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●漫画・・ 「砲神エグザクソン」..(1)

 90年代末近くから2000年代前半に掛けて、講談社月刊アフタヌーンに連載されてた、園田健一のSF漫画、「砲神エグザクソン」大好きだったんだよねえ。巨大ロボットSFというよりも侵略SF。これは僕は驚きました。ロボットが身長100メートルもあって、お腹にでっかい大砲がくっ着いていて、砲弾一発撃つと、大砲の弾は東京からハワイまで飛んで行って、敵ロボットに見事に命中する。こういう設定にも驚いたし、何よりも宇宙人の侵略方法に驚いた。目から鱗、みたいな。あっ、そういう方法があるんだ!成程、という僕がびっくりして気付かされた侵略方法。そうだよなあ~、こういう方法使うだろうなあ、という。とても汚い方法で、お人よし地球人は馬鹿を見る‥、という。ネタバレになるな。

 軌道エレベーターという地球上空宇宙空間の衛星まで繋ぐメチャメチャ高いというか長いというか、そーいうエレベーターで、このアイデアは50年代末?60年代かな、SF大御三家大巨匠、アーサー・C・クラークが自作のSF小説の中で描いてるけど、この「軌道エレベーター」という発想自体、アーサー・C・クラークのアイデアだと思い込んでいたんだけど、調べたら、クラークのずっと前にロシア人の科学者で、この「軌道エレベーター」アイデアを唱えた人が二人居た。1895年と1959年発表。で、もう一つ、クラークが「軌道エレベーター」を自著の中で描いていた作品は「都市と星」だと思い込んでいたけど、調べたら違ってた。「楽園の泉」という1979年の作品なんだなあ。随分後だ。僕の長年の思い込み違い。

 軌道エレベーター=宇宙エレベーターなんて発想は当時は正に夢物語みたいな突飛な発想だったけど、科学者が物理的には可能と唱え、それでもできる訳がないと言われ続け、それから何十年か経って、「カーボンナノチューブ」という素材が発見か開発かされて、実現可能の様相を帯びて来た。多分、今から数十年後にはできるのだろう。多分、人類は作り上げるだろう。人間の科学力って本当に凄いな。お伽噺を何世代か後には本当に実現化してしまう。誰かが思い付き、誰かが詳細に考えて、その何代も後に誰かが実現する。いやはや、人間の力は凄い。決して忘れ去らずに気が遠くなるほどの時間を繋いで行く人間の凄さ。

 今では数多くのSF小説、SF漫画、SFアニメ、SF映画の中で、「軌道エレベーター」は描かれています。僕も十年くらいか前にアメリカのSF映画の中で、主人公たちが軌道エレベーターで惑星に降りて行くシーンを見ています。何の映画だったか忘れた。無論、軌道エレベーターが「砲神エグザクソン」に出てくるから、軌道エレベーターのコト、ここに書いたんですけど。

 園田健一さんのSF漫画作品、「砲神エグザクソン」は素晴らしいSF漫画です。メチャ面白い。可愛い女の娘もいっぱい出て来るし。可愛くて勇気があって知的で強い女の娘たち。主人公少年の相棒役というかガード役というか、セクシーで抜群に魅力的で可愛い、美少女アンドロイドもメチャメチャ良いですね。身長百メートルのエグザクソンの動きを見ていて、「あ、エヴァンゲリオンに似ている!」と思いました。「砲神エグザクソン」、雑誌連載時リアルタイムで、アフタヌーン誌上で読んで、コミックスでも全編読みました。「砲神エグザクソン」は僕の大好きな漫画でしたね。園田健一さんの絵も大好きです。

(2016-8) 今、手元に「砲神エグザクソン」のコミックス本を置いて見てる訳じゃないけど、「砲神エグザクソン」の漫画の中でSF アイテムとして、“軌道エレベーター”を扱っていることは間違いなく、地球上で地球人と協力して共に生活していた異星人が、突然反旗を翻して侵略行為に出て、主人公の親しい知人らが軌道エレベーターの中でトラブルにみまわれる。軌道エレベーター内の多くの地球人の内、主人公の少年の親しい知人は、確か主人公の“彼女”だったよーな。多分。で、ゴメンナサイ、コミックス本開いて今直に調べてる訳じゃないので、記憶だけで書くけど、確かこの制御不能に陥った“軌道エレベーター”は、主人公らの生活する日本国土に設置された施設だったと思う。多分そうだ。多分、東京だろう。でね、軌道エレベーターのことを調べたら、東京を代表とする日本国土に“軌道エレベーター”は作ることはできないことが解った。

 まあ、反旗を翻す、って、地球人と地球にやって来た友好宇宙人·リオフォルドとは対等な関係だったんだろうけど、科学技術のレベルは明らかに異星人リオフォルドの方がずっと上だった。で、宇宙エレベーターとも呼ばれる軌道エレベーターは理論上は実現可能な未来の超ハイテク建設施設ですが、実は地球上の赤道上にしか作れない。軌道エレベーターの終点は静止衛星だから、静止衛星は地球の赤道上はるか36000キロの軌道上にしか存在出来ない。宇宙空間のその他全部の地球上空軌道上では、“静止衛星”は無理なんですね。地球の地上から見た目で静止している人工衛星は、一つの軌道上でしか無理なんです。その他のどの軌道でも人工衛星は、地上から見た目動いてしまう。物理的にそうなんですよね。だから赤道よりもだいぶ北の方に位置する日本国土からの軌道エレベーターは作れない。

 まあ、軌道エレベーターは上空に真っ直ぐ伸びる、って考えるからで、日本の例えば東京の位置する緯度から、赤道上空の静止衛星まで斜め方向に長々伸ばせば、できないこともないのかな?でも何か捻じ切れちゃったりしないかな、とか不安になりますね。物理的に何か起こりそうな…(地上と宇宙の始点·終点の緯度が大幅に違うのに地球と衛星が同時に回転してると、何か別の力が働いて斜めに伸びる茎部分が捻じ切れるような不安があるが、どうか?)。やっぱり軌道エレベーターの地球上乗降口は、赤道上の陸地になるでしょうね。だから東京からの軌道エレベーターはできない、と。物理のトーシローだけど多分そう思う。

 

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コメント
 
 
 
Unknown (ken-mortima)
2024-02-17 22:47:46
Chat GPT に「宇宙エレベーターの発地点を北半球に位置する日本国土に置くことは可能か?」を訊ねたら、「赤道上が理想的だが日本地上を発射地点にすることは理論上はできる」との回答でした。
 
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