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「鉄人28号」


 ほか弁のかつ重と天丼をふたついっぺんに食べて、お腹が苦しいken‐mortimaです。皆さん、お元気ですか。食べ過ぎに注意してくださいね。近所のCD販売店に注文して取り寄せたIAmSamのサウンドトラック盤を、今パソコンに取り込んでます。う~ん、良いですね、ニールフィンとリアムフィンのTwoOfUs。最高です。僕はこのアルバムが、映画IAmSamが劇場公開された時の、TV宣伝の絵のバックに流れていたこのTwoOfUsを聞いた時から欲しかったのですが、二年越しにやっと手に入れました。最初からレンタルCDして、テープにでも録音して済ませるつもりでしたが、何処のレンタル店でも見つからず、といっても二件しか当たってませんが、何度訪れても入荷されていなかったものだから、とうとう聞かず終いでしたが、TV放送されたIAmSamの映画見て、いろいろなシーンのバックに流れるBeatlesの名曲のカバーを聴いて、俄然欲しくなりましたが、今度は何処のCD販売店にも在庫なし。で、注文して買いました。良いですねえ、かって知ってる名曲の数々のニューアレンジ曲。けっこうオリジナルに忠実なアレンジで新しいヴォーカル。最高です。でも知っているアーティストはシェリルクロウくらいです。かっての70年代80年代のポピュラーファンだった僕ですが、駄目ですね。シェリルクロウのMotherNature`sSonもなかなか良い曲に仕上がっています。このアルバム最高です。うん。

 あれ?TwoOfUsは二曲あるんだ!こっちがTV宣伝で使われていた方だ。エイミーマン&マイケルベンの方のTwoOfUs。
 普通はここで、見た映画の事、なんだかんだとだらだら書き込むのですが、こういう感動名作は僕の守備範囲ではないので、映画の感想文みたいのは、映画「IAmSam」に関しては書きません。僕の専門分野は何といっても、顔が崩れて身体の肉が腐り、恐怖の叫び声を上げながら、人間達を手足からバリバリ食べまくる怪物が、画面狭しと暴れまくるような、身の毛もよだつ、吐き気もよおす、夢でうなされるような、そんな映画の感想です。そういうのが僕の専門。

 という訳で、いつもどおりに漫画とは全然関係ない事柄から入りまして、本来ならここから駄洒落とかでムリムリ紹介漫画につなぐのですが、今回は前回の続きで行きたいと思うので、またも横山光輝先生ですが、「宇宙船レッドシャーク」はまだ第二巻読んでないし、まあだいたい「レッドシャーク」のお話の外郭は紹介したので、前回文冒頭から触れました、マイフェバリット作品、ビューンと飛んでく「鉄人28号」。いやあ~、もう最ノスタルジー漫画と言っても過言ではないのが、「鉄人28号」と老いも若きもご存知「鉄腕アトム」ですな。どちらも僕の幼年時代の、少年雑誌の王者「少年」の看板漫画でした。僕は漫画ではもうこの「鉄人28号」が当時一番魅せられた作品だと思います。前回の文で、僕は主人公が超人の物語に憧れた、と書きましたが、確かに子供時代の僕は、その時代のTV実写のスーパーヒーローや漫画の中の超人探偵達に自分が成りたい!と憧れましたが、何故か一番好きになって続きが最も気になり続けた漫画が、巨大ロボットプロレスバトル漫画の草分け、「鉄人28号」でした。「鉄腕アトム」も好きでしたが、幼年期のあんまし頭のイイ子供でもなかった僕には、多分「アトム」の方は少し難しかった。まだ「鉄人」の方がお話が単純だったのだと思います。万能にも見える強力ロボ鉄人を操る少年探偵、金田正太郎にも憧れていたのでしょうね。少年期の低年齢時代、僕は毎日、鉛筆描きなぐり漫画を描いていたにもかかわらず、あの頃なりたかった職業は探偵でした。ホント頭の悪いガキでしたね。

 昨年でしたか新作のアニメ「鉄人28号」が、毎週一回深夜の放送でやってましたよね。ツークールくらい放送されてたんでしょうか。半年くらいは。僕も深夜時々見た事があります。僕のマイフェバリットは昔の紙印刷の漫画「鉄人」の方ですから、アニメの方には深夜放送を録画してまでもという程の興味は持ちませんでした。80年代の終わりか90年代の初めくらいにアニメ放送で「鉄人28号FX」というのがやってましたよね。あれも僕の中の「鉄人」とは全く違うので、見てはいませんでした。僕には、60年代モノクロアニメよりも、やっぱり「鉄人」は毎月6日発売の雑誌「少年」の巻頭カラーを飾るSF探偵漫画「鉄人28号」の方です。これが最ノスタルジー、トップマイフェバリット。

 漫画の新作も、アニメ放映と同時期に描かれていますね。勿論、横山先生の作画ではありません。コミックスで二巻出ていた。新作アニメと同時期に雑誌連載されて、コミックス化されたのでしょう。漫画家は今の若い方でしょう。最初の横山オリジナル鉄人原本に比べて、新作アニメは大幅にはしょっています。だいたい大まかなアウトラインは原本に近いけれども、全体的に雰囲気が暗くて、いきなり初めの方から不乱拳博士と怪ロボット、ブラックオックスが登場する。お話も、ストーリーの流れや話の展開重視ではなくて、 何だか抒情面を大事にしていて、だから暗いんだけれども、登場人物の心理描写みたいなのに細かくこだわっている感じ。原本がもっと単純にスピーディーにストーリーが進んで行くのに対して、登場人物の情緒描写が重たい。対比的に無機質な鋼鉄の巨大機械を際立たせる為なのか。オリジナルでは不乱拳博士は、連載が始まって4、5年してから出てくるんだよね。この新作アニメは「鉄人28号」ではない。少なくとも、僕らが子供の頃、熱狂したあの「鉄人28号」とは違う。

 確か、実写映画も作られるんじゃなかったっけか。もう出来たのかな。公開はまだですよね?映画版。どうだろう?僕はこの情報はあまりよく知らない。もう劇場公開終わってたりして(?)。

