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「気怠く彦次郎」

20060116org00m200039000p_size6  ライブドア社長の堀江貴文さんという人は、福岡県の八女の出身らしく、東大を卒業した秀才で、フジテレビ系列のラジオ局ニッポン放送の買収劇では物議を醸しましたが、過去の球団近鉄バッファローズを買い取ろうとしたり、ネット商売や株の売買ではかなり儲けている、経済界の若き風雲児と呼ばれる、今、日本中でも一番有名な人の一人に数えられるような人ですが、この度の小泉政権の郵政民営化法案の否決騒動により、衆議院解散総選挙となり、現政権だった自民党が内部分裂してしまい、今度の選挙でも反小泉には選挙区に刺客が送られるという、その中でこの堀江貴文さんはこの度立候補出馬を表明して、自民党公認ではないが縁もゆかりも無い広島六区から立候補して、いわば小泉政権の送る刺客的立場になり、反小泉の中心的存在である亀井静香さんを打ち落とす役割として、半ば興味の無い政治世界の議員選挙に躍り出るという。
 TVのニュース番組で、今度アメリカで自家用ジェット機を購入したとありましたが、今一番話題の日本でも指折りのお金持ちの一人でしょう。事務所も住まいも、新しい今一番の洗練された都会の一等地の如く話題になる、六本木ヒルズだし。六本木ヒルズってテレビ朝日が入ってるとこだよね。テレ朝って昔のNETですよね。六本木ヒルズって、レストランで杉田かおるが当時の旦那に腹を立てて回し蹴りを入れたところですよね。お互い離婚調停を出したそうだが、もう離婚はしてしまったのだろうか。どっちでもいいけど、何か私生活までも賭けて一線のバラエティータレントたらんとしている人みたい。杉田かおるさんって。単にワガママなだけなのかも知れないけど。芸能界、残っていくのはもうものすごい生存競争の厳しい世界だろうからねえ。ブームの今のお笑い界の一つ芸の芸人さん達が、タレントとして残れるのかどうか心配にもなります。「残念!」だの「ヒロシです」だの。

 自民党分裂から新党続々出来てますねえ。続々って二つだけど。あの長野県知事田中康夫さんが党首になっちゃった。田中康夫さんって、僕なんかのイメージはやっぱり小説「何となくクリスタル」とお昼のTV番組「笑っていいとも」のレギュラーやってた、軟弱なイメージだなあー。遊んで軟派ばっかしやってるお坊ちゃんのイメージが抜けない。あれから幾星霜、今は、勿論とても頭が良くてしっかりした人で、きちんとした政治家なんでしょうけど。「何となくクリスタル」は昔、話題になって映画化もされて、そのまんま東の現カミサン加藤かず子の主演デビュー映画だったし、「クリスタル族」が流行語になった。でもあの頃、クリスタル族なんて人達がホントに居たのかな。クリスタル族なんてもの、そんなに聞かなかったよなあ。竹の子族なんてのに比べたらきれい過ぎたんだろうなあ、言葉のイメージが。
 政治家デビューしようとしているホリエモンこと堀江社長ですが、ニッポン放送株買収劇では、親会社フジテレビの重役からIT企業の最大手ソフトバンクの系列会社の株売買の達人みたいな社長さんまで出て来て、すっかり「M&A」という言葉が有名になりましたが、昔からある、オモチャ会社の出し続けている、ゲームで、ロングセラーの遊び、「人生ゲーム」というものですが、あれのスペシャル版というかイマ版のもの、これがマネーゲーム版人生ゲームが作られてるそうです。今年の流行語となった「M&A」からそれ主体の人生ゲーム。つまりゲームやる人達が競って、会社の買収や売り飛ばし、倒産等をやって行く遊びなんだそうで、人生ゲームは子供向けゲームですが、これは大人もはまる、大人がはまる、仮想マネーゲームなんですね。でもこれで今の子供達が市場経済のイロハに強くなったら良いですよね。子供の頃からマネーゲームなんて、何か殺伐として夢が無くて嫌な気もしますけど。ちなみにこの新版人生ゲームを出すオモチャ会社大手のタカラそのものも、少子化のあおりをくって業績厳しく、同じくオモチャ会社大手のトミーと合併するのだとか。こんなゲーム出して、皮肉なものですね。

 蛯原友里さんてモデルさんが今ブレイク中だそうで、この前、TV番組で資生堂提供で何か、女性の美探求みたいな、ドキュメンタリーていうか何てのか、スポンサー資生堂の新しく売り出してる化粧品のイメージモデルガール四人がリポートして回るような番組がやってましたが、僕は伊東美咲が韓国女優チェジウにインタビューしてるのだけ何となく見ましたが、あれのCMは東京の川沿いか海沿いかで橋上か(レインボウブリッジってとこ?)船上かで、今回のモデル四人がちょっとしたイメージ演技してるんですけど、そのモデルガールさんたちが、「電車男」がドラマ大人気の伊東美咲、もう結婚したのかどうなのか群馬出身の篠原涼子、あのゴーゴー夕張役でユマサーマンに挑んだ栗山千明、そしてカリスマモデルなんだそうです蛯原友里。エビちゃんを知ったのは雑誌の広告のモデル写真からだけど、最近ですね。篠原涼子の群馬出身に何でこだわるかというと、昔僕は群馬県に一年間住んでた事があり、確か館林だったっけか、伊勢崎だったっけか、涼子さんはそんなところの出身で、当時よく行った事があって何か懐かしいからです。伊東美咲さんてもう今一番売れてる女優さんじゃないですか。僕はTVドラマはきちんとはほとんど見ないのですが、何かちらちら見かけるような。今、大ブレイクでしょうね。で、今、資生堂モデルやっているエビちゃんもブレイク中。TVのドラマとかにも出だすんだろうかな。まあ、そんな事は僕にはどうでもいい事ではあるんですけど。伊東美咲さんも誰の事も。唯、最近のジャパンホラー極めつけ、Ⅰの方の「呪怨」て映画には何でも伊東美咲さんが出ているんだそうで、まだブレイク前夜頃の美咲さんですよね、これは何かちょっと見てみたい感じ。

