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「名馬フリッカ」-1960~61年-

 アメリカ輸入テレビ-モノクロドラマ「名馬フリッカ」が日本のテレビで初出放映されたのは1960年8月から61年5月までの間らしい。僕の5歳当時で、正直、僕はこの連続洋画ドラマの記憶がない。

 5歳当時の僕がテレビで見たことあるけど、はるか昔のことで忘れきっているのか、このテレビ放送が僕の育った田舎の地域で放映されたことがないのか、よく解らない。とにかく、僕には「名馬フリッカ」の記憶は全くない。

 「名馬フリッカ」は当時のフジテレビ系列で30分番組で放送されたらしいが、当時はキー局のある東京と違い、地方は系列局が充実してなくて、僕の育った地域も今現在よりもテレビ局が少なかったから、放送されてないのではないかと思う。

 僕の幼少期にはモノクロテレビでは、さまざまなアメリカ輸入ドラマが放送されていた。またアメリカのドラマの人気が高かった。幼少時といえど、僕もいろんな洋画ドラマを目にしているのを記憶しているが「名馬フリッカ」というドラマは全く記憶にない。

 「ローンレンジャー」「ライフルマン」「ミスターエド」「ルーシーショー」「サンセット77」「ローハイド」「ララミー牧場」「名犬ラッシー」「スーパーマン」…。幼少時にさまざまな輸入ドラマを見たのを覚えているけど、「名馬フリッカ」は記憶にないなぁ。

 「名馬フリッカ」のテレビ、アメリカ本土初出放映は1956年のことらしい。1956年は僕の生まれた年だ。ドラマの舞台は1880年代の米国モンタナ州。19世紀末か。何か西部劇に近いような。西部劇かな。メアリー·オハラというアメリカの作家の昔のベストセラー小説が原作なんだそうな。

 アメリカ·モンタナ州の馬の牧場を経営する三人家族のドラマで、父親が息子に与えたフリッカという馬が非常に頭の良い賢い馬で、少年と馬の友情を描きながらも、牧場家族の生活に災難が降り掛かったり、事件に捲き込まれたり、さまざまなことが起こるが、賢い名馬フリッカの活躍もあって、一家の危機を乗り越える、冒険ドラマらしい。

 このドラマは僕は全く見たことないけど、何か僕としては幼少時見ていた同じく輸入ドラマ「名犬ラッシー」を思い出すなぁ。

 どうして、老いぼれた爺ィになった僕が今頃、60年以上も前に放送されたドラマを知ったのかというと、ヤフーオークションに出てた古い漫画本の中に当時の少年誌の別冊付録の漫画版「名馬フリッカ」が幾つも出てたので、それでネットで「名馬フリッカ」を調べたから。

 漫画版の「名馬フリッカ」は集英社発行の当時の児童月刊雑誌「少年ブック」に連載されていた。「少年ブック」掲載も日本のテレビ放映と同時期の1960~61年のことなので、僕が当時の少年雑誌を読み始めるのが1963年初頭頃からなので、当然僕は漫画の「名馬フリッカ」を読んだことはありません。古本で見たこともないなぁ。

 漫画版の「名馬フリッカ」の作画者は、あの昭和ホラー漫画の大家、浜慎二さんでした。ネットで浜慎二先生作画の「名馬フリッカ」を見たときはちょっと驚きましたね。僕が貸本漫画ではなくて市販雑誌の掲載で初めて浜慎二さんの作品を読んだのは1967年の週刊少年マガジンの「悪霊車」です。

 僕は「悪霊車」以外、市販雑誌の掲載ではほとんど浜慎二先生の作品を見たことがありません。貸本漫画ではホラー漫画専門の漫画家みたいに怪奇作品が有名だったので、60年代後半からは市販雑誌では少女雑誌にホラー漫画を描いていたと思われます。

 浜慎二先生は貸本時代も、初めはホラー漫画だけでなくアクション漫画なども描いていたので、浜慎二先生がその当時もごくタマに雑誌の別冊付録などに読みきり短編~中編などを描いていた、という情報は、後にですが知っていました。何しろ、月刊少年誌の別冊付録の時代というと、僕の小学生~幼児期の話ですからね。

 昭和30年代の少年月刊誌は、ときどき別冊付録などに貸本漫画家を起用することもありましたからね。たいていはレギュラーのメジャー漫画家の原稿が間に合わず穴が空いたときの穴埋めや、特大号などの別冊付録の読みきり中·短編ですけど。1957年頃から61年頃までの少年月刊誌は別冊付録競争をやっていて、一冊の本誌に薄い小冊子の別冊付録が8~10冊も付いてました。別冊付録の数増しに貸本漫画家が起用されたんですね。

