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●漫画・・ 「鉄腕バーディー」 ⑬⑭集

Photo_46 Photo_47  最近はねえ、どーも、ブログ記事書く気持ちが、なかなかアップしてこないで、頭の中ではあの漫画書こう、とか、今読んだこの漫画のコト書こう、とか思っているんだけど、何故かいざとなると、気ノリが出て来ないんですよねえ。漫画のコトだけじゃなくても、最近のニュースの話題とかについて、ちょっと書き込もうか、とかはいつも思うんですけど、記事として書き込むまでには、何か至らない、気分的にそこまで行かない、という、ブログ気分が湧いて来ないという状況で居るんですねえ、最近。TVで騒がれてるいろいろな事件、週刊誌で読むトピック、いつも何か僕のちょっとした思いを、ちょこちょこっと書いてみようか、とかはあるんですけど、実際の行動までには行かない。簡単なことなのに面倒なのか、行動にまで行けないでいる。それでなかなかブログアップ、進まないんですよねえ。で、今回は記事のお題、いつものように、一つの漫画作品のタイトルになってますが、週刊誌の記事ネタとかTV番組ネタとか、僕のちょっと、「あ」とか気づいた、事柄についての思いの、簡単な書き込みの寄せ集めみたいになってます。僕の思い、寄せ集めオブニバス(オムニバス)構成。僕の思い、といっても自分自身のプライバシー的な深刻な事柄、には全く触れておりません。あくまで漫画感想文主体の、世間一般的な話題です。マスメディア的話題。で、肝心の漫画が、「鉄腕バーディー」。今回扱っている、このバーディーの⑬⑭巻も読んだのは昨年11月でして、これについて書こう書こう、と思いつつ面倒なのか何なのか、ついつい書けず、今に至った次第でして。それでは一応、お題「鉄腕バーディー」⑬⑭集、です。大人気ナイスバディースーパーヒロイン美女活劇SFコミック、「鉄腕バーディー」。

 テレ朝系列報道ステーションの特集で、FM東京のロングラン番組、「ジェットストリーム」を取り上げていた。まだ続いて放送されているから四十数年続く長寿番組だ。番組進行は城達也さんだった。僕は若い頃、十年ちょっとの間TVを持たず、自分の部屋においてはいつもFMラジオを入れていた。もっとも本を読んでいる時は点けてなかったけど。FM放送を流しながら、ヘタクソなペン画をカリカリ描き続けていたのが懐かしい。特別お気に入りの番組という訳ではなかったが、夜、ずっとラジオを点けていると、やがて24時になり、フランク・プールセルの「ミスターロンリー」が流れ始め、城達也さんの透き通った素晴らしい声で、オープニングの口上が流れて来る。イージーリスリングというジャンルを切り開き、定着させた番組だった。全曲、美しい曲のインストゥメンタルだったように思う(洋楽スローナンバーの歌もあったかな)。会社員になって社員寮に一年間入っていた時、他のどの部屋に行っても、枕元にラジオを置いて、タイマーを午前1時に切れるようにセットして、みんな24時から眠りに入る間流していた。美しいインストゥメンタルと城達也さんのナレーションが、心地良く眠りの世界へと誘っていたのだろう。当時、勤めていた会社が黒字の達成ご褒美で、全社員にFMラジオ付きの目覚まし時計を配った。ラジカセが普及し始めた時期だった。

 懐かしいなあ。僕がFMラジオを聞いていたのは80年代までで、その後、「ジェットストリーム」がどうなったのかは知らなかった。その後この番組を聞いて、まだ続いているのかと驚いたのは21世紀に入ってからだ。ナレーションの声が変わっていた。そりゃそうだろうな、僕が聴いていたのは何十年も前だ。全く知らなかったことだが、城達也さんは95年に亡くなられていた。94年まで、この番組を30年近くもパーソナリティーを勤め上げた。僕がFMラジオをしょっちゅう掛けていた70年代末頃は、この透き通った落ち着いた声の城達也さんて人は、脇役専門の俳優さんなんだろうな、と思っていた。調べてみると、1931年生まれで早大出身の、元々は俳優さん出発だが、途中で声優専門になっている。「渋い声」と評しているけれど、僕の受ける感じでは「渋い声」では無いなあ。透き通ってて落ち着いた、安らぎを与えるような声だなあ。21世紀に入って、長い年月を開けて、再び聞くことになったのは、当時付き合っていたGFを門限が24時きっかりだからと、急いで彼女の自動車を置いた場所まで送って、僕が帰宅する間の一人の自動車の中でだ。ナレーションの声が違い、それは城達也さんでなく、伊武雅刀さんだった。似ているといえば似ている感じだが、同じ透き通ってても伊武さんのはもっと迫力があり、力強い。眠りに入るときの心地良さを与えてくれるサラリとした流れは、やはり城達也さんの喋りだけだ。

 最近やっているTVドラマで、新年に入ってから放送されているコメディーが3本あり、恥ずかしながらワタシ、この3本見ている。みんな今、3週目か4週目のところだ。ご都合主義のTVドラマであり定番の生活ギャグ、ラブコメで、まあ、面白いといえば3本とも面白いかな。けっこう笑えます。こういうTVのラブコメドラマって安心して見ていて、楽しく笑えるたわいない生活コメディですね。いわゆるベタですね。3本とは、フジ系、釈由美子主演「ヒミツの花園」、TBS系、小西真奈美主演「キラキラ研修医」、日テレ系、天海祐希主演「演歌の女王」。一番最初に気づいたのは、3本とも主演女優は全部美女で、ドラマ内のキャラクターでは全部ドジな3枚目。美女でありながら、自分が美人だと全く意識していなくて庶民的で、お人好しで騙されやすくて、要領が悪いが人一倍働いている苦労性。すぐに悩み迷うが根が明るいので立ち直りが早い。3人とも、天下の人気美人女優でありながら、役どころは三枚目。しかし、不特定多数の、TVの視聴者サイドからは、好感を持たれるキャラに作られている。勿論、3人3様にキャラは違ってますけどね。3人の女優さんの個性も全然違うし。

