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●漫画・・ 「タイガーマスク」

 日本で一番有名なプロレスラーと言えば、アントニオ猪木だろうかタイガーマスクだろうか。猪木さんも現役引退してだいぶ経つが、現在も国会議員としてなど今でもよくメディアで顔を見るが、日本プロレス界のもう一人の大レジェンド、ジャイアント馬場さんはもう亡くなってから随分経つから、今の若い人は知らない人もけっこう居るかも知れない。僕らの世代に取ってプロレスと言えば、先ず思い浮かぶのは、猪木·馬場の二大巨頭と日本プロレス界の父·力道山。それからタイガーマスク。

 力道山が亡くなったのは僕が七歳のときだから、リアルに力道山のことはよく知らない。僕が幼少期育った地方の田舎では、テレビ放送でプロレス実況は流してなかったし。僕の田舎でプロレス放送が始まったのは、僕が11歳か12歳のときのTBS プロレスか国際プロレスの実況放送だ。僕がものごころ着く頃までは、僕の田舎でも力道山の日本プロレスの実況はテレビで流してたのかも知れないが、子供時代僕は力道山の試合を見たことはない。

 梶原一騎·原作-辻なおき·作画の漫画「タイガーマスク」がアニメになってTV 放送されて国民的大人気、日本のプロレス界に実物のタイガーマスクが登場したのは1981年で僕はもう大人になって働いていた。アニメ放送は僕が中学生の頃だ。

 もともとのプロレス漫画の「タイガーマスク」は、講談社の児童漫画雑誌·月刊「ぼくら」の1968年1月新年号から。ちなみに週刊少年マガジンで「あしたのジョー」が始まったのも1968年のマガジン新年第1号から。「あしたのジョー」は梶原一騎·原作だけどクレジット名義はもう一つのペンネームの高森朝雄だった。僕はプロレス大好きな子供だったから、「ぼくら」連載の「タイガーマスク」は熱中して愛読するくらい大好きな漫画でした。TBS 系列のプロレス実況放送が僕の育った田舎で始まったのも1968年1月から。僕はまだ小学生だった。

 「ぼくら」連載の大人気プロレス漫画「タイガーマスク」がアニメ放送されるのは1969年10月から。昭和の子供漫画月刊誌「ぼくら」の休刊(事実上の廃刊)が1969年10月号まで。月刊誌「ぼくら」はなくなり、アニメ放送が始まった大人気漫画「タイガーマスク」の連載は、同じ講談社が新たに創刊した週刊ぼくらマガジンに引き継がれた。「タイガーマスク」は児童漫画週刊誌「ぼくらマガジン」の看板漫画となって、「ぼくらマガジン」の休刊(事実上の廃刊)である1971年第23号まで連載が続き、物語はそこで終わりきれずに週刊少年マガジンに連載がスライドされる。

 子供の頃の僕はプロレスが大好きだった。少年時代、プロレスラーの強さには憧れたなぁ。幼少期から少年時代、さまざまなプロレス漫画に熱狂したが、やっぱり一番熱中して面白く読んだプロレス漫画は、原作·梶原一騎-作画·辻なおきの「タイガーマスク」だ。同じ原作·漫画コンビで描いてた「ジャイアント台風」も熱狂的に読みたい漫画ではあったのだが、掲載誌の週刊少年キングは僕はタマにしか読めなかった。ジャイアント馬場の若き武者修行時代を描く伝記的なプロレス漫画「ジャイアント台風」は当時強い関心を持ってた漫画作品だったけど、僕は毎週マガジンとサンデーは読んでたが、経済的事情から当時の週刊漫画誌はキングまでは手が回らなかった。だから「ジャイアント台風」は連載を飛び飛びにしか読んでない。勿論後にコミックスで全編読んだけど。

