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○じじごろう日記。 2008-1 

Photo Photo_31 ○While My Guitar Gently Weeps

ハチくん: You Tubeを覗いていたら、クラプトンやポールがジョージ・ハリスンの追悼コンサートを演っているのを見つけた。

ジャック: 何だ、それ?

ハチくん: 2001年に肺がんと脳腫瘍で亡くなった、ジョージ・ハリスンの追悼ライブらしい。エリック・クラプトンや、リンゴ・スター等、世界ロックの錚々たるメンバーが出ている。ポール・マッカートニーはピアノを弾いている。

ジャック: メンバーがえらく古いな。ジョージ・ハリスンの追悼ライブなら、そうなるのか。何だか、じじごろうの騒ぎそうなミュージシャンばかりみたいだな。じじごろうは、ビートルズだのボブ・ディランだの、ローリングストーンズだのってのが、大好きだからな。

ハチくん: うん。じじごろうさんの守備範囲の音楽なんだけど、ネットの動画を見ていると、これが良いんだよ!ジョー-ジ・ハリスンのことを敬愛していたミュージシャンばかりが、いっぱい集まって、ジョージの持ち歌を、楽しみながら一生懸命演奏して、歌っている。天国へ昇ったジョージ・ハリスンを讃えて、みんなの精一杯の友情で演奏して歌い上げているんだ。最高に良いよ!こーいうのが見れるから、ネットのYou Tubeって良いもんだね。

ジャック: ふう~ん、そういうものか。ハチも、感動しきりだね。しかし、これを読んでくれている人たちはさ、多分、前々から、おかしいと思っているぞ。

ハチくん: え、何が?

ジャック: だってよ、俺たちは野良犬だろ。じじごろうは乞食だぜ。一文無しの裸の爺さんで、立派なホームレスだ。それがよ、いつも俺たちの話って、映画の話だったり、TV番組の話だったり、そんなのだぜ。今度はパソコンのインターネットの話だ。おかしいと思うだろ、普通。これ読んでくれてる人たちは、みんな不思議に思ってるよ。おかしいって。

ハチくん: ああ、そうか。成程。でも、いいんだよ。別に気にしなくて。

ジャック: え?いいのか。

ハチくん: うん、いいんだよ。細かいことは気にしない。気にしなくて、今までどおりやって行けばいいんだよ。

ジャック: そ、そんなもんか?ハチおまえも、じじごろう並みにいい加減になって来たな。そんな、いい加減でいいのか。

ハチくん: ああ、いいんだよ。さあて、もっとYou Tubeの動画で、ミュージシャンたちの演奏を見ようっと。楽しいな。

ジャック: じじごろうには教えないのか?

ハチくん: うん。あの人はあの人でいいんだよ、ほっとけば。今頃は、公園で噴水の水飲んで草むらで日向ぼっこでもしてるよ。爺さんらしく。

コンサートフォージョージ・・・ ジョージ・ハリスンの1周忌を記念して、調度1年後の2002年11月29日、イギリスのロイヤルアルバートホールで行われた。ジョージの妻オリビアと息子ダーニによって計画され、エリック・クラプトンが主催し、ホストとして進行役も勤めた。映像の中央付近でギターを弾く、ジョージによく似た若い青年は、ジョージの息子ではなかろうか。

○火星人の写真

Photo_2 NASA撮影の火星写真に人影 様々な憶測広がる

  NASAの火星写真に人影らしきものが写っていることが各所で話題となっている。
  写真の左端(使用写真は拡大)には確かに人型のような何かが見える。この噂は1月23日にイギリスの新聞が報じたもので、なぜこの時期に報じられたかについてネット上では様々な憶測が飛んでいる。・・・・

ハチくん: 火星人はじじごろうさんなのにね。

じじごろう: 馬鹿者!誰が火星人じゃ。だいたい火星人はタコの八ちゃん型と決まっておる。

ハチくん: 昔はそうだったね。ウエルズの「宇宙戦争」の火星人。60年代までの話だ。まあ、だいいち、火星は大気は非常に薄いし、地球に比べれば極寒だし、生命は住んでいないよ。居ても微生物だ。確認されてないけど。

じじごろう: そんな環境じゃ、知的生命は住めんはなあ。

ハチくん: じじごろうさんは、痴的生命体だね。痴漢生命体、痴情生命体。痴呆生命体でもいいか。

じじごろう: 馬鹿者!!

ハチくん: 火星の薄い大気の大部分は二酸化炭素だから、火星の両極地方はドライアイスの永久凍土です。火星表面の温度差は激しく、夏場の昼間はセ氏20度を越えたりしますが、寒い時の寒い場所はマイナス200度を越える極寒。だいたいが平均気温がマイナス60度くらいで非常に寒い。大昔、水があった名残りが見られるから、地下には氷があるんじゃないかって、期待されてる。そこに微生物が居るかも(?)。

Photo_3 ○ファンタスティック4 - 銀河の危機

☆ファンタスティック4:銀河の危機

じじごろう: 此の頃の「じじごろう日記」のBlogは、主役のワシがちーとも登場せんじゃないか。タイトルに「じじごろう日記」と謳うておるのに、おかしいじゃろが!何を考えとるんじゃ、Naojiiのヤツは!?

ハチくん: ああ、簡単だよ。じじごろうさんと僕らの対話形式の記事より、Naojiiが独白するエッセイ方式の方が、閲覧数がぐんと高いからだよ。エッセイ方式、というかBlog主の独白コメントで、その時その時の巷で話題になってる情報に関してストレートで書き込んでる方が、読む人には欲しいし、いちいち小話になってるのは読む側にはメンドクサイんだよ。それだけさ。

じじごろう: 何と!そんなことか?このワシが一生懸命活躍しておるのに。ワシはBlogのスターではないということか?

ハチくん: う~ん、まあ、時事ネタ、芸能エンタメ関連の流行ネタでも、読む側に取っては面倒なんじゃないの。そういう情報関係Blogは読む側は多分、Blog主が自分の言葉でストレートに、例えば解説したり意見書いたりした方が、まだるっこしくなくて良いんだよ。Naojiiはネットの玄関サイトの、その日の真新しいニュースコーナー等の見出しや、新聞サイトから、気になる情報を拾って、リンクで繋ぐやり方で、時事社会や芸能話題を紹介、独自の意見を入れるという、まあ、ちょっとズルイというか手抜きなやり方だよね。ま、現実に、じじごろうさんの漫才よりもそっちの方が、ネットサーファーには、閲覧という意味でウケルというのは間違いないんだ。それに、新聞サイトや玄関サイトのニュ-スからurlを引っ張って来て記事を書くBlogは、一方の主流って言っていいくらい多いしね。

じじごろう: 何と!ワシのスター性は本当は空っぽだったというのか?ワシは虚飾のヒーローじゃったのか?これはワシとしてはものすごいダメージじゃぞ。地に落ちたスーパースターじゃ‥。

ハチくん: 大袈裟だよ。じじごろうさんなんて、乞食の王様でしょ。格好は汚いフンドシ一枚の裸だし、禿げアタマでゴリラに似た顔つきで高齢の年寄り爺さんだし。市の公園を中心に一日中、裸でフラフラ歩いて食べ物を探して回り、コンビニで消費期限切れの弁当を貰い、ゴミ箱を漁り、物貰いをして人々に嫌がられ、ドラ猫と喧嘩しネズミを追い掛け、何処にでもゴロンと横になって寝る。醜く禿げさらばえた孤独な不潔痴呆老人。え~と、あと、何かあったっけかなあ‥。

じじごろう: 黙れ、黙れいっ!おのれ、言わせておけば勝手な罵詈雑言を並べおって!誰がゴリラの痴呆老人じゃ、馬鹿たれめが!