Photo_50  この3本の中で僕のイチ押しは、何てったってやはり、漫画家と出版業界を扱っている「ヒミツの花園」。主演の釈由美子の役どころは、超多忙の女性雑誌から転属された少女漫画誌編集者。要領の悪さも手伝って超多忙の編集業から、辞職を考えていた主人公に、突然降ってきた担当女性誌の廃刊騒動。辞職のつもりが慌ただしさに巻き込まれて社内転属。未経験で興味の無い少女漫画編集部へ。いきなり担当を任された超売れっ子少女漫画家、花園ゆり子は実は、一人の女性作家ではなく、四人の男子兄弟の共作ペンネームであった‥。というところから始まる、恋模様とドタバタコメディ。花園ゆり子を構成する四兄弟が変人ぞろいで、個性が強くて扱いにくいキャラばかり。そこまでいかないか、長男と三男はまあま普通かな。三男はクールな都会派プレイボーイ。次男が一番扱いにくい、ガチャガチャした短気おたくキャラ。末の四男は高校中退した、人見知りの強い、無愛想な天才肌で、引き籠もりぎみの、生意気な口をきく美少年。そこに絡む仕事一筋編集業のコワモテ、他出版社やり手ベテラン編集マン。漫画編集業に振り回される、ドジで要領の悪い一本気な天然、可愛い主人公。けっこう面白いですね。舞台が僕の大好きな漫画の現場だし。このとおりでもないんだろうけど、人気漫画家と編集者の話で楽しい。

Photo_49  TBS系の「キラキラ研修医」というドラマは、原作がブログ本のドラマですね。アメーバブログの人気ブログからの「鬼嫁日記」に次ぐ単行本化第2弾。「キラキラ研修医。のブログ」というタイトルでほぼ毎日更新され続けている、人気ブログの記事(日記原作)を元に、新米研修医の大病院現場での実務修行ぶりを、ドタバタ風にコミカルに描く、生活ギャグ少女漫画風職場コメディ。ですね。こちらも変わり者の医者など個性的な登場人物ばかりで、その個性豊か過ぎる人々の中で、一生懸命だが慌て者でドジな、可愛い、根は素直で努力家の新米研修医がドタバタしながら、成長していく模様を描くコメディドラマです。ん~、まア、小西真奈美が可愛いし、面白いかな。僕的には「ヒミツの花園」よかだいぶ落ちる方だけど。ブログ本になっている「キラキラ研修医」ですけど、しかし、ブログ本というのも、書籍化するのはタレントのものばかりで、普通一般の人たちのブログ本て、滅多なことでは書籍化は無いみたいですね。タレント本は出版社にしてみれば、よりイージーになったんじゃないかな。もう最初から、日々本人が書いてる原稿が在るんだから。タレント本は別として、何百万人も居る、星の数のブロガーたちの中から、書籍化するブログってもう、夢そのものですね。みんなブログ始めた頃って、本になって印税が入るとかいうコトは、ある種夢に見てる、夢そのものなんだろうと思うけど。

Photo_53   日テレ系「演歌の女王」。僕的には、見てたら面白いけど、別に見なくてもイイかな、と思う番組。主演が、釈由美子や小西真奈美という、まだまだアイドル要素が多い美女系と違い、主役の天海祐希が二者に比べて歳喰っていて、美女だけど、もう中年に差し掛かっているというトウの経ち方が、頑張り続けているけど一向に芽が出ない、ドサマワリの売れない演歌歌手、というかなりイタイ、辛い立場の役で、本人が子供の頃からの夢を追い続けて、こちらも要領が悪く、努力家だが情深く、お人好しで騙されやすく、ちょっと救いの無いようなキャラの、ドタバタペーソスギャグのコメディ。演歌の歌詞の中のヒロインの薄幸さと暗さと、売れない演歌歌手というレッテルのような定番貧乏苦労キャラを、そのままドラマヒロインとして用いた不運貧乏コメディだね。夢を見続けて追いかけて、この歳まで来たから今さら降りられない、という何かもう、行き場が無くて否応無く、惰性で夢を追いかけ続けているという、ちょっと辛いドラマです。不運な主人公が、滅多にしない恋の中で本気になった男はどうしようもない男で、しかもそんなヤツまでも、他の女に取られてしまっている。人が良くて情に弱すぎる主人公は、自分に何の得も無いのに、この男の為に東奔西走して動き回り、また苦労する。コメディだけど考えたら、この主人公は全く救いが無いなあ。根が真面目で頑張り屋なだけに、運が全く無いのが相当イタイ。

Photo_48  天海祐希主演の同じ女王ものでも、05年夏に放送された「女王の教室」は、センセーショナルな話題を撒いて、人気も高かったシリアスドラマであったが、今回の女王ものは、コメディで、視聴率ではだいぶ苦戦しているようですね。「女王の教室」では僕は、もう一人の主役の天才的な演技を見せていた子役、志田未来ちゃんよりも、陰のある同級生役をやっていた福田麻由子ちゃんの方が好きだったが、今回の「演歌の女王」にも出てるんですけど、主役の天海祐希のイリュージョンの子供時代の自分設定で、ちょっと解りにくい役柄ですが、僕には、「ちびまる子ちゃん」のまる子のお姉さん役までは大好きだったんですけど、今回は何かそうでもないな。まあ、僕が好きだの何だのって言ったって、相手は小学生ですけど。「キラキラ研修医」として書籍化された、ブログ原作ドラマ「キラキラ研修医」も、視聴率はイマイチ上がってないみたいですね。この3本では視聴率的には、フジ系の「ヒミツの花園」が一番良いみたいですね。良いったって、20%に迫るほどの高視聴率には遠いクラスなんでしょうけど。今でも思い出すけど、フジのこの時間帯の夏場のドラマ「結婚できない男」は面白かったなあ。あれは社会現象とまで言われて話題になったドラマだったからなあ。そういえばあのドラマ、昨年暮れにまとめて放送されていたナ。ただ「ヒミツの花園」の主人公の編集者の会社が蛍潮出版で、もう一人のライバル誌の、ベテランやり手編集者の会社が創生出版というのが、名前が気になるけれど。

