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●漫画・・ 「リモート -remote-」

 

  

 7月5日、北朝鮮から発射されて日本海に落ちた、計7発のミサイルの事件は、その後も毎日、トップニュースで一日中報道されています。その後、当事者国となる日本とアメリカは、この問題を国連に提出して、日本政府が中心となって、国連安全保障理事会にて対北朝鮮制裁決議安を採択決定に持って行くように、常任理事国5国非常任理事国10国へ働きかけて、進めています。今のところ、中国、ロシア以外の国は全部、賛成なのですが、常任理事国が一つでも拒否を示すと、この案件は採択されず、否決となります。日米はロシア、中国に拒否権を行使しないように働きかけているようですが、北朝鮮の友好国である両国はなかなか日米の意向に、首を縦に振らないようです。日米の働きかけに、ロシアは棄権する可能性も出て来ているようですが、六カ国会議の主催国的立場にある中国は依然、拒否権発動の姿勢に傾いているようではあります。国連に案件提出後、アメリカのヒル国務次官補が大急ぎで、ロシア、中国、韓国、日本を歴訪、事態の進展収拾に急いでいますし、10日辺りで、もう中国の武大偉外務次官が北朝鮮へと行っていると思われます。いったいどう進んで行くのか、この危機的状況のニュースは、5日からこっち、目が離せません。

 何でも中国は日本に対して、答えを何日か待ってくれるよう、言っているとか。北朝鮮サイドと話をした中国が、今後どういう態度で出るのか?また、5日の7発発射後、新たなテポドン2号の発射準備に掛かっていた北朝鮮は、果たして二発目の長距離弾道弾用ミサイルを発射してしまうか?話し合いに飛んで来た友好国中国に対する義理からも、それは絶対にしないか。アメリカはこの後、米朝二国限定の話し合いの席に応じるのか?我が国が危機的状況の当事者国であるだけに、この先の進展がすごく気になります。発射後の声明からしても、ミサイルによる恫喝脅迫の意味が濃いようですから。ロシア沿海州に落ちたミサイルはほぼ同じ地点に着弾(弾頭は取り付けてませんが)している。短距離用中距離用の命中精度はかなり良い訳です。弾頭が付いてなくても、少量の火薬でも、原発など狙われたら日本はたまりません。瀬戸際外交の北朝鮮の行動に、仮想敵である隣国日本は最大の危機的状況です。日本海側の都市や町の国民は、毎日、気が気でない状態でしょう。早く解決して欲しい。毎日、ニュースから目が離せない。あまり大騒ぎし過ぎても、思う壺にはまる、という意見も出ているようですが‥。

Img10242465104  さて、Kenの漫画読み日記、読んだ漫画のことを書き込もうと思った訳ですが、5日の朝からこっち、毎日この事件の報道が気になって気になって、暇さえあればニュースを見て聞いて進展を気にしている状況なので、日記文として、北朝鮮問題を文頭、書き込みましたが、読んだ漫画感想文がメインなブログなので、漫画の話に行きます。別に、アジアの国のことや戦争関連の漫画ではなく、ごく最近読んだ漫画、ミステリ漫画で面白かった少年推理探偵漫画「リモート」です。俗にコンビニ本と呼ばれる雑誌タイプの、講談社プラチナコミックスの、ミステリ漫画として面白かった一冊、「リモート -remote-」。今出てる、コンビニ本漫画「リモート」の数冊の中の一冊、「山小屋の殺人鬼」編です。この、読んだ1冊には、3本の中篇作品が収録されています。どれも推理探偵漫画作品で、ミステリとしてとても面白かったです。原作はあの、「金田一少年の事件簿」の作者、天樹征丸さん。「金田一少年の事件簿」シリーズで、推理探偵もの娯楽作品としては実績のある、作家の作品だからミステリ漫画として文句なく面白いんです。楽しめます。

