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●漫画・・ 「プロレス・スーパースター列伝」

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 ついに横綱・朝青龍は母国モンゴルに帰っちゃいましたが、最近のニュースといえば、『崖っぷち』安倍総理の改造内閣の発進、が大きいですね。『どん底』と呼んでいいくらいに下がっていた内閣支持率も、改造組閣後は40%台にまで何とか引き上げたようで。しかし舛添要一さんというのは人気がありますねえ。やっぱり何だかんだいったって、TVマスコミに顔出している人は抜群の知名度で強いのかなあ。デタラメ社保庁の年金大問題で超ゴタゴタしている厚労相に、舛添議員を据えたのは、安倍総理第一次内閣に舌鋒鋭く批判ばかりしていた舛添さんに対しての、安倍さんの『嫌がらせ』だとか噂が出たりしましたが、どうにもならぬような大問題化してしまっている感の年金問題を抱えた、現厚労省で、舛添さんがいったいどれだけのことが出来るのか?行く先は相当険しいでしょうね。でも舛添さんて、かなり真面目そうだし、覚悟を見せるパフォーマンスも信用出来そうだし、いろんな意味で頭も良さそうだし、思わず期待しちゃいますね。でもまあ、僕が今一番関心がある政治関連では、テロ特措法問題ですね。今年11月1日に期限切れになる、インド洋上の米艦隊に給油支援をすることが、主な活動となっているテロ対策特別措置法。7月の参院選で大躍進勝利した民主党を懸念して、テロ特措法の延長に難色を示す小沢民主党代表を訪問した米シーファー駐日大使。シーファーさんを剣もほろろに返してしまった小沢さん。参議院では力を持つ野党民主党。10月いっぱいで期限切れのテロ特はどうなるのか?僕は関心が大きいです。わざわざ野党の党首に会いに来た、ドイツのメルケルさんにも、テロ特措法では譲らぬ、と反発しちゃったし。

 しかし、大躍進民主党もここに来て、ボロボロッと出て来ましたねえ。隠れていた汚濁が。いずれも今度の参院選で当選した民主党議員たち、俗に、小沢チュルドレンなどとも呼ばれたりしている人たちですが、青木愛議員は選挙違反容疑で、この件には重大な立場で、小沢党首の中心的秘書が噛んでいるやも知れぬ、との疑惑も出て来ている。比例区ながら参院選トップ当選の勢いで国会議員になった、横峰さくらパパのゴシップ。元愛人から恐喝されていたとか、歓楽街での素行、賭博ゴルフ。「姫の虎退治」で地方区当選し、雰囲気やイメージが良くて、好感が持てる、姫井ゆみ子議員が、6年越しの不倫疑惑。さくらパパ良郎さんに愛人が居たなんてことは、選挙を一生懸命応援した、さくら他家族は知っていたのかしら?「賭けゴルフ」というのは普通、一般的に、いわゆる「握る」というやつで低レートでやってますよね。賭博の胴元とかやってたんなら大問題ですけど。レートの額の問題になるのかなあ(?)。いずれにせよ、選挙での有権者たちは、そのイメージに対して投票した、というのは大きいでしょうから、投票者への裏切りというか、騙した、ということになるのかも知れない。姫井さんは6年間も不倫を続けていて、旦那さんにバレなかったのかなあ。バレなかったんなら、凄腕のやり手ですよねえ。選挙直前に長期不倫がバレていたら、片山虎之助さんが勝っていたかも知れない。とはいえ、自民党の方も相変わらず、政治と金の疑惑ニュースがあれこれ出て来ているし‥。安倍改造内閣も一人、舛添大臣がぐんと人気が高いだけで、後は期待薄ムードでパッとしないし。とにかく政治は、根本的問題として、「弱者切捨て」の方向だけは今すぐ止めて、大衆の生活を一番に見て欲しいですね。

  