  “タイガーマスク現象”というのが最初に話題になったのが、“タイガーマスク現象”のその最初のきっかけが2010年12月25日のことだった。群馬県の一児童相談所に新品のランドセル10個が贈られた。匿名の寄附で送り主は“伊達直人”を名告った。続いて翌2011年1月1日に神奈川県の一児童相談所にもランドセルが贈られた。同じく寄付者名義は“伊達直人”だった。そこから、同じようなことが全国各地で続く。全国の児童養護施設へ“伊達直人”を名告る人物からのランドセルの寄附が続いてニュースとなり、全国規模の大きな話題となった。寄附される品物はランドセルだけでなく、孤児など不幸な境遇にあろう児童施設で生活する子供たち宛にさまざまな、一般的に児童生活に必要であろうと考えられる品物が“伊達直人”名義を代表的匿名としてイロイロな仮名義で寄附運動が続いた。この全国規模で続く事態をマスメディアを中心に「タイガーマスク現象」または「タイガーマスク運動」と呼ばれた。

 覆面プロレスラー·タイガーマスクの素顔が日本人·伊達直人であり、伊達直人は日本のとある孤児院出身で、プロレスラー業で稼ぐ収入で、ある程度は裕福である。伊達直人は自分がタイガーマスクであることを隠し、実業家の大金持ちと偽って、出身の孤児院に多額の寄附を続ける。日本社会で現実に起こった“タイガーマスク現象”は、この伊達直人の孤児院への寄附に倣って、タイガーマスクの匿名性を使い、全国規模で児童施設への寄附運動が連鎖的に行われた。“伊達直人”は全国に多数存在した。

 2010年暮れは、伊達直人からのランドセル寄附がニュースとして大きく報じられて話題となり、2011年は明けてからしばらく“タイガーマスク運動”が続いた。そして2011年3月11日、あの東北大震災が起こる。勿論、何十年も生きてきた僕が、テレビの画面からだが初めて見る、絶大な被災だった。中学の社会科で習って知ってた関東大震災と同じくらいの大災害だった。テレビでは毎日毎日、関東から東北の深刻な被害の状態が映し出される。超弩級の自然災害の破壊力とは、こんなにも凄まじいのかとただただ驚くばかりだった。

 震災後、全国規模の全国民レベルで、義援金寄付、募金活動、物資の寄付、直接現地へ行くボランティアなどなど、全国各地から被災地·被災民への救援活動·支援活動が起きて、長期間に渡って続く。海外各国からの救援·支援活動もあった。海外広くからの義援金や寄付も続いた。“タイガーマスク現象”の直ぐ後に、こういった困っている人への助け合い運動の最大版のような、大きな運動が起こったので、当時は何かまるで“タイガーマスク現象”がこの大震災の人助け大運動の予兆であったように見えたものだ。

 漫画作品「タイガーマスク」の中で描かれる、タイガーマスクこと伊達直人の夢は、超大規模な孤児施設“みなしごランド”を建設して、全国の孤児たちに少しでも幸せな生活を送らせてあげること。タイガーマスクはそのために命懸けで血みどろのプロレスの試合を続けて行く。巨大施設建造のための資金稼ぎですね。

タイガーマスク(1) (コミックス) Kindle版 梶原一騎 (著),‎ 辻なおき (著)

タイガーマスク(1) (講談社漫画文庫) 文庫 辻 なおき (著),‎ 梶原 一騎 (原著)

タイガーマスク 1巻~14巻セット コミックス 梶原一騎 辻なおき (著)

タイガーマスク 全7巻完結(文庫版)(講談社漫画文庫) [マーケットプレイス コミックセット] コミックス 辻 なおき 梶原 一騎 (著)

タイガーマスク(6) (講談社漫画文庫) 文庫 辻 なおき (著),‎ 梶原 一騎 (原著)

◆タイガーマスク DVD‐COLLECTION VOL.1富山敬 (出演),‎ 山口奈々 (出演),‎ 田宮武 (監督),‎ & 1 その他 形式: DVD

◆タイガーマスク DVD-COLLECTION VOL.3富山敬 (出演),‎ 山口奈々 (出演),‎ & 2 その他 形式: DVD

◆タイガーマスク BOX 1 [DVD]富山敬 (出演),‎ 山口奈々 (出演) 形式: DVD

◆タイガーマスク [DVD]ウエンツ瑛士 (出演),‎ 夏菜 (出演),‎ 落合賢 (監督) 形式: DVD

◆真説 タイガーマスク [DVD]哀川翔 (出演),‎ 船木誠勝 (出演),‎ 那須博之 (監督) 形式: DVD

 