ハチくん: だってそれが事実なんだもん。仕様が無いじゃん。それに、Naojii自身も、登場人物を作って対話で進めて物事を説明して行くよりも、自身の言葉をストレートに書いて行った方がはるかにラクなんだよ。まあ、ボケた乞食爺さんと野良犬の漫才形式が、案外ウケなかったんで、辞めた、というとこがいちばんの本心じゃないの。漫才で行くと、最後は必ずオチが要るしネ。

じじごろう: なんちゅう志の低いヤツじゃ。ボロは着てても心は錦、読者が居なくても、常に高い理想を掲げて自分の信じる道を真っ直ぐに進むべきなんじゃ。それが人間の本当の生きる道、というものよ。今までこのBlogでワシが述べて来た、高邁な精神、高尚な論理はいったい、何だったんじゃ!?

ハチくん: 多分、読者は、そーいうのがウザったいんだと思うよ。ウザくって、もうはなから読む気が起きないんだよ。

じじごろう: 馬鹿者!ウザイとかモザイとかヘザイとか今、流行の白痴的な若者言葉を使いおって。おまえも本来は、イイ歳した老犬じゃろが。犬の年齢ならワシよりも歳なんじゃないか。

ハチくん: ウザイはもうだいぶ昔から、みんな使ってるよ。何だよ、モザイって?イイ爺さんがエロビデオばかり見てるから、モザイクばっかし気になって、モザイなんて出て来るんだよ。ところで、僕らは、Blogに出て来たからには何かやらないといけない。映画の紹介でもやろうか。

じじごろう: 高尚で文学的な映画が良いのう。ほれ、この間の石井隆監督の「人が人を愛することのどうしようもなさ」とか。

ハチくん: ああ、あの、昔アイドルだった喜多嶋舞が激烈なファックシーンを演じる、けっこうHな映画だね。なあんだ、じじごろうさん、喜多嶋舞さんのエロエロシーンが見たいだけじゃん。まあ、確かに、見る人によっては、人間の性的な深層心理を探求する文学性のある映画だって人も居るんだろうけど。で、あれ、R-18指定とかになってないんだね。

じじごろう: まあ、ちょっと映画の紹介文を聞いてくれ。
        ・・・『 日本映画界の異端児・石井隆がついにその沈黙を破る。待望の新作の名は「人が人を愛することのどうしようもなさ」。「天使のはらわた」以来、彼が描き続けてきた"名美"シリーズのまさに頂点に立とうかという、ねじれた男女の愛憎劇だ。石井ワールド究極のヒロイン・名美の継承者として指名を受けたのは「GONIN2」の女優・喜多嶋舞。前作を超える極限のエロスを映像に噴出させようとしていた石井隆は、喜多嶋舞を想定して初稿を書き、熱烈なラブコールを彼女に送る。

「喜多嶋舞の裏も表もすべてを描いてみたい」(監督・石井隆)
「震えるくらいにドキドキしている」(女優・喜多嶋舞)

都会の闇と男の欲望にまみれどこまでも堕ちていく女…。これまで石井隆が描いてきた"名美"の世界は、女優・喜多嶋舞の出現によりさらに凄絶なものとなっていく。深夜の山手線の車中、座席で大きく脚を広げ毒々しくけばけばしく化粧をする。廃墟の病院で乳房を揉まれながら、背後から強引に貫かれる。あるいは両足首を椅子の脚にコードで縛り付けられ、男たちの電気拷問責めに遭う…。並の女優なら、聞いただけですくんでしまいそうなこのプロット。だが喜多嶋舞は決して臆することがない。それはいままで平穏だった自身の日常への反乱か? それとも、自らも石井隆の大ファンで、その新作を観るのが至上の喜びだったと言う彼女の女優魂か? 石井隆の設けたハードルが高ければ高いほど、女優・喜多嶋舞はこの狂気の世界に深く身を投じていく。喜多嶋舞は言う。「不健康な映画って観たくない?」。
その危険な囁きは"名美"の唇の熱い吐息となって、闇にくすぶる男たちの欲望をざわざわと波立たせる。 』・・
        … な、すごいじゃろ。とっても素敵な映画なんじゃ。喜多嶋舞ちゃんは素晴らしい女優じゃのう。今の年齢になっても可愛いしのう。惜しむらくはまた結婚してしもうたことかな。

ハチくん: もう、いいじゃないの、オバサンでしょ。昔は可愛いアイドルだったのかも知れないけど。それよりも、今回は、ファンタスティック4だよ。アメコミヒーローから生まれた、超能力ユニットSF映画第2弾。特撮の、空中戦や宇宙空間や爆発的破壊戦闘シーンがすごいよ!断然、見るべきだよ。

じじごろう: ふんっ、どーせCGじゃろが。

ハチくん: いや、今のCG技術はすごいんだから。メチャクチャ、リアルなんだよ。CG特撮だってべらぼうに金が掛かってるんだから。まあ、ストーリーはお子様向けかも知れないけど、スケールのでかいSF娯楽だよ。オドロキのSFアドベンチャーアクション巨編だけど、ストーリー運びは、う~ん、ヒーローものとしてはありきたり的でご都合主義もあるかな。ラストの天体的大怪物はまるで、平井和正の「幻魔大戦」のノリかなあ。まあ、ネ、楽しめるから良いんだよ。

じじごろう: 何を一人でぶつぶつ言っておるんじゃ。早く、昼飯を探しに行くぞ。

ハチくん: もお~う、一生懸命、映画の紹介をしてるのにい。

じじごろう: ん。良かったぞ、ファンタスティック4。何が良いって、ハリウッドのエロカワイイ、ジェシカ・アルバちゃんが、めっちゃ可愛い。実に良かった、ジェシカ・アルバ

ハチくん: イイ歳こいて、また女か。ショーガねえ爺ぃ。

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○漫画・・ 「コドク・エクスペリメント」.. (3)