 

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 連続TVドラマ「電車男」も面白そうですね。9回くらいで終わるんでしょ?放送。映画版は見てみたい感じ。実際のエルメス嬢は映画の方のヒロイン、中谷美紀さんの方が似ているそうですね。単行本の「電車男」はベストセラーになりましたが、主人公の電車男さん本人は結局名乗り出て来ないままなんでしょう?あれは全て作り事か?みたいな話も出たんじゃなかったっけか?サイト側の創作とか、誰かのなりすまし、みたいな。よく解らないけど。ここまで話題になり「電車男」が有名になったら普通、本人が名乗り出て来るんでないかい?みたいな気がするし。でも実際に出て来ない方が何かイイように思います。その方が何かファンタジーっぽいままでイイって感じ。
 ドラマ「電車男」の主人公は秋葉系オタクみたいですが、オタク種はアニメ関連みたいですね。アニメ登場人物等のフィギュア収集とかの。僕もどっちかというとオタク方向の人で来たので共感は持てますね。ただし僕は人形を集めたいなどというのはなくて、自動車のミニチュア集めとかもないし、収集マニア的なものはあまりないかなあ。でも、古漫画というか懐漫画というか昔の漫画本はずっと欲しかったなあ。それ程収集はしてないけど、復刻版とかを見つけたら即購入してましたね。古漫画懐漫画は集めたいよりも読みたいが先でしたね。20代後半から30代は、子供の頃や自分が物心着く前の、50年代60年代の漫画が読みたくて仕様がなかったですね。今はあまりそんな気持ちはない。昔の漫画が復刻版で出ていても馬鹿高値出して手に入れようとかは思わないですね。

 漫画家のいしかわじゅんさんが書いていたんだけど、いしかわじゅんさんてNHKのTV番組とかにも出演しちゃってるけども、「マイブーム」って流行語作った人ですけど、多趣味多才な人のようですが、「SFマニアと漫画マニアとパソコンマニアはかなりの確立で重なり合っているような気がする。これらのマニアはきっとその濃さが似ているのだろう」って事なんですけど、僕ももっともっと若くてパソコン覚えていたらきっとマニアという人になっていたと思う。でも、SFマニアって人達は実際、アニメとかアメリカ映画から来てる人が多いんじゃないかな、って気がします。「スターウォーズ」世界にどっぷりはまってる人もけっこう居るんだろうし。今でもキモオタとかひどい言われ方してますが、オタクも昔に比べたらだいぶ市民権を得て来たのではないでしょうか。「電車男」もそれに一役買っているという気もするし、まあ、今の普通の人達も、オタク道の一つ趣味に没入する姿勢もけっこう認めて来てますよね。ただやっぱまだ暗いとかって言われちゃうんでしょうね。どーも、オタクにつきまとう変人とかともすれば変態とかのイメージがあるのがよくない。どーも、個性が強過ぎて普通に人付き合い出来ないイメージがあるんですね。まあ、大学に残って研究に没頭してる人なんて堂々の花形オタクみたいなもんだしな。少子化時代ですが、オタク人口は何だか増えているような気もするし。
※(みうらじゅん氏といしかわじゅん氏を混同してますね。『マイブーム』はみうらじゅん氏です。ここは『みうらじゅん』が正しい。)

 という訳で漫画ですけど、今回は読み返したのが、小池一夫さん原作で作画神江里美さんの「気怠く彦次郎」。今まで書いて来た、M&Aとかオタクとは全然関係ありません。そんなんでいいのか!と言われるかも知れませんが、いいのです!と言うしかありません。この漫画を読んで初めて、怠慢の怠の字を書いてケダルイと読ませると知りましたが、このパソコン文字変換では普通に変換しても「ケダルイ」では「怠」の字は出て来ません。これも80年代の漫画ですね。90年代には入ってないものですね。90年ちょい前の双葉社漫画アクション系の作品。
 どうしてこの漫画の事を書こうと思ったかといいますと、この中で、コミックス全三巻の最後頃の主人公のセリフ、「人間いうのんは他の生き物の命をぎょうさんもろて生きとるわけで、肉でも魚でも野菜でもみいんな命のあったもんなんで、せやから人間は自分で生きとるんではのうて生かされとるわけどっしゃろ。親の命ももろとるわけやから。生かされとるいう事は自分気ままに生きらへんいう事で、運命に従うてその環境の中で使命を果たさなならん事とちゃいますか」というこのセリフに、ハッとするものを感じたからです。何か年寄りの説教じみて、こういうのを抹香臭いというんですか、ヤな感じの展開かも知れませんが、ちょっと考えさせられる一連のセリフではありましたね。僕も、細木数子占術流では天王星人で快楽追求型で嫌な事はすぐにバイバイしたがる性格らしいですし、実際自分のことばかり考えてるワガママで来ましたし。まあ、皆さん方も、このセリフ、ちょっとは考えてみる価値がありそうでしょう?