 週刊誌ネタになりますけど、「ダッチワイフ売春は合法か違法か?」という惹句タイトルでの記事が、さる週刊誌の新しい号に掲載されていたのですが、種明かしからもう先にしちゃいますと、昨年末、中国のネットの書き込みで、中国のとある繁華街に出現した新型の売春宿は、有名女優にも似たタイプなど本物そっくりで、客の行為に合わせて音声を発するなどの機能も備えた、高性能のダッチワイフを各種揃え、客が選んだ人形を抱えて個室に入る形式を取っており、店の支配人は「絶対に客の欲望を満足させられる」と豪語している、という話が、新聞記事を装って中国のネット上に公開され、記事文は、地元の警察は合法か違法か?取り締まる根拠がはっきりせず、手をこまねいている、という事で括られていた、という話なんですが、これが実は記事スタイルを取った創作書き込みで、何とこのイタズラがリアルに、中国の大メディアによって、一大法律論議にまで引き上げられてしまった、という週刊誌掲載の記事の内容です。一気に書いたから、解りづらいですかねえ。つまり、ネット書き込みのガセネタイタズラを、イタズラと知りつつ、中国メディアは真面目に論議している、という話ですね。とかく性犯罪に厳しい中国政府ですけど、中国CCTV(中央テレビ)が架空の設定だが、「ダッチワイフ売春は合法か違法か?」を真面目な題目として取り上げ、法律学者なども交えて大々的に議論したものらしい。

 常識的に、中国メディアの見解もそのようらしいですが、これはどう考えたって売春ではないですよねえ。だって相手は人形ですから。ちょっとR-18指定のような話題になってきていますけど、ダッチワイフというのはやはり、マス×ーベー××ンの領域ですよ。いや、マス×ーベー××ンそのものですね。SF的に考えて、これが人形の進化系、アンドロイドだとどうなるんだろうか?ずっと前に見たTVの情報番組で、お笑いの人がこれについて、科学者に訊いていたんですけど、答えた科学者は、ロボットがどんなに進歩発達しても、しょせんものすごく精密なON-OFFの繰り返しの世界だから、人間そのもののようにはならない。絶対に違和感のあるものになる、という事でした。現在の世界最高水準の電子技術、ロボット工学、コンピューターサイエンス等、世界最高最先端科学の粋を駆使して、アンドロイド-ダッチワイフを作ってみたら、多分かなりな代物が出来上がるようには思えるんだけど。そんな、パソコンのようには売れないだろうしナ。ソニーのAIBOとかはどのくらい売れたんだろうか?高性能なダッチワイフロボットを、店頭に揃えて、SE○ショップなぞを構えたら、もの好きとか変態系のお客さんが、けっこう来るのかも(?)。ロボットとか機械は恐いですねえ。故障なんかすると、何か、自分の生身のチ×チ×が挿入口で喰いちぎられたりしそうで、ゾッとします。それでも、やっぱり、相手は物だから売春ではないよなあ。

 もう一方の考え方で、クローン技術というものがありまして、こちらは倫理道徳関係で大変ウルサイ世界の話になりますが、僕は、このブログの06年1月8日付けの記事、タイトル「富江」で、アメリカ映画「アイランド」の紹介文の中で、クローン技術について書き込んでいますが、この時、臓器一つ一つのみのクローンなんて出来る訳が無い、というように書き込んでいるんですが、あれを書いた後、韓国の大学教授の科学論文捏造疑惑(捏造と確定)がニュースとして大々的に報じられ、ES細胞からのクローン、についても知ったのですが、理論的には、ES細胞(胚性幹細胞)からの個々臓器育成は可能なようですね。ただまだ研究段階だし、ヒト細胞由来のクローン技術については、宗教倫理観とかから、世論的にもかなり難しそうですね(今回は『ES細胞=胚性幹細胞』についての解説は割愛させていただきます。悪しからず)。いえね、こういうコトを書くのは大変不謹慎なんですけど、クローン技術による人間の個々の生体器官というと、馬鹿野郎な僕はついつい、大きなガラス管の培養液の中で泳ぐ一つの性器、とかを想像しちゃったもんですから。未来世界で、その進んだバイオ技術で作られた、人間のごく一部肉体のみを用いても、やはり売春行為になるのかな(?)と。こうい事柄をあまりイメージを広げて、詳しく書き込んじゃうと、やはり、公序良俗に反する書き込みになりますから、SF的なイメージから何か、詳しく説明したいところですが、シモネタに取られるのは目に見えてますから、やめときます。後、もう一つ、バーチャルリアリティの技術を進化発達させた、風俗店。これもSFイメージ世界ですが、お客さんにイリュージョンというか、三次元に思わせるリアルな映像というか、バーチャルな世界に泳がせ、見せて、実は、物質的には、お客さんのそのアレ、イチモツを柔軟に機械仕掛けで包み作動する。これも売春ではないでしょうが、風俗店としては成り立ちそうですねえ。こんな店が実現したら流行りそう。みんな、ワタクシのSF妄想ですけど。

Photo_52  さて、週刊誌記事ネタからのちょっとした感想文を、ブログ記事書き込みに綴り行き、話のイマジネーションを膨らませちゃって、少々エッチになって来てしまい(元々エッチな題材だったが)、話そのものが落ちて来た感じになりましたけど、SF的な話に移って行き、何となくSF雰囲気になって来てます。で、SFなんですから、SFつながりで、今回の「Kenの漫画読み日記。」、SFといえば、ヤングサンデー大人気連載、ゆうきまさみ先生入魂のSF大作「鉄腕バーディー」第⑬⑭集。ヤンサンコミックス、バーディー⑫⑬巻では、宇宙人バーディーシフォンのもう一人の意識体、千川つとむがバーディー甦生装置(回復治療装置)の中で、バーディーの過去を追体験する。だから⑫⑬巻の内容はスペースオペラ世界のように、異星の環境で育ったバーディーシフォンの生い立ちと 、幼少時の生活やトラウマが語られています。治療装置の中で千川つとむがバーディーの過去を体験し終えて、我らが鉄腕バーディーは回復し甦ります。