 ○コドク・エクスペリメント・・・(3)
 「宇宙最強生物デロンガと化したキャノン伍長は復讐のため、宇宙軍准将バグレスを執拗に追う。そのデロンガと対峙する兵士ガイは、キャノン伍長が自分の父であることを知る。すべてが、拡大していくコドク計画の犠牲者だった?宇宙の果てで行われたコドク実験の全貌が明かされる!!SFスペクタクル珠玉作、ここに完結。」・・・
 幻冬舎コミックス漫画文庫版の「コドク・エクスペリメント」第3巻、裏表紙に記された、内容あらすじ説明文の、まんまパクリ載せ、です。そのまんま文章を書き写しました。このSF宇宙活劇漫画、「コドク・エクスペリメント」全3巻のストーリーの完結編を、おおざっぱに説明すると、この数行の文そのものです。本当に端的にきちんと、この物語のクライマックスの内容を、短くまとめて説明しています、秀逸な文章です。これで、全3巻完結、全編の紹介になります。思えば、昨年12月半ば、「コドク・エクスペリメント」第1回の記事より、2回3回と、幻冬舎発行の文庫版のカバー裏表紙の内容紹介のあらすじ文を、まんまパクリ載せばかりです。漫画紹介・感想blogとして、全く芸がありません。しかし、まあ、僕が、ヘタクソな文で、たどたどしく説明して、長々書いていくよりも、簡潔に、話の流れを手短に説明していて、おおよその内容が解りやすく、ずっとずっと良いです。もう、後は、漫画本編、全3巻を読んでもらうしかない。blogでワザワザ記事にした傑作漫画の紹介としては、まるで芸がありませんが、まあ、そういうものです。面白いです。是非、ご一読を。

Photo_3  僕が、本屋でこの文庫の劇画を見つけた時は、宇宙SFだとはすぐに解りましたが、タイトルの、『コドク』の意味を『孤独』と取りました。果てしない闇のサイレントワールドの大宇宙から、勝手に『孤独』を連想したんですけど、多分、ストーリーを知らずに、この劇画を手に取った読者の方で、僕のように、そう勘違いされる方は多いような気がします。SF劇画「コドク・エクスペリメント」の物語の、『コドク』の意味は違いました。『コドク』は『蠱毒』と書き、古の中国に伝わる、最強毒の作製方のことだったのです。この世のありとあらゆる毒虫を、一瓶の壷に集め、置いておく。中の毒虫たちは互いに殺し合い、弱肉強食の果て、最後に一匹の地上最強の『猛毒』が残る。この最強毒のことを『蠱毒』というんですね。未来人類の宇宙軍が、宇宙の果ての一つの惑星で行ったコドク実験。この宇宙のいろいろな場所から連れて来た忌まわしくも恐ろしい怪獣・怪物たちを、この惑星に閉じ込めた。やがて惑星の最後が来て、コドク実験の結果、誕生していた最強蠱毒モンスターは宇宙空間に放り出されていた。その最強の化け物が、人類の、軍の巨大宇宙船に収容され目覚め、武装した宇宙軍兵士や他の強力なモンスターたちと破壊的戦闘を繰り広げる。今度は巨大宇宙船内が『蠱毒』実験場と化した‥。

Photo_2  一方の主役級というか、この物語では、最強蠱毒モンスターよりも敵役になっている、宇宙軍の傑女高官バグレス准将、彼女は人類のあらゆる科学の粋で武装・改造されたサイボーグモンスターであり、特別、コドク実験なんかして最強化け物を作り出さずとも、バグレス本人の方がよっぽど最強モンスターだ、というくらいメチャクチャ強い。コドク実験の惑星に置き去りにされ、生き延びる為に最強怪物に同化したキャノン伍長は、恨み骨髄のバグレスを倒さんがため、巨大宇宙船内狭しと暴れまわる。一方の主人公、クローン兵士ガイは、キャノン伍長の遺伝子から作られていた。情動的に最強蠱毒モンスターに味方し、自らも最強蠱毒モンスターの一部を体内に取り入れてしまったガイ。武装兵士やモンスターたちの、三つ巴、四つ巴の破壊的戦闘はついに、最終決戦へと向かう‥。という訳でSF宇宙スペクタクル巨編は大団円する。

Photo_4  作者の星野之宣さんは、日本には珍しいハードSFを描く漫画家さんです。1975年が漫画界デビューで、長年、集英社ジャンプ系雑誌で描いて来ました。ジャンプ系雑誌で活躍する初期には、手塚治虫の後継者とも呼ばれました。手塚治虫の後継者と呼ばれた漫画家は、僕は大友克洋とこの星野之宣しか知りません。ひょっとしたら他にもまだ居たのかも知れませんが。多分、少年時代から相当な海外SFのファンであったろう、その作風は正にハードSF一本の如きです。中期には、双葉社や講談社などの雑誌にもSFの秀作を発表しています。星野之宣さんの絵はSF漫画と呼ぶよりも、画風はリアルで、タッチは劇画です。作風は、絵空事やファンタジーではない、実際科学に論拠するであろう、と思わせるリアルな空想科学劇画で、正にハードSF。日本の漫画には珍しいハードSFの秀作が多い。だから、僕は娯楽性の高い本編、「コドク・エクスペリメント」よりも、例えば、「2001夜物語」とか「未来の二つの顔」のようなハードSF作品の方が好きです。「2001夜物語」「ブルーワールド」「未来の二つの顔」などは星野之宣さん中期の代表作で、日本ハードSF劇画の名作です。「未来の二つの顔」は原作があり、元々は、欧米の有名なSF作家、ジェイムズ・P・ホーガンの傑作SF小説からの劇画化です。このように、星野之宣さんの作品は短編などでも海外SFから題材を取ったものも多いです。中期以降には、考古学的な、古代史的なシチュエイションを、伝奇的・SFぽく調理した作風の、今一方の代表作を次々と生み出してます。「ヤマタイカ」や大長編となって続いている「宗像教授伝奇考」のシリーズですね。

Photo  ○バブルへGO!!・・・タイムマシンはドラム式
 この間、映画「バブルへGO!! - タイムマシンはドラム式」をTV放映で見ました。娯楽映画です。タイムマシンものは、突っ込みどころ満載ですね。絶対にタイムパラドックスというヤツがあるから、必ず辻褄が合わなくなる。まあ、たいがいは娯楽映画ですから、お話が面白くて映画が楽しけりゃ、細かいコトはガタガタ言わなくていいんですけどね。漫画や小説等もしかりです。「バブルへGO!!・・・」のお話の、大まかな流れは、現在日本が借金800兆を抱えて、経済が疲弊しきり、このままでは日本は壊滅する‥、というところまで来ていて、この惨状の原因は、バブル期当時に政府のエライさんの出した政策にある‥、と見て、生活電器製品開発研究員の一女性が偶然発明した電気洗濯機の形をしたタイムマシンで、その研究員女性がバブル期へ戻り、政策決行を止めに行く。が、過去の時代で行方不明状態になる。この過去に戻って誤った政策を止めて、日本経済が間違った方向へ行かないようにしようという計画の、財務省の役員の、過去に行ったが不明になった女性の大学同窓で元恋人の男が、その女性の実娘を発見し、母親を追ってタイムマシンに乗ってバブル期へ、母親を探しに行くように口説く。拒んでいた娘は現在の借金苦から逃れる為に、ドラム式電気洗濯機の形をしたタイムマシンに乗り込み、バブル期真っ最中の90年代初頭へ行く。娘は、そこで、若き日の、自分を過去へと行かせた財務省の男に会い、行動を共にし、90年代初頭時の母親に会い、やがて幼女時代の自分も見て、未来から来た母親にも会える。何だかんだあって、計画は成功し、未来は変わる。現在に戻った親娘は、首相になった財務省の男(実は娘の父親だった)に会い、現在日本が壊滅状態に陥る危機にはない(逃れた)ことを知る。