 後はねえ、最近のニュースだと、ダルビッシュとサエコの出来ちゃった婚約とか、長澤まさみが二宮和也との熱愛報道で、一説ではもう終わっているんだとか、フジの女子アナ、ナカミーと別れていた中井正広が倖田來未と付き合っているんだとか、いろいろありまして、政治関連では、当時の小池百合子防衛大臣対守谷次官との確執と対立。大きな事故では、那覇空港での中華航空B737-800型機の地上炎上事故。人の命が奪われる痛ましい事件は、次々と、数えきれないくらいありました。このところのいろいろなニュースの中でも、僕個人に取っては、少年時代のノスタルジーに触れる、たくさんの記憶に残る、有名な歌謡曲の作者だった、作詞家・作家の阿久悠さんの死は大きなことでしたねえ。70年代80年代という昔の、まるで時代のBGMの如き、いろいろな有名な歌が思い起こされて懐かしいです。どんどん居なくなって行く昭和を作った人たちの、また代表的な一人が、この世を去っていった。やはり寂しいですね。昭和はどんどん遠退いていく。あ、おめでたいニュースが一つ。小池栄子さんと坂田亘さんの結婚。随分前から噂されていたカップルですが、僕に取っては、巨乳の、有名人気マルチタレント小池栄子さんよりは、プロレスラー坂田亘さんの方が思い入れが強いです。格闘王の名を欲しいままにした前田日明の、直弟子の一人。小さな身体でリングスのリングで、格闘試合の死闘を行い続けていました。前田日明の大ファンだった僕は、その昔、リングスの試合をビデオで見続けていました。坂田亘さん、以前、一度、腰部椎間板ヘルニアの手術をしましたよね。僕もまだ椎間板ヘルニアを後生大事に抱えていますから(あー、今も腰が痛え)。リングス出身者は、みんな印象深く覚えているなあ。小池栄子さんて、頭の良いタレントさんですよね。
(※訂正 07-09/02..記憶違いでした。椎間板ヘルニアを患って、2000年に腰部手術をしたのは、元リングス所属、成瀬昌由選手でした。坂田亘選手ではありません。ごめんなさい。僕は当時の、GONG格闘技か格闘技通信の紙面の、成瀬昌由選手の入院・手術・リハビリ体験ルポの記事で知ってたんですけど、寄る歳並みで脳が弱っていて、誤って記憶していたようです。)

 そして僕が衝撃を受けたニュースは、8月初旬の週刊誌のモノクログラビアで知った記事。『神様』、カール・ゴッチの死です。今年の7月28日、フロリダ州タンパの自宅で亡くなられていました。82歳でした。日本プロレス界の生みの親、力道山が試合を嫌がったという実力派、カール・ゴッチ。アントニオ猪木や前田日明の師であり、日本のプロレス界にストロングスタイルを確立させた裏方の立役者であり、最強のトレーナー。子供の頃からプロレスが大好きで、格闘技のファンでい続けて来た僕の、畏敬の念で仰いでしまう最強格闘家、カール・ゴッチ。もう現在では高齢だとは解っていましたが、「死んだ」、というのは何か衝撃でしたねえ。