 SF大作「鉄腕バーディー」の舞台は、超科学文明の銀河連邦の異世界から、再び現代の地球へ。「鉄腕バーディー」⑭集では、また、東京都下のとある住宅地の中の、2階建て一軒家の千川つとむの自宅周辺が舞台となります。11巻まで進んで来ていた、地球日本関東圏での敵味方入り乱れての、宇宙人やモンスター、武装兵士たちの、複雑な対立の激しい戦闘が、またまた始まり、繰り返されます。ミステリアスにサスペンスタッチで進む、SF活劇。無敵の、ガタイの大きなナイスミドル、謎の男・ゴメス。宇宙の凶悪女テロリスト、クリステラ・レビ。超人女殺人鬼リーとその仲間の怪人たち。獣人モンスターたちを操作する黒幕政府要人。複雑に絡み合ういくつもの組織が闇の都会で激突しあい、怪物・超人どうしのパワープロレスが炸裂する。頑張れ、宇宙のナイスバディ、銀河のスーパー婦人警官バーディーシフォン!負けるな、弱きを助けて、敵をやっつけろ、スーパーヒロイン、我らが鉄腕バーディー!「鉄腕バーディー」第15集は07年3月発売予定です。

 

※(07/11/23 『iPS細胞』‥ 上記文にてES細胞について語っていますが、07年11月時点での最新ニュースで、ES細胞を使わない画期的なクローン技術が開発されて来ました。日米それぞれの研究チームが同時期に、ヒトの皮膚から人工多能性幹細胞を作り出すことに成功。これだとES細胞にあった倫理問題をクリア出来る。人工多能性幹細胞=iPS細胞は、ヒトの卵子や卵細胞を用いずに、ヒトの皮膚など、その人の身体の一部の細胞から、ヒトの身体に含まれる220種類の細胞の、いずれにも成長することが出来る万能細胞を作り出せ、この技術を発展させれば、いろいろな難病治療に大いに役立てることが出来る。例えば僕の患った脊髄損傷の、後遺症の改善にも期待できる。人間科学のクローン技術が、がんやパーキンソン病や脳梗塞等等の、現在医学では治療の難しい大病克服の、未来の扉を開けることに期待が出来そうだ‥。けど、その技術が使えるようになった頃には、僕は生きていないよーな気がする。)

2012年10月・・ 『スウェーデンのカロリンスカ研究所は8日、2012年のノーベル医学・生理学賞を、あらゆる細胞に分化する能力があるiPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大の山中伸弥教授(50)と英ケンブリッジ大のジョン・ガードン教授の2氏に授与すると発表した。患者自身の細胞を移植して病気やけがを治療する「再生医療」への道を開いた功績が評価された。

 日本人のノーベル賞受賞は2年ぶりで、米国籍の南部陽一郎氏を含め計19人。医学・生理学賞は1987年の利根川進氏以来、2人目の快挙となった。

 iPS細胞は、あらゆる細胞に分化する能力を持つ万能細胞の一種。これを基に神経や肝臓、心臓などの細胞を作製し、病気や事故で機能を失った患者の臓器などに移植することで、難治疾患を治療する再生医療の実現が期待されている。』・・

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○じじごろう日記。 2007-1

Photo_21 Src_10102222 ○ディープインパクト(3) ~ 大晦日 ~ ハッピーハッピーニューイヤー,2007

ハチくん: 有馬記念でのディープインパクトは有終の美を飾って、圧倒的強さを見せつけたね。

じじごろう: 何じゃ、また馬の話か。

ハチくん: 24日の中山競馬場有馬記念はすごいレースだったよ!ディープの引退を惜しんで涙する競馬ファンがいっぱい居たんだから。特に別離を惜しんで泣いている女性ファンが多かった。

じじごろう: 何、女性ファン!? 

ハチくん: そうだよ。ディープには、若い女のコのファンがたくさん居るんだから。

じじごろう: 若い女のコのファンじゃと!?

ハチくん: うん。ディープは、若い女のコにも人気があって、何でも、ディープに嵌まっている女のコをディープ姫って呼んでるんだって。最強名馬ディープに理想の男性像を重ねて見ているような女のコも多いらしいよ。

じじごろう: 何じゃと!?馬なんぞにか?近頃の若いネエーチャン達はだいぶ、おかしいんじゃないのか?いくらなんでも、馬なんぞを相手に選ばんでも‥。まあ、しかし、馬は大きいからのう。その時になれば、ものすごい巨大なものになって、そのイキリたって大きなイチモツで自分の腹をバシンバシン叩くくらいじゃ。俗に言う腹ヅツミじゃ。さすがのワシも大きさじゃ馬には勝てんのう。じゃが、今も昔も女は、あれはでかいのが好きなんじゃのう。おまえら犬も頑張らんとな。ジャックなんかは、けっこうでかいんじゃないのか?

ハチくん: 何を馬鹿なコトを言ってるんだろうね、この爺さんは。

じじごろう: 何じゃと!犬の分際でこのワシに対して、生意気な口の利き方をしおって!もう一度、言ってみろ、この野良犬めが!狂犬病の予防注射は打っておるのか!?

ハチくん: はい、はい。もういいよ。解りました、ごめんなさい、じじごろうさん。要は、女性の競馬ファンも増えて来たってこと。特に最近は、若い娘も競馬趣味をライフスタイルに入れてるコなんかが多いんだよ。若い女性の趣味の多様化の一つだね。今は趣味でギャンブルする娘も多いんだよ。また、ディープみたいな強い馬はカッコ良くて可愛くて最高なんだよ。複雑な愛情があるんじゃないの。

じじごろう: う~ん、そういうもんかのう‥。しかし、馬とデートでは、ろくにレストランやホテルにも入れんじゃろうに。

ハチくん: いや、そういうことじゃないんだけど‥。まあ、いいか。

じじごろう: しかし、ま、引退したんじゃろが?