  
 マイフェバリット「鉄人28号」については、まだまだ沢山書きたい事があります。一応ここで一回、閉めようかな。次回に続く事にして。第二回目へと続きますよ、で。という訳でこれも長くなって来たのが、まだまだ長くなりそうなので、第一部が終わり、第二部へと続く形式にしよう。待たれよ、次回。って、誰も待ってねえって。だいたいこんな毎回ぐじゃぐじゃ長々とやたら饒舌的に何だかんだとぶちこんでとにかく長くて読みづらいもの、読んでる人なんて、居ねえって。うわ~ん、悲しい。落ち込むよう~。けれども、次回に続くのら。みんな、待っててねーッ。誰も待ってねえって。
 という訳で、次回をお楽しみに!いや、誰もこんなもの、楽しみにしてねえって。きりがない。誰も読んでくれなくとも、書くのは楽しい。だから、続く。楽しみに待っててね。

◆(2005-04/24)「鉄人28号」
◆(2005-05/13)続 「鉄人28号」
◆(2005-05/17)続・続 「鉄人28号」
◆(2006-11/07)漫画・・ 「鉄人28号」 デラックス

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「宇宙船レッドシャーク」

 

 市美術館で、5月14日まで「いま・むかし‐おもちゃ大博覧会」というのが行われているそうで、町のあちこちにポスターが貼られています。そのポスターの真ん中メインに大きく載るおもちゃの写真は、昭和30年代のブリキ製ロボット玩具、鉄人28号です。そうです鉄人28号…僕の漫画読み人生の中ではトップ3に入るマイフェバリットの貴重な作品です。僕はこのブリキ製鉄人28号のおもちゃは持ってはいませんでしたが、僕の人生の半分は漫画であると言えるようなものです。僕の半分以上は漫画が作ったようなものです。その代表のひとつが少年科学探偵漫画「鉄人28号」。幼い僕が人生初めて少年漫画にとりつかれ虜になったのがこの「鉄人28号」でしょう。夢中になり虜になったのは当時のモノクロTV放映実写ヒーローものの方が先ですが、心底夢中になって完璧心を捕らわれたのはこの時代の少年ヒーロー漫画です。この頃の「鉄腕アトム」「8‐エイト‐マン」「伊賀の影丸」「電人アロー」「ビッグX」「鉄人28号」…と上げだせばきりがないのですが、幼少の頃の大好きな作家といえばやはり手塚治虫先生と、この「鉄人28号」の作者横山光輝先生でしょう。その次に桑田次郎先生がくるかな。

 今日勤めの帰り、よく行く本屋さんに寄って漫画文庫の棚に、「宇宙船レッドシャーク」全二巻を発見して、一も二もなく手に取るが早いか買い求めました。多分一度は新書版コミックスになっているのでしょうが、僕はまとめたものを見るのはこの文庫版が初めてです。以前、横山先生の作家生活45周年記念出版の愛蔵版当時4200円を、ばんっ、と迷うことなく買ったものに、この「宇宙船レッドシャーク」の第一話がまとめられて掲載されていましたけど。この記念愛蔵版をすぐさま買い求めたのも、「ジャイアントロボ」他ヒーローものの代表作七点の中に「レッドシャーク」があるのを見つけたからです。「ジャイアントロボ」や「魔法使いサリー」の方が実写やアニメでTV放映されているので有名ですが、「レッドシャーク」の方が僕にはずうっと貴重な作品でした。ちなみに文庫版「レッドシャーク」全二巻で1850円です。

 「宇宙船レッドシャーク」は僕が子供の頃の、当時の集英社発行の月間少年漫画雑誌「少年ブック」に連載されて好評を得ていた宇宙科学漫画です。子供の頃の僕はこういう普通の人間がロケットに乗り未知の宇宙に出て行くものよりも、超人の仮面ヒーローが活躍するものの方が好きでした。「レッドシャーク」はいわゆるヒーロー漫画とはちょっと違い、よりリアルさが強い科学漫画で、主人公の普通の人間、一色健二が宇宙飛行士としての訓練を受け、辛い試練を乗り越えて一人前の宇宙飛行士と成るという、どちらかといえば人間ドラマです。それまでの「鉄人28号」や「伊賀の影丸」のような勧善懲悪ものとはちょっと異なりますね。それは少年漫画ですから、宇宙生物と戦ったりとヒーローもの味も盛り込まれていますが、21世紀の未来に向けて、当時の子供達が宇宙パイロットに成りたいという、比較的リアルな夢を与える事を趣旨とした漫画でしたね。物語も、パイロットの卵としてやって来た主人公の少年のような風貌の一色健二も、いろいろな訓練や試練や困難な問題を乗り越えて、ひよこパイロットからひとつの宇宙船の隊長にまで成長して行く。隊長に成っても風貌は少年のままですけど。

 今、買ってきた文庫「レッドシャーク」の1巻の方を見たのですが、一色健二はひよこパイロットからもう第二話で、航空宇宙局の思惑でレッドシャーク号隊長に成っていました。隊長に成るまでの成長物語とは言えませんでした。この第二話のエピソードは僕は憶えていました。同じ頃の雑誌少年連載の「鉄人28号」の最終話近くの物語に、同じ宇宙怪物が出て来ますが、その怪物と混同していました。「レッドシャーク」の他のエピソードは全然憶えていませんでした。第一話も45周年記念愛蔵版で読んだ時、主人公が宇宙飛行士の卵だった事くらいしか憶えていませんでした。僕は子供の頃は毎日雑誌漫画漬けでしたからね。何十年も前の一つの漫画の記憶、憶えてなくて当たり前だと思います。漫画「レッドシャーク」の記憶といえば、鉄人に出て来たおんなじ宇宙生物がおんなじように地球の宇宙船基地を襲う、と思っていましたが、これは記憶違い。地上の街の工場内とか襲うアメーバ状の宇宙生物は鉄人の方のエピソード。これの方は落下隕石に付着して来て、襲った人間に化けてしまう。「レッドシャーク」の方のアメーバ状の怪物は、宇宙空間に浮かんでいるのをレッドシャーク船内に収容して、宇宙船の中で見え隠れしながら、乗組員の人間を襲う。作者横山光輝さんは、同じ怪物を違う二作に登場させましたが、ディティルが違うものにしました。

 ここに横山先生の偉大な事を発見しました。宇宙船内に入って来た宇宙生物がロケット内に神出鬼没に現れ、襲った人間の体内に卵を産み付ける。そして、一ロケット内という閉じられた空間内の何処から襲われるか知れない恐怖。これは1965年の日本漫画作品です。同じじゃないですか!あの70年代末頃の第一作、米SF映画「エイリアン」と。姿形は全然違う怪物ですが、お話の外郭はまるで同じ。しかも横山先生の作品の方が15年早い発表。すごいですよね、SF作家横山光輝さんは。今でこそ、米SF映画などにこういう閉ざされた空間お化け屋敷式スリラーは、もう沢山ありますが、60年代には見られなかったスリラー形式です。こういうタイプの物語立案先駆者横山光輝さん!ですよね。すごい才能!

