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●漫画・・ 「ネオマスク」

 秋田書店発行の少年漫画週刊雑誌、「週刊少年チャンピオン」の1972年1月発行の、第7号から連載が始まった、小畑しゅんじ氏作画で、原作が辻真先氏担当の少年ヒーローSF 漫画、「ネオマスク」は、チャンピオン同年第29号まで連載が続きました。チャンピオンの看板を担うまでの人気は得ることはなかったかも知れませんが、少年誌のSF ジャンル作品が減って行ってた時代、面白い少年変身ヒーロー活劇SF の傑作漫画でした。「ネオマスク」は、連載終了後に少年チャンピオンコミックスで刊行されることはなく、四年後の76年に、当時の永岡書店より、ナガオカコミックスで全2巻で出版されました。そして、連載時からはるか30年以上経ってから、まんがショップから完全版として、2006年に復刻版が全1巻で刊行されました。

 僕が幼児・子供時代からずうっと、憧れ続けて来た少年変身ヒーローものの傑作、「ネオマスク」の超能力とは、主人公少年のお爺ちゃんの天才科学者が、太平洋戦争時に日本軍が戦争勝利兵器作成のために、時の軍部が用意した科学設備で天才科学者のお爺ちゃんが、戦後、独自のスーパー兵器作成の研究を続け、孫の主人公・伊吹志郎少年を、変身して全身を特殊コスチュームで包むと、超人ネオマスクに成ることができる力を、身に着けさせるものです。天才科学者・伊吹博士の超科学力に寄って産み出された、正義の超人ヒーロー·ネオマスクは、世界征服を企む悪の大組織、“超人兵団”に敢然と立ち向かう。といった、ワクワクものストーリーです。大人になろうが幼稚かった僕は、子供の頃から青年時代、こういうお話が大好きだったんですよ。

 対敵の超人兵団は、世界征服を目指す凶悪犯罪組織で、超人兵団の戦闘員は超能力者です。さまざまな超能力を持つ殺し屋たちが、各々の特異な超能力を使って、都市の破壊活動や人間の殺戮行為を行う。主人公の中学生、伊吹志郎君が、天才科学者のお爺ちゃんの作り上げたスーパー科学力で、ネオマスクに変身して、超人兵団の手強い超能力者たちと死闘を繰り広げて行く。ネオマスクの必殺技は、サンダーパンチ!

 「ネオマスク」が、週刊少年チャンピオンに連載されていた時代、僕は高校生でした。僕は小学生の時代は周囲に比べてけっこう裕福な方の生活を送っていて、自分で言うのも何ですが、まあ、当時としては坊っちゃん坊っちゃんした子供時代を過ごしていましたけど、中学生になってからその生活もだんだん雲行きが怪しくなって行き、中三時には生活レベルは貧乏の方へかなりシフトして行っていて、僕の中学卒業と時を同じくして家庭崩壊、奇跡的に僕は公立高校へ進学できたものの、生活レベルは大貧乏になってしまい、家族が何とか食べれてはいましたが他の金銭的余裕は一切なくなりました。僕は高校生時代はお金がなくて、修学旅行にも行ってないしね。夏休みなどにバイトしてもほとんど全額、生活費の足しに母親に渡してたし。

 小学生時代は漫画漬けの日々を過ごして来た僕でしたが、高校生になってからは漫画本を購読する余裕なんて、もうほとんどなくなりました。それでも何かの理由でごくタマに、小遣いが入った時は迷いなく、漫画本を買って来てました。そんな貧乏生活の中で本当に、ごくごくタマに買って来た当時の週刊少年チャンピオンに載っていたのが、小畑しゅんじ氏作画の「ネオマスク」でした。原作・辻真先氏、漫画・小畑しゅんじ氏の少年ヒーローSF アクション漫画、「ネオマスク」の連載期間は1972年の1月から5月ですから、調度僕が高一の頃ですね。

 僕は当時、「ネオマスク」という少年SF 漫画の存在を知ってましたから、多分この当時、週刊少年チャンピオンを一、二冊購読しているのでしょう。まとめて全編読んだのは、もうずっと後々、ン十年後のまんがショップ完全復刻版で、ですから2006年まではちゃんとしたストーリーそのものはよく知らなかった。だいたい僕自体がもう幼少時から少年時代、ずうっと等身大ヒーローに憧れ続けていましたから、高一という少年期としては後期の、青年への階段を登り始めたイイトシの年齢にも関わらず、こういった「ネオマスク」みたいなジャンルの作品には強い憧れをしっかりとまだ持ってました。こういう正義の超人ヒーローには現実にはなれないのだとは勿論よく解ってましたが、なれるもんならなってみたいと、もう15も16もなって夢のように憧れてました。まあ、馬鹿なんですけど。