Photo_2  と、まあ、上記のが、ざっと、あらすじみたいなものですね。主演は阿部寛と広末涼子、薬師丸ひろ子。タイムマシンに乗って、過去へ行き、ただ過去を見るだけで何にもしなきゃ、別にどおってことない‥、つまりタイムパラドックスは生じないんですけどネ。こういうふうにね、自分がもう存在してる過去に行っちゃうと、先ず、その時点で同じ人物が二人になっちゃうんですよね。これが、だいいちにややこしくなる。「バブルへGO!!‥」でも、90年代初頭へ行った二人は過去を変えちゃう。バブル期に超アソビ人で、現在まで一人で来た(独身を通している)、阿部寛扮する財務省の男が、実は身ごもらせていたかつての恋人で同窓の、薬師丸ひろ子扮する日立製作所の研究員と、結婚して生活を共にし真面目に暮らすようにする。もともとの現在では中年の独身と、母子家庭の研究員と娘が、結婚同居で行くことに変る‥。で、任務を果たした親娘は現在に戻るのですが、ここで未来は変わってしまっている訳で、映画の中では触れていないけれど、実際には阿部寛と生活して来た薬師丸・広末親娘が居る訳で、タイムマシンは17年前に行き、また現在に戻って来ているのですけど、ここに別の17年間を送った二組の薬師丸・広末が存在することになる訳ですよ。非常にややこしい話ですけどね。

Photo_3  僕が子供の頃よく思ったのが、タイムマシンに乗って、各過去へ行き、その時代に存在する自分を、タイムマシンに乗せて未来へ連れて来る。3年前、5年前、10年前の自分を連れて来ると、自分という人間が何人も居ることになる。自分が無数に増える。これはどーいうことになるんだろう?って頭を巡らせたものです。当然、何にも解りませんでしたが。僕が初めて、タイムパラドックスものに触れたのは、幼少期に貸本屋から借りて来た、貸本劇画短編集「鉄人」の中の、つげ義春さんが描いたSF短編のストーリーでした。よく憶えているのは、その短編を後に復刻版や文庫で読み直しているからです。でも最初に目にしたのは幼少の頃です。それは「行ったり来たり」という題名の、タイムパラドックスを扱った掌編です。タイムマシンを発明した学者の親友二人が喜び合っている内に些細なことで喧嘩になり、つい誤って片方が親友を殺してしまう。事件を何とかしようとタイムマシンで過去に戻るのですが、ここでタイムパラドックスが生じ、ぐるぐる同じことの繰り返しが延々続くことになる‥。と、いうようなストーリーだったよーな気がするんですけど。多分。調べようにも、復刻版の本が何処行ったか解らない。

Photo_7 ありました。出て来ました。押入れのダンボールの中から。「行ったり来たり」が収録された、つげ義春さんの劇画単行本。これは1976年第二刷で、青林堂から出た現代漫画家自選シリーズの一つですね。青林堂がもともと貸本出版社だったからか、この時期 にはもう出版システムとしての『貸本』は消滅していましたけど、本の体裁は貸本の作りにしてますね。この表題タイトル、「鬼面石」という短編集に入った漫画作品は、どれも貸本期の執筆作品です。巻末解説寄稿文を辰巳ヨシヒロさんが、見開き2ページ書いています。最近知ったんですけど、僕が小学校低中学年に愛読していた貸本誌「青春」「鉄人」を発行していた第一プロという出版社は、実は辰巳ヨシヒロさんのヒロ書房だったんですねえ。辰巳ヨシヒロさんのことを書き始めると長くなってしまうので、つげ義春さんのSF短編に戻ろう。つげ義春さんが1965年7月発刊の「鉄人」に描いているタイムマシンもの掌編、「行ったり来たり」のお話は、読み直してみると、僕の記憶とはかなり違っていました。

 二人の若き研究者が、タイムマシンが出来たので大喜びして、試しに1時間後へ行ってみる。同じ場所の1時間後では、自分ら二人が取っ組み合いの喧嘩をしていて、片方がナイフを握って襲い掛かっていた。慌てて元の時間に戻って来る。タイムマシンの前で絶対に喧嘩をしないようにじっと座って、1時間後を待つ二人。片方が、1時間後の喧嘩シーンでナイフを持って襲っていたことを、非難する。そこから喧嘩になってしまう。結局、1時間後の喧嘩は始まってしまう。エスカレートした喧嘩で、片方が殺してしまい、タイムマシンで1ヶ月後へと逃げる。逃げる時にタイムマシンから出て来る男をナイフで刺して、1ヵ月後へと逃げてみると、実験場は荒れ果てていた。タイムマシンさえあれば罪を犯しても捕まることは絶対に無い、とまた1ヶ月前に戻る。戻ってタイムマシンから出ようとする時、タイムマシンに入って来る自分からナイフで刺される。結局、これが永遠に繰り帰されるということになる‥。というタイムパラドックスですね。こうやって、タイムマシンの話って、必ず同じ人物が二人とか三人とか出て来ることになってしまう。「行ったり来たり」のお話も、自分が自分に他殺される、というおかしな話になってしまう。

 僕は、タイムマシンを科学的に考察した本など読んだことはないし、タイムマシンについての専門的な知識なぞ、微塵もありません。ただ、噂話程度に、タイムマシンは理論上は可能だ、とか、タイムマシンの実現は絶対に無理だ、というような双方の意見は専門的な学者が言っている、というような話は聞いたことがあります。若い頃、アインシュタインの相対論やガモフ博士のビッグバン理論を優しく解説した本を読んだことがあります。そういった俗な科学本の中で、光速を越えるタキオン粒子の話だとかを知り、光速を越える速さを持つタキオンなら、タイムマシンも可能だ、とか何とかいう説を読んだことがあるよーな気がする。無論、理論上の話でしょうが。タキオンだって理論上の話でしょうし。この時は、悪い頭で素人考えで何となく出来そーな気がしたものだ。昔、読んだ本では、宇宙はビッグバンの後、光速で拡がって行き、今も宇宙の果てでは光速で拡がり続けている、というよーなことが書いてありましたが、この間、何か宇宙のことを豆知識的に書いた雑学本を何気なく眺めていたら、ビッグバンのことを書き込んだところで、宇宙の果てでは今は光速を越えた速度で拡がり続けている‥、とか説明してありました。アインシュタイン理論では光速は絶対の速度ですよね。この宇宙に森羅万象、光速を越えるものは無い。この雑学本に書かれていた、光速を越えた速度で‥、なんてことがあるのかしら?と、ちょっと怪訝に思いましたが、新たな説がまたいっぱい出ているのかも知れません。僕、全くの科学素人だし。タキオン粒子の話だって、70年代末から出て来たんだし。
※(詳しく書きませんが、相対論の中に『ウラシマ効果』というのがあって、光速に近いスピードで何年か旅して戻って来ると、タイムマシン現象が起こる、というのがあります。実際の世の中でも高速の乗り物でスピードを維持しながら長期間過ごせば、ごくごくほんのわずかながら、気が付かないけれど、微量にタイムマシン現象みたいなことになっている‥。)