 その道、その世界で、非常に優れて突出した存在は、その道、その世界の『神様』、という称号を冠せられて呼ばれることがある。僕の知っているところでは、例えば「漫画の神様 : 手塚治虫」「フォークの神様 : ボブ・ディラン」「ギターの神様 : エリック・クラプトン」etc.。そんな、『神様』の称号の中でも、プロレスで「神様」と呼ばれていたのが、カール・ゴッチだ。もっとも、本場アメリカのプロレス界ではどうだったか、知らないけれど。「無冠の帝王」とも呼ばれる実力者で、本当の意味でのレスリングの腕前は、抜群に強かったろうが、ショー的要素の大きいアメリカン・プロレスの世界では、その間違いなく強い実力は認められなかったのではないか。同じレスリングの実力者でも、要領の良さと運と素直さを備えていた(んじゃないか?と思える)、鉄人、ルー・テーズと違い、人一倍頑固で世渡りベタの、神様、ゴッチは、アメリカのプロレス界では恵まれなかった(のではないかな)。ゴッチは、プロレスといえども一応格闘技の範疇であり、試合に大仰なショーマンシップや演技・演出をやるのは、よしとはしなかった。あくまで、格闘技の実力の強さで見せたかったんだと思う。カール・ゴッチが本領を発揮したプロレス、ストロングスタイルは、本場アメリカではあまり受け入れられはしなかった。カール・ゴッチのような実力派プロレスは、真剣勝負味を大切にする日本のファンに受けた。だから、カール・ゴッチのストロングスタイルの伝承を受ける弟子たちが、日本にはたくさん生まれた。その代表的存在が、アントニオ猪木だ。日本人の有名なプロレス選手で、ゴッチの実力派レスリングの継承者を挙げ出したらきりがない。前田日明、佐山聡、藤原善明、藤波辰巳、高田延彦、船木誠勝…。まだまだたくさん居る。まるでプロレス漫画の中の天才レスラーにつけるような異名、「千の技を持つ男」という呼び名でも称される、カール・ゴッチは、その基本に、徹底したヨーロッパレスリングそのものと、古くからヨーロッパに伝わる謎の組み手武術、キャッチアズキャッチキャンという、殺人的絶対的レスリング術を継承している。この組み手武術の中には多くの、殺人的サブミッション技がある。 

 プロレスの神様、カール・ゴッチさんが、7月末に亡くなられていた。無冠の帝王、実力世界一の呼び名を欲しいままに、多くの日本人レスラーに格闘技としてのプロレスを教え、ストロングスタイルのプロレスラーを育てて来た、神様ゴッチ。日本の実力派のレスラーは、ほとんどが、その教えを受け、また現在までも引き続いて、そのスタイルが伝えられているといえる。アントニオ猪木の、ストロングスタイルのプロレスと異種格闘技戦。その猪木の弟子たちが始めた、より真剣みの強い格闘技系プロレス。UWFやリングスやパンクラス。そしてシューティング。総合格闘技の夜明けと躍進。現在のプライドやヒーローズ。今、大人気の格闘技シーンのルーツは、カール・ゴッチなのです。プロレスワザの中でも芸術技といわれるジャーマンスープレックスホールドを発明し、アントニオ猪木に必殺技の卍固めを教え、前田日明に7種類のスープレックスを伝授したという、『神様』ゴッチ。戦前のオリンピックではアマレスの銀メダリストだった。酒場でのもめごとが原因で、街のゴロツキ17人と喧嘩して、全員をのしてしまったという、ストリートファイトでもおそろしく強かった、シュートの達人、カール・ゴッチ。もう、日本人の格闘技ファンだったら、文句なくイカレテしまうほど魅力的な、伝説のスーパーヒーローですね。

 漫画作品では、猪木の直々の師匠として、プロレス漫画の中ではよく登場しますね。何しろ伝説的な実力派レスラーですからね。特に、60年代70年代劇画原作の帝王、梶原一騎氏の作によるプロレス漫画には、正統派レスラーの代表的な一人として、よく登場してます。原作・梶原一騎、作画・原田久仁信の「プロレス・スーパースター列伝」の作品中にも、プロレスの神様、カール・ゴッチを描いたエピソードがあります。漫画「プロレス・スーパースター列伝」は、1960年代から80年代までの世界のマットで活躍した、日米、伝説のプロレスラーたちを一人一人、そのエピソードを描いた、いわば伝記ストーリーのようなオブニバス漫画です。カール・ゴッチ編は、「プロレス・スーパースター列伝」最終話として、文庫では第11巻に所収されています。プロレス実録オブニバス漫画「プロレス・スーパースター列伝」の初出連載は、70年代末から80年代前半の週刊少年サンデー誌上でした。スポ根劇画の王者、梶原一騎氏の作品では、実在のモデルが居ても、少年漫画を面白く描いて行くために、梶原一騎氏が創作した、事実にはないエピソードがいっぱいあります。この作品もご多聞にもれず、プロレスラーたちの、人間離れした『すごさ』を描き上げるために、梶原一騎一流のファンタジーが散りばめられています。もともとプロレスの世界そのものが、常人とはワケが違う、怪人・巨人・超人としてのプロレスラーたちの、怪物的パワフルなヴァイオレンスを観客ファンに見せる場所ですから、ネ。

