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「学校の探偵」

 私立若葉台高校生徒会へ一通の投書が来る。それは函館の高校の一女生徒からの手紙で、今度若葉台高校へ転向して行く男子生徒、土門一歩、通称・触角ドモンの恐ろしさについて滔々と語られる内容だった。触角ドモンはプロの探偵顔負けのバリスゴな探偵機材を使って、ターゲットとした人のプライバシーを隅々まで掘り繰り返して手に入れる。盗撮·盗聴など相手のプライバシーを探り出してモノにする腕前は超一流。

 若葉台高校に愛車バイクで乗り込んで来た土門一歩は、校門を入るやいなや校庭で早速一騒動巻き起こす。ボクシング部員など若葉高生徒たちと乱闘になるが、応援部番町格の偉丈夫男の弱みを握っていて、応援団団長の威光でこの場を乗り切る。また、初登校早々に騒ぎを起こしたカドで職員室に呼ばれて、校長以下各教師連の叱責を受け、あわや早々退学の危機に陥るが、校長や主だった先生たちの弱みを握っていて、この危難も乗り切る。触角ドモンの探偵術で学校の番町格や校長など力のある教師たちのプライベートを調べ尽くし、校内各有力者の私生活の写真やビデオや音声録音まで採ってウィークポイントを握りきっているのだ。だから触角ドモンに対して厳しくあたることができず、また逆らえない。触角ドモンの意向を鵜呑みにするしかない。

 生徒会長の美少女、田島良江は土門一歩のチャラチャラした軟派な表向きと、その卓越した探偵術で相手のウィークポイントを掴んで意のままに操る卑劣さに、当初は反発し嫌っていたが、その内面にある一本筋の通った硬骨漢ぶりや奥の深い思考をするクレバーさと行動力、実は背負った悲しみを持つ影の部分や表面には見えない正義感などを知ることで、その相反するギャップ効果も手伝って、田島良江は土門一歩に惹かれて行き恋人どおしとなる。

 土門一歩が転向して来た当日、密かにもう一人、触角ドモン以上の問題を孕んだ転校生が若葉台高校にやって来ていた。アメリカ・カリフォルニアからの帰国女子生徒、今西純子、通称“蠍のジュン子”の異名を取る最凶問題児だった。

 表向き目立たない地味な女の娘として現れた“蠍のジュン子”こそは、恐怖の“バンダリズム”の伝導者だった。“バンダリズム”とはアメリカ各地で吹き荒れる、アメリカの若者に大流行している広範な破壊行動のことだった。この時代の若者、アメリカ各地の高校生らは酒やドラッグに溺れ、学校や地域の建造物の汚染や破壊などの違法行為も躊躇いもなく行い、フリーセックスは集団レイプも厭わないという状態で、堕落しきった遊戯と未来も希望も考えない行動や犯罪に身を任し熱狂していた。

 “蠍のジュン子”という帰国子女はそんなバンダリズムというアメリカの流行を持ち帰り、バンダリズムを日本の若者にも伝染させて流行させようとしていた。

 一方、件の土門一歩も実はバンダリズムに深い悲しみの傷を負わされていた。土門一歩もアメリカに留学していてヴァージニア州で学生生活を送っていた。そこで恋人がバンダリズムの嵐に巻き込まれて集団レイプに合い、恋人の十七歳の女子生徒は深い心の傷から自殺してしまった。これに寄り土門一歩は奈落の底に突き落とされ、心に大きな悲しみを刻み込まれた。

 バンダリズムを憎む土門一歩は、日本に帰国し、何としてでもバンダリズムの波を日本の若者に伝染させないようにとバンダリズムの防波堤となるべく、単身バンダリズムと戦うのだった。

 というのが「学校の探偵」のベースのストーリーで、前半のテーマが“バンダリズム”ですね。ネットで調べると“ヴァンダリズム”と表記して英語原語では“ vandalism”となってますね。wikiの解説では「芸術品・公共物・私有財産を含む、美しいものや尊ぶべきとされているものを、破壊もしくは汚染する行為のこと。 器物損壊や美しい外観や景観を損なわす行為(景観破壊)、落書き、見苦しく愚かな建造物を建てる行為を含む。」と解説されてます。何も、ある一時代の若者たちの暴走だけを指し示す言葉ではないんですね。2000年代後半に入ってからのISIL=イスラム国=イスラム原理主義者組織の犯した宗教遺産の破壊活動もこれに入るのかな?