ハチくん: うん。まあ、そうだね。一応、25日に競走馬としては登録抹消されちゃって、2007年からは北海道暮らしだね。大活躍した後だからのんびり暮らすんじゃないの?後は最高の高値で種馬暮らしだよ。何処までもお金を生み出す名馬だね。初年度の種牡馬としては国内最高額となる1200万円という話らしい。

じじごろう: 何っ!?一回オマ×コしただけで、1200万円も貰えるのかっ!?し、し、し、し、シンジラレナアーイ、ぞ。

ハチくん: ちょっと古いギャグで、下品なコト言わないでよお~。名馬の子孫を生む、種馬だよお。じじごろうさんも馬だったら良かったのにね。なまじゴリラなもんだから、どんなに良い血統の名ゴリラでも、仕様が無いもんね、ゴリラじゃ。あたま禿げた名ゴリラだし。

じじごろう: 誰が名ゴリラじゃ!?馬鹿者。

ハチくん: とか何とか言ってる内にも大晦日だ。早いもんだね、一年経つのは。2006年もあと僅かで終わり。今年もいろいろとあったね。2006年は暗いニュースが多かったよ。特に問題はますます進む、格差社会。我々貧乏人には命にかかわる大きな問題だ。何とかして欲しいね。

じじごろう: そうじゃな。2006年を表わす漢字ひと文字は『命』だそうじゃな。俺達TIMは喜んだかも知れんが、このひと文字が選ばれた背景には暗いニュースがたくさんある。

ハチくん: おっ、たまには良いコト言うじゃん、じじごろうさん。そうだよ、親殺しに子殺し。イジメ問題。これは学校での子供間のイジメと、会社での大人間のイジメがある。そして虐待。飲酒交通事故による殺人。残忍な殺人事件。相変わらず多い自殺者たち。人間たちはいったい何やってるのかね?

じじごろう: あ、そうか。おまえは犬だったんじゃな。忘れとった。犬で良かったのう。

ハチくん: じじごろうさんこそ、マウンテンゴリラで良かったね。

じじごろう: そうじゃな。人間界の今の世相を見ておると、ゴリラの方がよっぽど良いような気もしてくる。

ハチくん: 大晦日でもうすぐ新年だし、陰惨な事件は忘れて、2007年は明るく楽しく、みんな幸せに行きたいね。

じじごろう: そうじゃな。みんなの幸せと世界平和を願いたいな。

ハチくん: とか何とか言ってる内にも、除夜の鐘も鳴り終わって、新年2007年だよ!新しい年がやって来たんだ。ワーイ、ワイワイ、目出度いな。皆さん、明けましておめでとうございます。じじごろうさん、おめでとう。今年もよろしくね。

じじごろう: おお、来たか、2007年!皆様方、新年明けましておめでとうございます、じゃ。今年もよろしくお頼み申します、ぞい。ハチ、おめでとう、じゃ。今年もよろしく頼むな。

ジャック: 新しい年が明けて、おめでたいんだな、これが。皆さん、今年もよろしくなんだな。2007年は肉も御馳走も腹いっぱい食べたいんだな、これが。2007年は食べれるかな、美味しい肉料理。

ハチくん: あ、ジャック。居たんだね。新年おめでとう。今年もよろしくね。じじごろうさんとは仲良くね。 

じじごろう: おう、ジャック。おめでとうじゃ。仲良くやって行こうぞ、乞食生活。

ジャック: ハチ、おめでとう、な。じじごろう、もな。じじごろう、長生きしろよな。

じじごろう: おう、ありがとうよ。今年もはりきって、ふんどし一枚で元気にやるぞいっ!皆様も健康に元気に幸せに2007年を過ごしてくだされ。

ハチくん: 皆さん、今年も『生きたまま極楽! ~ じじごろう日記』をよろしくお願いしますね!

Photo_22 ○人類の地球環境破壊

http://www.futsugou.jp/ 「不都合な真実

じじごろう: 最近は、ぶっそうな事件が多いのう。巷では殺人事件のニュースばかりを聞いておる。特に恐ろしいニュースが、暮れの2件のバラバラ殺人。それから年が明けてからの、茨城の山林で発見された切断遺体。

ハチくん: そうだね。聞いただけで気持ちの悪い、恐ろしげなニュースばかりだね。人間は残酷だなあ。

じじごろう: 人間の残酷は今に始まったことではないが、暮れの都内渋谷の住宅街のバラバラ殺人では、殺した方も殺された方も、普通に生活しておる今どきの若者たちじゃ。以前は、バラバラ殺人などというぶっそうな事は、ギャングの仕業と相場が決まっておった。

ハチくん: そうだね。一つは歯科開業医宅での、何と兄妹間の殺人。もう一つはセレブ妻って言われてるけど、社長令嬢で育った美人と高所得のサラリーマンの、普通の夫婦間での殺人。三浪の21歳の兄が、タレント志望の20歳短大生の妹を、自宅の部屋で殺して、バラバラにした。高級マンションに住む32歳の妻は、酔って帰って来て寝ている30歳の夫を撲殺して、死体の処分の為に部屋でバラバラに解体した。思っただけでも、ブルブルって震えちゃう程、恐い事件だよ。どっちも普通の若者たちが、猟奇殺人みたいな狂気の沙汰を、何かけっこう平然とやっているみたい。やっぱり人間は、かなり残酷な生き物だ。

じじごろう: それとこの間、24日に下半身が見つかった、先に11日に山林で上半身が遺棄されておった切断遺体。茨城県石岡市の殺人切断死体遺棄事件じゃ。こっちはまだ、犯人は特定されておらんようじゃがの。本当に最近の人間は恐いわい。誰でもすぐに殺しおる。このところ目立つのは身内同士の殺人じゃな。親が子を、子が親を、兄が妹を、親戚の年寄りを、と、昔では考えられんような殺人事件が多いな。現代人は狂っておるぞ。

ジャック: じじごろうに狂ってるって言われちゃ世話ねえな。何しろ年中、裸で過ごしてる乞食老人だからな。

じじごろう: 何じゃとっ!おまえ、おったのか!?ジャック。居るなら居ると言え、ジャック。図体の大きな犬が、後ろからいきなり声掛けたら、びっくりするじゃろうが。

ハチくん: 狂ってるって、別に人殺しなんてぶっそうなことは欠片も無いし、じじごろうさんなんて可愛いもんだよ。裸で所在無く、あちこちうろうろして回ってるだけだから。時々、大きな声で一人で怒鳴ったりしてるけど。

じじごろう: 人殺しはせんが、聞いておると、ワシがボケ老人みたいな言い方じゃな。

ジャック: そうだな。殺人事件だけはやらないのは、お利口さんだ。窃盗や猥褻、何処でもうんこをするような軽犯罪はしょっちゅうだけどな。

じじごろう: 馬鹿者、おまえら野良犬に言われたくはないわいっ!

