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●漫画・・ 「トイレット博士」 ..(2)

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 「トイレット博士」は集英社の週刊少年ジャンプに、1970年から77年まで連載が長期に渡って続いた大人気ギャグ漫画です。「こち亀」が出て来るまで、週刊少年ジャンプ誌上では長期連載の記録を持っていた程の、人気を誇っていたギャグ漫画ですね。週刊少年ジャンプの創刊が1968年ですから、ジャンプ初期の、ギャグ部門の人気傑作ですね。最初は不定期連載だったんですよね。師匠の、08年に惜しまれつつも72歳で亡くなられた、天才ギャグ漫画家、赤塚不二夫先生のジャンプ掲載のシリーズ、「赤塚ギャグ笑待席」が、当時、赤塚先生があまりにも忙しくて毎週の連載が出来ない。それで当時のアシスタントや弟子たちが交替で穴埋め的に、自分らの描くギャグ漫画を載せていた。赤塚先生の弟子の一人、とりいかずよしさんは自分の持ち番に、オリジナルの「トイレット博士」を発表していたが、これがジャンプ誌上で人気が出て来て、毎号連載のレギュラー作品となった。とりいかずよしさんは元々、師匠の赤塚不二夫先生から、「おまえは顔が汚いからウンコの漫画を描け」と言われていたらしく、師匠のお言葉通りにオリジナル漫画を描いて載せたら、それが人気が出た。それも、連載が続くにつれ、うなぎのぼりで人気が上がり、当時の週刊少年ジャンプを100万部突破して、それまで王座に居た、講談社の週刊少年マガジンを抜いて売り上げ第1位の王座に着いた原動力の、当時のジャンプ看板漫画の一つとなって、名実ともに漫画家・とりいかずよしの代表作となった。

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 「トイレット博士」は僕の記憶の中に鮮烈にあります。それは、いつの時代も子供たちは、オチン×ンやウ×コ等のシモネタで他愛も無くゲラゲラ大笑いする訳ですが、それはやはり当然のように、一般社会的には恥ずかしい事柄で、常識的にはタブーなコトゴトな訳ですよ。子供たちの集団の中で、そういうことを言うと、「馬鹿だな、おまえ」と爆笑を呼ぶけれども、親や先生は呆れ顔をしながらもやはり怒る。そういうコトゴトを人前で口に出してはいけない、恥ずかしいコトだ、と叱り付ける訳ですね。だから、「トイレット博士」以前の児童ゆかい漫画(旧ギャグ漫画)の世界でも、笑いが取れるから、作品のお話の中でタマにはウ×コネタも使う。でも、いつもいつもそれを出す訳ではない。タマに使うギャグネタです。それも、使い方は、昔あった農地の肥えツボや、水洗ではない落とし込み式の大便トイレに、うっかり落ち込んだとか足を踏み外してウ×コで汚れた、とか、あるいはつまみ食いや盗み食いをしたら食中りして下痢して漏らした、とかいうものです。後は犬の糞を踏んづけた、とか、ですね。「トイレット博士」以前のゆかい漫画では、お話の中のポイント的に、ごく一部分で笑いを取る為に使われた、ウ×コネタだった。

 それが何と、「トイレット博士」という漫画は、ウンコネタそのものがメインテーマとなってしまった、日本漫画史上初めてのゆかい漫画・ギャグ漫画だった。オオゲサかも知れませんが、革命的な、ギャグ漫画。“革命的”はないか。「トイレット博士」以降に、ウンコがメインテーマの漫画って見ないもんね。あったのかな?無いと思うんだけど。

 僕は少年時代は、週刊漫画誌は、週刊少年マガジンと週刊少年サンデーは毎週読んでいたんだけど、勿論、週刊少年ジャンプもよく読んでいたけれど、毎週欠かさずは読んではいなかった。僕は幼少時から馬鹿な子供だったから、もう小さい頃から“シモネタ”大好きだったんだけれど、このジャンプの「トイレット博士」は爆笑して嬉しい漫画作品だった。でも僕が週刊少年ジャンプを読んでいたのは中三までで、それ以降は高二まで週刊少年マガジンと週刊少年サンデーは読んでいたけれど、ジャンプは全く読まなくなった。だから僕は「トイレット博士」自体は初期の方しか読んでなく、全般的には実は知りません。