Photo_10  SFのアイテムにパラレルワールド、というものがあります。漫画作品では、藤子F不二雄さんや石森章太郎さんが、よく題材に使っていました。漫画のネタ、といえば安っぽく聞こえますが、SFでは随分昔から取り上げられていたテーマです。多分、アカデミックな科学でも理論としては昔から評価されてはいるものだと思います。60年代アメリカSFでは、有名な作品にディックの「高い城の男」があります。あれは、「もしもSF」といったらそれまでですけど、第二次世界大戦で、日・独・伊の枢軸側が勝利した後の世界を舞台にしていて、これも立派なパラレル世界を描いたSF作品です。blogタイトルを「漫画読み日記。」にしながら不甲斐なくも、僕はあまり知らないのですが、藤子F不二雄さんの人気面での代表作となった「ドラエもん」の中にも、漫画作品かアニメ映画の中にパラレル世界を舞台にしたものがあった筈です。秀作・傑作の多い藤子先生の短編の中にも、パラレルワールドテーマのSF作品が勿論あります。古くからSFの研究をされていた石森章太郎先生には、「番長惑星」など長編漫画に、パラレルワールドテーマの作品がけっこう多いですよね。僕ね、パラレルワールドというものを考えていたら、タイムマシンの理屈が着くよーな気がしたんです。勿論、これも素人考えですけど。

Photo_4 パラレルワールドとは、SFや漫画などで「平行宇宙」、と訳されて使われていますが、何気なく、パラレルワールドというものを思った時、この僕たちが暮らす地球上の生活空間が、もう一つ二つ、別次元にあって、そこは、僕や僕の周囲の親兄弟や友人知人、隣人たち、あるいはTVで活躍する有名人たちが、もう一組活動していて、この世とそっくりだが、少しづつ違う。僕や母親や友人や隣のオヤジにそっくりな人間が居るが、何処か違い、それは少しづつみんな、僕の現在暮らす生活空間とずれていて、やはり違う。ちょっとづつ環境や立場や性格や、いろいろなものが違っている。まるで、僕らの人類が過去の何処かで分岐して、別の道を歩み、その結果、僕らのこの世とは別の進化を遂げたように。便宜上、僕は「別次元」と使いましたが、僕にもよく解りません。その「平行宇宙」が何処なのか。パラレルワールドを行き来した人は居ないし、居たとしても、その人がパラレル世界へ行って戻って来た、なんて主張しても、脳や精神の問題で片付けられるでしょう。ガモフ博士のビッグバン理論では、この宇宙は今から135億年くらい前に一つの大爆発が起こり、その後、光速で拡がって行った、ということですから、宇宙の果てはここから135億光年という想像のつかない遠くにある。そのくらい果てしなく宇宙は広い。その中の、イメージとして、ホコリよりもウイルスよりも小さい小さいところに、太陽系や地球がある。だからこの想像もつかない広大な宇宙の何処かに、パラレルワールドがあるのかも知れない。

Photo_8  反物質、という考え方もありますね。反物質は、この世にごくごく微量だが存在し、現実に発見されてはいる、と聞きます(?…実際に作れるがすぐに消滅する‥、ということだったのかも知れません。あいまいで済みません)。反物質というと、簡単に考えると、原子核の中心がマイナスで電子がプラスの物質。SF漫画でよく使われて来たアイテムに、反陽子爆弾というのがありますが、あれもこの理論上の産物ですね。反物質で構成された、この世と対峙する別世界があるのではないか、という理論は昔からあります。それがこの広大な宇宙の中にあるのか、あるいはこの正の宇宙に対峙して負の宇宙として別にあるのか。星野之宣さんのSF大作、「2001夜物語」の中の1エピソードに、太陽系の一番端っこの海王星や冥王星のさらに向こうに、巨大な惑星があり、それが反物質で出来た星なんですね。聖書の一節と絡めながら、この反物質の星、魔王星と人類の格闘を描いています。反物質とこの世の普通の物質が触れ合うと瞬間、対消滅という大爆発を起こして巨大なエネルギーが出る、ということらしいですが‥。いえ、この反物質の反世界という考え方が、ちょっとパラレルワールドという考えと似ているかな、と単純に思って。

Photo_6  パラレルワールド=平行世界が無数、無限にある、という考え方もあるようです。この考え方だと、タイムマシンの理屈が通るんですよね。タイムマシンで過去に行くと、とにかく微細なことでも何がしかが変わる。だからこそタイムパラドックスが起こる。タイムマシンで過去に行って歴史を変えると、自分が通って来た歴史と変わってしまう。例えば、過去に戻って自分の祖先を殺してしまった場合、元の時代に戻ると、自分は存在していない歴史に変わってしまっている。そういう変な理屈になってしまう。こういったタイムパラドックスを解消するのに、パラレルワールドというのは非常に都合の良い理屈なんですね。パラレルワールドというものを考えていた時に思い至ったんです。パラレルワールド=平行世界は無数・無限にある、出来る。歴史は無数・無限に分岐する。タイムマシンで過去に戻って変えた時点で、歴史は分岐する。自分が通って来た歴史とは、別の歴史が、そこから分岐して出発する。例えば、タイムマシンで過去に戻り、第三次世界大戦が起こるように作用させて、事実、核戦争が起こり世界が壊滅した。その壊滅後の地球の歴史も続くが、自分が戻る未来の、何事も無かった今までの歴史も存在する。平行宇宙という平行世界は無数に存在する。こう考えると説明がすんなりと着くんですね。僕が過去に戻って自分を殺して、未来に戻って来たら、そこは自分がタイムマシンに乗って過去へ行って、また戻って来たというだけの世界に過ぎない。自分の居ない世界は自分が自分に殺された時点で分岐して、新たな歴史の歩みを別に、平行して時間を進めている。こう考えると、タイムマシンのタイムパラドックスの疑問も、理屈的には説明出来て解決する。

Photo_5  まあ、あくまで僕の単なる素人考えで、僕は、勿論、宇宙物理学も理論物理学も量子物理学も何も、微塵の素養も無い、無知な凡人です。凡人よりも劣るのかも知れない。ということで、「バブルへGO!-タイムマシンはドラム式」という映画の感想です。何じゃ、それ?という感じ。この映画は、制作がフジテレビや東宝、小学館などになってますが、監督はホイチョイプロダクションの馬場康夫さんで、原作は、小学館の週刊ビッグコミックスピリッツで最長連載期間を記録する、ホイチョイプロダクション著作の漫画、「気まぐれコンセプト」の中のスペシャル1編です。ホイチョイプロが作った劇場映画としては5本目になるんですけど、僕が見たのは、87年の「私をスキーに連れてって」と89年の「彼女が水着にきがえたら」と、この本作「バブルへGO!-タイムマシンはドラム式」の3本ですね。他に、もう2本もあったなんて知らなかった。「私をスキーに連れてって」と「彼女が水着にきがえたら」は青春映画ティストもあって、主題歌のユーミンやサザンの曲が効果的で良かったですね。見てるけど、すっかり忘れてた、「彼女が水着にきがえたら」には織田裕二が出てたんですね。