ハチくん: まあ、まあ。今は現代人の残酷な事件を話題にしてるんだから、軽犯罪は置いといて。人殺しなんて恐いことに比べたら、軽犯罪なんて可愛いもんだし。

ジャック: まあな。でもよお、あの、渋谷の妹をバラバラにした兄だが、週刊誌によれば変質者だったらしいな。

じじごろう: 変質者?ほう~、ジャックも難しい言葉を知っておるな。変質者なんぞと‥。

ハチくん: そりゃあ、ジャックだって知ってるさ。すぐ目の前にじじごろうさんって、変質者の見本が居るんだもの。どんな馬鹿だって解るよ、変質者がどーいうのかくらい。こんなはっきりした変質者の見本はないもの。

じじごろう: 何じゃと!馬鹿者、ええいっ、口をつつしめいっ!誰が変質者じゃ。こんな、清廉潔白、真面目ひと筋、気は優しくて力持ち、弱きを助けて強きをくじく、優良優性人間の見本掴まえて、こともあろうに、変質者なぞと‥。全く世も廃れて来たもんじゃな、ワシがそんな風に言われるとは‥。

ハチくん: はい、はい。じじごろうさんは尊敬に値する素晴らしい人間です。

ジャック: じじごろうは馬鹿だな。相手にしても仕様が無いので、俺もはい、はい、だ。俺はこんな近くにじじごろうなんて善良な人間の見本が居て、嬉しいよ。

じじごろう: うん?何かひっかかるが、まあ、よろしい。それにしても、そうか、あの殺人鬼の兄は性的に狂っておったのか(?)。

ハチくん: 僕も週刊誌の記事で読んだよ。妹の死体が唾液だらけだったとか、女性の乳房と性器を、抉るように切り取っていたとか。まあ、あくまで週刊誌のゴシップどまりの話で、公的には、検察側はこの件を法廷では、事実証拠として提出はしないようだけど。だからこの事は裁判では扱われないらしい。つまりゴシップどまりで終わった話なんだね。バラバラに切り刻んでるから、性的な猟奇性がありそうな気もするけど、記事的には何か嘘くさい感じの話だと‥。

じじごろう: 成程な。嫌な事件じゃよな。女房が寝ている亭主の頭を割るというのも恐い話じゃし、何かこう、明るい話題はないのか?

ハチくん: 無いね。地球温暖化は進んでいて、世界各地の気象が変だし、人間の心は壊れて行ってるみたいだし。何か、同時進行みたい。

じじごろう: うーん、まあ、世界の人たちがどうなのかは知らんが、少なくとも日本人では悲惨な事件が増えとるのう。異常気象というのも恐いのう。産業革命からこっち、現代人の罪じゃのう。発展途上国もやれ自分たちも先進国にと、工業化を進めてやはり環境破壊をなぞるように行っておるしな。先進国のつけが真っ先に、自然に生きる原住民達に、災厄として降り掛かっておる。

ハチくん: そうだよ。全く人間と来たら、先のことなんて全然考えないで、どんどん自然を破壊して行っちゃって、他の動物たちに迷惑掛けっ放しで、動物や植物は次々絶滅させられて行ってるしさ。便利だ便利だって、ラクだの楽しいだの、ゴージャスだグルメだのって、金儲けにまい進して行ってさ、挙句の果てが環境が破壊されて来て取り返しが着かない、どうしようって慌てふためいて、それでもまだ金儲けは止めなくて利権に走るは、戦争は止めないは。地球がこんな切羽詰った状況になろうって時でも、ああだこうだと、みんな言いたいことばかり言っていて全然まとまらないし。駄目だよ、人間は。その内僕ら犬種も絶滅させられるのかも知れない。じじごろうさんも気をつけなきゃ。ゴリラは犬よりも先に絶滅するよ。

じじごろう: 誰がゴリラじゃ、馬鹿者。

ハチくん: あれ?ネアンデルタール人だっけか?ジャワ原人?忘れた。解んないよ。とにかく早いトコ滅んじゃう種だよ。

じじごろう: ワシもれっきとした人類じゃが、そうじゃな、今のここまで来てしまっておる地球環境の破壊は大問題じゃな。特に近年、加速して悪化しておる地球温暖化問題。このままでは大変なことになるぞ。ワシたち乞食は省エネ、エコロジーの見本みたいなもんじゃがの。電気は使わんし、食べ物は絶対、粗末にせんし、残飯もみんな片付けておるし。ワシなんか一年中フンドシ一枚で、風呂は入らんで稀に川か公園の噴水で水浴びじゃしな。人間はみんな、ワシら乞食を見習って欲しいもんじゃ。

ハチくん: それは無理だろうけど。でもとにかく人類はみんな頑張って欲しいね。STOP THE環境破壊を。組織も企業も個人も、みんなこつこつと、どんな小さな事でもね。

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●漫画・・ 「軍鶏 -シャモ-」 ..第25巻

 大変遅くなりましたが、新年明けましておめでとうございます。皆様、2007年もどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、「Kenの漫画読み日記。」2007年1発目は、講談社隔週刊青年漫画誌「イブニング」好評連載、格闘巨編劇画「軍鶏 -シャモ-」です。劇画「軍鶏」については、昨年3月に一度、このブログ記事で書き込んでますが、その続編です。今、物語はどうなっているのか?です。イブニング最新07年第3号では、一大異種格闘技イベント、グランドクロスも最早終盤、クライマックス、大将同士の対戦まで進んでいます。というか、番竜会空手対チームトーマの5対5マッチ、が第4戦まで終了しまして、ついにメインエベント、お互いのチームのキャプテン格同士がリングインする、正にその時です。トーマと、主人公ナルシマリョウが試合場に入場、リングインした時点までです。「軍鶏」の、コミックスの方は最新刊が25巻でして、内容はグランドクロス、第1戦の終盤から第2戦、第3戦の試合模様、そして第4戦が始まったばかりまで、です。第4戦は、多分、日本柔道元オリンピック金銀両メダリストであり世界選手権覇者、平成の三四郎こと古賀稔彦師範がモデルの、天才柔道家吉岡代悟VS番竜会空手黒道着衆四号の異種格闘技対決です。まあ、このグランドクロスは、異色空手対内外各種格闘技の、全試合、異種格闘技戦なんですけど。吉岡代悟は柔道のオリンピックや世界大会を総ナメ連覇した天才。かたや番竜会空手の影の脅威の存在、黒道着衆四号は、2メートルを越える巨漢の怪力空手家。