 オリジナル漫画作品「タイガーマスク」は講談社の月刊誌「ぼくら」1968年1月号から連載が始まり、「ぼくら」が69年10月号で休刊(事実上の廃刊)して、新たに創刊された週刊誌「ぼくらマガジン」に第二部が始まり、「ぼくらマガジン」が71年第23号で休刊(事実上の廃刊)になり、「タイガーマスク」の連載は週刊少年マガジンに引き継がれる。マガジン連載の「タイガーマスク」の最終章は71年第53号で終える。68年新年号から始まったオリジナル「タイガーマスク」は71年いっぱいで終了した訳ですね。

 僕が一番印象に残っているのはやっぱり、68年から69年までの約二年間の月刊誌「ぼくら」連載の第一部かなぁ。プロレス大好き中学生の僕が、何か毎月ワクワクして「ぼくら」の発売を待ち、連載を熱狂的に読んでた。「タイガーマスク」連載が始まったときは小学六年生だったけど。本編の主人公・伊達直人が子供のとき誘拐されて連れて行かれた、地獄の悪役レスラー養成施設「虎の穴」。自分の育った孤児施設が立ち退き廃園の危機に直面している事態を何とか救おうと、「虎の穴」を裏切って上納金を払わず、施設存立のための巨額の資金を工面する。

 「虎の穴」の地獄の掟は、掟を破った者は「虎の穴」から送られて来る刺客の凶悪怪人レスラーと戦い、裏切り者はリング上でリンチマッチの上殺されるという死の掟。ライオンを素手で殴り殺し、ニシキヘビの締め上げに匹敵するボディーシザース(胴締め)を使う、ブラックバイソンが第一の刺客としてやって来る。血みどろのデスマッチの苦闘の末、タイガーマスクはバックドロップという正統的なワザで勝利する。

 その後も、アフリカのジャングルでマウンテンゴリラに育てられたという、超巨漢の獣人ゴリラマンがやって来て、苦戦の末何とかこれを倒し、「虎の穴」はタイガーマスク必殺の作戦として、「覆面ワールドリーグ戦」を開催して、タイガーマスク以外参加レスラー全部「虎の穴」所属の刺客レスラーで固める、という卑劣な罠でタイガーマスクをリング上で殺すことを図る。

 もともと悪役レスラー養成所の「虎の穴」だから、タイガーマスク必殺のために送り込まれる刺客は、みんな反則ワザ大得意の、悪役どころか凶悪レスラーばかり。覆面ワールドリーグ戦参加レスラーは全部、そんなんありかと驚くほどの、反則どころか犯罪的凶器レスラーばかり。

 覆面ワールドリーグ戦参加の「虎の穴」凶悪レスラー七人の内、タイガーマスクは命からがら五名を倒す。残るライオンマンとエジプトミイラに、突如巨人覆面レスラー·グレートゼブラが現れ、タッグマッチの提案を申し出る。ライオンマン·エジプトミイラ組対タイガーマスク·グレートゼブラ組のタッグマッチが行われる。

 タイガーマスクはタッグチームのグレートゼブラは「虎の穴」が仕組んだ罠の一環で、チームメイトを装い仲間内からタイガーマスクを痛め付けるのだろうと思っていたのだが、オール悪役レスラーの覆面ワールドリーグ戦としては珍しく、グレートゼブラは正統的なプロレスしかやらない。反則を全く行わないグレートゼブラに驚きと疑問のタイガーマスクだったが、反則だらけの「虎の穴」最凶刺客組をタイガーマスクチームは正統的なプロレスで破る。