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 「気怠く彦次郎」の主人公の彦次郎さんは、警視庁の刑事さんで、それも殺人事件専門の課の、まあ平のようで、刑事仲間からは通称、女係りと呼ばれる、女性の絡んだ殺人事件の解決を得意とする、まあ敏腕刑事ですが、女性を尊敬、敬愛し、女性を愚弄しもてあそぶ、獣のような輩を許さない、一見クールな美男だが実は情深い、粋な着流し姿の胸のホルダーに大口径のマグナム357を忍ばせる、男度胸の花も実もある、快男児です。カア~ッコイィー!
 だから係わり解決する殺人事件、みんな女の深い情のもつれや痴情の絡む難事件ばかり。もともとは京都の芸者の置屋の息子で、若き日に手を出した舞妓さん見習いが舞妓になれずに置屋の切り盛りをしていて、その置屋の番頭代役みたいな女性が、彦次郎さんの母親の弱りを理由に、警視庁へと彦次郎を迎えに来る。そしていろいろな手を打ち、彦次郎を刑事解職に追いやり、京都へ連れ戻す。彦さんは置屋の主人の道を承諾する。上段記筆の長々のセリフは、その折の自分の決心を説いてみせる、この若き日に手エ出した女の人への、彦さんの優しさです。彦次郎とは、女の人に優しい優しい、着流しに小さくちょんまげ作り、見掛け軟派の、ホントは強い男の中の男でした。はい。


 

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「電人アロー」



 いわゆるお盆です。すっかり忘れていましたが、8月12日はあの日航機東京‐大阪便が墜落した日、だったんですねえ。今年でもう20年経つとか。あの大惨事からもう20年、早いものです。犠牲者の遺族の皆さんに対しては不謹慎に聞こえるかも知れませんが、自分に取って切実という意味では、関係のない出来事だったので、すっかり忘れていました。あれからも、色々な惨事が起こり、地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災に代表される、各地の震災、新しいところでは大阪JR福知山線の脱線惨事、などなどの数多くの犠牲者を出す惨事が後を絶たず、つい僕らは御巣鷹山の墜落事故を風化させたかのように忘れていました。20年前の夏は僕は埼玉県の県境に住んでいて、よく群馬県に仕事や遊びに行っていました。その前年か前々年は群馬県に住んでいました。当時、僕は住んでいるアパートにテレビを持たず、新聞も取っていなくて、翌13日のお盆中に会社出勤した折の、職場で取っていた朝刊で知ったのだと思います。お盆だというのに仕事で、会社のバンを運転して回っていましたが、ラジオのニュースが一日中、日航機墜落事故の報道ばかりで、徐々に事故の詳細を知って行きました。生存者が見つかったり、犠牲者の中に、どーも人気歌手の坂本九さんが居るようだ、とか大惨事の新たな速報を知って行ったのです。当時、群馬県周辺に居ても、御巣鷹山なんて場所は全く知らず、報道で初めて耳にする地名でした。昼飯夕飯を食べに入った食堂でもテレビを見て、新たな生存者の発見速報に、こんな僕なども含めて、その場に居合わせた客達が思わず喜んだものです。事故の犠牲者の遺族の皆様に対しては不謹慎に聞こえるかも知れなくて申し訳ありませんが、僕個人には、埼玉の奥、群馬を回っていた、あの遠い夏の日を思い出して、何だか懐かしいです。あれから20年、遺族関係の方々は、山のふもとの川でしょうか、灯篭流しを行っていて夜の川瀬に淡い光の灯篭がいくつも流れて、慰霊行事が何だか風情としんみりとした感慨がありました。

 お盆といっても、何もありませんねえ。形だけの年中行事に年々なって行ってるような。それでも今でも各所で、盆踊りなどは行われていますから、そうでもないのでしょうか。まだまだ皆さん、初盆行事など行っているし。霊などという事も、昔よりも今の人達の方が信じているみたいだし。絶え間なく行われている、TVの心霊番組のせいだと思います。昔の大人達の方が常識として、霊などは信じていなかったように思います。昔の大人の方がよく、幽霊なんかが居る訳がない、と口にしていた。僕自身も若い時分まで、霊などは無いと思っていた。逆に幽霊などは居ないという事を信じていた。今の方が、TV番組などや読物の、嘘も含んでいるだろう、沢山の情報を通して、信じているようになっている。昔、子供の頃に、盆踊りの集団について行って、初盆の家で踊りがあると、その初盆の家でお菓子を貰って嬉しかった。今は団地なども多いから、一箇所の広場で皆が集まって大勢で踊るのが主流みたいですが。上記の、飛行機事故ですが、だいぶ前に読んだ漫画、「クライングフリーマン」の中で、主人公の嫁になるヒロインが言っていたセリフ、「夏場に飛行機事故が多いのは、天に帰って行く霊達が、天に昇る折に一緒に命を連れて行こうとするから…」とかいうのがありましたが、悪い事のタイミングよく、何と今夏12日夜に飛行中のJAL系機に異変が起こり、部分的にクラッシュして破片が地上に落ちる、という事故がありました。写真では飛行中のDC10が火花を散らしていました。幸いにも墜落などは起こらず犠牲者も出ていませんが。タービン部の羽が破片となって地上に降り、子供達が軽い怪我をしたとか。JALもまさかちょうど20年目のこんな日に、しかも大惨事の教訓として定めた安全確認の日にこんな事故が起きるなんて、会社の上層部は慌てたでしょうねえ。あれから大変でしょうJALは。今は航空会社もひとまとめの大会社でなく系列に小さく分けているようですが。上記の「クライングフリーマン」の引用は不謹慎だったかも。済みません。