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 週刊少年ジャンプの看板漫画の一つだった「トイレット博士」は、ウンコやオシッコがメインテーマだったのは実は、初めの方だけで、途中からだんだんお話の内容がウンコテーマとは外れて来る。タイトルにもなっている、主人公の筈のトイレット博士さえ、途中からは出番が少なくなって行き、後半はたまに顔を出すだけのような脇役に転じてしまう。これは多分、ウンコやオシッコなどだけをテーマにしたストーリーのアイデアを考えるのが、すぐに行き詰ってしまった、というのもあるんだと思うんだよね。ちょっと考えただけでも、ギャグ漫画といえどそれだけで一つの連載作品を維持して行くのは、かなり難しいだろうと思える。いやとても無理だろう。いくら子供たちが他愛も無く爆笑するシモネタでも、毎週毎回では絶対にすぐに行き詰る。途中からストーリーの大幅な方向転換があり、むしろ、そこからの方が人気が出て来た、と言えるようですね。先程も書いたけど、僕は、週刊少年ジャンプを日本一の売り上げ部数の週刊誌へと押し上げた原動力の一つであり、コミックスで何と1千万部を売ったという、記録的な大ヒットギャグ漫画の名作、「トイレット博士」を、実は初めの方だけしか読んでいない。だから途中から方向転換した先の内容をよく知らないんだよね。ウンコネタではなくなり、人情ギャグ漫画となった、ということらしいけど、「マタンキ!」や「メタクソ団」や「七年殺し」などの流行語はここから先のスト-リーの中で生まれている。

 「Kenの漫画読み日記。」というBlogの記事で、紹介するタイトルの作品なのに、なあんだ全般的には読んでいないのか、とインチキみたく思われてしまうかも知れませんが、雑誌連載時だけでなく、後にコミックスで読んでだいたい内容を掴んでいる、ということもありません。どうも済みません、知ったかぶり記事で。子供を中心とした数多くの読者たちにコミックスで「トイレット博士」が愛読されていた時代、僕は比較的シリアスなストーリーの青年コミックばかり読んでました。この時代は僕は、雑誌も青年コミック誌ばかりだったし、休暇は青年コミックスをいちどきに6、7冊とか多いときには10冊くらい買って来て読んで、後はお金がなくなると古本屋に持って行って売ってました。けど、この時代は新古書店が整備されるずうっと以前の時代で、まだまだコミックスといえど古本屋はあんまり積極的には漫画本を買ってくれませんでしたねえ。この当時は、僕が読み終えた漫画本をいちどきに2、30冊も持って行くと、古本屋のオヤジに嫌な顔をされたものです。80年代後半に入るとコミックス専門の古本屋さんがニョキニョキ出て来るんですけど。

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 この「漫画読み日記。」前回の記事、「トイレット博士‥1」の方では、やはりジャンルがウンコ漫画というコトで、ワタクシの大便にまつわる記憶や思い出を、その執筆時思い出せるだけ、書き記して行ったのでございますが、あの記事「トイレット博士‥1」を終えた後でも、ワシの汚らしくも懐かしいウンコにまつわる思い出を、ある時パッとひらめいて記憶をよみがえらせまして、これからまた、まだあった僕のウンコの記憶をば、開陳して行こうかと思います。お食事中、お食事前、お食事後の方にはどうも済みません。まあ、ここを食事しながら読んでる人も居ないでしょうけど、もしかしたらパンを齧りながらだとか、あるいは食後だったり、食前に読んでは食欲がなくなってしまうかも知れませんしね。

