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●漫画・・ 「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻 ..2

 「湯けむりスナイパー」がTVでやってました。テレ東系で、金曜深夜。30分ワクなんですね。僕は、漫画がTVで、実写ドラマ化されてることを知らなかったので、17日金曜深夜の第3回を、初めて見ました。1時間ワクで作ってたら、もっと濃いドラマで物語の味もあって、ストーリー展開の面白いドラマに作れてたかも知れないけど、原作漫画に忠実に作っているのかも知れません。

 TVドラマの画面上では、主人公の源さんが元殺し屋である、ということをやたら強調したがるお話作りになってますね。その、とんでもない過去を隠し通すのにヒヤヒヤしている、というのか、バレテしまうんじゃないか!?ドキドキハラハラの点が、ドラマの大きなテーマにしている。僕は、原作漫画は続編の「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻しか読んでいなく、元々のオリジナル「湯けむりスナイパー」全16巻の方は、まだ1冊も読んでいないので、原作漫画のストーリー構成がどうなっているのかまるで知りませんけど、Ⅱである「花鳥風月編」から考えると、物語の世界観や雰囲気が、ドラマと漫画じゃかなり違うなあ、と思いました。まあ、だいたい映画でもTVでも、漫画が実写ドラマ化されると、けっこう違ったシロモノになってしまうものですけどね。設定も変わるしね。「湯けむりスナイパー」も、設定の細部はけっこう変えてるようですね。

 主役の遠藤憲一さんは、原作漫画の主人公、源さんとは、僕には、イメージがかなり違うなあ。漫画の方の源さんの挨拶・返事である、「ウイッス!」は、同じこと、言ってましたけど。どーも僕、雨上がり決死隊の宮迫博之と遠藤憲一は重なっちゃうんですよねえ。宮迫もエンケンも、映画やドラマで役やっているのはあまり見たことないんですけど。まあ、ムードは全然違うんでしょうけどねえ。全体に漂わせている雰囲気は違うでしょうが、何か、顔がすごくよく似て見えて。

 もともと、「湯けむりスナイパー」という漫画作品オリジナルそのものは、実業之日本社の老舗の成人漫画誌、週刊漫画サンデー誌上で、1998年から始まって、2004年まで長期に渡って連載が続いた、本誌の人気漫画作品です。単行本化もまんさんコミックスにて、05年までに全16巻という大長編で一度、一応終了しています。大長編といっても、山奥みたいな田舎、秘境の温泉宿、けっこう大きな旅館ですけど、そこを舞台とした数々のエピソードの短編連作です。

 「湯けむりスナイパー」主人公源さんこそ、引退した元殺し屋、なんて等身大の通常生活では考えられないキャラクターですが、僕の読んだ「湯けむりスナイパー 花鳥風月編」の作品ドラマ内容を読む限りでは、主人公が元殺し屋、なんて危険に満ちたぶっそうなキャラクターとはほど遠いような、ヴァイオレンスもアクションも無い、人情劇じみた等身大の人間ドラマです。また、人間ドラマといっても、ストーリーにそれ程大きな起伏も無い、何処にでもありそう、とまでは言わなくとも、普通に平凡な人間生活の中でありそうな、日常的といってもいいくらいのごく普通のドラマです。けど、人間ドラマ。まあ、僕はまだ、オリジナル本編である、元々の「湯けむりスナイパー」のⅠになる、まんさんコミックス全16巻の1冊も読んでいないので、実ははっきりとは言えないんですけど、多分、本編の方も、Ⅱの「花鳥風月編」とドラマ設定は、それ程までは変わりはないでしょう。やはり日常の生活空間を描いているんだと思います。でも、「花鳥風月編」に比べると、もうちょっと動きがある、というか、もう少しは起伏も、少しだけ大きいのでは、とは思いますけど。オリジナルの先の全16巻も、読み進めて行きたいな、と思っていますけど。

 という訳で、また、続く。

◆(2009-04/17)漫画・・ 「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻 ..1
◆(2009-04/18)漫画・・ 「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻 ..2
◆(2009-05/18)漫画・・ 「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻 ..3
◆(2009-06/28)漫画・・ 「湯けむりスナイパー」

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●漫画・・ 「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻 ..1

 湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編 全2巻

 面白い。

 僕は昔々から松森正さんの絵が大好きだった。

 Wikipediaの解説を見ると、松森正さんのデビューは、「佐藤まさあきのアシスタントを経て、1984年の『黒い疾走の終わり』(「ヤングコミック」)でデビュー。」と書いてある。これは違う。確かに、松森正さんは、劇画草創期の御大の一人、佐藤まさあき氏のアシスタントを貸本時代から長く続けていたけれど、デビュー作はもっとずうーっと早い。だいいち、前期の代表作である、小池一雄氏原作で、週刊プレイボーイに長期に渡って好評連載された格闘劇画大作、「拳神」からが70年代後半の作品だ。

 僕の記憶する限り、松森正さん個人名義の最も古い雑誌デビュー作は、週刊少年チャンピオン創刊号から連載された、真樹日佐夫氏原作の「おれのマウンド」だと思う。1969年だ。ただし、僕は松森正さんの年譜を知らないので、どのくらいまで佐藤プロないし佐藤まさあき氏のところに居られたのかは、よく解らないんですけど。

 僕は、特に、松森正さん描くところの美少女が大好きだった。素晴らしい。可愛くてググッとくる、超セクシー。発情が始まった少年時代からシビレた。初期の代表作、週刊少年キング連載の「木曜日のリカ」も、ストーリーよりもヒロイン、リカのセクシーな可愛さにシビレ続けていた。松森正さんの描く美女は、佐藤まさあき氏の代表作、「影男」の貸本版の頃の、登場人物の美女の頃から大好きだった。「絵」が、ですけど。

 「湯けむりスナイパー」は知らなかった。ネットの画像で見つけて、へえ~最近はこういう作品も描いているんだ、と思ったのが2年前くらいか。原作者の名前が「ひじかた憂峰」だったので、どーせ、最近出た若い原作書きで勢いばかりのストーリーで味のあるお話にはなってないだろう、くらいに思って、気にも留めないで忘れてしまった。

 それが何と、原作者の「ひじかた憂峰」とは、あの狩撫麻礼氏のことではないか。ついこの間知った。何と、その昔、そのカッコ良さにメチャ、シビレたクールなハードボイルド「ライブマシーン」の、松森正・狩撫麻礼の黄金コンビなのだ。「湯けむりスナイパー」という作品は。

 …続く。

◆(2009-04/17)漫画・・ 「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻 ..1
◆(2009-04/18)漫画・・ 「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻 ..2
◆(2009-05/18)漫画・・ 「湯けむりスナイパーⅡ 花鳥風月編」全2巻 ..3
◆(2009-06/28)漫画・・ 「湯けむりスナイパー」

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