Photo_213  この「プロレス・スーパースター列伝」という格闘漫画に登場する、往年の世界的大レスラーたちは、黒い呪術師:ザ・ブッチャー、不沈艦:スタン・ハンセン、超人:ハルク・ホーガン、世紀の巨人:アンドレ・ザ・ジャイアント、インドの狂虎:タイガー・ジェット・シン、狂乱の貴公子:リック・フレアー、千の顔を持つ男:ミル・マスカラス、夢のヒーロー・四次元殺法:タイガーマスク、燃える闘魂:アントニオ猪木、世界の巨人:ジャイアント馬場、東洋の神秘:ザ・グレート・カブキ、テキサスの荒馬・スピニングトーホールド:ドリー・テリー・ファンク兄弟、プロレスの神様:カールゴッチ等。そして僕が若い頃、夢にでも、こんな超人になりたいなあ、と憧れた、当時の実況アナ、古館伊知郎が畏怖・賞賛して呼んだ、インテリジェンスモンスター、超獣:キングコング・ブルーザー・ブロディー。見掛けは、荒々しい怪物的野獣のイメージでありながら、インテリでクレバーな性格を持つ男。巨漢から軽々と放つドロップキック。知性を持った怪獣、といった悪役キャラには、当時の僕は痺れて、憧れまくっていましたね。あの頃のブロディーは、最高に格好良かった。 

 

  

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●漫画・・ 「あめん坊」

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 このところ、連日のワイドショーやスポーツニュースでは、朝青龍問題ばかしの感があり、いろいろな意見が出ていますね。もう、辞めてしまえ、派。もっといたわって、優しくしてやれ、派。正直いうと僕は、もう辞めればいいのに、派です。無責任な意見なんですけど。僕は子供の頃から、相撲にはあまり興味がありません。今もそう、好きなスポーツではありません。週刊現代がニュースにして、八百長疑惑が騒がれたときは興味津々でしたけど。裁判は今でもまだ続いているんでしょうけど。渦中の、一番中心的存在の力士が、朝青龍でしたけど。何かとお騒がせが多い、強豪力士です。確かに強い相撲取りですよね。やはり今の角界では最強でしょう。随分長い間、唯一の横綱だったし。暴れん坊って感じのヒールで。でも今はひどいノイローゼ状態なんだとか。昼間からカーテン閉めきって、暗くした部屋で一人、音声を出してないTV画面を、一日中、ただ呆然と眺めているんだとか。精神的に相当参っている様子らしいですね。あのキャラクターからは信じ難いような光景ですけど。日本の伝統文化ともいえる相撲道の、外国人の認識という問題もあるのでしょうが、しかし、他の外国人力士では、そんなにたいして目立ったことは起こってないように見えるし。何やらありましたけどね、外国人力士の暴行事件だとか。朝青龍は品格の無さだとか、よく騒がれてますよねえ。ふてぶてしくも見える態度が、ヒールとしてのイメージを作っているんでしょうけど。角界では伝統的に別格扱いの、横綱だからかなあ。一時期の週刊現代の記事とか読んでいると、朝青龍の八百長疑惑も、完全な捏造などとはとても思えないようだし。あの記事では、八百長の連絡係もモンゴル人力士だったし。朝青龍の性根だったら、何か、ああいう真似もやりそうな感じで。朝青龍という人は、逆に、頭が良くて、合理的でビジネスライクな、ドライな性格の人間に見える。だから、横綱の座の潤沢な収入を使って、星を買って、連勝記録を伸ばしても、それは、その合理的でドライな性格からやりそうな感じを受ける。何か、週刊誌の見出しで、朝青龍の、本国でのサッカーは大統領ビジネスだった‥、だとかの一行があったし。あれが、本職の相撲の仕事を仮病を使って休んで、母国に秘密裏に帰省して、別の仕事をしていたとしたら、大変なコトだよね。母国でのサッカーは、チャリティーのボランティアだよね(?)。金銭を受け取っていたら、大変な問題になる。慈善サッカーやった団体から、金一封の謝礼くらいは出たのかも知れないけど‥。