◆(2007-12/18)漫画‥ 「コドク・エクスペリメント」..(1)
◆(2008-01/18)漫画・・ 「コドク・エクスペリメント」.. (2)
◆(2008-01/30)漫画・・ 「コドク・エクスペリメント」.. (3)

 

*(2023-6) 地球が一周回る速度、自転速度は時速1600キロで、地球が太陽の周りを回る速度、公転速度は時速11万キロ。そんなもの凄い速さで地球は常に移動している。そして地球のいる太陽系は、直径10万光年の銀河系の外縁を2億5千万年掛けて回っている。銀河系の外周なんて想像できない距離ですよね。銀河系もまた銀河団とか超銀河団とかの中で、想像着かない猛スピードで移動している。銀河団も大宇宙の中で移動している。宇宙そのものも果ては光速で拡がっているという説がある。宇宙自体が動いている。

 タイムマシンで今から100年前の過去に行っても、そこに地球はない。100年先の未来に行ってもそこに地球はない。だって地球は常に猛スピードで移動してるのだから。タイムマシンで過去に行こうと未来に行こうと、その行った先の宇宙空間に放り出される。理論物理的にはそうなるよな。

 仮にもしもタイムマシンができても、過去や未来の宇宙空間にしか行けない理屈。

*(2023-10) ただ、これをパラレルワールドで考えたら、また話は変わって来る。時間の登り降りというか、時間を前進·後退すると考えずに、多層世界で考えたら、つまり世界は多層に重なっていて、つまりパラレルワールドが幾つもあって重なっているがその別層=パラレルワールドに行けないだけであって、タイムマシンを時間旅行機と考えず、パラレルワールド移動機と考えたら、別層の今から100年前で送っているパラレルワールドへ行くものと想像すれば、100年前に行ける訳になる。

 タイムマシンではなくて、パラレルワールド移動可能機、という想像。パラレルワールドは無限に重なっていて、100年前の人類の生活で流れている世界もあって、機械でそこに移動する。

 宇宙は想像着かないもの凄いスピードで動いてる訳だから、仮にタイムマシンができても100年前のその場所に日本どころか地球はない(宇宙の拡がる速度·あらゆる天体の移動速度を緻密に計算して時間軸·空間軸をピンポイント見つけることができれば理論上行けるのか)。でもパラレルワールド移動の想像だったら行ける(空想)。

 

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●漫画・・ 「ナショナルキッド」

Photo  松下電器産業といえば日本人なら知らない人は誰も居ないという、言わずと知れたナショナルですが、その松下電器産業=ナショナルが、企業名をPanasonic(パナソニック)に統一するという。これからの国際企業競争を戦い抜いて行くにあたって、松下=ナショナルは、国外国内を問わず、Panasonicになってしまうんだそうです。アメリカではナショナルは使えないですしね。そもそもパナソニックの名前を考案した理由が、60年代初め、松下電器がアメリカに輸出する時に、アメリカから「ナショナル」の名前を断られたから、仕方なく別名をつけて輸出した訳で、その時の新たな名前がPanasonicなんですね(正確には、1955年に海外輸出用スピーカーに初めてPanasonic名を使用。アメリカ向けには61年から輸出開始。アメリカではNationalが既に登録商標されており、意味が国家主義と取られることを懸念した為。Pan=汎プラスSonic=音響の造語)。経営の神様、日本経済史の歴史的カリスマ、故・松下幸之助氏が1918年に設立・創業した松下電器具製作所→松下電器産業は、創業90年目の節目の08年10月に、松下の名前を捨てる。松下幸之助が考案して付けた企業ブランド名、ナショナルも捨てる。時代は変わる。そもそも、Panasonicは松下のグローバルブランドネームだったから、統一の機会を見ていたのかも知れない。

Photo_2  ナショナルと聞いて、僕が真っ先に思い浮かべるのは、長らく松下電器がスポンサーをやっている、国民的長寿番組「水戸黄門」ではなくて、僕が幼児期にものごころつくかつかないかで、一番古く記憶にあるTVドラマ、「ナショナルキッド」です。TV放送黎明期の国産ヒーローもの第1号は川内康範さんの「月光仮面」ですが、TVでのSFものとしてのヒーローもの第1号は「ナショナルキッド」でした。主人公の超人ヒーロー、ナショナルキッドはアンドロメダから来た宇宙人で、戦う敵も金星人や海底人、地底人たちです。UFO(円盤)や宇宙怪獣も登場します。勿論、タイトルの通り、ナショナル(松下電器産業)がスポンサーです。ヒーロー、ナショナルキッドの必殺武器のエロルヤ光線銃とは、ナショナルの拳銃型の懐中電灯でした。僕は、このナショナルキッドの光線銃の懐中電灯を、子供の頃、親戚の家がナショナル家電の専門取り扱い販売店で、そこで、もう古くて傷んでテープで補強したものを扱っていました。単1電池2個入れるものでけっこう重かったのを憶えています。(余談ではありますが、ドラマ中、ナショナルキッド自身が、自分は3万光年離れたアンドロメダからやって来た、と正体を明かしますが、実際のアンドロメダ星雲は地球から230万光年も離れた別銀河のことです。)

Photo  「ナショナルキッド」のオープニングでは、タイトルバックで飛行するキッドの後ろに、ビルの上の大きなナショナルロゴの電光看板が見えます。ナショナルキッドのタイトルロゴ文字も松下電器のナショナルそのものです。もう、あの時代から、「♪あかるーいなしょなーる、らじおてれび、なーんでもなしょーなあーるう‥」という、おなじみのナショナルスポンサー番組の冠に付く宣伝歌もあったのですが、子供向けヒーロー番組、「ナショナルキッド」には、あの歌はありませんでした。昔は大企業は、一つのTV番組を一企業単独でスポンサーをやってましたが、今はゴールデン枠も全部、一つの番組に幾つもの企業のCMが入ってますよね。「水戸黄門」というのは、まだ「ナショナル劇場」として、松下が単独でスポンサーやってんのかな?そうなら、今時、本当に珍しいですよね。でもナショナルも08年10月からはなくなり、Panasonicで統一される。「水戸黄門」もパナソニック劇場にはしないだろうなあ‥。今は昔懐かしい「ナショナルキッド」の映像を、断片的ですが、You Tubeで見れる。嬉しい限りです。本当に懐かしい。断片的に憶えているシーンやバックの音楽。やはり記憶とは少しづつ違っている。ちなみに、You Tubeで見れる映像の中には、ブラジルで放送された断片動画も多い。これは面白いことに、説明文や吹き替えがポルトガル語ですね。ナショナルキッドを、アクセントをつけてナショナルキディーと呼んでいるのが印象的。こんな古いフィルムを、ブラジルでいったい、いつ頃放映したんだろう?「ナショナルキッド」というヒーロードラマは、僕の最幼少時の記憶に残るTV番組です。ちょっとね、設定がはっきりしないんですが、ナショナルキッドの地球での仮の人間としての姿は、実験室を持つ科学者でありながら孤児施設の先生の旗龍作で、孤児施設の先生になるのかな、子供たちの面倒を見る若いお姉さんの小畑尚子が、あの、後の大女優、太地喜和子のデビュー当時のハイティーンの頃(高2だったそうです)。勿論、「ナショナルキッド」の孤児院のお姉さん役が、太地喜和子の若い頃だとは、僕は、大人になってから知るんだけど。