 この、少年後期から青年期の時代以降も、何か、ずうっと憧れ続けてましたねえ。超人ヒーローに。20代に入って以降も。この「ネオマスク」と同時代に、小池一夫氏が原作担当して同じ小畑しゅんじ氏作画の少年SF ヒーロー漫画が、チャンピオン発行と同じ秋田書店の月刊誌、「冒険王」に見た目全く同じような、作画の漫画家が同じだから似ていて当たり前なんですが、少年変身等身大ヒーロー活劇漫画が載っていて、こっちのタイトル、「マスクマン0-ゼロ-」の方もよく知ってました。

 この少年SF漫画も大変興味があって、当時、僕は熱く読みたい気持ちいっぱいだったんですが、読む機会がなかった。調べてみたら、「マスクマン0-ゼロ-」の月刊誌「冒険王」連載期間は1971年9月号から72年12月号までになっていて、時系列的に調度、同じ漫画家が「マスクマン0」の連載を終えて、 同じ秋田書店発行の週刊誌に原作者を変えて、同じジャンルの漫画を連載した形になるんですね。僕は「マスクマン0」の方も冒険王の大型付録で一、二回は読んでますが、勿論、全編通して読んだことないし、だいたいのおおざっぱなストーリーは知ってますが、ちゃんとストーリーを味わったことないので出来れば読んでみたいですね。何てったって、あの小池一夫先生の原作ものだし。あっ、違った。同じ72年内だから重なってるのか。原作は違えど、小畑先生は、同ジャンルの同じような変身ヒーローものを、同一出版社の同じ少年誌二誌に、同時期に描き分けてたんですねえ。

 「ネオマスク」の作画担当の漫画家、小畑しゅんじさんを僕が初めて意識したのは1967年、週刊少年サンデー連載の「キャプテンウルトラ」からでしょうか。勿論、それ以前から、週刊少年サンデーの連載漫画「タイタン」や読み切り短編漫画など読んでたから、小畑しゅんじ先生は知っていたけど、絵柄的にそれほど好きな漫画でもなかったのであんまり気に留めてはいなかったけど、「キャプテンウルトラ」は当時の日曜七時タケダアワーでの「ウルトラマン」に続く、子供向けSF 特撮ドラマで、宇宙の惑星とかが舞台のSF 冒険ドラマだったので、当時はワクワクしながら番組を見ていたから、サンデー連載の漫画も注目していた。

 当時の週刊少年サンデー連載では、だいたいいつも雑誌の後半部分収録だったから、コミカライズの漫画自体は、サンデーの看板背負うような人気は出なかったですね。初連載作品のサンデー「タイタン」は、SF 冒険活劇ものだったと思うけど、内容など詳しいことは全然記憶してない。サンデー収録の小畑しゅんじ先生の短編作品で、ラストシーンに湖底で揺れる美女の死体が、潜水した主人公が触れるとボロボロと崩れてしまうといった、この短編漫画のクライマックスシーンだけ、何故か記憶に残っている。何か、幻想的味わいで印象深かったんだろうと思う。「キャプテンウルトラ」もこの短編も、読んだのは小学生時代ですね。ああ、ネットで調べて解りました。記憶に残る件の短編。「人を呼ぶ湖」というタイトルで、初出掲載は週刊少年マガジンの69年21号から23号まで、3回に渡って掲載された中編ですね。案外、長いお話だったんだな。この作品は、まんがショップさんからの復刻短編集に収録されているようです。初連載の「タイタン」もサンデーでなくてマガジン連載かな(?)。

 小畑しゅんじ氏はデビュー前は、もともと桑田次郎先生のアシスタントをしていて、桑田次郎氏が拳銃不法所持の罪で逮捕され、マガジン連載の「8-エイト-マン」の続き分が描けなくなったとき、桑田先生の代筆を、もともと弟子筋だった楠高治氏とこの小畑しゅんじ氏が行ったという話は、昔から聞いてました。聞いてたって、何かで読んで知ってたんだろーけど。本編TBS 系列実写ドラマ「キャプテンウルトラ」は、主題歌がカッコ良かったですねー。「キャプテンウルトラ」の音楽は富田勲氏でしたからねえ。