Photo_198  僕個人としては、相撲ファンの国民の皆様に対しては、とても不謹慎な勝手な意見なんですけど、何せ、僕は子供の頃からほとんど相撲に興味がなかったし、TVで競技を観戦することもなかったし、僕は子供時代からずっとプロレスが大好きだったし、ボクシングやキックにも興味が大きかったし、大人になってからもK-1やプライドのような格闘技ファンで来ているし、相撲界敵無しのような、強豪横綱、朝青龍には、もうここで引退してもらって、プロ格闘技の世界に転向して欲しい。朝青龍は多分、格闘技に行っても相当、強いと思う。K-1やプロ総合格闘技の興行でも、かなりの客が呼べると思う。一年間みっちり訓練を行ったら、立ち技でもかなり強くなるという気がする。すごい優秀な、抜群の身体能力の持ち主だから、訓練次第ではキックボクシングでも、第一線級の強者になるだろう。今すぐに角界引退して立ち技のトレーニングを始めても、もし大晦日のK-1ダイナマイトで、曙と戦っても勝つんじゃないかと思う。まあ、これは曙の実力によるところも大きいが。曙選手は最近は格闘技の試合からは離れていて、従来のプロレス興行でやっているみたいですねえ。従来のプロレスの試合では、IWGPのベルトに迫るくらいの勢いの強さらしい。今のプロレス界はどうなっているのかな。今や主力団体ってなくて、みんなこじんまりやっているんじゃあ‥、という感じを受ける。日本人は、ショーそのものがはっきりした興行には、着いて行かないよな。現在のプロレス界の話じゃなくて、朝青龍の話をしてるのだった。しかし、昔は相撲取り上がりのプロレスラーは多かったんだよね。日本プロレス界の父、日本プロレス協会の創立者、力道山からが元力士だったし。柔道の木村政彦が、相撲転向の力道山に負けたから、日本のプロレス界では力士上がりが増え、また優遇されたんだとか、聞いたことがある‥。

Photo_199  朝青龍関は夫人を殴りつけたりDVを行っている‥、と最近の週刊誌の記事に書いていた。相撲協会からの厳しい制裁を受けた朝青龍関は、精神的にかなりなダメージを受けていて、医師の診断では急性ストレス障害だとか、うつ病になる一歩手前の状態だとか言われている。今の彼のモンゴル国内での国民的英雄という栄光のポジションは、日本の国技でチャンピオンになり、絶対の強さを誇って破竹の連勝を突き進む姿にあるんだろうからなあ。こういうような変な辞め方をして、横綱チャンピオンのタイトルを放棄するのは、自身の大きな栄光の座を手放すことになるし、母国の重鎮たちに対しての顔向けもあるだろうし、本人に取っては、非常に大変なことなんだろうなあ。大成した外国人力士たちには、日本人に帰化した人も多い。朝青龍関は嫁さんも母国人だし、ちょくちょくモンゴルに帰っているし、母国は手放し難いんだろうなあ。どうせ帰化する気もないんだろうから、この辺りで辞めて、プロ格闘家に転身して、多角的に仕事をして行けばいいのに。まあ、僕の勝手な意見だけど。今現在、取りざたされている病状は精神的なものだけど、だいたい元々は、利き腕の肘がかなり悪かったり腰部分の疲労骨折だったり、整形外科的な症状だったんだよね。それで全治6週間が診断されて、仕事の巡業を病欠した訳で、その後、相撲協会や親方に無断で母国に帰り、頼まれて元気にサッカーやってた。それが映像に残り、元気なのがバレて、仕事ズル休みした、ということになって、ペナルティーで、今年いっぱいは公式に相撲取れなくなってしまった。ということですよね。だったら、ペナルティーを粛々と受けて、それを終えた後、また復帰・復活すればいいだけのように思えるけど。