 この第二話エピソードのタイトルは「ガニメドの巻」となっていますが、今読んだ限りでは、何処にもガニメドって出て来ないんですよね。ガニメデなら確か木星の衛星ですが、この回でレッドシャークの行くところは銀河系内のB座標という宇宙だし。ガニメドって何だ?という疑問は残ります。勿論まだ第二巻は未読です。この「宇宙船レッドシャーク」は雑誌少年ブックに65年から67年まで二年間連載されて、当時の少年達に宇宙冒険の夢を与えて好評のSF漫画でした。当時の少年雑誌の看板漫画というのは、本誌に少しのページでカラー掲載されて、B6版の別冊付録に続きました。「宇宙船レッドシャーク」も最後までその形式で連載された、横山さんの中期の一方の代表作です。

 僕の子供時代の話になりますが、この「宇宙船レッドシャーク」のような主人公が超人ではない普通の人間のSF作品は、空想科学でもリアル味が強い。当時の子供達はより実現性の強いこの物語に、自分が大人に成って、あるいはもう少し先の自分の子供達の時代に、宇宙旅行という夢を見たのだと思います。でも僕はどーもこういうリアル性の強いSF漫画には今ひとつ没入出来なかった。僕が夢を馳せたのは主人公が超人のSF漫画です。どちらかというと、幼稚ぃお話のSF。まあ勧善懲悪ものの超人活躍漫画。こっちが大好きで、永遠に絶対なれっこない超人ヒーローに憧れ続けて、もう少年のかなりな年齢まで超人に成って悪人達をやっつけたいと思っていました。まあ、平たく言えば子供の僕は馬鹿なガキだったんですね。今思うに、かなり頭の悪いガキだったんでしょうね。子供の頃の僕は、いつか宇宙人が来て、僕に超能力を与えてくれて、正義の使命を言うに違いないと信じていました。だからよく平屋の家の屋根に上って、宇宙人が降りて来るのを待っていました。時には座禅を組んだりして。ああ、言うのも恥ずかしい最低パー少年でしたね。本当に頭の悪いガキでした。ちなみにウルトラマンみたいな巨大ヒーローにはなりたくはなかった。あくまで等身大ヒーローになりたかった。仮面ライダーもサイボーグ009も良かったのですが、ああいうのは改造されるからあんまし気が進まなかったなあ。自分がなるのが。改造手術が痛そうで。僕は小学生の頃ずううーっと鉛筆描き漫画を毎日描いていましたが、宇宙人に超能力を与えられた少年が悪に立ち向かう話を、いっぱい描いていました。まあ、子供の頃から自分は全然苦労せずに楽して他人より優位に立ちたいと考える、大甘なガキだったんでしょうね。自分がいかに頭の悪い子供だったかという恥ずかしい昔々のエピソードでした。

 先程、TVでPRIDEミドル級一回戦を見ました。手に汗握る戦いばかりでした。すごいな、PRIDEファイター達。僕の好きな柔道中量級王吉田秀彦は接戦の末、惜しくも絶対王者ヴァンダレイシウバに負けました。僅差判定。延長戦があれば勝ってたかも、とか思いました。大変ですね格闘家も。


 昼間聞いていたラジオのボーダフォンのCMで、木村カエラの歌をバックに木村カエラさんの喋りがありました。何か雑誌に木村カエラは、女子高生のカリスマ、とありました。少子化が深刻な問題と言われる今ですが、若い人達も少年少女も居る事はいっぱい居るんでしょうね。何だか何処もかしこも過疎の村状態の如きイメージをつい持ったりしますけど、集まれば若年層といえどかなり居るんでしょうからね。ただ、それを老年齢層が追い越しつつありもう追い越してしまったのか、長寿大国だから、爺さん婆さんばかりになってしまいつつあるという、若者離れ過疎村の全国化みたいなイメージをついもってしまうという、自分もその逆ピラミッドを描く人口構成図の頭部分に組み込まれていきつつあるという、自分ら個人も国も深刻な問題状態ですね。何か少子化時代の女子高生のカリスマなんて聞くと、つい、昔のアフリカの片隅の少数部族の長老なんてものをイメージしてしまう僕です。

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「柔道賛歌」

 ビデオ録画したPRIDE武士道6を見ました。メインエベントは、現prideヘビー級チャンピオン、ロシアンラストエンペラー、エメリヤエンコヒョードル対日本の達人、高坂剛の試合。僕は、先ず高坂選手は勝てはしないだろうと思っていました。やはり強い、王者ヒョードル。5年近く以前、高坂剛は当時のリングスの中の試合で、ドクターストップのTKOでヒョードルに勝っているんだそうです。pride全戦無敗、負け無し完全王者ヒョードルの過去の唯一つの汚点、高坂選手への負けを払拭するために自ら指名した試合。雪辱成り、氷の皇帝の無敵の強さを証明した。血だるま高坂選手、第二ラウンドには臨めなかった。血だるまでよくぞ耐えた1R10分間。しかし氷の皇帝の異名どうり、最初の顔面に負わせた、目頭の傷を徹底的に攻めた。さすがというか冷酷なプロの氷の皇帝。昔、オリンピックの柔道の試合で、エジプトのラシュワン選手は日本の山下選手の負傷した方の片腕か片足を攻めなかった、というスポーツ美談があるが、そこはプロ、このprideのリングは冷徹な神が支配する。しかし高坂剛もスポーツ選手としてはもうイイ年だろうしなあ。かなり以前のリングスから試合してるからなあ。柔道出身でその寝技関節技には定評があり、アメリカのゲージリング界でも勇名を馳せた事もある、日本人強者だったが。いくら定評のある高度な寝技を使うとはいえ、あの巨体でありながら関節技の魔術師と呼ばれるホドリコノゲイラでさえ破ってしまう、冷徹な怪物ヒョードルだもの、高坂は勝てないよ。予想した通り高坂、いいとこ無し。ヒョードルには小川直也もあっさり負けたし、やっぱヒョードルは群を抜いて強い。です。



