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●じじごろう日記。・・ 「グラビア男性誌GORO - 実験人形ダミーオスカー -」

Goro_3

じじごろう: ほれ、見てみろ、ジャック。ほれ、女の裸じゃ。ほれほれ、エッチなシーンじゃ。どうじゃ、興奮するじゃろう。

ジャック: ふん、何だそれ? エロ漫画か。

じじごろう: エロ漫画というより、まあ、エッチなシーンのリアルでダイナミックな描写、という意味ではエロ劇画じゃな。この時代は劇画全盛時代じゃ。どうじゃ、この迫力あるファックシーンは。見事な描写力じゃろう。叶精作の劇画のエッチシーンはたいしたもんじゃわい。今でもこうやって見ておると、このワシでもメッチャ興奮してしまうわい。叶精作作画の「実験人形ダミ-オスカー」。

ジャック: 本当にショーガネエ、エロ爺さんだな。

じじごろう: 何じゃと! ええいっ、言葉を慎まんか、馬鹿者め。

ジャック: 何言ってんだ、馬鹿野郎。爺さんの方からそんな、男女の裸のエロエロ漫画なんか見せて来るからじゃねえか!

じじごろう: こんな素晴らしいもの、おまえは見たコトなかろうと思って、親切心からワシが見せてやっとるんじゃないか。この裸の男と女の絡み合いの描写力は、正に芸術の域じゃぞ。

ジャック: おう、爺さん。言っとくが、見れば解るだろうが、俺は犬だぞ。犬の俺がどうして、人間の男女の、裸の営みを見て喜ばなきゃならんのだ? そりゃあ劇画の絵は確かにうまいんだろうけど、犬の俺には興味ねえよ。

じじごろう: ふんっ。犬畜生のおまえらは春先の動物のサカリでも見とるが良いわい。ジャック、今は初夏も近いが、おまえもついこの間くらいまでサカリの時期だったんじゃろうが。まだ続いとるんじゃったら、色気のある雌犬でも探しに行ってこい。

ジャック: 何だと、このエロボケ爺ィっ! おい、爺さん、言って良いコトと悪いコトがあるぞ。

じじごろう: 誰がエロボケ爺ィじゃ、この馬鹿者。変態犬のくせ、しおって。

ジャック: 変態はおまえの方だろ!? 伝説の大変態のくせ、しやがって、この痴呆症エロエロ原始人爺ィがっ。

じじごろう: 何じゃとおーっ!

ハチくん: まあ、まあ、まあ。二人とも落ち着いてさあ‥。

じじごろう: ジャック: あっ、ハチ。

ジャック: ハチ、聞いてくれよ。この変態エロ爺さんがさ、街の何処かのゴミ箱から週刊誌拾って来てよお、犬の俺に人間のエッチな漫画を無理やり見せるんだよ。

じじごろう: 誰が変態エロ爺さんだ、馬鹿者。

ハチくん: まあ、まあ。喧嘩しないで‥。週刊誌って?どれ。 おっ、週刊ポストかあ。えっと、5月4日、11日の合併号だね。ゴールデンウィーク特大号か。おおっ、“GORO”の特集記事が載ってるんだ。週刊ポストは小学館が1969年から発行している総合週刊誌だ。“GORO”というのはかって小学館が発行していたグラビア男性誌だね。

ジャック: ハチは何でも良く知ってるなあ。

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ハチくん: GOROの特集記事は、当時のグラビア写真満載だね。昔懐かしい、当時のGORO表紙の写真もいっぱい収録してある。へえ~、なかなかすごいよ。宮沢りえ、西田ひかる、浅野ゆう子、手塚さとみ、森下愛子、武田久美子‥。すげえ~、70年代80年代の代表的アイドルたち満載だ。写真家・篠山紀信の「激写」の時代だね。この週刊ポストはなかなか良いよ。昭和の若者向けグラビア&サブカルチャー誌の史料としても貴重なものだ。

じじごろう: な、ハチ。すごいじゃろ。まだまだ載っとるぞ。紺野美沙子に高樹澪、相本久美子に石田ひかり、それから大場久美子じゃ。まだ載っとる。懐かしいのう。昔を思い出して興奮するのう。ワシのふんどしも浮き上がってしまいそうじゃぞ。

ハチくん: もう、やめなさいよ、下品なんだから。僕はあくまで、70年代80年代の昭和のヤングカルチャーや当時の若者のライフスタイル誌、という意味で、この週刊誌の特集記事は史料的に貴重だ、と言ってるんだよ。「GORO」は、小学館が1974年に創刊した当時の20歳代を読者対象とした、グラビア・ヤングカルチャー誌だ。残念ながら92年で休刊するけど、一時代を築いた雑誌だよね。

ジャック: 何かつまんねえな。俺は行くよ‥。

じじごろう: グラビアだけでもたまらんのに、ほれ見てみろ、この綴じ込みの劇画作品を。昔懐かしい「実験人形ダミーオスカー」じゃ。このムチムチ爆発ナイスバディーな女の、エッチシーンは興奮するのう。ど迫力の描写力じゃ。本物のカラミよりすごいぞ。