 そうですねえ~、だいたいあらかた前ので書いたんだけど、6歳か7歳くらいのとき、家の便所におっこちたコトがありましたねえ。僕の子供時代はデパートでも行かない限りは水洗トイレの無い時代で、当時は家も学校も、ポッチャンと落とし込み式便所でしたね。ポッチャンと落ちる、水分の多さは小便も大量に混ざっているからで、あの頃は、男子は小便器大便器別でも、便の落ちる便ツボは一緒だったのだと思います。僕の子供時代は、市役所や役場、消防署、市立病院等公共機関の建物でも落とし込み式だったでしょう。僕が小5くらいのときに古い木造の大きな市立病院が、白壁のビル型の病院に建て変わりました。4階建ての鉄筋コンクリート製で、当時は市内で一番高く大きな建物だったと思いますが、ここが確か、当時僕が知る限りは初めての水洗トイレだったのだと思います。この頃から学校等、公共の建物が建て変わる度に木造からビルになり、水洗トイレになって行きましたねえ。だいたい地方では、団地や家屋など一般的建物が、落とし込み式から水洗に変わって行ったのは、僕が青年から大人になって行った頃からかなあ。

 で、幼かった僕は家の和式のポッチャン型落とし込み式大便器に落ちた、といっても、僕は子供の頃から比較的身体が大きかったので、多分片足がねえ、腿の付け根あたりまで落ちて、つまり片足便器に嵌まった状態で、そのときの感触は、まあま、憶えてるんですけどね、当時の僕ん家の便所の便ツボは深かったので、足先に便が着かなかったと思って、「やった!」と不幸中の幸い気分で、ラッキー、と喜んで足を引き上げたら、足先とふくらはぎなどあちこちに便が着いていた。それで、「アチャ~」と落胆したが、そこまではよく憶えてるんですが、その後どうしたのか記憶に無いんですよね。多分、風呂場に行って洗ったんだろうけど、自分で洗っただろうか、6歳とか7歳なら母親に洗ってもらったのか。僕は過保護児童でしたからねえ。

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 それから、学校で大便を漏らした話は前の回で書き込んだし、僕の子供時代はまだ農地にはいわゆるドツボがあったんだけど、僕は落ちた経験は一度もありませんねえ。家から離れた田舎まで友達と自転車に乗って遊びに行くと、とてつもなくでかい、円周の広いドツボがあったりして、中央に板が一枚橋渡ししてあるんだけど、面白がって走って渡ったりしてましたが、ドツボに落ちたコトは一度もありません。学校での話では、落ちた友達の笑い話もウワサで聞きましたけど。母親から、ドツボに落ちると底なし沼みたく沈むばかりで這い上がることが出来なく、やがてウンコが口から入り窒息し、ウンコの底に沈みこんでしまうのだ、と聞かされ注意されていたんですが、何せ子供は冒険好きですからね。昔は、崖から落ちて途中で引っ掛かったり沼で溺れてどうにか助かったり、不思議と命があったものです。

 ウンコの思い出というと、小4くらいだろうか小5になってたんだろうか、僕自身は、僕が考案した恐怖の遊びだと記憶してるんですが、クソ着け鬼ごっこ、というのがあって、ベースは何のことはない普通の鬼ごっこですが、これが恐怖なのは、鬼は、当時はその辺にいっぱい落ちていた犬のウンコを棒切れに刺すか、着けるかして、クソ着きの棒を振りかざして、鬼が追っかけて来るという、非常に汚いとんでもない遊びをやってました。あの時代はまだまだ放し飼いの飼い犬が多く、保健所の整備も行き届いていなかったので野良犬もけっこう多かった。特別、子供の僕らは、人が野犬に襲われたというニュースはあんまり耳にはしてませんでしたが、野良犬はその辺にいっぱい居ましたねえ。勿論、当時も保健所は野犬狩りは行ってはいましたけど。従って、道には何処でも犬のフンが落ちていた。リアルに怖い鬼ごっこで遊ぶ僕らも、鬼が棒切れに刺す犬のフンは、からからに渇いたクソにしてましたが、中にはカラクソがなかったり、意地悪だったり、面白がったりして、犬が排泄したばかりのベチャベチャしたウンコを棒の先に塗りたくって、逃げる友達を追い掛けるヤツも居ました。意地悪はないかな。当時はいじめっ子のガキ大将は居ても、目立って意地悪な子は居ませんでしたしねえ。