Photo_119  という訳で、唐突に漫画です。が、今回はお盆とか飛行機とは関係なく、昔懐かしいSF漫画「電人アロー」。これは、1964年秋から当時の少年雑誌の王者、光文社の「少年」に連載開始された人気漫画で、サブタイトルに「SFサスペンス漫画」と銘うたれていました。漫画のお話が世にも不思議な現象が起きて、超人サイボーグ電人アローが乗り出して、その不思議な現象が解明され、科学的な説明がされる、という何かお話の持って行き方がミステリっぽくて、ちょっとサスペンス味がある、そんな訳で「SFサスペンス漫画」なのです。科学的説明といっても、超人ヒーローの活躍する子供向け漫画ですから知れたものですけど、当時の小学生達は何かいかにも科学的な雰囲気が良くって、大人気ヒーロー漫画として連載が続いたものです。

Main_photo_01  今回は、実はNHKの科学番組サイエンスゼロを見て、司会進行役の眞鍋かをりが良くって、違う、その回の内容の超電導に昔から興味があったものだから、興味を持ってそれを見て、87年当時にちょっとしたブームになり、その時はよく解らなかった超電導がこの番組見て、ある程度解ったので、今回の僕のブログは超電導の事書いて、漫画の事は電気関係から「電人アロー」にしようと決めていたんです。それが、もう超電導の事書く前に、突然「電人アロー」を書いてしまった。本当は、超電導よりもTVで眞鍋かをりさんが見たくって、わざわざ教育的な番組を見たんです。良いなあ、眞鍋かをりさん、好きです。よく、「眞鍋かをりのここだけの話」という彼女のブログも読んでます。元祖ブログの女王。横浜国大卒のグラビアアイドルから今はタレント。たっぱもあってプロポも良くって、色白の顔も好きです。しばらく僕はディスクトップの背景壁紙に眞鍋かをりさんのグラビアを使っていました。その後、モーニング娘の高橋愛にしたがこれは俺にはちょっとなあ~、とすぐに止めて、今はAV女優の宝月ひかるさんですが。最初は僕の大好きなAV女優の早坂ひとみさんでしたが。僕は美人の早坂さんの顔立ちが好きなんですねえ。一時期、、大人気、蒼井そら、及川奈央にしていたこともある。でもやっぱー、早坂ひとみさんの顔立ちが良いねえ~、小柄だが。


 あ、いけない、超電導どころか漫画の「電人アロー」の話も何処かへ飛んでしまい、AV女優の話になりつつある。僕はあんまし風景とかを、美しいとか雄大だなあーとか感動するタイプではないので、つい壁紙は美人とかになります。AV関係の人ばかりではなくて、本庄まなみさんだとか普通の女優さんにしてた時もあるし、一時は「よたろうくん」や劇画版「0011ナポレオンソロ」等の漫画の主人公にしてもいましたけど。でも、今の巫女さん姿の宝月ひかるさんは可愛くて良いけれども、見せるSEXを売り物にするAV女優とかが神聖な日本神道の巫女さん姿などをするのは、不謹慎なのではないかとは思いもしますが。でもそれを気に入って僕はディスクトップ背景にグラビッテいますけども。何か変、我ながら。

 超電導という技術の実用化はまだまだ遠いという感じですが、新しい超電導素材の発見で確実に進歩はしています。絶対零度の-273度の世界で、-250度以上でしか働かなかった技術が、常温超電導は夢の世界ですけれど、-200度近くの世界まで、-200度の線を切ったのか、そんなところまで上がって来ている。僕がこの超電導の事を知ったのは、87年くらいの時で、ちょっとした超電導ブームになり、週刊現代などの雑誌の特集記事を読んで、当時よく解らないけれども解ったような気分になっていました。何だか最先端科学の夢の技術のようで。それがここに来てまた半歩くらい夢の常温超電導に近づいた。僕はこの間のNHK番組、サイエンスゼロをしっかりと見たものです。司会進行の眞鍋さんの姿形ともども。で、見てすぐのその時は理解したつもりでいて、近いうちにこの僕のブログで詳しく書こうと思っていましたが、やはりTV見て得た知識ですねえ、もう忘れています、細かいところは。もうよく覚えていない。もう一度、何か超電導について説明したものでもざっと読めばすぐに理解できると思うのですけど…。液体窒素、セラミック素材、とかの言葉が出て来て、電子がすんなりどんどん通り抜けて行って、強力な永久磁石や永久運転の強力モーター等の実用化などの期待が掛かる、超技術なのです。って、こんな説明では何の事やら解りませんね。どうも済みませんです。87年当時の小説現代かオール読物かの中間小説誌で村上龍さんが、確か「超電導ブラン」とかいう題名の作品を載せていましたが、当時読みたいと思って読まないままです。村上龍さんのものはSF的な舞台背景の作品が多いので、これもそうだったんだろうなあ、とは思いますが。タイトル、「超電導ブラン」じゃなかったかなあ。当時の僕は、何もしていなかったけれど、漠然とSF作家になりたいなあー、とかなれたらいいなあー、とかと自分のアタマの悪さを棚上げして思っていましたから、こんな新しい科学技術に興味が行ったんでしょうね。はい。しかし、眞鍋かおりさんはイイですね。