Photo_200  二誌の週刊誌の記事を読んで、驚いたのですが、朝青龍関は母国モンゴルでは、何と、実質、有力企業の実業家なんですね。日本相撲協会の規則により、力士の副業を禁じているので、オーナーの名義こそ、親兄弟など親族になっていますが、企業グループの会社名の頭に、朝青龍から取った『ASA』という文字を冠し、朝青龍関は、シンボリックな存在として実質、中心的立場に居るんですね。もう、母国モンゴルでは優良な企業グループの、実質オーナーであって、実業家なんだ。だから、ちょくちょくモンゴルに帰っているし、妻子も母国に置いているんだ。別に、今すぐ力士を辞めても、名実ともに実業家になればいいだけだし、ちっとも困らない。ただ、親族オーナーの企業グループが、母国大統領ともつながりがあるという、その信用には、変な辞め方だと、少し傷がつくのかも知れないけど。相撲協会の制裁を受けて、マンション自室に閉じ籠る朝青龍関に、実兄から毎日のように電話があるというが、その内容の中には、じっと部屋に籠もっているのなら、しっかりと英語や経済の勉強をしろ!という叱咤激励があるらしい。週刊誌の記事では、朝青龍関が大相撲や、その周辺で稼いだ財が、母国での親族の起業資金になって来たんだ、というし。朝青龍も、もうここですっぱりと相撲を辞めて、名実ともに企業家になり、余技副業でプロ格闘技をやればいいと思う。一年間みっちり、キックボクシングのトレーニングして、K-1のリングで戦う。見たいなあ、怒涛の豪腕パンチのラッシュで戦う、格闘家、朝青龍。

Photo_201  日本の大相撲は、国技な訳ですが、伝統芸能かスポーツか?というのはあるみたいだけど、国技と呼ばれ伝統芸能的な格闘技試合興行が、グローバル化されたというか、外国人力士が軒並み増え、独特の規律・規範・しきたり、が固守されるのが難しくなって来た。柔道も国技と呼ばれ、グローバル化というか、世界中で行われ、オリンピック競技にもなっているけど、あくまでアマチュアであり、プロの興行ではやっていない。大相撲は、興行という商売ではあるけれど、その独特の世界観は、歌舞伎にも似てるんだよね。何か、イメージ的に、興行というと、相撲もプロボクシングも、中には八百長があってもおかしくないよーな気もして来る。広い意味ではプロ野球だって興行になるのかな。まあ、朝青龍も、別に横綱タイトル剥奪じゃないんだから、来年明けてから心機一転、出直して頑張ればイイじゃん!て思うけど。何度もいうが、個人的には格闘技デビューして欲しいけど。まあ、それは急がなくても、いつでも出来るし。だいたいマスコミがあれやこれやと騒ぎ過ぎるんだろうな。日本のマスコミと、それに煽られる世間の大騒ぎに、田舎者の朝青龍が驚いて腰抜かして、ノイローゼ状態になっちゃったんだろう。という訳で、大相撲からのニュースでした。さて大相撲の漫画ですが、先程も書いてるように、僕は子供の頃からずーっと、あんまし相撲に興味が無い。小さい頃はプロの力士というと、当時の横綱、大鵬だけしか知らなかった。大人になっても、メチャ強い力士ということで、横綱・千代の富士くらいしか知らなかった。勿論、ワカタカブームで、あの大人気の二世兄弟力士は知ってました。関心はほとんどなかったけど。だいたい相撲の試合は、ほとんどが見たことないもんね。僕は子供の頃からプロレスが大好きだったから、綱を張った両力士、輪島と双羽黒は、プロレス界入りしてから、よく知っていた。輪島は、独自のプロレス必殺技で、黄金の左、喉輪落としだとかやっていて、どうしてあんなワザが効くんだろう、と不思議に思いながら、TVで試合を見ていた。双羽黒は、ウルトラスーパーデラックスみたいな呼び名を、リングネームに着けられて、北尾光司として、いきなりメインエベンターでリングで戦っていた。何でも、相撲を辞める時、部屋の親方夫婦に暴行したとか騒がれていたが、プロレスでも上司の長州力とうまく行かず、巡業に行かず試合放棄して会社をクビになってた。