 PRIDEも新しい選手が続々登場して来てるね。今や、先行のグローバル打撃格闘技K-1よりも人気があるんじゃないかな?PRIDE1て、いったいいつだったっけ?99年か2000年か。かつての高田延彦選手とヒクソングレイシー選手のメインエベントの一戦のキャッチフレーズが、この試合を見たらもう20世紀を終わってもいい、だった。PR-1も一年後の再戦もあっさり高田選手が負けて、その後桜庭選手がホイスグレイシーを破り、やがてオリンピック柔道金メダリスト吉田秀彦がprideのリングに登場する。僕は、先ず七割は見て来ているpride放送番組の試合。始まって以来数年だが、もう、歴史があるよなあ。PRIDE選手の中では、勿論、桜庭さんも好きですが、今では何故か吉田秀彦選手が好きです。外人だったら、テキサスの暴れ馬、ヒースヒーリングかなあ。新日本プロレスからの猪木の秘蔵っ子、藤田さんも好きですよ。小川直也も好きだし。外人のグレイシー一族とかヴァンダレイシウバとかは何か好きじゃないなあ。外人選手って何かあんまり好きな人いないね。K-1だったら、登場時から全盛期までの、精密機械と呼ばれたアーネストホーストが好きだったんだけど。



 好きな吉田秀彦さんも、寝技の達人、高坂剛さんも、格闘技のバックボーンは柔道です。小川直也もそうですが総合格闘技のプロになってから、打撃ワザとかいろいろ覚えて来てるけれど、もともと下地が柔道の世界頂上付近レベルのマスターの人達です。今の総合格闘技シーンでめきめき頭角を現して来てるのは、レスリングと柔道の出身者ですね。そのバックグラウンドの上に後で打撃などもろもろ覚えて来ている。無論例外もありますが。ヴアンダレイシウバやミルコクロコップのようなキックボクシング出身の強者もいる。


  
 僕が少年時代、梶原一騎原作の漫画「空手バカ一代」が少年マガジンで大人気で、少年の僕はあの漫画を疑う事無くまるっきり信じていて、物語は全く実話であり誇張など無いと思い込み、世の格闘技では空手が最強だと信じていました。そしてそのお話の実在のモデル大山倍達師範は世界一強い人だと思っていました。当時の梶原一騎さんは漫画原作のスーパースターであり超がいくつも着くような売れっ子作家でした。その梶原さんの描く空手劇画も多く、僕は内容を全部信じていました。しかしそれから何年も経ってから、アメリカのマーシャルアーツと呼ばれるプロ空手の連中がことごとくプロレスラー、アントニオ猪木に負けるのを見て、あれ?おかしいな?と思いました。そして決定的なのは、後年アメリカでブームが起こったアルティメットという何でもありの当時はもう喧嘩の大会。打撃系は強くはなかった。特にブラジル出身のグレイシー柔術には手も足も出ない。空手の猛者が何も出来ずに転げさせられてあっさり絞められて負ける。これは何か、があーーんっ、と大きな鉄鍋で頭を殴られたような、いきなり逆立ち世界になっちゃうような衝撃でしたね。ちなみに当時の「空手バカ一代」が大好きで強くなりたくてたまらなかった少年時代の僕は、空手道場に入門しようと先ずは見学に行き、道場の稽古のその荒々しさを見て、小心少年だった僕は空手の習得を断念しました。まあ、怖くて、止めたっ、と逃げたのですね。そんな僕も後年30歳で空手道場に習いに行き始めるんですけど。



 柔道というのは、そもそもやぼったらしくて激しく厳しく練習して汗でめちゃめちゃ汚れて固太りして、しかも格闘技としては弱いという割の合わないスポーツだと思っていました。幼少の頃見たTV番組「姿三四郎」の時は別でしたが、少年時代からずうーっと柔道はむさくるしい練習をハードに続ける割にはあまり強くはなれない格闘技だと思っていて、喧嘩的強さも含む挌闘スポーツとしては何か馬鹿にしていました。こんな事書くと柔道経験のある方々に怒られますが。ひと頃、異種格闘技路線を展開していた当時の新日本プロレス社長アントニオ猪木さんが、オリンピック柔道メダリスト、ウィレムルスカを割合簡単にやっつけちゃったりして、僕の、柔道は強くないイメージは決定的になって来ていました。まあ、それからしばらくして猪木さんが今度はロシアの柔道家に簡単に負けたりするのですが。PRIDEが始まるくらいまで極端な話、柔道最弱空手最強、と思い込んでいたんですね。



 実は、柔道とは決して弱い格闘技ではない、と十年位前から解って来ました。喧嘩的強さも、考えてみればアスファルトの路地で投げられたら、致命傷です。安全を考慮しない投げっ放しも出来る訳だし。もともと古来の柔道、柔術には関節技もいっぱいある。日本柔道柔術が原型であり、そこから進化したブラジリアン柔術や、柔道とレスリングを合算して関節技を主体にしたロシアの国技サンボなどは、現在の世界総合格闘技の二大花形の本流です。長い鍛錬を継続して研磨した柔道は、強い!のだと思います。僕は柔道というと、あまり経験がないのでよく解らなかったのですが、柔道を本格的にやった事なんてないし、合気道というのはちょっとかじりましたが、同じ投げるにしろ合気道と柔道とはちょっと違う感じがするので、柔道の強さを肌身に感じてよく解る、というのは持ちませんが、現在の総合格闘技シーンの柔道出身者の活躍ぶりから、その強さは理解できます。勿論、肌身に感じてよく解る、が無いなら、解らせてやろうかと、柔道経験者の方に投げられるのは御免こうむりますが。