 

Denjinaro1set1  という訳で再び漫画です。「電人アロー」です。当時の少年雑誌の王者「少年」の、「鉄人28号」「鉄腕アトム」に続く、新たな看板漫画として登場した等身大の大人の超人ヒーローのサイボーグマン、電人アロー。やがて王座を「週刊少年マガジン」にあけわたす王者末期の「少年」誌上の期待カードでしたが、それなりの人気を当時の子供達に博しました。「電人アロー」は当初TVアニメ化する予定で、田辺製薬の栄養剤アスパラとタイアップされたヒーローだったんですが、だから乗り物の小型ロケット、アロー号の形も、アロー自身の胸のマークも、アローを呼ぶ信号銃の放つ光も、みんな田辺製薬のアスパラのシンボルマークでした。だがとうとうTV放送は実現せず、田辺製薬は降りました。しかし少年誌上の「電人アロー」の人気はあったので、マーク等を変えて連載はそれ以降も長く続きました。「電人アロー」のコミックは朝日ソノラマのサンコミックスで確か全五巻くらいで一度出て、古書界ではしばらく高値だったのですが、99年頃その朝日ソノラマがまとめて愛蔵版三冊を復刻出版したので取り引き値は落ちたでしょうね。だいたい懐かし漫画の古書値は新たな復刻版が出ると、落ちます。値が下がる。漫画古書というものは、時代時代で値は流動的なものですね。僕が子供時代の漫画本は十年前十五年前よりも下がっている。今の高値は僕らよりももっと後の世代が子供の頃熱狂した漫画ですね。無論、手塚治虫の昭和20年代ものだとか藤子不二雄や水木しげるのデビュー当時のものなど、超大家レアものは不動のびっくりお宝値でしょうが。

A0015616_15311543  「電人アロー」TV放送化が計画だけされた1964年の実際TV放送されていたアニメは、無論全部モノクロ放映ですが、63年から引き続く「鉄腕アトム」に「鉄人28号」、「エイトマン」。それから「狼少年ケン」。新しいところで「少年忍者風のフジ丸」、「ゼロ戦はやと」、「ビッグX」の計7本でした。当時のアニメTV放送とはものすごくお金の掛かる事業だったので、計画倒れの漫画作品は数多かったものですね。「少年忍者風のフジ丸」は、スポンサー藤沢製薬とのタイアップで、名前が「フジ丸」にされたものです。もともとの漫画の原作は白土三平さんの代表作のひとつ、「忍者旋風」からで、「少年忍者風のフジ丸」のストーリーは「忍者旋風」のお話そのものです。貸本劇画だった「忍者旋風」の方は後に白土三平自身が当時の週刊少年マガジン用に、「風の石丸」としてリメイクで描いています。「風のフジ丸」の漫画の方は久松文雄さんの作画で、当時の講談社の月刊誌「ぼくら」に別冊付録で連載されました。どうじゃ、ワシは、昔の漫画の事はよーく知っておるじゃろうっ。全く、ドーデモイイ記憶はずーっとある。我ながらよく知っている、ホント感心します。


 ちなみに少年誌の王座ですが、月刊誌「少年」の廃刊が68年ですが、その時は既に「少年マガジン」がトップの売れ行きで、調度この年くらいに100万部突破したのではないか、と思われます。戦後の少年誌で、少年漫画が主流になって来たのがだいたい昭和28年頃からでしょうが、1950年代後半から62年頃までは少年誌の王者は、「赤胴鈴之介」「まぼろし探偵」「ビリーパック」等を配した少年画報社の月刊誌「少年画報」でした。それから「鉄人28号」「鉄腕アトム」「ストップ兄ちゃん」「サスケ」「電人アロー」等を大人気掲載していた「少年」に王座を渡して、やがて月間少年漫画誌の時代は終焉します。まあ、勿論、月刊誌はその後も、週刊誌の別冊形で引き続きありますけど。今も短冊形で月刊誌はいっぱいありますけどね。あの、今でゆうペーパークラフトみたいな紙製組み立て付録と、何冊ものB6判別冊付録の挟んである月刊誌の終焉が、60年代の後半に始まって70年頃に終わったような感じかな。

 

 ああー、それにしても昔の事、思い返し書き込むのは楽しいなあー。でも戦後だとか50年代だとかはよくは知りませんよ。脳細胞のあらかたを漫画の記憶が占めているワシの脳味噌でも。なーんか、今考えるに、昔から理科系の知識がいっぱい入った脳味噌になりたかったなあー、憧れてました。憧れただけで済んでしまっているが。今さらながら、少年時代青年時代、勉強しなかった事が悔やまれるが、実際成績はずーっと悪かったしなあ。実際、小学校の時、アタマの良い子は、帰り掛けの5分くらいで宿題終えてたもんなあ。違うよなあ、初めから出来は。でも諦めてはいけない。皆さん、自分の良いところを捜しましょう、そして伸ばしましょう。
 あ、忘れてましたが、漫画「電人アロー」の作者は、一峰大ニさんでした。