ハチくん: じじごろうさんは本当にスケベこの上ない爺さんだね。

じじごろう: 何じゃと。誰がスケベ世界一のエロエロ老人マウンテンゴリラじゃ。

ハチくん: 誰もそんなこと言ってないよ。そんなことより、70年代や80年代はやっぱり劇画全盛時代で、この「実験人形ダミーオスカー」の原作担当の小池一夫さんの全盛期でもあるね。この時代には小池一夫さんの原作作品の劇画は、少年誌でも青年誌でも、どの漫画雑誌にも掲載されていた。当時はまだ小池一雄名義だけど、小池一夫の黄金時代だったね。60年代、70年代前半が当時の劇画原作の帝王、梶原一騎の時代なら、70年代後半から80年代は文句なく小池一夫の時代。

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じじごろう: 本当におまえは小賢しいヤツじゃのう。野良犬のくせに、“チョット知恵”があるから始末に終えん。

ハチくん: 何だよ、“チョット知恵”って。ヒトのことを野良犬、野良犬って、自分は野良ゴリラじゃないか。

じじごろう: 誰が野良ゴリラじゃ、馬鹿たれ。エロ劇画なんてものはなあ、そのムチムチナイスバディーなセクシーお姉ちゃんが裸で絡み合う、エッチなシーンさえ堪能できればそれで良いんじゃい。小賢しい理屈は要らんのじゃ。

ハチくん: 小池一夫原作の劇画は、青年誌掲載作品では、そりゃあエッチなシーンがふんだんなものも多いけど、お話自体が面白いよ。どの作品もストーリーも、スリリングで感動的でなかなか奥深いよ。さすがは、あの時代の人気劇画の原作を一手に引き受けていた、といっても過言ではないような、二次元文化の時代の寵児だ。知的な大人が充分楽しめるお話をいっぱいいっぱい作り上げてるよ。

じじごろう: そんなゴチャゴチャした理屈はどうでもイイんじゃ。それよりもほれ、この週刊ポストの表紙を見てみい。どうじゃ、可愛い女の娘じゃのう。とっても魅力的じゃ。

ハチくん: ああ、石原さとみさんだね。今、映画でもTVでも引っ張りダコの若手人気女優だよ。この5月の12日からロードショー公開のホラー映画「貞子3D」で主演して今、話題になってるよ。

じじごろう: 何、ホラー映画か。ホラーではつまらんのう。こんな綺麗なお姉ちゃんには画面で裸になって、あっふん、うっふん、お色気をじゃんじゃん出して見せて欲しいもんじゃのう。せめてセミヌード、いや水着姿でも良いんじゃが。

ハチくん: 石原さとみは今売り出し中の大人気アイドル女優だから、そんなことはやらないよ。

じじごろう: そうか。それはつまらんのう。じゃが、まあ、ホラー映画なら、幽霊とか妖怪に追い掛けられるんじゃろ。可憐な美少女が怪物に追い掛けられて、キャーキャー逃げ惑うシーンもこりゃ、たまらんのう。ウシシシシ‥。

ハチくん: まったくじじごろうさんは何処までも変態趣味だね。もう、着いていけないよ‥。 

 

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●漫画・・ 「すすめロボケット」..(1)

 やっと、「すすめロボケット」の単行本が出た。カラーページふんだんの豪華愛蔵版。当時の雑誌掲載時のカラーページをそのまま再現。全3巻構成で、第1巻は2012年4月25日初版発行でした。2012年5月現在のところ、第2巻は6月、最終巻は8月発行予定。藤子F不二雄大全集第3期刊行のぶ厚い一冊、総ページ数568Pの豪華本です。

 内容は、小学館の学習雑誌、「幼稚園」の1962年1月号から12月号までの掲載分、「小学一年生」の1962年4月号から翌63年3月号までの掲載分、全編です。当時、本誌から続いた別冊付録の表紙絵までも図版で収録されています。

 中央公論社から、1984年から発行され始め、1991年まで毎月2~4回、1冊づつ発刊されて、全巻数が何と約300巻まで行った、コミックス版での空前の大全集、「藤子不二雄ランド」の中には収録されてはいなかった筈ですね。今回の豪華愛蔵版が最初の単行本でしょう。コミックスの全集版「藤子不二雄ランド」には、日本漫画史に偉大な足跡を残す、藤子不二雄の前半を構成した、藤子F不二雄先生と藤子不二雄A先生の両大家の、ほとんどに近いくらいな膨大な作品が収録されてますけどね。藤子F不二雄先生分は、中公コミックスでは絶版なのかな。藤子不二雄A先生の分の中公コミックス「藤子不二雄ランド」収録分は、復刊ドットコムから出てるみたいですね。今でも、中央公論社とは別の出版社から復刊発行されてる分もあって、その分は今でも新刊購入できるみたい。「藤子不二雄Aランド」。

◆(2012-05/09)「すすめ!ロボケット」..(1)
◆(2012-06/02)「すすめ!ロボケット」..(2)
◆(2013-02/27)「すすめ!ロボケット」..(3)

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