 控え室に戻ったグレートゼブラに押し掛けたタイガーマスクは、グレートゼブラの正体がジャイアント馬場選手だと知り感動に涙する。 

 覆面ワールドリーグ戦を終えて虎の穴の追跡がひとまず落ち着いて、タイガーマスクは日本プロレス協会の中で日本人選手として試合を続ける。反則を得意ワザとする悪役レスラーとして虎の穴に養成されたタイガーマスクの基本はやはり反則ワザでしかない。日本プロレス協会で正統派プロレスをやるには、反則でない独自の必殺技が必要だと気付いたタイガーマスクは、必殺技開眼を期して山ごもりする。

 冬山で独り、特訓を重ねる中、冬眠から目覚めてしまった腹を空かせた凶暴な熊に襲われる。熊の襲撃をかわす中でタイガーマスクは独自の必殺技を完成する。

 折しも日本プロレス界には驚異の強豪タッグコンビ·アポロン兄弟が南米からやって来て、日本人レスラーを手玉に取っていた。タイガーマスクは巨漢の荒くれレスラー·ウルサスアポロンに早速、完成したタイガーマスク独自の必殺技·ウルトラタイガードロップを試して成功させ、アポロン兄弟の弟の方を倒す。

 タイガーマスクに負けたことを兄にお仕置きされると子犬のように怯えるウルサスアポロン。見た目穏やかな紳士で強そうには見えない兄·スターアポロンは実は南米随一の実力者だった。千の技を持つ男の異名を取る正統派プロレスの強者·スターアポロンは「こらしめる」意味でタイガーマスクに試合を申し出る。

 反則を一切行わないスターアポロンのワザのプロレスはもの凄く強く、あっと言う間にタイガーマスクは三本勝負の一本を取られてしまう。タイガーマスクの必殺技ウルトラタイガードロップを封じる方法もちゃんと考案してあり、タイガーマスクは得意の必殺技を出すことができない。機転を利かせて相手の隙を作り、タイガーマスクはウルトラタイガードロップを決めることに成功し、スターアポロンに勝利することができた。

 そしてタイガーマスクは日本プロレス協会の一員として、インドで行われる全アジア王座決定戦のトーナメントに日本選手代表として参加する。

※生きたまま極楽2014-03/07「人間風車ビルロビンソン」

※生きたまま極楽2011-12/27「上田馬之助さん逝去」

※生きたまま極楽2010-05/25「ラッシャー木村さん逝く」

※Ken漫画2005-09/16「ジャイアント台風」

※雑想バラエティー2016-06/17「ケンドーナガサキ」

※生きたまま極楽2009-06/16「三沢光晴さんの死」

※生きたまま極楽2007-10/07「安田忠夫さんの自殺未遂による緊急入院」

※Ken漫画2007-08/30「プロレス・スーパースター列伝」

 昭和の漫画原作の帝王、梶原一騎氏の代表作というと、漫画原作で60年代70年代大活躍した梶原一騎原作の少年漫画・青年劇画には、数えきれない、といっても大袈裟でないくらいの膨大な作品数があるが、その中でも有名性で上位三つを選べ、といわれれば、それは「巨人の星」と高森朝雄名義の「あしたのジョー」、そして、プロレスヒーロー漫画「タイガーマスク」だろう。「タイガーマスク」も、昭和の少年たちを熱くさせ、その漫画物語に熱中させた。漫画の神様、手塚治虫が創り出し築き上げた、戦後ストーリー漫画の世界で、昭和のこの時代、梶原一騎はストーリー漫画を、原作者の立場から進化させ一時代を作り上げた。

 「虎の穴」の刺客二人を倒し、「虎の穴」の罠である覆面ワールドリーグ戦を乗り越えて、正統派プロレスを実行して日本のマットで試合を続け、自分の正統派プロレスを決定的なものにするために独自の必殺技を考案し修練し、ウルトラタイガードロップを編み出して身に付ける。南米随一の実力者·スターアポロンまでを倒したタイガーマスクは、日本人レスラーを代表してインドで行われる全アジア王座決定戦に臨む。

 このインドの全アジア王座選手権トーナメントに突如現れた謎の覆面レスラーは、アメリカのマットでも実力を見せ付けた誰も正体の見当も付かない謎だらけで、負けなしの超強豪レスラーだった。その名をミスタークエスチョン。