 

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「大空のちかい」

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 毎年この時期になると、新聞テレビ、雑誌などでは、先の大戦に関係する報道や記事が、特集として多い。太平洋戦争からもう60年経っているのに。未だに尾を引いているのは、戦争加害者国としての、戦争被害者国になっている南北朝鮮、中国に対する、謝罪やODAも含めた対処。まだまだ引き続くさまざまな問題ですね。新教科書問題、要人の靖国神社参拝問題、対ロシアの北方領土も含む周辺海域の小島等の領土問題、また南京虐殺はあったのか、あったとすれば真実の実際はどのくらいの規模であったのか、というような歴史の真実と賠償問題、また世界唯一の被爆国としての世界に向ける核廃絶の訴え。沖縄関連。八月に入ってからは、20日あたりまではこういった番組、記事が重みを持たせた特集扱いで多くなる。15日の終戦記念日がピークになる、年中行事的な夏場のひとつの大きな波でしょうね。特にテレビなどは毎年の年中プログラムとして組んでいるのでしょう。スペシャルの戦争ドラマだとかは、毎年あるし。

 太平洋戦争を、渦中に居て実際に知っている人達も年々少なくなって行って、もう終戦から60年も経っているのだから、みなさん、けっこう高齢になっていて、かなり減少しているんでしょうね。今の社会の第一線で活躍する世代はもうほとんどが戦後生まれ世代でしょう。年寄りの政治家だって戦争当時は子供だった人達が多いだろうし。TV番組で、田原総一郎さんが「あそこには赤紙を送った人も受け取った人も眠っている‥」とか言ったそうですが、首相の靖国神社参拝はどうなるのか、今大きな問題になっていますね。去年は前倒しの確か13日。今年は15日に行くのかどうかという事ですが、13日と15日では、そんなにも大きな違いのあるものなのでしょうね。毎年この時期のこの問題には、中国韓国が大騒ぎです。特に今年の15日に首相が参れば、中韓は黙っちゃいないどころか大騒ぎも暴動クラスでしょう。中国などは実際には戦争を知らない世代がデモや、下手すれば暴動を起こす。日本に取っては大変困った「愛国教育」というヤツですね。特に中国は天安門事件以来、内部の人民の憤懣の矛先をかわす為の政策として、言わば仮想敵国のように日本をターゲットにした、愛国教育を軸とした愛国運動にすりかえる。韓国も同じくで、その時の現政府が何事か不利になれば、必ず日本を批難してくる。大多数の国民は、それに乗る。

 TVでは、広島長崎の被爆被害の特集番組などやっていますが、正直、戦後十年過ぎて爆撃とは関係ない田舎に生まれた僕などには、いまひとつピンと来ません。こういう事を言うと不埒に思われそうですが、戦争の悲惨さは解っているつもりでも、肌身に感じるほどは解らない。解りっこないのか。ほとんどテロなどもない平和なところに居るので、ピンと来る、というところまでは行かない、解らない。という事です。僕のような感じの人達は多分、相当多いと思います。戦後60年も経ちましたが、大多数の、戦争を知らない世代の人達も、この時期、マスコミ特集の番組記事を見て、戦争の悲惨さ、平和の有難さ、世界中の平和、今現在の近隣諸国との国際問題、等に思いを馳せるのも良いのではないか、とも思います。僕自身を含めて、例え、ちっぽけな自分がそんな事考えても何にもならない、と思っていても、やはり、考えてみるべきだとは思います。日本国に住む人間として。

 しかしあれですね、第二次世界大戦から引き続く国際問題関連を論じようとか思いましたが、例えば僕が読んだ資料などは知れたものですから、右派の文化人知識人の書いたひとつに影響されて、現状の国際問題などを論じても、ひどく偏った不十分もいいとこのものになりますし、解らないところは知ったかぶりになってしまう。そんないい加減なものは書いちゃいけないと思ったし、専門的資料をかなり読んで理解しないと、こういう事柄を論じるとかするのは大変難しいですね。右派のいうところ、左派のいうところ、正反対の意見が入り乱れる、いっぱいある各資料を読んで咀嚼して、自分の考えを出さなきゃいけない訳だから、到底僕などには無理です。
 しかし、ひとつだけですが、今の中国の都市部の発展ぶり、経済の飛躍的発展といったら、ものすごいものがあると思いますが、日本は未だに対中国のODA(政府経済開発援助)を多額に行っているようですが、日本自体が国民全体がそう、余裕ある生活が出来ているとも思えない気がするし、日本政府自体がものすごい額の借金を抱えている訳で、それでいて、日の出の勢いで経済の伸びている中国に経済援助‥、週刊誌のスクープ記事の見出しでは、政府の対中国ODAは実は増え続けている、国民の知らないところで迂回融資が…、とか書いてありますが、記事内容を読んでないので、僕も詳しい事は書けませんが、日本国民全体の生活そのものの充実が、それは僕の子供の頃に比べれば豊かになったとはいえ、まだまだ遠いというのに、何もそんなよその国に多額の援助をしなくてもいいんじゃないか、とは思いますが。TV番組で言っていましたが、一度、援助額を削ると話したら、途端にタイミングよく 中国市民の反日暴動が起こったとか。それは中国もあれだけ広く国民の数も半端じゃないから、都市部と地方の経済格差や生活面の差は歴然としたものがあるでしょうけど。公金の事なら、国民全部の老後の年金問題など最重要課題があるのに、日本国には湯水のように使える金がある訳でもないのに…。と心配になりますよねえ。小学館の雑誌SAPIOの7月13日号の記事に、2005年世界最悪の独裁者ベスト10というのが載っていて、その中で、中国の現在の最高主権者、胡錦濤国家主席が何と4位に入っていました。これは、ある米ジャーナリストが毎年作成している世界の独裁者リストからによるものですが。日本政府の態度も政策も、中国政府に対してはもっとよく考えた方がいいとゆう気がしますが。