 辻真先さんはもう、83歳にもなられるんですねえ。1932年生まれの辻真先氏は、2016年1月現在、83歳の年齢になる計算になりますね。僕は少年時代から、「辻真先」という名前は知っていました。多才な辻真先先生は本業作家ですが、その作家業も小説は、推理小説からSF 、ユーモア小説やパロディからジュブナイルなど、幾つものジャンルを書き分け、もともとは、まだまだ黎明期と言えたモノクロテレビの時代から、TV 番組の制作に関わって来た方ですね。ドラマの演出などをやった後に、虫プロに在籍して数多くのアニメ制作に関わる。この時、少年時代の僕は、アニメ番組のタイトルバックで何度も「辻真先」の名を見たのだと思います。またTV 脚本は、アニメにとどまらず、幾つもの特撮ドラマのお話も書いてます。

 ミステリ作家としても、その著作本を本屋でよく見ました。小説家としても長年に渡ってもう、本当にたくさんのエンタティンメント小説を書かれて来てますね。子供向け小説の作品も多い。メチャメチャ多才な作家先生だと思います。ミステリ作家としても本格派で、日本推理作家協会賞や本格ミステリ大賞も受賞されています。辻真先先生は、そのお名前を、昔々の僕の少年時代から存じ上げていた、長きに渡ってメディア界で活躍されて来た先生なのですか、僕自身は、昔は毎日のように通っていた本屋さんでしょっちゅう目にしていたお名前ですが、誠に申し訳ないのですが、実は先生の著作は一冊も読んだことはありません。しかし、TV メディアでは子供の頃からアニメやドラマで、辻真先先生が脚本などで関わっている作品を山ほども見て来ています。

ネオマスク〔完全版〕 (マンガショップシリーズ ) コミック 小畑しゅんじ(画)辻真先(作)

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●じじごろう日記。・・ 「2016年・新年ご挨拶」

じじごろう:  あけましておめでとう、じゃ。

ハチ:  皆さん、あけましておめでとうございます。

じじごろう: わしの武勇談、「じじごろう日記。」が再開されたと思ったら、新年のご挨拶になるとはのう。しかも元日ではなく、何と1月5日じゃ。

ハチ: 1月7日までは、まだ松の内だよ。

じじごろう:  じゃが長い休載じゃった。もうわしの「じじごろう日記。」が載らんのかと、心配したぞ。

ハチ: そうだね。随分、長いお休みだったよね。この「じじごろう日記。」カテゴリじゃ、2013年3月以来のアップになるもんね。

じじごろう: しかも、あれじゃろ。休載前の記事は何か変てこりんな、俗物の暴露記事、みたいなもんじゃったろ。世界的な、地球規模ヒーローの、このワシに関しては全く記述されることない、つまらん記事じゃった。「じじごろう日記。」のタイトル着けといて、ワシが出て来んのはおかしいじゃろ!

ハチ: まあ、そうだね。でもあれは何ていうのか、「じじごろう日記。」の中身解体っていうのか、裏側暴露っていうのか、敢えてベースの説明っていうのか、何かそんな内容だよね。

じじごろう: 何が中身解体じゃ。何が裏側暴露じゃ。このスーパースターのワシとは、チーとも関係ない事柄じゃ。

ハチ: でも何か、じじごろうさん創造のモデル、とかって書いてたじゃん。じじごろうさんには、モデルが存在するとか何とか、さ。

じじごろう: この世紀のスーパースター、地球46億年の歴史が生んだ、全能の知能、ワシにモデルがおるじゃと。たわけめっ! 責任者、出て来いっ!

餅賢次: はい、出て来ました。

じじごろう: ん? おまえは何じゃ?

餅賢次: 責任者です。皆様、あけましておめでとうございます。

じじごろう: 誰じゃ?

ハチ: ああ、この人は、このブログの管理人の人だよ。「じじごろう日記。」も初めの頃、ときどき出て来てたよ。名前がさ、Kenとかさ、naojiiとかさ、そんな英字の名前で。あの人だよね? Kenさんとかnaojiiさんとか、ね。

餅賢次: ああ、ハチさん。憶えといてくれて、どうもありがとう。

ハチ: いいえ、どういたしまして。久しぶりに出て来るじゃないですか。「じじごろう日記。」に。

餅賢次: ああ、どうも。

じじごろう: そのケンとかナオジーとか何とかが、何しに出て来た?

餅賢次: いえ、呼ばれましたんで。

じじごろう: 誰が、おまえみたいの、呼ぶか。

餅賢次: いえ、呼ばれました。「責任者、出て来い」って。

じじごろう: 何?おまえは責任者なのか?

餅賢次: ええ。まあ、一応、このブログの管理人でして。ここのサイトで、漫画のこと、あれこれと書いてますし。

じじごろう: ふん、くだらん。 知ったかぶりして漫画のことを評論みたく、ヘタクソな文章で書きおって。内容がショーモナイぞ。何が漫画ブログじゃ。

餅賢次: まあ、確かにおっしゃる通りで、返す言葉もありませんけど。でも、漫画のことが好きで、まあ、好きで書いているブログ、ただそれだけでして。

ハチ: ねえねえ、じじごろうイラストギャラリーとかって、やってたじゃん。あれはもう終わったの?

