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●漫画・・ 「丸出だめ夫」..(1)

 じゃーん、ついに出た、「丸出だめ夫」。

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 僕が生まれて初めて週刊誌というものを読んだのが、七歳の春で、その週刊誌が当時の「週刊少年マガジン」です。僕が購入したというより、一緒に出掛けていた、歳の離れた兄貴が、週刊少年サンデーと一緒に、駅前の、当時の小さな本屋で買って、家に帰って来て、その頃はもう平仮名が読めるようになっていた、七歳の僕も、兄貴の読んだ後の「週刊少年マガジン」を、生まれて初めて読んだのです。週刊少年サンデーともども、でしょうが。何しろ僕が平仮名が読めるようになったのは、小学一年生の二学期の終わりも終わり頃か、あるいは小一の三学期初めくらいですからね。まあ、児童漫画雑誌の、漫画の吹き出しセリフは、ほとんどカナだったし、簡単な漢字があっても、必ずカナルビをふってたし。

 その当時の週刊少年マガジンには、もう既に「丸出だめ夫」は連載されてました(実はこれは僕の思い込みで、記憶違いでした)。僕が初めて読んだ、春先のマガジンのその号では、「丸出だめ夫」は、連載開始間もない初期の頃でしたね(これは間違い。この号ではまだ『丸出だめ夫』の連載は始まってません)。丸出だめ夫君の家は父子家庭で、だめ夫のお父さんの天才科学者、丸出はげ照氏が作ったタイムマシンで、親子で過去のあちこちへ行って、その世界でドタバタを起こして、オチでドカンとギャグを着け、次の過去世界へ飛んで行くか、現代(60年代)の丸出の家へ戻って来るか、のエピソードが続いていた頃です。大長編ギャグ漫画「丸出だめ夫」で、タイムマシン過去旅行ものは、連載の初期だけですね。

 1959年から刊行が始まった、日本で初めての二大週刊少年雑誌の、片方の雄、講談社の代表的漫画雑誌、少年漫画週刊誌「週刊少年マガジン」で63年から連載が始まり(正確には当時の週刊少年マガジン64年新年号からの連載開始になります。週刊雑誌の64年新年号の発売は63年暮れになりますから、1963年内から始まったことは間違いない訳ですけど)、67年まで大長編で連載が続いた、昭和を代表するギャグ漫画の一つだと言える、「丸出だめ夫」は、僕の子供時代にはいろいろな、バラエティーに富んだ傑作ギャグ漫画の描き手が、多士済々、存在しましたが、その中でもこの時代のギャグ漫画界の双璧、天才・赤塚不二夫と、その掲載誌数や執筆本数、漫画の原稿枚数という量の面でも、ギャグ漫画の内容という質の面でも、雌雄を争い両雄肩を並べた、当時のギャグ漫画の巨人、森田拳次氏の、「ズーズーC」と並ぶ、氏の代表作です。60年代後半、TVアニメ化された「ロボタン」も、有名性ということでは、森田拳次の代表作の一つになるのかも知れない。

 当時の「丸出だめ夫」はギャグ漫画ながら、あの時代の週刊少年マガジンで大人気で連載が続き、あの当時の子供だったら誰でも「丸出だめ夫」を知ってた、おもしろ爆笑・傑作ギャグ漫画でした。その漫画人気から、66年からは、実写ドラマ化されて、TV放映が一年間続きました。また、漫画の連載が終了してから、20年以上も経った90年代初頭、アニメ化されてTV放送されています。

 「丸出だめ夫」は僕の思い入れの深い漫画作品です。「丸出だめ夫」は僕自身だという気がします。いや、そう思ってます。無論、実在の僕なんかよりも、ギャグ漫画の主人公の「丸出だめ夫」の方が、いろんな面で、ずっとずっと良質なキャラクターですけど。

※今回のこの、タイトル「丸出だめ夫」..(1)の記事は、続編記事「丸出だめ夫」..(2)へと続きます。次回の、タイトル「丸出だめ夫」..(2)をお読みください。

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