 「学校の探偵」が小池一雄・芳谷圭児に寄って描かれた時代、70年代末から80年代初頭に、アメリカで“ヴァンダリズム”という若者たちの暴走が流行していたのかどうか、僕自身は全く知りませんでした。ニュースや雑誌などでも特に報道されてなかったように思う。まぁ、僕はこの時代、特段アメリカの状況に関心があった訳でもないですしね。「学校の探偵」のストーリーも細部はもうほとんど忘れてましたが、バンダリズムなんて当時は「学校の探偵」の漫画を読んで知ったくらいで、読んだ後は当時も直ぐに忘れてしまったんでしょうね。

 小池一夫先生は70年代80年代·劇画の黄金時代を牽引した、時代の傑出したストーリーテラーの劇画原作者です。小池一雄氏の作品でも現代舞台のドラマは時代を反映した作品も多い。だからいろんな作品の随所に時代の流行などがテーマやセミ·テーマ、隠れたテーマとして取り上げられています。当時の僕が全く知らなかったあの時代のアメリカで吹き荒れるヴァンダリズム現象も情報として仕入れ、自分の作品の背景で描いて見せたんでしょうね。

 小池一夫先生は僕が一番熱中して劇画を愛読していた時代、ペンネームは“小池一雄”でした。いつ頃変わったんだろう?90年代に入った頃かなぁ、小池一雄から小池一夫に変わっていた。何か雑誌の小池先生の宣言文みたいのでペンネームを変えた理由というか、変えるということを書いた文章を読んだ記憶がある。やっぱり90年代初頭頃かなぁ(?)。何かで読んだ覚えがあるなぁ。はっきりは憶えてないけど。それからペンネーム表記が「一雄」から「一夫」に変わった。

 いや、もう80年頃にはペンネームを小池一雄から小池一夫に変えてたのかな?どーもはっきりしません。70年代までは間違いなく小池一雄だったと思うんだが。

 

 1967年に創刊された双葉社の週刊漫画アクションに、1971年「高校生無頼控」が連載されてから、漫画アクションにはしばらく、原作・小池一夫-作画・芳谷圭児コンビの作品がタイトルを変えて断続的に連載されて行き、どの作品もアクションのそのときそのときの看板になるくらい人気を博しました。

 「高校生無頼控」「ぶれいボーイ」「カニバケツ」‥、と続いて、「学校の探偵」は小池一夫・芳谷圭児の黄金コンビのアクション連載では最終作品に近いかな。僕が週刊漫画アクションを読み始めたのって、1976年頃からですから、「高校生無頼控」と73年から75年まで連載されてた「ぶれいボーイ」はアクション連載分では読んだことありません。アクション初出連載で読んでるのは「カニバケツ」と「学校の探偵」ですね。(大きな勘違いがありました。『カニバケツ』は週刊漫画アクション連載ではありません。調べたら週刊大衆の76~78年連載でした。従って僕は雑誌連載で読んだことありません。読んだのはアクションコミックス全巻です。)

 僕は70年代・80年代、小池一夫(当時は一雄かな)氏の原作作品が大好きで、また当時は小池一雄氏の原作劇画は漫画出版界で超人気、梶原一騎氏と並ぶ漫画・劇画原作の第一人者でした。両雄居るのに第一人者は何ですけど。70年代後半から80年代は小池一雄氏の人気の方がリードしてたかな。60年代後半から70年代は梶原一騎氏は劇画原作の帝王でしたけど。