 という訳で、実は強い柔道の漫画。実は柔道が強い事を証明するように、主人公の少年、巴突進太が柔道修練生として、同じ柔道家や他の異種格闘家と熱闘を繰り広げる、格闘柔道漫画、題名通りの正に柔道賛歌、熱血柔道漫画「柔道賛歌」です。もっとも、少年巴が相手を倒すのはオリジナルの、とても現実にはありえない人間能力無視の大技ですが。漫画作画は往年の漫画実力者、貝塚ひろしさん、原作ストーリーは梶原一騎さん。
 あれ?と思いますよね。空手最強を唱えるかのような空手漫画のストーリーを書いてきた作者が、同じ少年漫画の土俵で、今度は柔道最強かの如く書いている。梶原熱血格闘スポーツ漫画では、主人公のやっている格闘スポーツが最終的には一番強い。空手なり、柔道なり、プロレスなり、キックボクシングなり。だから、梶原原作漫画をまんべんなく読めば、決して空手だけが最強ではない、とまあま、解る。ただ、空手漫画は実在の大山倍達師範モデルがどれも登場するので、信憑性が高く、成程空手は最強だ、と思い込みやすい。キックボクシング漫画なら、タイの国技ムエタイが最強と唱えているし、「夕やけ番長」では主人公は喧嘩の天才だから喧嘩だけで最強であるし、「ケンカの聖書」の主人公吉良旭も喧嘩だけでプロレスラー達を吊るし上げてしまう。まあ、雑誌界の娯楽製造業者として面白い熱血スポーツ漫画の作り手、梶原一騎はエンターティナーの仕事をやっているんですね。だから、お話の要は主人公の少年達が、何かスポーツに没入して、逆境の中で苦しみぬいて常人以上の努力を重ねて知恵を使い、何とか栄光を勝ち取る事でしょう。どれもそれが本筋の、多少誇張の激しい青春熱血成長ドラマです。



 TV娯楽番組「うたばん」に出ていたマライヤキャリーは何か、ブラジルの中量級強豪格闘家ヴァンダレイシウバに顔がよく似ていた。韓国からの日本語ヒットシンガーBoAちゃんはきれいになった。「うたばん」からではないが、ブリトニースピアーズが妊娠したらしい。芸能ニュースではありませんが、今の中国の反日感情はものすごくなっていますねえ。反日デモも大変だ。中国で一番人気の酒井法子今奥様ノリピー、二番目人気は浜崎あゆみとかに対する思いはどうなんだろうか?やはり嫌い感情に変わったのだろうか?ちょっと前まで日本の芸能人の中国公演が盛んに行われていたみたいだけど、現地の一般大衆の日本人芸能人への思いは反感に変わったのか?興味ある。また、女子十二楽坊の面々は中国の音楽アカデミーのエリート達だからそれなりの知性も見識もあろうが、今回のこの中国国内での事態に対してはどう見ているのか?興味あるなあ。お隣韓国も日本バッシングだし。韓国では、野坂昭如さんの小説が原作のアニメ映画「火垂るの墓」も公開中止になったらしいし。(やっぱ、芸能ネタになってしまった)。僕は、映画「アイアムサム」のサウンドトラックでシェリルクロウ他色々なあちらのミュージシャンがカバーしている全ビートルズ曲のアルバムCDが、欲しくてあちこちのCD販売店を探しているのだが、どこも無い。まあ、注文すれば簡単なのだが、それはしない。



 という訳で、「柔道賛歌」と全然関係ない文章がダダダッと続きましたが、本文に戻ります。漫画「柔道賛歌」。面白いですねえ。現在ホーム社文庫で「親子シャチの章」全6巻で出ていますが、面白いから、続けてドドドッと読んでしまいます。貝塚ひろしさんはもう古くから少年漫画を描いている昔からの巨匠です。もう50年代末からの人気作家。だいたいがオリジナルのストーリーで、それは貝塚節とうたわれた熱血ものが主でした。「柔道賛歌」は熱血ものではありますが、珍しく原作付きものです。貝塚節と梶原一騎原作が何かうまくフィットして合っている、成功作ですね。イイ感じでうまく行ってる。


 親子修練ものでも、これは同じ梶原さんの「巨人の星」の父親一徹に対して、母巴輝子の我が子へのスパルタ教育もの。父一徹は飛雄馬にだいたい野球のみをスパルタ訓練で仕込みましたが、こちらでは母輝子は突進太に人間形成を教えてゆくふしがある。まあ柔道を教えはしますけど、そちらのスパルタ訓練は元は輝子を仇敵と憎んでいた高校柔道のコーチ砥鎌龍平が引き受けている。まあ、だいたい梶原スポーツ根性漫画ストーリーは、雄姿となるための男の子の修練成長物語ですよね。厳しい修練の後に成るであろう大人の男の形はみんなおんなじイメージが浮かびますね。スポーツ修練を通してやがて理想とする雄雄しい男に成長するであろうというドラマ。そのイメージは画一的な、昔の人達の描くひとつの男性像かな。


 これで、ちょっとひっかかるのが、母親離れしない思春期の主人公。愛してやまず尊敬もする完璧な母親の姿から離れることが出来ない、主人公巴突進太。何と、愛する母が柔道コーチ砥鎌龍平と結ばれようとすると、この少年は死を選ぼうとする。こんな雄雄しい男の子の熱血少年が、他の同世代の女の子に惹かれずにただひたすら母親を慕っている。これはやはり問題でしょう。男の子の父親殺し、女の子の母親殺しというものは、思春期には付き物だろううが、殺しというのはあくまでイメージですが、そこから親離れが成されて行く訳で、人間成長には必要なひとつの時期ですよね。異性の親に対する意識も含め、思春期のいろいろな葛藤を経て、本格的自立へと向かう。いわゆるマザコン、ファザコンがいつまでも続いていては、本当の自立には至らない。物語も、結局母輝子は龍平の求婚を断り、子突進太の側にピタリ居続ける。もうそのまんま終わっちまうのだが、早く同世代の恋人見つけてラブラブしなくちゃなあ、と思いますねえ。幼き頃からの密接関係の、母一人子一人の母子家庭の弊害だったんだろうなあ。
 という訳で長かったけど、「柔道賛歌」でした。梶原一騎さんにはその以前に、同じような柔道もの作品で「柔道一直線」というものがあります。こちらはTV実写ドラマ放映で人気を博しました。60年代「柔道一直線」、70年代「柔道賛歌」ですね。梶原ストーリー格闘漫画の醍醐味は、何といっても必殺技。「柔道賛歌」にも人間離れした超大技がいくつも出て、楽しいですよ。 