Photo_202  で、大相撲の漫画です。要するに、僕は、相撲自体に興味を持って来なかったので、相撲漫画を読んでいなくて、知らない。相撲を題材にした漫画は、「のたり松太郎」や「ああ播磨灘」という有名な漫画作品があるが、誠に恐縮しますが、ワタクシ、読んだコトありません。「Kenの漫画読み日記。」というタイトルでblog続けているのに、少女漫画やレディースコミックと同じく、相撲題材の漫画を、全く知らなくて済みませんです。申し訳ない。「のたり松太郎」と「ああ播磨灘」は有名な大相撲漫画ですから、読んではいなくとも、その題名はよく知っていました。「のたり松太郎」は、しっかりストーリーを読んだことはなくとも、雑誌をパラパラと、その絵柄を眺めたことは何度もあります。「ああ播磨灘」は、有名な相撲漫画としてタイトルは知っていましたけど、全く読んだことはありません。考えてみたら、漫画史に残る往年の大巨匠、ちばてつや先生だけど、僕は、まともに読んだ作品は、子供の頃の、「ハリスの旋風」と「あしたのジョー」くらいしかないなあ。僕の子供時代の週刊少年マガジンでは、戦記漫画の「紫電改のタカ」が連載されていたけれど、僕は太平洋戦争を舞台にした戦記漫画が好みでなかったんだよね。その前の野球漫画「ちかいの魔球」は、僕が小さ過ぎて読んでいない。後年の「あした天気になあれ」なども、僕はゴルフ漫画があまり好きではないので、読んではいない。もっとも、同じゴルフコミックでも、風間鋭二氏と高橋三千綱氏作の、「ドク.タイフーン」は、そのキャラの面白さから読んでいたけれど。後の、ちばてつや作品は、僕の子供時代の「少年ブック」連載の少年野球漫画、「少年ジャイアンツ」とかは読んでいるな。「ああ播磨灘」の作者、さだやす圭氏の漫画は、他の作品も読んだこと、ありません。

Photo_203  ちばてつやさんて、すごいんですね。講談社と小学館の漫画賞、日本漫画家協会賞、果ては、紫綬褒章に文部科学大臣賞。文化人としてはものすごい来歴・賞歴ですよ。さすがは、その辺の凡百の漫画家とは訳が違いますねえ。ちばてつやさんは、同じ少女漫画を描いても、作風が違いますもんねえ。ストーリーが、緻密に人間の心の動きを描いて、感動を呼ぶ。作風が文学的なんですね。ちばてつやさんは、すごい才能の持ち主であり、スポーツ漫画から少女漫画、作風を変え、いろいろなジャンルをこなす漫画作家ですが、その中には文学性の高い作品も多い。人間の暗黒面を掘り下げて描き、人間を描いた、文学性の高い作品もある。無論、どれもが、感動を与える秀作ばかりです。60年代の少年漫画は、単純なストーリーのお話も多いですけど。しかし、少年誌連載の戦争漫画である「紫電改のタカ」の中でも、単純に味方の戦闘機が撃墜するカッコ良さや爽快さだけを描いたのではなく、主人公は最後は特攻隊として死にに飛んで行くし、戦争の中で生きる若者たちの苦悩や苦痛を、ちゃんと描いている。僕は、ちばてつや作品は、「おれは鉄平」くらいから読んでいないなあ。この時代の、「蛍三七子」や「モサ」や「餓鬼」などから、評価の高い優れた作品が出て来ているんだけど。僕は子供時代から、基本的に少女漫画を読んで来なかったから、当然、ちばてつや作品も少女漫画は読んでないんだけど、「ユカを呼ぶ海」「123と456」「アリンコのうた」などのタイトル名は憶えている。何故かは解らないけれど。多分、僕は読まないにしても、雑誌好きの子供だったから、当時の少女漫画誌を手に取ってパラパラとはやっていたんだろう。それと、まとめた昔の単行本で読んだことはあるのかも知れない。「あしたのジョー」が後世に残る拳闘漫画の名作となったのも、梶原一騎(高森朝雄)氏の原作をちばてつや氏が描いたからだろう。梶原一騎氏の原作力だけでは、現在のような評価は得ていないと思う。

