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●漫画・・ 「格闘探偵団」

 「格闘探偵団」は2000年代前半、講談社の青年コミック誌「イブニング」に連載された、小林まこと氏作画の、ジャンル的にはコメディタッチの、格闘もの要素が入った、サスペンス味の魅力もある探偵劇画です。この作品は氏の代表作シリーズの一つでもある、「1.2の三四郎」の続々編になります。「1.2の三四郎」は、講談社の週刊少年マガジンに70年代末から80年代前半、大長編連載されたコメディタッチの学園熱血柔道漫画です。柔道漫画といっても、主人公は柔道の他にラグビーも行い、また高校卒業後はプロレスラーとして活躍します。基本的にギャグ要素の強い学園漫画ですが、スポーツの試合場面は熱血漫画ですね。熱血格闘漫画系のコメディー。マガジンの「1.2の三四郎」終了後、十年経って、講談社の青年誌、週刊ヤングマガジン誌上にて、続編の「1.2の三四郎2」が連載されます。これはもう、モロ、格闘劇画です。プロレス、シュートな格闘技プロレスが舞台の熱血格闘コミックですが、やはりベースはコメディタッチですね。

 僕は「1.2の三四郎2」は雑誌連載リアルタイムでは読んではいませんが、後々、講談社文庫版全4巻で一気に読みまして、もうメチャメチャ面白かったです。調度、僕が近隣の比較的大きな市の、市街地に立つ総合病院の整形外科に、二ヶ月近く入院して治療して、さっぱり症状が改善せず途方に暮れてて、絶望的気分で居た正月休みの間に、住まいの近所のH書店で全4巻買って来て、大いに面白く、熱く楽しく、一気読みしたものです。でも心のベース部分の、本当の気分的には最悪状態で、絶望的な気分で居ました。漫画読んでた間だけ漫画の世界に入り込んで、「面白い、面白い」って、熱くなって読んでた。まあ、創りものの物語世界に逃避してたんでしょうが。で、二月に入って直ぐ、次の専門病院に入院して手術を受けた訳だけど。 

 講談社コミックス・イブニングKC「格闘探偵団」の第1巻と2巻を見てるんですが、1巻の奥付が第2刷2003年10月発行、2巻の方が第1刷2004年5月、となっています。僕自身としては、2003年、04年となると、病み上がりからだいぶ経ってますね。僕が歩けなくなって入院したのが2000年11月で、次の病院に入院したのが明けて翌2001年2月。専門病院を退院して後遺症は残ったものの、治癒後、後から考えると、脊柱間狭窄症と同様の症状で歩けなくなっていて、近隣の地方都市としては中堅都市の総合大病院の整形外科に、約2ヶ月間入院して、「腰椎・椎間板ヘルニア」と診断されて神経根ブロック注射を二度打たれて、年末に退院したけど、症状は一向に改善せず、翌年2月早々、別の脊髄専門の病院に入院して「頚椎症性脊髄症」と診断されて、首部の手術をしてもらい、二ヶ月間弱くらい入院した後、退院して、それまでは歩けないというくらいに歩行困難だったのが、飛び跳ねたり走ることはできないけど、歩くことは普通にできるようになった。まあ、その後、92年から勤務し続けていた社会福祉施設に職場復帰する。職場復帰が2001年5月半ば頃だろうか。

 「格闘探偵団」をコミックスで読んだのは、そのずっと後ですね。職場復帰の二年くらい先か。「1.2の三四郎2」があまりにも面白かったので、その続編ということで、本屋で見つけて1巻2巻と買って来て読んだ。まだまだ世間の格闘技ブームは覚めやらず、季節ごとのK-1の大イベント興行は、TVのゴールデンやプラチナタイムで試合中継をライブ放送してたし、年末大晦日特番で、各キー局がこぞって格闘技大イベントの中継を長時間放送をやっていた。あの時代ですね。日テレ系列でK-1ジャパンの興行を放送してたのって、いつ頃までかなあ。え~と、94、5年くらいから2004年まで、とあるなあ。K-1の本編、K-1ワールドグランプリのシリーズはフジTV系列だったけど、格闘技ブームの時代には、K-1の国内トーナメント試合を主体に、日テレで放送してた。日本人選手どおしのトーナメントが主体でしたね。そうするとK-1やPRIDEの格闘技ブームって、けっこう長く続いたんですねえ。十年間くらいは盛り上がっていたんだなあ。

 頚椎症・腰椎ヘルニアで入院した当時のことで思い出すことはイロイロあるけれど、特に今、思い出したのは、施設現場の食堂職域の厨房で、当時調理員だったYさんという女性の方、僕より一つ二つ年上か、同年齢くらいの、昔はさぞ美人だったろうなあ、と思えるYさん、あの厨房係のYさんが調度その当時、お父上が具合を悪くされていて、入院されているということで、地方大都市部の、都市の総合大病院の整形外科を紹介してくださり、僕を病院現地まで連れて行ってくれたこと。随分お世話になったと思う。近隣総合病院の整形外科に二ヶ月弱入院したものの、症状が一向に改善せず、途方に暮れている僕を見て、心配してくださったのか、勤務休みの日にワザワザ僕を都市病院まで連れて行って、診察が終わるまで付き合ってくださった。結局、あの大病院には、僕の住まいからかなり遠距離にあって不便ということで、近隣の専門病院に入院することにして、せっかくYさんが紹介してくださったのに、都市病院には入院しなかった。Yさんのせっかくの厚意を無碍にしてしまったこととなって、随分失礼なことをしたけど、あれで僕が専門病院に入院するふんぎりができた。当時の僕自身、腰にしろ首にしろ手術で、背骨の脊髄付近をメスで切る、というのはとても怖かったのだ。あのときはYさん、ありがとうございました。感謝してます。書いてて、今、思い出した。しかし、頚椎手術は脊髄挟んである首の骨、内側から削ったんだものなあ。ゾッとするなあ。

 講談社の青年コミック誌「イブニング」2002年13号から連載開始された、小林まこと氏作画の熱血格闘サスペンス探偵ものコメディー劇画の傑作、「格闘探偵団」は講談社コミックス・KCイブニング第1巻発行が2003年9月で、コミックスは全5巻で発行され、最終第5巻発行が2006年1月発行になっています。21世紀に入ってからの雑誌初出掲載ということで、カテゴリは「現代漫画作品」としました。「格闘探偵団」の第1巻は短編連作ですが、2巻3巻の「ブラックマンバ編」と4、5巻分は長編作品ですね。

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