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「番長惑星」

bantyou_wakusei12

4988013456501 この間、レンタルビデオで、SF洋画「リディック」を見ました。まあ、面白かったのですけど、気に入らないところがありました。まあ、それはおいおい語るとして、ヴィンディーゼルって米映画の俳優さんは、筋肉隆々の良い身体してますが身長はそれほど高くもない。僕は、顔はあんまし好きな方じゃないなあ。声の方もあんまし好きな声でもない。でもこの新進俳優さんのヒット前作、「トリプルエックス」は面白い映画でした。こちらはSFではなく、スパイアクション映画。W07ばりの特撮活劇。特撮も使ってるだろう、ってこれが本当なら、スタントはかなり危険なシーンが満載の、ワル&テロ&スパイもの活劇。今の映画はSFでなくったってもうCGから特撮、いっぱい使ってるよなあ?って誰に言ってるのか、とにかく、こちらの「トリプルエックス」の方はもう一度見たい映画。ヒロインが、初め、悪者一味の幹部クラスの女だったが、本当は何処かの国(ロシアだっけか?)の諜報員だった女、つまり実は良い方だった女がまたセクシー美女で良いっ!なかなか良い楽しい面白い映画でけっこう満足してたと思います。これは、劇場で見たんだけれど、見たときは。でも、僕は、ヴィンディーゼルよか、W07のピアーズブロズナンの方が好きですが。ピアーズブロズナンのW07は至極似合ってると思いますが、確かこの前の「ダイアナザーデイ」で降板したんじゃないかな。WO7やめたと思います、前ので。次の新作からはどんな俳優さんがやるんだろうか。

 ヴィンディーゼルは「トリプルX」ではすごく格好良かったです。で、レンタルビデオで部屋で寝転がって見たSF洋画「リディック」の方は、だいたい三回くらいに分けて見終わりました。こちらも活劇ですが、SF仕立てで、出てくるのみんな人間ですが、一応宇宙の惑星が舞台で、今の地球の文明よりも遅れた、何かちょっと昔の第三世界みたいな、文化の遅れた都市のようなところで、だいたい向こうのSF映画の舞台は、砂漠の惑星みたいな場所のイスラム世界みたいな描かれ方した、やたらコンクリばっかりで無機質な都市が多く、何か現在地球文明よかずーっと遅れた文化の街になってる事が多い。この映画では、「スターウォーズ」みたいに動物型や昆虫型の宇宙人が出たりしなくて、全部人間、姿形人類だけど何故か宇宙人、となっている。同じ人類の格好だけど、出身惑星が違う各種宇宙人。CG特撮で、小型宇宙艇や悪の軍の円盤戦隊なんかが大宇宙を飛ぶ。まあま、面白い映画でした。

 さて、問題の、ワシの気に入らない箇所。人によっては、イイじゃんかよーそんな事くらーい、と言うかもしれませんが、僕は駄目。未来の宇宙か、地球とは掛け離れたはるか遠い宇宙か、パラレルワールドか、舞台設定がどうなっているのか解りませんが、それでもひとつふたつの恒星系の惑星が複数出て来て、米SF映画「エイリアン3」でも舞台にされた、宇宙の辺境の監獄惑星というヤツ、あれが出て来る。スーパーマンの外伝「スーパーガール」にも出て来た。宇宙の凶悪囚人の収容されている、看守と囚人しか居ない岩と砂漠ばかりの殺風景な一惑星。「リディック」の監獄惑星は地獄の惑星設定で、囚人達は地下施設に捕らえられているのだけど、残虐な悪の軍が来るからって、リディックら囚人達は地獄の惑星の地上を逃げる事になるのだが、僕の引っ掛かる問題はここ。

 つまり、地獄の惑星設定。大気のある星で、リディックら人間型囚人達が何も器具付けず平気で全力疾走で逃げ続けるから多分地球並みの空気で、人間姿形が普通に走るから重力も1Gの地球並みだろうし、まあ我らの地上並み条件なんですね。しかしこの監獄惑星は温度条件が地獄なのです。まるで、太陽系で一番太陽に近い水星並み。水星は夜と昼の温度差が600度Cあります。水星の昼側は何と摂氏430度。夜側マイナス180度。水星の場合、どうしてかというと、水星は小さ過ぎて(軽過ぎて)大気を地表に留めておけないんですねえ。大気が無いから熱をためておけない。金星なんて大気があり過ぎて90気圧もあるもんだから、めちゃめちゃ温暖化(温室効果)になってしまい、いつでも何処もかしこも460度C完璧灼熱地獄。僕が「リディック」に文句を言いたいのはここです。「リディック」の監獄惑星は、温度設定、昼側700度、夜側マイナス300度。温度差千度。温度以外は地球と同条件の惑星で。絶対ありえません。それと、基本的にマイナス300度なんてものは森羅万象何処にも完璧に無いものです。絶対0度は摂氏-273度です。この世のものが何処の宇宙空間だろうと、-273度から下がる事なぞ無い。こんな事くらい踏まえとけよー、「リディック」スタッフ!華氏温度でもこんな温度はない。
 だから、SF映画作るんなら、基本的な物理条件は踏まえていて欲しいんですね。

 という訳で、「リディック」は面白い映画なんですが、ここが気に入らない、という事でした。はい。「バットマン」や「スパイダーマン」というのはアメコミで、もともとの原作はアメリカの雑誌ヒーロー漫画ですが、「リディック」というのはアメコミではマーベルコミックスでもDCコミックスでも聞いた事がないから、多分あちらの漫画原作からのものではないのでしょう。と思います。多分。それに、「スーパーマン」とか「バットマン」なら僕も昔、輸入漫画を目にした事や翻訳ものを実際読んだことがありますから、この「漫画読み日記」に書けますが、「リディック」は漫画そのものがないから漫評が書けない。という訳で、漫画は「リディック」みたいなSF関連。