 70年代・80年代にはあらゆる漫画雑誌に小池一雄氏原作の劇画作品が連載されてましたね。小池一雄氏が原作書けば必ずその雑誌の看板漫画になるという感じでしたね。勿論、僕は小池一夫作品は90年代も2000年代前半もたくさん読みました。僕は90年代に入るとあんまり漫画雑誌を買わなくなったので、読んだのはほとんどコミックス単行本でですけど。

 「高校生無頼控」「ぶれいボーイ」はコミックス単行本で全巻読みました。70年代末頃ですかね。「カニバケツ」は雑誌連載でも読んでるけどコミックスでも全巻買って読み直してます。「学校の探偵」は雑誌連載で読んだだけかも知れない。もう昔々の記憶だから「学校の探偵」もコミックスを買って読み直してるかも知れないけど、全巻買って読んだかどうか。(『カニバケツ』は雑誌連載では読んだことありません。アクションコミックス全巻が初読です。)

 実は「高校生無頼控」と「カニバケツ」は今でも全巻、押入れのダンボールにあるけど、「ぶれいボーイ」や「学校の探偵」のコミックスは若い頃の引越しの際に処分してますね。

 とにかく原作・小池一夫-作画・芳谷圭児の作品は傑作ばかりでどれも面白い傑作青春活劇漫画でした。アクション連載の「ぶれいボーイ」は一風変わった熱血教師が主人公だし、「学校の探偵」は高校が舞台で両方とも青春漫画でも学園ものと言っていいですね。「高校生無頼控」は特に学校が舞台ではないので学園ものではないですね。「カニバケツ」は大人社会が舞台です。どの作品の主人公も一風変わってるけど爽やかな熱血青年で女にモテモテでした。

 60年代末頃から雨後の筍の如くニョキニョキと青年コミック誌が誕生し、70年代80年代は青年コミック誌の黄金時代でした。またこの70年代80年代は劇画ブームの時代でしたね。この時代の劇画原作の一方の雄である小池一雄氏の主戦場は少年漫画誌·青年コミック誌ですが、その原作ストーリーはどちらかというと青年コミック誌の方で引っ張りだこ状態で、大袈裟でなくこの時代のあらゆる青年コミック誌に小池一雄原作ストーリーの劇画が一誌に二本くらい掲載されてて、しかもみんなその雑誌の看板漫画というほどでした。

 

 この時代の青年コミック誌やアクションコミックスの思い出というと、毎日の電車通勤の中で国鉄や地下鉄の駅のキヨスクで買って電車内で読みながら帰って、途中の乗り換え駅で降りて街をぶらりとして入った喫茶店や軽食レストランで続きを読む、という日常かな。雑誌もコミックス単行本もいろんな駅キヨスクで買ってるんだけど、特に印象に残ってるのはどういう訳か当時の羽田の東京モノレール駅ホームのキヨスクで買った数々のアクションコミックス。芳谷圭児の「無礼ボーイ」や「カニバケツ」「青春は果てしなき蒼空」、バロン吉元の「大学の親分」や「高校四年」「柔侠伝」、川崎三枝子の「姫」や「黒衣の女」などなどいっぱい。

 70年代末頃から86年頃までの僕の最大の娯楽は漫画本読みで、連休の前日の会社帰りなどは大きな本屋に寄ってコミックス単行本を、多いときは10冊くらい買って帰ってたと思う。主に青年コミック。そう言えば思い出した。79年か80年の年末、会社が正月休みに入る前日、仕事納めの日の帰り掛け、神田かお茶の水の本屋で漫画本を七、八冊買って秋葉原駅から電車に乗るつもりで駅前の公衆電話から友達に電話してたら、横に置いてた漫画本の包みがなくなってた。置き引きにあったんですね。盗んだ奴も大きな包み開いたら漫画本でガックリ来たんじゃないかな。年末の暮れも暮れに泥棒に合った思い出。七、八冊の漫画本を買い直したかどうかは記憶してない。この年は僕は正月帰省とかしなかったんだな。