Photo_3  あの時代、僕の幼少期、TV黎明期の実写ヒーローものはたくさんあったけれど、ヒーローもの大好き子供だった僕は、「月光仮面」「七色仮面」「アラーの使者」「まぼろし探偵」「変幻三日月丸」「鉄人28号」‥といくつもの、面白かった昭和30年代の子供向け番組の、ヒーローものの断片シーンを記憶しているけれど、やはり、あの頃、ワクワクして、いてもたってもいられないくらいの踊るよーな気分で楽しみにして見てた、一番印象に残る、正義の味方ヒーロー番組は、「ナショナルキッド」ですね。コスチュームも大好きだった。あの頃の超人ヒーローの中では一番好きだった。あの当時、敵が人間のギャング団ではなくて、宇宙人だったり、海底人だったり、空飛ぶ円盤や巨大魚型潜水艦や光線銃が出て来るのが画期的でしたよねえ。「ナショナルキッド」のTVドラマ初放映は、1960年8月から61年4月までですね。その後、何度も再放送されている。僕は多分、この再放送で記憶に焼き付けたんじゃないかな。時代は、TVでモノクロアニメが放送され始める、3年くらい前になるのかな。「ナショナルキッド」の第1部は「インカ族の来襲」編なんですけど、僕はこのシリーズが一番印象に残ってるんですけど、子供の時からずうーっと疑問に思っていたのは、インカ族って、インカ金星人というんですよ。円盤に乗って宇宙から襲来する金星人が、どうしてインカ族なんて、地球人の古代民族の一族なんだろうか?って。そうしたら最近、何処かのサイトを覗いていて知りました。3000年前に地球から金星に移住したインカ族、ということなんですね。成程。あの、戦後15年くらいしか経っていない時代に、すごい設定のドラマだ。う~む、SF。第2部「海底魔王ネルコン」編では、真っ黒い巨大アンコウ型で、大きな目玉が異様に光り、大きく広い口が出入り口の不気味な、海底人の潜水艦だけが特に印象に残っています。第3部の地底人編はあんまり記憶がない方で、山の斜面の地底人の要塞への入り口から円盤が出入りするシーンだけしか憶えていません。第4部があったそうですが、これは僕の育った地方で放送されたのかどうかと疑う程、全くといっていい程、記憶にありません。でも多分、全編、放送されたのでしょう。

Photo_4  漫画版の「ナショナルキッド」は、1960年の講談社の月刊少年漫画誌「ぼくら」7月号から連載が開始されました。TV放映の始まりは同年8月からです。作画は一峰大二さんです。この当時のヒーロー活劇漫画は絵柄も単純ですが、ストーリーも単純なものです。だいたい、この当時の、こういうTV映画のコミカライズ作品は、TVの放送ストーリーを単純に追った漫画ばかりです。漫画版「ナショナルキッド」も、「インカ族襲来の巻」「海底魔王ネルコンの巻」「地底人の巻」と、TV放映のストーリーと同じ話で、TVを追っていますが、61年4月でTV放送分が終了しても、漫画作品の人気があったので、漫画作者の一峰大二さんオリジナルのストーリーで、「昆虫博士の巻」「ターザン博士の巻」が続けて連載がされています。漫画版「ナショナルキッド」の単行本は、「インカ族襲来」「海底魔王ネルコン」の2話だけが、3巻にまとめられて刊行されました。後に大人になった僕は復刻コミックス版で、この分の1巻だけを読んでいます。多分、70年代末頃ですね。「ぼくら」連載リアルタイムでは、僕は幼過ぎて、読んだことはありません。そういえば、僕が小1の終わりか小2頃、TV放映の「七色仮面」の再放送を見て、番組開始のタイトルバックに「ぼくら連載」とあったので、慌てて本屋さんに走り、月刊誌「ぼくら」を買って来たのですが、「七色仮面」が掲載されてはいなくて(当たり前ですが)、当時、落胆したことを思い出しました。「七色仮面」も作画が一峰大二さんですが、月刊誌「ぼくら」連載は「ナショナルキッド」の前作品で、連載期間は1959年から60年です。初回TV放映も59年6月から60年6月までとなっています。僕が「七色仮面」の再放送を見ていたのは、初放映から4年後なんですね。

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○漫画・・ 「コドク・エクスペリメント」.. (2)

Photo_5  ○コドク・エクスペリメント…(2)
 「宇宙最強生物を作り出すため、惑星デロンガで行われたコドク実験。しかし実験は星の地殻変動の激化によって失敗に終わり、指揮官バグレスはキャノン伍長等を星に置き去りにしてしまう。20年後、デロンガの崩壊調査にやって来た調査船は未確認生物を発見収容するが、それがコドク実験によって最後に生き残った生物体であることが判明。宇宙軍の将軍となったバグレスはその報告を受け、イニシャルと呼ばれる宇宙軍兵に回収を命じるが?」…
 幻冬舎コミックス漫画文庫版の「コドク・エクスペリメント」第2巻、裏表紙に記された、内容あらすじ説明文の、まんまパクリ載せ、です。そのまんま文章を書き写しました。このSF宇宙活劇漫画、全3巻の内、2巻までのストーリーをおおざっぱに説明すると、この数行の文そのものです。本当に端的にきちんと、2巻までの流れの内容を、短く的確に説明しています、あっぱれな文章です。「コドク・エクスペリメント」の2巻までは、そーいうことです。2冊合わせると540ページくらいになる内容を、わずか数行で説明、表わしたうまい文章です。僕が、ヘタクソな文で、たどたどしく説明して、長々書いていくよりも、ずっとずっと良い。もう、後は、漫画本編を読んでもらうしかない。傑作漫画の紹介としては、まるで芸がありませんが、まあ、そういうものです。

Photo_6  恐怖の宇宙怪物たち各種、未来の戦闘兵士のエキスパート、あらゆる未来の兵器で武装・戦闘改良した超能力的サイボーグ最強指揮官、乗り込み式ロボット装甲戦車、憎悪で生きる最強宇宙生物。これら未来の戦闘モンスターたちが、巨大宇宙船の中をところ狭しと縦横に亘り、三つ巴四つ巴の爆発的戦闘を繰り広げる、SF超ド級ヴァイオレンス破壊アクション巨編。読んだら、面白いですよー。「コドク・エクスペリメント」の『コドク』とは、古い中国の伝説の『蠱毒』のことなのです…。
※(この項、続きます。「コドク・エクスペリメント」…3へと続く。)またかいっ!