 もう先に種明かしをしてしまうと、ミスタークエスチョンの正体はグレート・ズマという老人レスラー。このグレート・ズマは、実在したインドの超強豪レスラー、グレート・ガマがモデルで、1920年代のアメリカでプロレスの世界チャンピオンだったスタニスラウス・ズビスコがインド遠征した折り、世界チャンピオン・ズビスコを、砂地の特設リングだったとはいえ僅か十数秒でフォール勝ちして倒したという、この話は実話。

 僕は小学生の頃からこのガマ対ズビスコの試合の話を知っていた。当時の漫画雑誌のプロレス特集記事で何度も取り上げられていたからだ。ほとんどの記事が試合開始後僅か十数秒でガマが勝利したとあったが、本当は諸説あり、ガマ対ズビスコ戦はインドの一試合だけでなく、ヨーロッパでも行われてこのときは判定は引き分けだったんだとか。何せ1920年頃の話ではっきりした真相は今では解らず諸説あるんだとか。ちなみに梶原一騎·原作の漫画「タイガーマスク」内では、グレート·ガマはグレート·ズマ、スタニスラウス·ズビスコはストンパー·ズビスカという名前で描かれている。(『ガマ対ズビスコ』で検索したらイロイロと情報が出て来ますよ。いろんな人が書いてくれてる。)

 ふわふわと水の中のクラゲのように掴みどころのないミスタークエスチョンは、強くてタイガーマスクも苦戦する。それにミスタークエスチョンはタイガーマスクの必殺技·ウルトラタイガードロップを、あっと驚く実に簡単な方法で破ってしまう。そうか、見せられればそうだよな、というシンプルな弱点が、ウルトラタイガードロップにはあった。日本プロレス協会の先輩、大木金太郎の援護射撃的な仕業もあって強敵·ミスタークエスチョンも隙を作る。タイガーマスクは何とかミスタークエスチョンに勝つことができて全アジア王座をものにする。ミスタークエスチョンの正体はインドの英雄の老いた姿だった。

 60年代の少年月刊誌「ぼくら」に連載されてたプロレス漫画「タイガーマスク」が国民的に有名になったのはやはり、アニメでTV放送されたからでしょう。僕は中学二年生で、アニメ放送は日本テレビ系列で69年10月から始まり、71年9月いっぱいまで全105回も放映されました。当時はプロレスアニメ「タイガーマスク」は大人気番組で視聴率も高かった。

 僕自身はね、正直言うと、アニメ放送の「タイガーマスク」はあんましよく見てない。最初の方は見てたかも知んないけど、途中からは多分全然見なくなったと思う。プロレス自体は好きで実際のプロレス中継の番組はけっこう熱心に見てたけど、アニメ「タイガーマスク」は何故かそこまで関心が無かった。多分、一つはアニメは原作漫画と全然絵柄が違ってたんで、「タイガーマスク」としては違和感が強くあったんだろうと思う。

 「ぼくらマガジン」に連載されている「タイガーマスク」の第二部は凄く興味・関心が強かったし、「ぼくらマガジン」も実際創刊から数号までは買って来て「タイガーマスク」の“地下賭博・闇プロレス”編を読んでいたんだけど、アニメ放送は途中からはほとんど見てないなぁ。

 梶原一騎原作作品「巨人の星」「あしたのジョー」「タイガーマスク」五十周年記念フレーム切手セット。という商品が2017年7月10日に発売になってるんですね。これはホンマモンの82円切手で実際に使える切手みたいですね。82円切手10枚セット·プラスにポストカードやカレンダー·切手ホルダーとか付いているみたい。別のサイトには2017年4月3日から全国郵便局で発売、とあるな。売れ行きどうだったのかな?