 芳谷圭児氏の「青春は果てしなき蒼空」は原作はやまさき十三さんですね。やまさき十三さんとのコンビでは他に印象に残ってる作品は「風のフィユ」とかあったな。「青春は果てしなき蒼空」と「風のフィユ」はリイド社のSPコミックスですね。双葉社アクションコミックスではありません。芳谷圭児さんというと、デビュー頃の「高校さすらい派」や「エンジン魂」は週刊少年サンデー掲載でしたが、70年代以降の劇画執筆の活躍の場は主に青年コミック誌でしたけど、70年代末に少年誌の週刊少年チャンピオンにやまさき十三氏原作コンビで芳谷圭児さんの作品が連載されてました。「青春ING」という熱血青春漫画。僕は大人になってからは青年コミックばかり読んでて少年漫画はあんまり読まなかったので、「青春ING」もちゃんとは読んでないですね。作品は記憶してるからコミックス一冊くらいは読んでるのかも知れないけど。「青春ING」は主人公の熱血少年がある日突然、学校や家などの日常生活を捨てて旅に出て、行く先々で騒動に合うというような、ロードムービー的な感動漫画かな。

 「学校の探偵」はタイトルの読ませ方は“ガッコの探偵”です。「学校の探偵」の週刊漫画アクションの正確な連載期間は、1979年4月5日号から翌80年4月10日号までです。週刊雑誌調度一年間の連載ですね。連載は70年代の方に多く掛かってるんですが一応カテゴリ80年代漫画作品としました。

 小池一夫先生の描く青春劇画の爽やかな青年ヒーローはどれも女にモテモテで、エッチなシーンはいっぱい描かれてましたね。まぁ、次から次といろんな女性にモテてモテて、直ぐにエッチなシーンに入っちゃう。当時は僕も若かったから憧れましたねぇ。あの爽やか主人公の十分の一くらいモテてみたいものだと。夢でしたね。実際は本当の夢で終わっちゃいましたけど。

 

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高校生無頼控 突きのムラマサ 主演:大門正明, ひし美ゆり子, 加藤小代子

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青春I・N・G〈第1巻〉 (1978年) (少年チャンピオン・コミックス) – 古書 やまさき 十三 (著),‎ 芳谷 圭児 (著)

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学校の探偵4 Kindle版 芳谷 圭児 (著),‎ 小池 一夫 (著)


 小池一夫氏の劇画原作の作品って、どれも、特に現代劇は、若者が欲しがりそうな情報が入っていて、それもかなり詳しく解説されてたな。劇画の中で若者が飛び付きそうなアイテムの情報が、劇画の中で登場人物の誰かに寄って事細かに説明される。ああいう作風も若者読者は嬉しかったと思う。

 それは銃器だったりバイクだったりカメラだったり、何かのメカだったりを、その発売元から機能から使用方法から評価まで本当に仔細に解説される。あの情報得たさに若者読者も小池一夫原作の漫画に惹かれたんだと思う。若者は新しい情報が欲しい。小池一夫は相当知的な作家だったが読む方の若者もそういう意味ではけっこう知的だった。新しいコアな情報を欲しがった。

 それと、小池一夫作品のターゲット読者層は、ミドルティーンからハイティーンの少年たちと青年層だから、作品の中に“エロ”は欠かせなかった。小池一夫作品は現代劇も時代劇もどれもエッチなシーンが多く描かれている。