 それでは漫画です。Kenの漫画読み日記ですから、漫画の事を書かないといけません。政治関係の事を書いて来ているので、小林よしのりさんの「ゴーマニズム宣言」あたりの事を書くのがいいか、とも思いましたが、あれも難しい漫画ですしねえ。あれはいったい何という漫画ジャンルなのでしょうかねえ?ドキュメンタリーはドキュメンタリーですけど、思想漫画というとちょっと違うように思うし、時事漫画に近いがまたちょっと違う。全く新しいジャンルの漫画ですね。小林よしのりさんは福大商学部出身ですが、とてもよく勉強されて来ていると思います。学生を卒業して少なくとも30代くらいから相当な勉強をされていると思う。だって、朝まで生テレビなどの番組でも、並み居る大学教授などの日本のインテリ達と渡り合っているのだから。ギャグ漫画の体裁を借りて、すごく真面目な人ですね。「ゴーマニズム宣言」はエッセイ漫画はエッセイ漫画ではありますね。かなりハードな。

 それでは漫画ですが、戦争に関する事を書いているので、戦争漫画。僕の子供時代の、昔懐かしい戦記漫画。60年代少年漫画誌に掲載されていた、戦争ヒーロー漫画です。特に旧日本軍の戦闘機乗りヒーローもの。当時は昭和30年代後半から、少年誌はゼロ戦ブームになりました。それまでは戦後の占領軍GHQの政策のひとつで、敗戦日本軍の賛美に繋がるような、日本の戦争ヒーローもの物語なぞもっての外で、固く押さえられていました。やがてGHQが引き上げ、政府のもはや戦後ではない発言があり、政府の所得倍増計画宣言などがあり、太平洋戦争の日本人ヒーローものドラマを作ってもいいような、支障のない、雰囲気になって来ました。TVドラマなどでは見かけませんでしたが、まだまだマイナーな世界であった少年漫画誌の領域では大丈夫でした。そうして昭和35、6年頃から続々と太平洋戦争の海軍戦闘機乗りのヒーローもの漫画が、各漫画誌に登場して来て人気を博します。


   ちなみに、僕の子供時代、僕が6、7、8歳頃の戦争漫画の人気作を掲載誌別で上げると、少年画報の「ゼロ戦太郎」、冒険王の「ゼロ戦レッド」、少年マガジン「紫電改のタカ」、少年キング「ゼロ戦はやと」、少年サンデー「大空のちかい」。くらいかな。後に少年キングに貝塚ひろしさんの「ゼロ戦行進曲」、少年サンデーに園田光義さんの「あかつき戦闘隊」が連載されますが。当時の少年雑誌の王者、少年には、僕には戦記漫画の記憶がありません。多分掲載漫画はあったでしょうが、覚えがまるでない。「鉄人28号」は第二次世界大戦中の日本軍が開発途中だったロボット兵器ですけど、舞台は戦時ではなく、戦後も近未来のようです。少年ブックにも戦記漫画の記憶がないなあ。後発の少年ジャンプになんかもう全く戦争漫画は載っていないように思う。ちょっと内容が違うけれど、問題作として以後話題になり続けた「はだしのゲン」とかは少年ジャンプではなかったか?あれはいわば戦争後遺悲劇漫画だからね。少年キング連載の「ゼロ戦はやと」はTVアニメ化されました。当時国産アニメの何番目かの作品で、スポンサーCMが明治キンケイインドカレーというカレールーの固形ものだった。当時、僕にはお菓子屋さんの明治がカレー粉作って売っているのがとても不思議でした。グリコワンタッチカレーとかもね。「ゼロ戦はやと」は少年画報の「ゼロ戦太郎」と同じく、作者が辻なおきさんです。この辻なおきさんの漫画で一番有名なのは何といっても、「タイガーマスク」でしょうね。「タイガーマスク」の方は原作付きで、後年のぼくらや少年マガジンに掲載されましたが。