 「鉄腕バーディー」はもう二度も書いたし、七巻でついに終了してしまった「砲神エグザクソン」はもう僕のマイフェバリットみたいな漫画になってるから、またの機会に思い入れたっぷりにどどーんと長々書き込みたいし。う~ん、映画「リディック」にちなんで、宇宙惑星ものとかがいいんだが思いつかないなあ。超昔の子供の頃の愛読誌まんが王の関谷ひさしさん作「火星犬ザボ」とか、もうストーリー全く憶えてないしなあ。「鉄腕アトム」のホットドック兵団の巻とか舞台は月だ。イワンの馬鹿の巻も月だったな。あれ?火星犬ザボでなく、「火星犬サンダー」だったけかな?う~ん題名すらはっきりしない。まんが王には、あの頃、「宇宙Gメン」というのが短期連載されていた。確か舞台は地球周回の宇宙空間で、ヒーローはGメンだから宇宙パトロールみたいな地球正義の味方。ストーリーはほとんど憶えていない。作者も知りません。確か横山光輝系の絵柄だったよーな。大巨匠故横山先生の弟子筋か?かといって、岸本修さんでもなかったと思う。超昔「宇宙Gメン」もはっきりしません。困ったな。う~ん、そうですね、今回はここまで「惑星」という言葉がいっぱい出て来たから、惑星入りのタイトルで「番長惑星」。

481240024409  これまで書き込んでて、この回、まだタイトルが決まっていませんでした。で、決めました。石森章太郎さんの作品「番長惑星」です。大巨匠故石森章太郎さん。漫画の神様とは手塚治虫先生。漫画の王様とは石森章太郎先生でした。実年の若さで亡くなられましたが、晩年は漫画を萬画と呼び、石ノ森章太郎と改名されてました。「番長惑星」は1975年の作品ですが、確か掲載誌は少年チャンピォンだったような気がしてますが、定かではありません。75年とかって頃は僕は漫画を全然読んでなかったよーな気がする。特に少年誌は。「番長惑星」は後にまとめたものを読んだものです。

Img244  石森章太郎さん作品ではそれ以前にない作風のSFです。何か新しい試み。学園ものプラスSF活劇の、ちょっと複雑なパラレルワールドものSF漫画。超昔の冒険王に連載された、「少年同盟」(だっけか?)、「怪人同盟」なんかに似ている。主人公がガクラン姿だし。けどその二作よか話はずーっと複雑で、スケールがでかいSF活劇です。面白いですよ。
 石ノ森章太郎さんというと、よく知られているのはやはり「仮面ライダー」や「ゴレンジャー」だったり「キカイダー」や「イナズマン」がすぐ上がりますが、代表作はやはり「サイボーグ009」で、最高傑作となると、うーん、「リュウの道」あたりになるのでしょうか。僕は連作ものの「ミュータントサブ」が大好きでしたね。(訂正:石の森さんのオリジナル作品「少年同盟」は1962年の、雑誌「少年」に連載された戦隊ヒーロー漫画です。「怪人同盟」は1967年、雑誌「冒険王」に連載された少年超能力漫画。また、関谷ひさしさんの「火星犬サンダー」は雑誌「まんが王」の1965年連載のSF漫画)。Syonendomei
 尚、「宇宙Gメン」ですが、これは1963年に全13話作られた内、8話だけ、モノクロ実写で当時TV放映されています。僕は当時この番組は見ていませんでした。勿論、石森章太郎さんとは関係無い作品です。

 

◆(2006-05/22)漫画・・ 「ミュータント・サブ」
◆(2005-09/28)「サイボーグ009」
◆(2008-12/12)漫画・・ 「アンドロイドV」
◆(2005-04/04)「番長惑星」

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「ゴルゴ13」

   

 

 明治のアーモンドチョコかな、女子プロゴルファー宮里藍が二人の兄とコースを回っていて、バックに山下達郎の「風のコリドー」が流れている、CMが良い、好きです。あのシーンに達郎さんのあの曲は実にマッチしている!良いです。別に「ゴルフを教えてくれたのは父だった。負けることの悔しさを…」とセリフを言う、女子プロ宮里藍さんが特別好きという訳ではありません。勿論嫌いでもないけど。あの絵と音楽のマッチが良い、と。


 女子フィギュアスケーターの安藤美姫さんが巨人戦の開幕第一戦の、始球式セレモニーピッチャーをやっていました。全日本選手権獲得者であり世界ランカーで、14歳で4回転ジャンプをやってのけた、今や超人気スポーツアイドル、愛称ミキティ17歳。もともとミキティとは歌手アイドルの藤本ミキだったが、あやや、ゴマキの向こうを張った人気アイドルもモーニング娘入りしてからは、相当影が薄くなってしまい、今や時代の流れ、ミキティの愛称は文句なく、アンミキ、安藤美姫の事。歌手ミキティには悪いけど、桁違い国民的アイドルだよね。ちなみに僕はその始球式試合も次の試合も巨人が負けて何かちょっと嬉しい。僕は子供の頃からアンチ巨人だったし。


  安藤美姫さんがどこのチームのファンか知りませんが。だいたい僕は子供の頃、どうして野球漫画の主人公は全部巨人の選手なのか納得がいかなかった。中学生の頃に、やっと少年サンデーの藤村甲子園が阪神入りして気持ちがちょっとすっきりした。その後、漫画「あぶさん」が南海、ダイエーでもう、ずううーっと続いていて、気分が落ち着いている。チャンピオン連載ドガベン山田は西武だし。何だみんな、水島新司の漫画じゃないか。


 今回はタイトル、「ゴルゴ13」ですが、文冒頭から宮里藍さん出して、さてはゴルフとゴルゴ、駄洒落の繋がりか?というと別にそんな事でなく、単にB5雑誌形式のビグコミ別冊「ゴルゴ13」最新号の巻頭作読んで面白かったから、です。劇画「ゴルゴ13」はもうずううーっと読み続けていて、その毎回新鮮な国際情勢や世界の新しい各分野トピックの情報に、知的興味を満足させてもらっています。

 それにしても最長寿連載漫画でしょう。「こちかめ」より長いし、ビッグコミックの「ゴルゴ」の連載を抜く作品はないでしょうし、おそらくこれからも出ないのでは。「パタリロ」とか「ガラスの仮面」とかはどのくらい続いたのかな?さいとうたかをさんの代表作ですが、昔から徹底したプロダクション方式で多人数分業システムを取ってきたさいとうさんは、今はどうだろうか、下書きのアタリを描く程度だろうか?勿論総合的な最高位プロデューサーだろうけど。この「ゴルゴ13」という劇画に携わった脚本家の数は数え切れないほどだろうなあ。だからこそ、ものすごい数のお話の、バラエティーに富んだいろいろな種類のアイテムの情報が、各話毎の中心に入っている。さいとう先生は、もうその作家生活初期から娯楽生産工場としてのプロダクション体制を敷いていた漫画家です。寡作なつげ義春や永島慎二といった芸術家肌の漫画家達の対岸に立つ、極端な呼び方ですが、市場資本主義にマッチした娯楽生産販売型漫画家。勿論、さいとうさんが気持ちを入れて作った、作者である自分の愛すべきヒーローもいっぱい居るでしょうけど。ちなみに初期の「ゴルゴ」の脚本には小池一夫さんも入っています。

