあー、と思ったものです。この「ZETMAN」7巻を読んで、主な、大きな謎がやっと解ります。はっきり、6巻までは何が何だかよく解らない漫画でした。続けて読んだ訳でなく、コミックス新刊が出るごとに読んだからでしょうね。これは1巻から今7巻までいっぺんに続けて読んで、それもじっくり読んで、さらに、Web上大百科事典Wikipediaの「ZETMAN」の項の解説を読んだら、はっきりとよく解ります。僕は1~6巻を間開けて断続的に読んで行って、少々ちんぷんかんぷんぎみで、よく解らなかった。7巻読んで、Wikipediaの解説記事読んで、成程!とよく解った。解れば面白い漫画です。傑作近未来SF漫画。これが、何で解りにくかったかというと、もう一人の主人公だという、天城コウガのエピソードがかなりのページ数を割いて語られているからです。この天城コウガのエピソードを本筋ストーリーに絡ませているから解りにくいんですね。このエピソードは別にいらないといえばいらない別エピソードなんですよね。でも、今一方の主人公でもあるし、今後の物語の大筋の展開にも、重要な役で絡むんだろうし。特に、第1巻の巻頭カラーページの最初のごくわずかな、エピソード場面。結末を物語る、思わせ一場面ではあります。

Zetman_03  集英社の週間ヤングジャンプにて今現在連載中のSF漫画「ZETMAN」は、桂正和さんの入魂の力作SFです。精緻に描き込まれた絵は実にうまいし、登場する女の娘キャラたちの絵も可愛くうまく、魅力的です。「DEATH NOTE」の小畑健さんといい、この桂正和さんといい、絵のうまい今風の劇画ですよね。この「ZETMAN」は2002年から現在もヤンジャン誌上にて人気連載続行中で、ヤンジャンコミックスでは今第7巻まで刊行されています。モンスターどうしの大活劇シーンや、可愛い女の娘キャラたちが大量に惨殺されるシーン、破壊シーン、と迫力あるヴァイオレンスの精緻な劇画描写で、圧倒的暴力活劇を表現して、ストーリーには謎とサスペンスが満ちており、面白く読んで行けます。一大SFモンスター活劇サスペンスコミック作品。作者の桂正和さんは1980年のデビューで、活躍されて来ているのは、だいたい集英社のジャンプ系の雑誌ですね。有名な作品がいっぱいあるみたいですが、僕はこの「ZETMAN」とあとは「電影少女」くらいしか知りません。この「ZETMAN」のストーリーや登場人物などに関しての情報は、集英社のスペシャルサイトがありますので、そちらを見たら大まかなストーリーの流れと、ジンとコウガという二人の主人公と、それを取り巻く主なキャラクターたちの設定が解ります。まあ、それよか現在既刊の7巻までを全部読むと、7巻でそれまで解らなかった、物語の大きな謎が説明されて、成程と納得行きます。僕みたいな、間開けて、コミックスが出る度に、断続的に読んで行くという形よりも、既刊全7巻、一気読みの方が話がよく解って、ぐんと面白いと思います。桂正和さんの精緻な絵で描き込まれた迫力ある破壊暴力シーンがイイです。うまい絵柄の女の娘キャラも可愛くてイイ。 ※『ZETMAN』スペシャルコーナー(既にサイトはなくなっています)

 このSF漫画で出て来るモンスターですが、プレイヤーと呼ばれ、偽造人間という、近未来科学のバイオ工学部門の産物らしい。ロボットでなく、サイボーグでなく、クローン人間兵器でなく、偽造人間といわれる生き物の怪物。クローンとかいう考え方に近いのかな?新たに、人間モドキのDNA、作っちゃった、という設定か?よく解らん。要するに人間が科学の力で作り出した、新しい生命のモンスター。メチャメチャ強くて凶暴だが長持ちしない破壊獣。ああっ、もう暑くて暑くて、こんな記事書き続ける気になれんな。もうやめたやめた。暑い。死にそうに暑い。地球規模の異常気象だ。世界の気象が変になって行ってる。地球は滅びるぞ。その第一歩を踏み出してるぞ。僕の、漫画作品の解説などより、集英社サイトの、『ZETMAN』スペシャルコーナー見て、既刊全7巻を一気に通しで、読んでください。良く解るし、何てったって面白い!特に、コミックスの第3、4巻のところなんて、美少女がいっぱい出て来るし、裸もHなシーンもいっぱいあるし、惨殺描写もあるし、いろいろと楽しめて、面白いですよ。それにしても、もう熱帯夜、勘弁してよ、地球環境さん。

 

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