 梶原一騎·原作-辻なおき·作画のオリジナル漫画の「タイガーマスク」は、僕が一番印象に残って最も血湧き肉踊る気持ちで面白く読んだのは、月刊誌「ぼくら」連載の第一部ですね。僕の年齢も小六から中二の頃だし。まぁ、プロレス巨編「タイガーマスク」はその後の第二部·第三部も面白いんだけど。勿論僕はコミックスで全編読んでるし、大人になってからも二、三回は全部読み返してる。

 第一部のラストは、全アジア王者となって日本プロレス協会の若きスター選手となり、正統派プロレスの試合を邁進するタイガーマスクだったが、しばらく鳴りを潜めていた「虎の穴」が満を持したように、最強の凶悪刺客を送り込んで来た。

 「赤き死の仮面」という名の超ド級反則鬼。とにかく反則なら何でもやる、反則ワザしかしない狂気の覆面レスラー。タイガーマスクはこのザ·レッドデスマスクと戦い、せっかく正統派プロレスに開眼し正統派プロレスの試合を続けるタイガーマスクを、「赤き死の仮面」=ザ·レッドデスマスクはオール反則攻撃で攻め続ける。

 もともと「虎の穴」という反則技スペシャリストの悪役レスラー養成所で鍛え上げられたタイガーマスクの基本は、反則ワザの悪役レスラー。レッドデスマスクの次から次と繰り出され続ける反則攻撃に、タイガーマスクの本性が現れ、二人の反則スペシャリストどおしの大反則合戦の試合となり、最後は割れた二枚の板を「赤き死の仮面」の背中に突き刺して、まるで昆虫採集の赤トンボの標本の如く、レッドデスマスクを倒す。

 せっかく正統派プロレスに目覚め正統派プロレスの道を邁進していたタイガーマスクは、元の汚ならしい反則鬼に戻ってしまった自分に絶望して、日本プロレスのリングを、日本の国土から立ち去る…。

 というトコまでが「ぼくら」連載の第一部ですね。この先の「地下闘技場編」や「第二回覆面ワールドリーグ戦編」や「ミラクル3-スリー-編」もメッチャ面白いんですけどね。

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「わんぱく三四郎」~「柔道山河」

 
 
 
 

 

 

 「わんぱく三四郎」と「柔道山河」って同じ漫画なのかな?「わんぱく三四郎」は昔々子供の頃、雑誌連載で読んだし、「柔道山河」は冒頭数ページを読んだ。漫画の始まり方が違うんだよね。似た内容だけど別作品なのかな?「わんぱく三四郎」は子供時代リアルタイムで読んでるけど、数十年前のことだからそんなにはっきりとは記憶してない。「柔道山河」ってコミックスみたいな単行本になったんだろうけど、いつ頃の発刊なんだろう?

 
 

 「わんぱく三四郎」が僕の子供時代、月刊児童雑誌「少年画報」に連載されてた期間は1966年1月号から10月号までの10回。最初の方は読んでるけど、途中から読んでない。「柔道山河」は、はっきり言って知らなかったなぁ。

 
 

 僕は6歳から11歳頃までの子供時代、毎日近所の貸本屋に通っていて例月号の「少年画報」は貸本屋で借りて読んでいた。ごくタマに本屋で買って来て読んだ。「柔道山河」「わんぱく三四郎」の作者、横山まさみちさんはもともと貸本漫画家だ。

 
 

 横山まさみち氏の貸本時代には名作が多い。大河的な青春劇画「あぁ青春」シリーズや、「独眼探偵」「ファイトメン」などのアクション劇画。横山氏のアクション劇画は、ミステリ味やサスペンスタッチが利いていて物語として面白い。僕は毎日貸本屋に通った子供時代、横山まさみち氏の漫画が大好きだった。

 
 

 だから、月刊漫画誌「少年画報」で横山先生の作品が始まるのには当時、何かワクワクしてた。少年画報連載の「わんぱく三四郎」も興奮ぎみで読んでたと思う。と言って、途中までしか読んでないけど。

 
 

 横山まさみち氏の柔道漫画「柔道山河」がいつ頃発行された作品か解らないんだけど、調べてたら描かれた時期や初出掲載された雑誌名とか解らないけど、単行本として発刊されたのは、どーも“ひばりコミックス”らしいということは解った。貸本専門の出版社だったひばり書房が貸本衰退期にA5貸本誌に代わって発行したのが“ひばりコミックス”だ。貸本消滅後もひばり書房は長らくB6変型の新書版コミックス、ひばりコミックスを出版し続けた。「ひばり書房は1988年には出版を行わなくなった」とある。精力的に新書版コミックスを刊行していたのは70年代だ。「柔道山河」のコミックス単行本発行は70年代のいつ頃かと思う。「柔道山河」は一冊本みたいだし。