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 そのリアル鬼ごっこ、僕らのクソ着け鬼ごっこで、僕自身のコトで印象深く憶えているのは、幼馴染のF君の弟さんの方だったと思うんだけど、F君の家の周囲で遊んでいたら、僕らはF君の家の中まで逃げ込んで、鬼役でクソを先端に着けた棒を持ったF君の弟が追い掛けて来て、僕は、当時のF君の家の二階のベランダから飛び降りたんだよね。何しろ、みんな必死で逃げるからね。着地して転んだと思うけど幸いというか不思議にというか、全く怪我はしなかった。後、もう一つ憶えてるのは、今度は僕ん家の周囲でやっていたとき、同じく幼馴染のM君が鬼役で、先端にウンコを着けた棒を振りかざして、僕を追い掛けて来た。必死で逃げる僕が振り向くと、M君が棒をぶんっ、と振った。先端に着いていた、というか刺していた生乾きの犬のウンコは、僕目掛けて飛んで来た。そのウンコ片は見事に僕に命中し、何と僕の口に当たった。その後、僕はゲーゲー言いながら、水道の蛇口で口を洗ったのをキョーレツな記憶として憶えている。

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 このクソ着け鬼ごっこは、僕は、学校では、休み時間や授業が終わった後の下校時間に、校内や学校周辺でやった記憶はないんだけど、クラスの違うM君は学校でもやっている様で、自分のクラスメート達と恐怖の笑いをゲラゲラしながら、必死に逃げているのを見掛けた。僕は、学校でもやってたんだろうか?記憶にないなあ。幼馴染の同級生のM君F君とも、クラスが違っていて、僕はどうしようもない劣等生の小学生だったが、M君F君ともクラス委員をやるような優秀な成績の子供だった。けど、授業を離れていざ遊びとなると、当時の子供は優等生でもやんちゃでワルガキ要素も持ってましたねえ。みんな、泥んこになって怪我して遊んでましたよ。僕の記憶に、誰が犠牲になったのか忘れたけど、鬼にベチャッとしたウンコを上着の背中にベタッと着けられて、泣いていた子供が居た光景がありますから、やはり僕も学校で、クソ着け鬼ごっこをやっていたのかも。あの時代は、日本が高度経済成長時代に果敢に入って行った頃ですが、まだまだ世の中が全般的に貧しい時代でしたから、大部分の子供たちの学校に来て行く上着は一張羅のようなもので、大事な服を犬のフンで汚されれば、親に対して申し訳ないし、怒られるのも怖かったでしょうし。勿論、最初に承知して遊びに加わるのですが、そこは子供ですからね。

 これで、「トイレット博士‥1」の記事と含めて、前・後編構成で、私、ken-mortimaの半生のウンコの思い出を、あらかた書き綴って来て記録した訳ですが、読んでくださった皆さんはご飯が食べれなくなったでしょうか。もうほとんど、僕の記憶にあるウンコ関係のメモリーズは、開陳し切りましたねえ。「Kenの漫画読み日記。」、今回のタイトル「トイレット博士」の記事は、「1」も「2」も、合わせても、名作ギャグ漫画「トイレット博士」の解説としては、非常に不充分ですが、僕自身としては、ワシのウンコの思い出をあらかた書いてのけた、ということで満足です。まあ、ここは、筆者がただ自己満足するBlogですから。

 

◆(2008-07/14)漫画・・ 「トイレット博士」 ..(1)
◆(2009-12/13)漫画・・ 「トイレット博士」 ..(2)

 

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