Photo_44  主人公、成島リョウは親殺しの罪で少年院へ入り、そこで、異端の老空手家、黒川健児と出会い番竜会空手を覚える。黒川のいわばダークサイドの空手を吸収して、凶器としての空手を身につけて出所するリョウ。不良少年リョウは荒みきった生活を続ける。番竜会空手の表側の太陽の如き存在、格闘技重量級世界チャンピオン菅原直人を知り、挑戦を決意するリョウ。不良の無法者として挑発し続けるリョウは、菅原直人の婚約者を強姦して奈落へと突き落とす。怒りに満ち満ちた表側の重量級ヒーロー菅原に対して、手段を選ばず反則ワザを使って挑む、軽量級の成島リョウ。リングでの試合で敗れた成島リョウは、野試合を仕掛け、再戦を挑む。凶器も使用した獣の野試合で、ついに勝利したリョウは、ヒーロー菅原直人を廃人へと突き落とす。でも、この辺のストーリーのあらすじは06年3月の記事「軍鶏」で、一度書き込んでいるんだよね。そうして、香港辺りの、猥雑なアジアの場末の街の地下格闘技で、お金を稼ぎ、リョウの親殺しを背負ってトラウマになり、精神的に病んで廃人状態の妹に、送金し続ける。地下格闘技黒テントで現れた最強の敵。仮面の最強カンフー使いを倒す為に、山岳部で仙人のように暮らす老師を訪ねるリョウ。中国拳法の極意を会得して、仮面の最強カンフー使いと再戦し、これを倒したリョウは、日本へ帰り、再び番竜会空手と関わることになる。格闘巨編劇画「軍鶏」の新たなる展開。

Photo_45  一方、新たなる太陽面のヒーローが登場する。初めの太陽面のヒーロー、菅原直人は廃人となり、歩行訓練からのリハビリの日々に居る。新たなるヒーローの誕生は、元々世界的なバレエダンサーでありバレエ界のスター、トーマ。天才バレエダンサー高原東馬は、異端のダークサイドの格闘家、成島リョウの存在を知り、格闘技に惹きつけられる。格闘技の世界に取り込まれてしまったトーマは、世界バレエの栄光を捨てて、一から格闘技を学び始める。元々天才的運動神経を持つトーマは、格闘技の光面のヒーローとなる。かたや、暗黒面の格闘家リョウは、番竜会サイドからトーマと戦うこととなる。そして、ここに、一大格闘技イベント、グランドクロスが開催され、トーマ側は世界中の各格闘技のトップヒーロー達が集結。対する番竜会空手はメインエベンターに、親殺しでダーティーファイトを旨とする悪役格闘家、成島リョウを据え、他も暗黒面の格闘家で固める為、番竜会空手の正規の選手達ではなく、伝説の黒道着衆を持って来る。

 番竜会空手のルーツ、大東鉄心は自分の空手の世界最強を証明するために、プロレス・ボクシング等世界中の格闘技と戦い、自己の最強空手を世界中に広めた(このあたりまでは、モデルは、極真空手の開祖、大山倍達総裁ですね)。格闘空手の世界的大組織となった番竜会の創始者、故大東鉄心は太陽の如き伝説的ヒーローとなった。しかし、そのためには実は、兄の隆盛を陰で支える隠れた弟、大東烈心が居た。番竜会が栄えるためには、裏側の汚い仕事もこなさねばならない。その決して表には出せぬ、光の当たらない裏側の仕事をこなすために、弟烈心が作り上げた小さな組織(影の精鋭部隊)が、番竜会の暗黒面の空手、黒道着衆である。グランドクロスの第1戦から4戦までは、番竜サイドはこの黒道着衆の異色の空手家が選手として戦う。グランドクロス、第1試合は、チームトーマ側は、これは明らかにグレイシー一族がモデルの、ブラジリアン柔術界の若手の星、ファビオ・マルコス・サンシロオ。一方、番竜会黒道着衆1号は、重度の火傷で醜い顔を仮面で包んだ、痛覚を持たぬ空手使い。第2試合は、チームトーマサイド、神技と称される伝説的古流武術、八紘流合気柔術、上杉静。対するは黒道着衆2号。2号は武道家というよりは忍者みたいなもんですね。で、なければ闇の暗殺者。第3試合、光面の格闘家は、ロシアの国技サンボの世界選手権3度覇者、最強サンビスト、イリューーヒン・ヴァレリ。暗黒面の武道家の方は、荒野の一発必中のハンター3号。第4試合は、光面の栄光に溢れる武道家、日本柔道の誇る天才、吉岡代悟。相手の闇の空手家は最強の巨漢、4号。そしてメインエベントが、高原トーマ。対する主人公の悪童(もう青年ですね)、悪魔の子とでもいう感じかも、ナルシマ・リョウ。