 
 

 「柔道山河」ざっと読んだけど、内容は66年の「わんぱく三四郎」とは別物ですね。ただ中学生の柔道に打ち込む少年が主人公の青春漫画だというのは同じみたいだけど、時代が違うからか漫画のテイストが若干違う。

 
 

 「わんぱく三四郎」は学園熱血格闘漫画でしたが、もっとユーモア雰囲気味付けでしたね。それは熱血格闘シーンも多いんだけど、当時の児童向け月刊漫画誌連載で、横山先生も本来の貸本劇画のタッチを抑えて、雑誌の少年漫画向けの軟らかいタッチで描いていたと思う。

 
 

 とか何とか書き込んでますが、僕も「わんぱく三四郎」は数十年前の雑誌連載で読んだきりですからね。そんなにはっきりとは憶えてない。

 
 

 横山まさみち先生をWikipediaで見ると、代表作を「やる気まんまん」としてある。何か僕は悲しいような気分ですね。僕にとって横山まさみち劇画といえば、貸本時代の「独眼探偵」「あぁ青春」であり、雑誌に移ってからも、僕が中学生の頃に少年サンデーに連載してた「風林火山」などの歴史時代劇画、SFテレビ特撮コミカライズ「マイティジャック」、少年マガジンなどに偉人伝やシリアスな人間ドラマなどを描いていた。抜群のタッチとスリリングなストーリー展開、横山先生は才気溢れる劇画作家だったのに。

 
 

 横山まさみちの代表作が「やる気まんまん」のような艶笑漫画であると公にされるのは、何か歯痒い気持ちが拭えませんね。

 
 

 それは70年代後半から80年代、いわゆる“艶笑漫画”で一世を風靡した感はあるけれど。

 
 

 「やる気まんまん」って、原作は牛次郎だったんだな。マガジンの「釘師サブやん」で大人気を博してブレイクした牛次郎先生もなかなかのストーリーテラーでしたね。

 
 

 横山まさみちさんは艶笑漫画でもストーリー性の強い、大衆的なコミカルな人間ドラマや人情ものも描いてましたね。艶笑漫画はやっぱり70年代から80年代いっぱいが最盛期かな。

 
 
 

◆太平記 新田義貞 単行本 – 横山 まさみち (著)

 

◆西郷隆盛(1) (講談社漫画文庫) 文庫 –横山 まさみち (著),‎ 林 房雄 (原著)

 

◆真田幸村 (講談社漫画文庫) 文庫 – 横山 まさみち (著),‎ 宮崎 惇 (原著)

 

◆坂本龍馬 全2巻完結 (文庫版) [マーケットプレイス コミックセット] コミックス 横山まさみち (著)

 

◆風林火山・武田信玄 (講談社漫画文庫) 文庫 – 横山 まさみち (著),‎ 小堺 昭三 (著),‎ 井上 靖 (原著)

 

◆横山まさみち傑作集 てんぐ大将 分冊版(1)上 オンデマンド (ペーパーバック) – 横山まさみち (著)

 

◆まごころ Kindle版 横山まさみち (著),‎ 横山プロ (著),‎ 松尾啓子 (著)

 

◆やる気まんまんザ・グレイトセレクション―横山まさみち作品集 (レジェンドコミックシリーズ (8)) コミックス –横山 まさみち 牛 次郎

 

◆やる気まんまん1 オンデマンド (ペーパーバック) – 横山まさみち、 牛次郎 (著)

 

◆青春の灯(1) Kindle版 横山まさみち (著)

 

◆と金紳士 1~最新巻 [マーケットプレイス コミックセット] コミックス 横山 まさみち (著)

 

 
 

※●漫画・・ 「マイティジャック」-Kenの漫画読み日記。(2009-11/20)

 
 
 
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