 時代の流行と、例えばマフィアなど実在する世界の犯罪シンジケートの詳しい解説や、プロの殺し屋の暗殺方法から何から、若者が喰い付きそうな情報を詳細に解説する、そして男女の絡みのエロエロシーン満載。ヒーローが颯爽と活躍しつつスリリングな面白さ抜群のストーリーを楽しみながら、若者が漫画から何か時代の先端の情報を仕入れることができるようになっている。マーケティングって言えばマーケティングかなぁ。小池一夫原作劇画はどの作品も当時の若者に大人気だったんだからマーケティング大成功でしたね。

 そう言えば、「学校の探偵」の漫画の中で、女性器の構造や妊娠や堕胎に着いて図解で描き込んでるところがある。これも小池一夫原作劇画読者層のハイティーンの男の子が知りたい情報ですよね。

 小池一夫原作劇画の主人公はみんな、女にモテモテで、若い女の子ともアラフォーくらいの女性とも、次から次と美女たちとエッチして行くんだけど、どれもほとんど嫌がる女性を無理強いみたいのではなくて、だいたい全部相手の女性も惚れてて和合の間柄での合意エッチなんですね。それかタマに、嫌がる女性を無理強いみたくヤッちゃって、その後女の方が主人公に惚れるパターン。「学校の探偵」の主人公、触角ドモンこと土門一歩も女にモテて次々美人とヤリまくる。

 ドモンは校長の娘で一応学園の権力者の一人でもある節子先生のプライベートの写真を押さえてあって、節子先生も逆らえない。ハイミスの節子先生はドモンとバイクの上で行為に及ぶ。勿論停まってるバイクの上ですけど。眼鏡掛けて教育ママゴンみたく描かれてるハイミスキャラの節子先生ですが、作中で年齢は32歳なんですね。今では女性で32歳独身なんて当たり前みたいな感じがあるけど、この時代では行き遅れ感の年齢なんですね。

 土門一歩の新たな恋人、田島良江はドモンが教師の節子先生とも度々エッチをしていることを知る。32歳の節子先生もドモンに惚れちゃったんですね。良江はそれが嫌だとドモンに訴える。何故にいろんな女とエッチするのか?自分だけを恋人にしてくれ、と。で、ドモンが良江に理由を説明する。

 いわく、男性の精液は体内で72時間で満タンになる。男性の身体は休むことなく常に精液を作り続けている。体内で満タンになった精液は体外に排出しなければならない。精液が満タンになると男性は本能的に女が欲しくなる。エッチがしたくてしたくてたまらなくなる。

 人間のオシッコと同じで精液の排泄欲が耐えられなくなる。排泄欲に寄るセックスは愛情とは別で、相手は誰でも良いから自分の溜まってる精液を出したい。そこで、本当に愛している異性は良江だけだが、溜まった精液を排泄するときの相手は誰でも良いからセックスして自分の精液を排出する。あくまで心から愛している相手は田島良江だけだと。

 でも良江は恋人のドモンがいろんな女性とエッチするのは嫌だからこれからはドモンが溜まったときは全部自分で解消してくれと言う。

 思わず僕はこの理屈に爆笑しましたが、これは今の女性たちが聞いたら噴飯ものの理屈でしょうね。私たち女の身体はお前ら男の排泄のための物かと。この理屈だと女性の身体を便器扱いですからね。

 時代もあるのでしょうが、漫画も劇画ももともと娯楽そのものだし、世間一般から見て文化的にそれほどレベルの高いものでもないし(現在は文学性の高い漫画作品も多いから一概に漫画は文化的にレベルが低いとは言えませんが)。今だったら炎上するかな?しょせん青年劇画の話ですからね。成人漫画は18禁で、青年劇画は読者対象がミドルティーンからハイティーン以上というだけで特に規制はないけど。今、小池一夫氏がSNS上でこの理屈を言ったら炎上するでしょうが、娯楽である漫画の中で書いてることはあんまり目にも着かないし、そんな大きな話題にもならないでしょうしね。「学校の探偵」が描かれたのは70年代末から80年代初頭だし、時代というのは大きいよね。 

 

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