餅賢次: ハチさん、よくぞ訊いてくれました。あのシリーズは「5」までやったんだけど、実は「6」を書いてて、「6」には、残ってた昔の紙片落書きの「半魚人ママ」の、まあ、落書きイラストを幾つか載せてたんですけど、もう残ってる落書きイラストがそれしかない。みんなヘタクソ落書きイラストなんだけど、特にもう、簡単な「半魚人ママ」イラストがちょっとしかない。これじゃあ、あまりにも芸がない、ってんで、私の昔の若い頃描いてた、割とちゃんとしたイラスト、これが幾つか残ってたんでね、このペン画イラスト載せて、まあ、お茶を濁そうか、と、まあ、そう思いましてね。

じじごろう: えらい長く喋るな。ペラペラ自分のことを、よう喋る奴よの。

ハチ: 自分のことをペラペラ長々喋るのは、じじごろうさんもヒトのコト、言えないけどね。

じじごろう: 何じゃと!

ハチ: まあまあ‥。この人の話、まだ終わってないみたいだから、続きを聞こうよ。

餅賢次: ああ、ありがとうございます。それでね、確か、私が二十代の頃描いてたペン画イラストが、まだ少し残ってた筈と捜したんですが、不思議なことにないのでございます。

じじごろう: 不思議ってことはないじゃろう。無いもんは無いんじゃ。それより、そんなシリーズを勝手に、ここのワシのトコロに載せておって。何じゃ、あれは!?ええと、何とかギャラリーとか何とか。

ハチ: うんーと、確か、じじごろう日記。に番外編て付いてたよね。「じじごろう“昔ルーツ”イラストギャラリー」だっけかな。

餅賢次: よくご存知で。フルでタイトル名、憶えててくれて嬉しいです。じじごろう日記。番外編「じじごろう“昔ルーツ”イラストギャラリー」ですね。これが「1」から「5」まで続いてた訳で。

じじごろう: たわけめっ!何がじじごろうの昔のルーツじゃ。このワシにルーツなんかあるか。ワシが地球のルーツじゃ!

ハチ: まあまあ‥。じじごろさんの歴史は北京原人より古し。ジャワ原人よりも古し。昔々のアフリカ大陸の猿人よりも古いのかな‥。

じじごろう: 誰がアフリカの猿人じゃ。

餅賢次: おかしいな、確かに一冊、20代に描いたスケッチブックが残ってる筈と捜したが、結局見つからず。「イラストギャラリー」とタイトル名打ちながら、肝心のイラストが揃ってないのなら、「6」の記事は挙げられないな、と、このシリーズは中断した次第でして。

ハチ: もしイラストがあったなら、文章は何を書くつもりだったの?

餅賢次: シリーズ「1」~「5」で、私の親父のことを書いたので、もう、紙片落書きイラストも「半魚人ママ」しか残ってないことだし、今度は私の母親のことを書こうかと。

ハチ: ふう~ん。じゃあ、もう「じじごろう日記。番外編」のイラストギャラリーの続編はやらないんだ?

餅賢次: はい。載せるイラストがないもので。あのシリーズは終わりました。

じじごろう: そうか。では、管理人とやら、ここはこのワシの専門サイトじゃ。

ハチ: 専門サイト、でもないけどね。カテゴリがね。

じじごろう: つまらん俗物暴露記事なんか書くのは辞めて、このワシの武勇伝でも英雄譚でも何でも、ワシのことを書いて行け。解ったか。

餅賢次: ははあ~っ。かしこまりましてございます。

じじごろう: それでよろしい。

ハチ: そんなかしこまって、しゃちほこばるコトないよ。もっと気楽にさあ、その、昔のスケッチブックが見つかったらまた「イラストギャラリー」の続き、書けば良いじゃん。

じじごろう: 誰がスケベエッチじゃ。

ハチ: スケッチブックって言ったんだよ。じじごろうさん、馬鹿なの?

じじごろう: 何じゃと!この野良犬がっ。このワシを何と思うとるかっ!

ハチ: はいはい。とにかく、皆さん2016年、今年もよろしくね。

じじごろう: そうじゃの。下々の庶民たちよ、2016年の今年もよろしくなのじゃ。

餅賢次: 皆様、2016年、本年もどうぞ、拙ブログ「Kenの漫画読み日記。」をよろしくお願いします。皆さん、読んでね。 

 

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