Photo ○プロテ星人
 学習院大学の名物校舎が取り壊しになると、TVのニュース番組で伝えていた。俗名、ピラミッド校舎、というらしく、築後40年になりかなり老朽化しているらしい。40年前にはピラミッド型の未来感のある不思議な形の建物で、とても珍しく、当時、東宝系特撮専門の円谷プロが、この建築物に目を付け、調度その当時、円谷プロが制作にあたり大人気TV放映されていた、TBSの「ウルトラセブン」の背景などに使用したのだとか。ドラマの中ではプロテ星人の攻撃に倒れ込むウルトラセブンが、無残に壊してしまう。勿論、特撮映像で。この放送話は、リアルタイムで見ていた子供の頃の記憶では、憶えてないのだが、東京から田舎に戻って来て、1年少し程プータロー(この時代にはまだニートという言葉はなかった)をしていた当時、午前中にやっていた再放送で見て、この回の話をはっきりと憶えている。TVのニュース放送では、このピラミッド校舎で卒業式に出席されている、現皇太子様の若き日の姿が映されていた。まあ、ニュースとしては何てこともないニュースなんだけど。

4094020764  TVのこのニュースのシーンでは、ウルトラセブンと戦うプロテ星人が出ていた。舞台も大学キャンパスである。確か、このお話は、大学研究生が、現れた宇宙人が持つ超技術を手に入れたくて、宇宙人の星へ連れて行ってもらえると、だまされてしまい、宇宙人の地球侵略の片棒を、この研究生が担ぐハメに陥れられる‥、といった話じゃなかったか(?)と思うけど。調度、近くに、特撮ヒロインの女神だった、ひし美ゆり子さん著作の「セブンセブンセブン」があったので、プロテ星人の項を捜した。オリジナル「ウルトラセブン」の中では第29話、「ひとりぼっちの地球人」の巻。書かれているのは文庫本でわずか8行足らず。話の説明は、大学は京南大学となっていて、その大学が教育機関として初めて、科学観測人工衛星の打ち上げに成功、しかし衛星を打ち上げた教授は、地球防衛軍を監視するプロテ星人だった。教授の正体に気づいた助手は、命を引き換えに地球を守ろうと頑張るが‥。というよーな内容だと、ごく簡単に書いてるだけ。この助手が、僕の記憶にある、宇宙人が持つ超技術を欲しがる研究生のことなんでしょうね。

Middle_1122171214  僕の記憶を確かめてはっきりさせたいと、このプロテ星人登場話の真ストーリーを探していたら、「ウルトラセブンはこんな話だった」というサイトに、第29話のけっこう詳しいストーリーの内容が書かれていました。そのサイトの文を読ませてもらうと、僕のいう、研究生というのは、宇宙人が化けた教授の助手なのですが、別に特に宇宙人の超技術を我がものにしようと野心満々‥、というようには書かれていませんでした。くだんの助手は、何も知らずに宇宙人の手伝いを一生懸命行っていたが、プロテ星人にだまされていたと気づき、プロテ星人の開発した電送移動装置で逃げようとする侵略者を、自分の命もろとも葬り去る‥、というようなお話なんですね。何しろ、リアルタイムで見ていた時からは40年経ち、再放送を見たプータロー時からもン十年経っていますからネ。僕の記憶もそれ程確かでもないですね。ウルトラセブンが夜のキャンパスで建物を破壊しながら戦っていた、プロテ星人ですが、その能力に、先作初代「ウルトラマン」の中に出て来る、三面怪人ダダみたいに分身術を使うみたいですね。このあたりのことは僕も記憶になく、すっかり忘れていたようです。あれ?ダダって分身術というよりは、テレポーテーションするんだっけかな?バルタン星人の分身は幻術みたいなものだったし‥。まあ、いいや、遠い昔の記憶だ(はっきりしなくて済みません)。
(※参考サイト ULTRA SEVEN Crazy Fan Book

Photo_7  京南大学というと、加山雄三の代名詞的大ヒット映画シリーズ、「若大将」の舞台ではないですか。「アルプスの若大将」‥だとか。この29話のお話の中で、ソガ隊員の婚約者役の女子大生が登場して、それが北林早苗さんだそうです。ウル警のソガ隊員というと、この間亡くなられた俳優、阿知波信介さんですね。記憶にも新しい、昨年5月の鹿児島県山間部での自殺という悲劇でしたが。最近では阿知波さんは、俳優業というよりは、芸能プロダクション社長が、本業でした。知らなかったんですが、女優の多岐川裕美さんが元妻で、近頃よく「踊るさんま御殿」などに親娘でよく出る若手美女タレント、多岐川華子さんが実娘になるんですね。多岐川華子さんて本当に綺麗ですね。喪主は、再婚の、当時現妻の方だったらしいんですけど。阿知波信介さんが亡くなられた時、アンヌ隊員役だった、ウルトラの盟友の一人、ひし美ゆり子さんがご自分のblogにて、思いを切々と語られていました。あの記事を読ませてもらった時は、ジーンと来て、しんみりした気持ちになったものです。「Kenの漫画読み日記。」、ちなみに、漫画版ウルトラセブンは67年から68年に掛けて、講談社の「ぼくら」と「週刊少年マガジン」に連載されていますが、このプロテ星人登場の巻は、漫画版では扱ってはおりません。

Photo_4  ウルトラセブンというと、TBSと円谷プロの制作ですが、「ウルトラQ」からのウルトラシリーズの実質、制作は特撮映像専門の老舗、円谷プロでしょう。「ウルトラセブン」の頃が、ゴジラからの怪獣ブームを作り上げ、TVではウルトラシリーズが大人気大反響で、円谷プロが一番輝いていた時代でしょう。先頃ニュースで、経営のうまく行かなくなった円谷プロが、身売りしたという報道がありましたが、買い取った新オーナーは、着ぐるみにミニチュア模型にピアノ線というアナログ特撮は時代にそぐわなく、これからの新体制では、CG等をふんだんに使うデジタル特撮で行くのだ、と経営方針の豊富を話していました。海に見立てた大きなプールのそばで、人間が中に入る怪獣ぬいぐるみがミニチュア模型都市を踏み潰し、ピアノ線で吊ったジェット戦闘機模型が攻撃するという、特撮の神様、故・円谷英二監督の開発・発展した夢の映像は、その伝統に幕を下ろす時代になってしまったんですねえ。あれに驚嘆し熱狂して育った世代としては、寂しい限りですねえ。初代ゴジラから数えれば、もう60年近い伝統でしたものねえ。円谷プロを、傘下に収めた企業は、CM映像制作大手のT・Y・O(ティーワイオー)という会社だそうです。

 「ウルトラセブン」については、我がblogでは一度、06年4月に記事でアップしているので、その時、漫画版についても書き込んでいるから、今回の分では、漫画についての説明は書きません。その時も、漫画版「ウルトラセブン」に関しては、講談社版の一峰大二さん、桑田次郎さん作画のものだけしか取り上げてはおりません。僕が、その他の漫画版「ウルトラセブン」の作品を知らないからです。多分、他の漫画家さんの作品もあるんだろうとは思いますが、あの時代、一番メジャーだったのは一峰・桑田両先生の、「ウルトラセブン」だったので、それでよしと僕はします。

◆(2007-12/18)漫画‥ 「コドク・エクスペリメント」..(1)
◆(2008-01/18)漫画・・ 「コドク・エクスペリメント」.. (2)
◆(2008-01/30)漫画・・ 「コドク・エクスペリメント」.. (3)

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