 さてこの記事の表題になる、「大空のちかい」ですが、僕が6、7歳頃の少年サンデーに連載されていて、作者は多分、九里一平さんだと思います。後にアニメ専門スタジオの竜の子プロを作る吉田竜夫さんの実弟ですね。九里さんも竜の子プロに参加しています。実は当時は僕は、戦争漫画が好きではなく、ほとんど読んでいなかったのです。漫画雑誌を買ったり借りたりして来ても戦争ものは飛ばして読んでませんでした。だからこの「大空のちかい」も絵だけ眺める程度で内容は読んではいない。当時の少年画報、冒険王の巻頭カラーの看板漫画の「ゼロ戦太郎」「ゼロ戦レッド」でさえ飛ばしていた。当時の戦争漫画はほとんどがゼロ戦乗りのヒーローもので、単純にいうと、旧日本軍海軍のゼロ式戦闘機操縦士の主人公の少年が、独自の戦闘機必殺技を編み出して、アメリカ軍の戦闘機群と空中戦を行うというお話です。中に、同じ戦闘機乗り同士の友情や敵機操縦士とのライバル関係などを盛り込んで。戦争の悲惨さを説く、なんてものはほとんど無く、もうヒーローもの漫画そのものですね。優れた少年飛行士の空中戦銃撃、敵機撃墜ヒーロードラマ、これのみです。まあ、軍友の死などもドラマの中には混ぜ込んで描いていたとは思いますけど。何しろ、せいぜい当時の小学生の読む漫画ですからね。難しい内容でも小学四、五年生対象でしょう。


 僕がこういった旧日本軍の戦闘機乗り主人公の物語で、初めて面白いと読んだのは、もう中学一年生くらいの歳になってからで、少年サンデーに連載された、「あかつき戦闘隊」です。多分僕は小六か中一でした。園田光義さんの漫画で、ストーリーが面白かった。主人公の八雲中尉という若い指揮官は、決してヒーロータイプではなく、部下のごろつき然としたヤクザな飛行機乗り達の方がぐんと腕は良い。お坊ちゃん指揮官とアウトローな部下達との孤島サバイバル戦闘ドラマで、今までのゼロ戦ヒーロー戦争ものとは全然趣向が違っていて、これは面白かった。それならけっこうはっきりと内容を憶えているこの「あかつき戦闘隊」の方を、今回の記事の表題にすればいいのにと思われる方も居るかもしれませんが、何か語感が「大空のちかい」の方が良くって。大空の誓い、なんて、何か良い言葉じゃないですか。僕は誓いって言葉は好きです。ただ、僕自身は誓いが守れぬ駄目な人間ですけど。

 今回は、笑いが取れるような面白いものを書きたいと思っていたのですが、最初から戦争の事とかから書き出しちゃったので、つい何か硬い内容の記事になりました。しかし、僕も戦争の事とか書きたがるんですから、やっぱ年ですねえ。でも、皆さんも、今現在の日本国の置かれている立場や、近隣諸国との対応対処などには、自分は無関係と言う顔はしてしまわないで、関心は持った方が良いですよ。若い人達も、日本国籍の日本に住む日本人ですから、日本国の事にはもっと関心を持ちましょう。いや、これは自分が若い時分、パープリンに生きていて、時事政治経済国際関係に全然関心持たずにアホみたいにして生きていたので、自省自戒を含めて、今の若者達に対して思うのです。何か今の難しい問題に対しても、ちゃんと自分の意見は言えるような人であって欲しいと思う。皆さん。僕自身が馬鹿みたいな顔して何でも他人事に思い何も考えずに生きてきたから、自省自戒の念強く、そう思うのです。日本の問題を一人一人がちゃんと自分の意見が言える国民性、こんな強い事はないという気がします。みんな、直接の関わりを持たずとも、いつでも考えてはいましょう。誰かの引っ張っているレールの上を走る乗り物に何も考えずにただ乗っているだけ、これは本当は良くないんですから。生きているんならその証拠に考えなくちゃいけない。僕自身もこんな歳になっても自戒して思います。我思う故に我あり。

 最後に、戦争という事で、戦争関連で、僕の心に残り続ける言葉をひとつ。これは落合信彦さんのだいぶ前の著書で書いていた一言。「戦争はいつも年寄りが始めて若い者が死んでいく…」です。この一言には何か怒りが込み上げて来る感じがありますが。正にその通りで、戦争とはいつもいつも若者ばかりが、事情がよく解らないままに前線で殺し合って死んでいく。じゃあ戦争を始めた当事者の爺さん同士で、殺し合いに行けばいいじゃないかと思いますが、そういう爺さんはずっと奥の奥の後衛の安全な場所で、指図しかしない。年寄りでは体力がなく前線は無理だと、未来のある若い命が、愚かしくも若者同士で殺し合い、散って行く。実際、考えると、腹が立ちますね。歴史的にもいつも仕様がなくそうなって来たのでしょうが。もっとずっと科学が進んで、ガンダムやエヴァンゲリオンみたいないわゆるモビルスーツというのか、ああいう乗り込み操縦兵器ロボットが出来れば、良いですね、解決する。当事者の爺さん同士でも大丈夫。爺さんでもガンダムみたいなモビルスーツに入ればいいんだから。そうして、戦争起こした当人の爺さん同士が戦い合う。しかも宇宙空間に出て行って。これだと、市民生活には害は無い。宇宙空間での乗り込みロボット同士の対決。正に、ガンダムやエヴァンゲリオンの世界ではないですか。ただ、漫画とは違うのは、登場人物がみんな年寄りの爺さんばかりだという事です。

 
 戦争という愚かしい、人間同士の殺し合いがなくなるためには、一人一人の心の持ち方などといったものではなく、やはり、科学の進歩しかないと僕には思えます。それも相当先の科学の進歩だけが、恒久平和を勝ち取れると思う。残念ですけど。

  

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