 僕は1963年初頭から、当時の少年月刊雑誌、「少年」「ぼくら」「まんが王」「冒険王」「少年画報」「少年ブック」6誌を購読と貸本屋で借りて愛読しましたが、戦後昭和の少年月刊誌は1968年69年頃にだいたいなくなりました。そのまま休刊(事実上の廃刊)したり、隔週刊(月二回刊)誌や週刊誌になった後、廃刊になったりしました。

 「少年ブック」は「少年ジャンプ」になったとも言われることもありますが、連載のスライドは一切ないし全くの別物ですね。「ぼくら」は週刊「ぼくらマガジン」になった態だけど、連載スライドしたのは「タイガーマスク」だけで、ほとんど別物ですね。月刊誌でペーパークラフトみたいな組立付録や別冊付録がいっぱい付いてたぶ厚い雑誌が、マガジン·サンデーみたいな一冊本の週刊誌になったし。

 月刊「少年画報」は一度、誌名タイトルはそのまま、隔週刊(月二回刊)の一冊本になったけど、その内、休刊(事実上の廃刊)になりましたね。「キックの鬼」だけが連載スライドだったのかな。

 僕は30代~50代は、読んだことはない、昭和33年頃から昭和37年頃までの、少年月刊誌に何か激しく郷愁がありましたね。読んでないのに。別冊付録がいっぱい付いた月刊誌。まだ「少年クラブ」や「日の丸」があった時代。1958年~62年の少年月刊誌が読みたいなぁ、欲しいなぁ、って激しく思ってました。50代も末頃になるとそういう気持ちも消えたけど。昔は何か、読んだことない、B6別冊付録が8冊から10冊も付いてた時代の少年月刊誌が欲しかったなぁ。今は全くそういう気持ちはないんだけど。

 僕の幼少期、テレビの黎明時代、まだ日本人が作る日本のテレビ番組が充実してなくて、アメリカから輸入した吹き替えドラマが大流行してました。映像製作技術も含めて番組制作能力がまだまだ、アメリカの番組に比べて劣っていたのだと思います。あの時代は映像物語制作は劇場用映画に力を入れてて、テレビのドラマは格差の着いた二番手という感じでしたからね。何か映画は一流だがテレビは二流という雰囲気だった。映画人もテレビドラマを馬鹿にしているような風潮があった。

 僕が物心着いた4歳頃、1959年頃から、僕の小学校三年生くらいの時代までかな、1964年頃、東京オリンピックの年くらいまで、アメリカ輸入ドラマの吹き替え放送が盛況で人気があった。

 僕の4歳~7歳くらいの当時、「ローハイド」とか「ララミー牧場」とか、アメリカ西部劇が人気が高かったですね。「ローンレンジャー」とか「ライフルマン」とか。西部劇じゃないけど第二次大戦のヨーロッパ戦線が舞台の「コンバット」とか。僕はテレビドラマも漫画版も見たことなくて知らないけど、ここのタイトルの「名馬フリッカ」も西部劇ですね。

 「モーガン警部」って当時の現代劇だっけ?やはり西部劇だっけ?主人公の拳銃撃つオジサンがカーボーイハット被ってたな。

 「アンタッチャブル」は西部劇の次の時代の近代のアメリカの、FBI対アルカポネのマフィアの、自動車と拳銃の近代戦アクションを描いた犯罪-警察ドラマ。

 当時の現代劇だけど「名犬ラッシー」も人気のある輸入ドラマだった。

 輸入もののお笑いコメディーでは「三バカ大将」とか「ちびっこギャング」「ちびっこ大将」。「ルーシーショー」も舞台劇のコメディーだったな。

 コメディードラマでは「じゃじゃ馬億万長者」はだいぶ後だな。「じゃじゃ馬億万長者」を調べたら、今の日本テレビで1962年~63年の放送となっている。けっこう古いんだな。1967年からフジテレビでも放送とあるから、僕が見たのはこっちの方だな。1967年は僕はもう小六だなぁ。

 ウチの母親が大好きだったのが、探偵ものの都会派サスペンス「サンセット77」。ロサンゼルスのビル街に探偵事務所を構える二人組の私立探偵が主人公の、サスペンス·アクションドラマ。僕はガソリンスタンドの従業員と間違って記憶してた、ビルの駐車場係のクーキーがウチの母親のお気に入りだった。クーキーはいつも整髪した髪を櫛でさらに整えていた。

 忘れられないのは「ミステリーゾーン」だな。僕はまだ5歳くらいの幼児だったけど、好きだったなぁ。幼児の僕はこのシリーズドラマをSFとしてではなく怪奇ドラマとして見ていた。幼児の僕には本当に怖かった。でも怖いもの見たさで毎週見てた。SFというよりも不思議ドラマだな。怪奇系不思議ドラマ。

 「名馬フリッカ」の漫画本編のコマ、コマの浜慎二さんの描画タッチを見ていると、やっぱり劇画調ですね。貸本劇画のタッチ。貸本漫画家ではないけれど堀江卓先生の当時のタッチにも似ているな。

    

    

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