 第1試合の黒道着衆1号は、ファビオのパンチや寝技の連続攻撃に、一向にダメージの気配が無い。仮面の空手家は表情も読めない。何と、1号は、痛覚を持たぬ特殊な身体だった。どんなに激烈な攻撃を続けても参らぬ1号。痛覚を持たぬ1号はついにファビオに腕を折られるがギブアップせず、レフェリーストップも聞かず、ファビオを顔面足刀で失神KOする。試合は、レフェリーストップに寄る黒道着衆1号のTKO負け。だが意識を持って立っているのは一号の方。でも、実際、痛覚を持たぬ身体が万全の運動神経を発揮出来るのか?というのは僕には、ちょっと疑問ですねえ。僕が下半身麻痺で歩けなくなって、入院していた時に、隣のベッドで寝ていたある患者さんと、親しくなって話していたときですが、その方が以前、同じ病院に入院したときは、事故で調度下半身が痛覚が全く無くなってしまって、歩行は出来るのだが、医者が細い棒で叩いてもまるで痛みを感じなかった、ということでした。半年間入院している間に、下半身の上方、腰の辺りからじょじょに痛覚が戻り、半年間掛かってやっと足の指先まで痛覚が戻ったのだ、ということでした。その間は別に治療らしい治療はなく、ただベッドに寝て痛覚の回復を待った、と。そして、その間、歩いたりして、痛みは感じられなくとも、運動神経は機能していたらしいのです。つまり痛覚神経と運動神経はあまり関係しない(?)。僕は現在、頚椎を傷めた脊髄症の後遺症で、両足に麻痺がありますが、特に足先は痺れきっていて、足指の痛みは相当鈍感です。歩くのも健常者に比べれば困難な方でしょうね。しかし、退院後すぐの頃は、足が痺れていても、上段回し蹴りなどはラクにびゅん、と出来てました。今はもう空手の稽古など全然やらないので、出来ませんけど。でも、やっぱり、僕には、痛覚が全く無いと、運動神経にもかなり影響するようには思えますね。あくまで僕個人の思い、ですけど。

Aiki80  次に、伝説の古流武術、八紘流合気柔術の継承者、上杉静の対戦相手である2号は、見た目は普通のオッサンです。普通の真面目な勤め人みたいな、温厚そうな、その辺のオッサン。だがその実態は、忍者の如き隠し武器術の達人。つまり昔の暗殺術に精通した武術家なんですね。上杉の古流柔術の神ワザに面白いように転がされる2号。だが一瞬の隙をついて、麻酔薬を塗布した極小の針を点穴(人体の急所)に打ち込んで、上杉を失神させる。何が起こったのか、各審判全観客の誰にも解らない。だが試合結果はノーコンテストに終わる。実在の古流柔術で一番のメジャーは合気道ですよね。他に、同系の武術には主なものに、大東流合気柔術、竹内流、柳生心眼流、そして八光流がある。漫画の上杉静の八紘流とは、この実在する古武術流派、八光流から取ったものでしょうね。合気道は主に関節技ですが、目立つのはだいたい逆関節を取っての、力を使わぬ投げ、ですね。昔、僕が合気道を習いに行っていた時、師範先生が遠心力を利用する投げ、というのを見せてくれたのですが、それには驚きました。二段投げのように、一度相手の身体を足元に投げ落としながら、落ちる力に遠心力をうまく加えて、そうですね、6、7メートルくらい先まで、相手の身体を飛ばしてしまう。このワザには僕はびっくりしました。僕もこの先生には何が起こったか解らぬ内に、投げて転がされていた、ということがありました。合気道には『気』という重要視するものがありますが、これは武道を長くやっていると打撃系でも何となく解ってきます。そういうもんです。合気道では特にゆっくりゆっくり『気』を身につける鍛錬を行いますが、この修練をある程度やると、何となく『気』が解ってきます。同じ日本古流柔術がルーツのブラジリアン柔術は、寝技の関節を極める方向に行っちゃった感がありますが、今の合気道系の武術には、理屈では説明の難しい神秘性があるように思われますね。あ~あ、合気道、もういっぺんやってみたいな。この両足じゃ無理かなあ‥。でも、2002年に制作された加藤晴彦主演の映画「AIKI」では、加藤が、車椅子の青年が合気道をマスターして精神的にも復活する物語を、演じているんだよねえ。あのドラマ、見てみたいなあ。

 続くグランドクロス第3試合、ロシア人の、シベリアタイガーと異名を取る、最強サンビスト、イリューヒンが、黒道着衆のハンターと対決。ハンターは、実際に寒冷地の雪山にて猛獣を猟銃にて仕留めている、本物の狩人。サンボのイリューヒンは立ち技打撃だけで、圧倒的に攻めまくる。ハンター3号は防戦一方で、じっと待っている。狩猟の一発必中を、格闘技の徒手空拳の試合の中で、ただ一瞬のチャンスを待っている。レフェリーの再三の警告にも、防戦一方のハンター3号。やがてその狙撃の一瞬が訪れ、狩人はシベリアタイガーを仕留める。これこそ空手の一撃必殺というものですね。黒道着衆4号は巨漢です。近年、K-1やプライド等でも選手がスーパーヘビー級に大きくなってますね。セーム・シュルト、ジャイアント・シルバ、ボブ・サップ、チェ・ホンマンetc‥。みんな身長は2メートル以上でウエイトは平均150キロくらいはありそう(みんな、以上はあるな)。試合ではいつもすぐ負けてるけど、曙選手も巨人ですね。黒道着衆4号は2メートル以上ありそうな巨漢から圧倒的怪力を使う、空手モンスターです。大人と子供程の体格差の、平成の姿三四郎、天才柔道家、吉岡代悟は猫の如き敏捷さとワザで戦うが‥。

20050628_15470_1  講談社の青年漫画誌「イブニング」の2大格闘巨編、「餓狼伝」と「軍鶏」からは目が離せません。いよいよ、グランドクロスクライマックス、メインエベント、高原トーマ対成島リョウ戦。リョウは以前、強姦し、恋人の菅原直人を人間的に破壊して、奈落に突き落とした、今は廃人同様の元アイドル女優、船戸萌美に、試合会場選手控え室廊下で、ナイフで腹部を刺され、深手の傷を負う。どうなるのか、メインの試合は!?医師の忠告も聞かずに、決戦に出陣する手負いの成島リョウ‥。このドラマは一貫して、主人公、アウトローの格闘技者、ナルシマ・リョウが暗黒面のファイターとして、菅原直人やトーマのような光面のヒーローへの挑戦と戦いを描く、光対闇がテーマですね。メチャ面白い漫画です。何でも実写映画化の企画もあって、菅原直人役にK-1チャンピオンのスター、魔裟斗(マサト)が抜擢されているようですね。「軍鶏」は、原作・橋本衣蔵、作画・たなか亜希夫にて隔週刊「イブニング」で大好評連載中。

 

 

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