Photo_204  ちばてつや先生の相撲を題材にした漫画は、「のたり松太郎」だけみたいですね。さだやす圭氏の有名な「ああ播磨灘」も読んでいないし。相撲漫画は他にもたくさんあるんでしょうが、僕は読んだことはありません。相撲を題材にした漫画というと、僕の漫画読み史の中でも、昔々、僕が漫画を読み始めた幼年期に、一つだけあります。ジャンルは今でいえばギャグの範疇に入る、当時でいうゆかい漫画です。『ギャグ』という言葉を、ジャンル用語に使い始めたのは、赤塚不二夫の「おそ松くん」「天才バカボン」からです。僕が漫画を読み始めたのが、おそらく1963年初頭頃ですが、その頃の月刊誌「少年画報」に連載されていた、大相撲の世界で生活する、とんまでドジな少年力士を描く、ゆかい漫画「あめん坊」。この「あめん坊」という、ゆかい漫画(今でいうギャグ漫画の範疇)を、『グラフィティ少年画報大全』で調べたら、「あめん坊」は、雑誌「少年画報」の1960年4月号から63年12月号まで連載されています。作者は平川やすしさん。この平川やすし氏は、その前の「少年画報」誌上で、「金星金太」という少年相撲漫画で大人気を博しています。これは1956年から60年までの連載ですから、勿論、僕は全く知りません。「あめん坊」は、シンプルなゆかい漫画だったので、内容までは憶えてないけど、当時の小さな僕は、雑誌掲載を読んでいたみたいですねえ。

Photo_205  またまたものすごい古い漫画を、取り上げることとなってしまいました。まあ、僕は、漫画に関しては、自分の子供の頃の記憶を掘り起こすことが、楽しくてたまりませんからねえ。ちばてつや先生の代表作の一つでもある、大長編の、コミカルな大相撲巨編「のたり松太郎」、じっくり読んで行ってみたい気もしますね。しかし、渦中の朝青龍関ですが、今もモンゴルに帰りたいのは、母国でのビジネスの、会合等のスケジュールがつかえているからなんだとかの、噂も出て来ていますが、本当に精神的に相当参っていて病気状態なのか?母国のビジネスが心配で関心はもう、そっちに行ってしまっているのか?何やら、モンゴルサイドの団体から、日本相撲協会に対して強い抗議が来ているらしいし、大きな騒動となって、問題になって来てますねえ。

※(2010年2月4日)

 朝青龍が引退 不祥事で引責

 大相撲の横綱朝青龍(29)=本名ドルゴルスレン・ダグワドルジ、モンゴル出身、高砂部屋=が4日、引退を決めた。1月の初場所中に都内で酔って騒ぎを起こした責任を取り、日本相撲協会理事会に引退届を提出して受理された。歴代3位の優勝25回を達成しながら、これまで数々のトラブルを起こしており、ついに角界から退場を余儀なくされた。

 朝青龍は今後協会には残らない。看板といえる横綱の不祥事による引責引退で、新弟子暴行死事件や薬物事件などから立て直しを急ぐ相撲界のイメージダウンは避けられない。武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「今後、このようなことがないように協会員一丸となって再発防止のために力を入れていきたい」と謝罪した。

 朝青龍は高校への相撲留学で1997年に来日。2年後、大相撲に入門した。スピード出世で2002年名古屋場所後に大関に昇進、03年初場所後にモンゴル出身力士で初となる横綱に昇進した。05年九州場所では史上初の7連覇と年6場所完全制覇を達成した。

 一方で土俵内外の振る舞いが度々問題になった。3年前にはケガを理由に巡業を休場しながらモンゴルでサッカーに興じ、現役横綱で初めて出場停止と減俸の処分を受けた。品格を問われ、横綱審議委員会からも苦言を呈され続けた。

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