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●漫画・・ 「雷神サブー」

 「雷神サブー」は僕が小学校低中学年当時の、秋田書店発行の月刊児童漫画誌「まんが王」に掲載されていた、望月三起也氏作画のSF活劇漫画です。「まんが王」の巻頭カラーで掲載されることが多く、当時の月刊誌の看板漫画の多くがそうだったように、本誌からB6判でだいたい50Pくらいの別冊付録へと続いていました。当時のB6別冊はだいたい内容ページが、普通32Pか48P、時にぶ厚く64Pで、ごく稀には96Pなんて相当な厚みの別冊付録もありました。だいたいストーリー漫画は48P、ギャグ漫画は32Pということが多かったですね。しかし場合によっては光文社の月刊誌「少年」連載の忍者漫画「サスケ」のように毎号、別冊付録のみ収録掲載で毎回64Pあった、ということもありましたね。同じ「少年」連載の「鉄人28号」は、漫画作品としての全盛期、64Pの付録になることが多かった。TVアニメが始まり落ち着いてからは毎号別冊48Pに決まってましたね。僕がまだ漫画を読み始める以前の、月刊誌「少年画報」連載の大人気看板漫画「まぼろし探偵」や、僕が8歳か9歳頃の、講談社の月刊誌「ぼくら」連載の野球漫画「なげろ健一」などは96Pのぶ厚い別冊になってました。

 「雷神サブー」という漫画は僕が子供の頃、「まんが王」掲載で一度読んだきり、再読していないので、もう物語の内容などはほとんど忘れきっています。また多分、一度もコミックス化されていないと思います。僕のあやふやな記憶では、舞台はアラブ地域を思わせる砂漠地帯と砂漠の中の古い都市で、主人公は日本人の少年でしょうが、タイトルの「雷神サブー」のサブーは巨人で頭にはインド風ターバンと覆面、格好はアラビア風の服装でした。とにかく大きな怪物巨人で、「アラビアンナイト」の魔法の巨人を思わせる怪物でした。物語設定でサブーがロボットだったのか何だったのかは全く覚えていません。 戦後の、秋田書店発行の月刊児童誌「少年少女冒険王」にオールカラー絵物語で、「砂漠の魔王」という、「アラジンと魔法のランプ」から設定を借りた、巻頭看板冒険絵物語が連載されていましたが、1964年「まんが王」連載の「雷神サブー」も、こっちは普通のストーリー漫画ですが、雰囲気がよく似た作品でした。ただ、サブーは、ランプの精みたいな魔法の怪物ではなく、多分ロボットでしたね。巨人ロボットの設定だったんだと思います。あの当時は「鉄人28号」に代表されるロボット漫画全盛の時代でしたし。

 ちなみに昭和20年代大人気を博した「砂漠の魔王」は、64年か65年くらいの同じ出版社の「まんが王」に復刻連載といっていいのか再録で連載されました。半年くらい続いたんだろうか。はっきり覚えてなくて恐縮ものですが、確か65年頃です。 昭和40年頃だったと思うんだけど、確かそうですね、この年の、児童月刊誌の3月号くらいから、ペーパークラフト付録と、だいたい3冊から5冊くらいのB6別冊付録を付けた「少年」以下六誌の内、「少年画報」と「まんが王」の二誌だけが短い間ですが付録を全て廃し、本誌1冊本発刊にしてました。別冊が付かない分、本誌のページ数が増えて値段も下げてました。でも半年か半年も続かないくらいでまた元の付録着きに戻りましたが。この時代は「少年マガジン」他週刊漫画誌が目覚ましく台頭して部数伸ばしてましたから、当時の月刊誌は編集方針で四苦八苦してたんでしょうね。「砂漠の魔王」の十何年ぶりかの再録は、「まんが王」のこの時代ですね。巻頭オールカラー連載だったけどやはり半年くらいしか続かなかったように思う。「雷神サブー」自体もそんなに長くは続いてないですね。多分、1年以内には連載は終了していたと思うけど‥。

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