 閑話休題。全く話は変わりますが、TVバラエティーで、アマレスリングルールで芸能界最強を決めるという番組をやっていまして、格闘技好きの僕は無論この番組見まして、可愛い蒼井そらちゃんが特別試合に出てきまして、何でもプロ挌闘家というきれいなお姉さんと闘って簡単に負かされて、後で泣いていました。女子プロレスではなく、女子格闘技というものが出来ているんでしょうね。女子キックでもなく、男子格闘技シーンのプライドなどの総合格闘技ブームに乗る、女子の総合格闘技のビジュアル娯楽味も備えてのきれいなお姉さんの選手も用意した女子挌闘スポーツがあるんでしょうね。今やヒットしそうな商品があれば何でもやる時代だから。女の子のダンスショープラス格闘技みたいな感覚かなあ。

B000amyzu409  で、蒼井そらちゃんはグラビアアイドルと紹介されていましたが、どう考えても蒼井そらちゃんはナンバー1人気AV女優ですよねえ。タレントとして進出して来ているんでしょうけど、第二の飯島愛なるか?なのでしょうか。飯島愛ってAV現役時代はどのくらいの本数撮っているのかなあ?超売れっ子蒼井そらの本数ってすごい数だろうからなあ。何か、タレントとして成功してきたらああいうのには出なくなるとかっていうの、何か嫌だなあ。井上和香もTVバラエティーで売れ出したら過激水着で出なくなるんだろうし。和香様すっぽんぽんとかの過激グラビアの仕事は取らないのだろうし。で、今度は売れてたのが飽きられて廃れてきて、寝室男女がらみの汚れ役とか真っ裸の写真ビデオ出す、とかってのも何か嫌だなあ。まあ、彼女らのタレント人生なんだし、ヒトの人生に文句つけるなっ!て言われちゃいそうですが。でもAV女優がTVタレントになるって、メジャー界入りのすごい成功例だろうからなあ。何か、蒼井そらといわず、成り上がり後もAV女優さん達は本職本元はこちらなんだから、とすごい若者男性娯楽作品AV撮り続けて欲しい。って、いらぬ世話ですね。

 週刊プレイボーイの今週号を立ち読みしていたら、武田鉄矢の人生相談が載っていて、だいたい昔からもうずううーっとプレイボーイには著名人回答の人生相談コーナーが連載されているのですが、この号では武田鉄矢さんは、若者は今からはいろいろなソフトを作れる発想力を身にに着けないと駄目ですよ、てな事を言っています。もう今さらハードの方は動かないからどうにもならないが、ソフトの方は皆にも作れる機会がある。だから奇抜なソフトを考え出す想像力を鍛えておいて、これからヒット商品を生み出していこうと言っているみたいです(ソフトとは各分野のソフト的な仕事の意)。多分そういう事なのだろう。で、「ゴルゴ13」の各話毎のアイテムも最先端の情報です。毎回のお話が各方面のその時々のいろいろな情報を駆使したストーリーになっていて、今や主役のゴルゴ13は、お話の決着つけるためだけの役どころという存在のようです。読者があっと驚く新鮮な情報の紹介があり、その一話を物語りづけるための主役の最後のスナイプの成功。唐突に「ゴルゴ13」に戻りましたが、いえ、武田さんの言う発想力がこの最長寿漫画には流れ続けているなあ、と。この気が遠くなるような連作大長編の成功は毎回の発想力の勝利だなあ、と思いまして。はい。

P3_1  で面白かった、今回のお話のアイテムは、クローン技術でした。今号の巻頭作は題名「百人の毛沢東」。中国の、かなりな高齢の、かつての毛沢東共産党革命の同志の過去の英雄の老軍人が、現在の中国の政治形態を嘆き、過去の栄光を再びと、もう一度若かりし頃の活躍した輝きを夢見て、今一度また共産党革命を起こさんが為に、偉大な過去の英雄の同志、毛沢東のクローン再生化を図る。残されていた毛沢東の細胞から、何万のクローンの種を作り、百人の毛沢東が出来、間引きが続けられて、、最終的にクローン毛沢東は数人に絞り込まれる。一方、過去の英雄老軍人の息子は市場経済導入の中国都市部で巨万の富を得ていて、老親父の毛沢東再生計画に潤沢な資金を提供し続けている。でも、ここで、ちょっとおかしいな?と僕が思うのは、息子は現在中国体制が市場経済導入という西側資本主義取入れで莫大な富を得ているのに、どうして今の中国政治体制を嘆く老父親の共産党革命再起策に資金を出して手を貸しているのか?これは僕はよく解らないなあ。息子の行動と親父の考えは対極の矛盾に思えるが。僕の作品の読み足らなさなのだろうか?

 で、本物のたった一人の毛沢東再来作りに、過去の毛沢東の成長して来た環境をそっくりそのまま再現して、過去の本物どおりに育てて行く。すこしでも考え方や行動形態が違えば始末して行き、やがてたった一人が誕生する。今回のゴルゴの活躍は、現中国体制首脳の依頼により、この計画をつぶしてしまう事。で、広大な中国の荒野の地帯に作られたいくつかの毛沢東成育環境再現区域をひとつひとつ殲滅して行く。最後に過去の栄光再現を夢見る老軍人はゴルゴにスナイプされ、一人残る毛沢東クローンは、国外永久追放で南米で百姓となる。で、お話は終了しました。クローン技術が細かく描かれており、なかなか面白く、良かったです。


 「ゴルゴ13」読むと最新の情報のアウトラインをコンパクトに知ることが出来て、良いですよ。って、僕はなんでもみんなすぐ忘れてしまっていますけど。それにしても、蒼井そらちゃんは可愛い。


 

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