 推理探偵漫画「リモート」は、ミステリとしてはアームチェアデテクティブものですね。安楽椅子探偵もの推理探偵漫画作品。ミステリでのこのジャンルの始祖は、相当昔々に遡る、バロネス・オルツィの「隅の老人」シリーズあたり(1930年発表作品)になるのでしょう。それ以来、このミステリジャンル作品は数多く書かれて来ていますし、世界ミステリ史に残る傑作も多い(アシモフ博士の推理小説作品『黒後家蜘蛛の会』シリーズもこれになりますね)。近頃の作品では、小説家東野圭吾の直木賞受賞作、「容疑者Xの献身」の探偵役である物理学者湯川先生。僕は未だ長編「容疑者Xの献身」を読んでいないのですが、同じ湯川博士が活躍する「ガリレオ探偵」シリーズの第一集は読んでいます。第二作品集「予知夢」も買って来たものの積ん読状態です。いけない。ガリレオ探偵湯川先生は大好きキャラですけど。記憶に残る、アームチェアデテクティブものでは、阿刀田高の傑作短編連作探偵小説。タイトルや主役探偵の名前をもう忘れてしまっていますが、難事件を抱えた老刑事が、寺の住職と囲碁をさしに来る。頭脳明晰な住職は、碁の相手をしながらとつとつと話す刑事の難事件を、世間話に聞きながらも推理して行き、難点を解き明かし、事件解決に導く。この作品集は一冊だけだったけど、すごく面白かったです。もうだいぶ昔に読んだものだけど。
(※大学の物理学教授、湯川学先生も、けっこう現場に赴いているので、純粋な安楽椅子探偵とは言い難いようではあります。失礼しました。)

 「リモート」の探偵役、氷室警視は、自分で動く金田一少年とは違って、自室にこもったまま一歩も外に出ない。活動役は可愛い美少女、彩木刑事。ギャル刑事彩木くるみは、携帯電話をイヤホンで聞きながら、推理の天才、氷室警視の指示を聞いて動く。事件を考えて推理し、一つ一つの行動を支持するのは、密室でじっとしたままの氷室で、その指示を携帯で聞いて行動し、実際に事件解決へと持って行くのはギャル刑事くるみ。つまり、氷室は、アームチェアデテクティブ、安楽椅子探偵なのですね。漫画タイトル「リモート」の意味はここから来ているのでしょう。ちょっとくるみちゃんには可哀相な言い方だけど、氷室のリモートコントロールで動くかの如き彩木くるみ刑事の、事件解決への一つ一つの行動。探偵役の氷室という警視は、何か過去の事件のトラウマから自室から一歩も出ることが出来ない、という病的なキャラみたいですね。まだ一冊しか読んでいないので、面白いからまだまだ続けて読もうっと。

223b4c13  漫画「リモート」は講談社の週刊ヤングマガジンに連載された、ヤング向け推理探偵漫画で、原作・天樹征丸、作画・こしばてつやの作品です。同じ講談社の少年マガジンに連載されていた、同じ天樹征丸原作で大人気の少年向け推理探偵漫画「金田一少年の事件簿」シリーズとよく似た作品構成となっている、いわば兄弟作品のような漫画ですね。この「リモート」もTV実写ドラマ化されていて、2002年10月から全10回で、日本テレビ系列で放送されています。主演が、氷室警視役に、キンキキッズの堂本光一、彩木くるみ役に深田恭子です。漫画の方は講談社コミックスで「リモート」全10巻で刊行されました。僕は、こういう天才的頭脳を誇る名探偵が、昔から大好きなので、影的存在の表に出て来ないで頭脳だけで活躍する、体力的にはからきし弱くて駄目だが推理の天才、というアームチェアデテクティブのキャラには、いつでもこたえられない魅力を感じます。読んでみたいなと思っています、直木賞受賞作、「容疑者Xの献身」にも、物理学者湯川のアームチェアデテクティブぶりの魅力が、遺憾無く発揮されているのだろうか?と気になってます。最近、本読まねえしなあ‥。いかん。

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コメント
 
 
 
Unknown (ken-mortima)
2024-05-01 19:56:42
そう言えばジェフリー·アーチャーのリンカーン·ライム シリーズはアームチェアディティクティブものだな。このシリーズの小説は4作くらい読んでると思う。いずれもかなり長くて文庫本で前編·後編2冊に分かれてる。手足となって動く現場警察官の女性がいるけど。この設定はリモートと一緒だな。(リモートが設定真似た?)
リンカーン·ライム シリーズの小説を読んだのってリモートの漫画を何冊も読んだあとだな。いつ頃だろう?2010年よりあとかなぁ?
デンゼル·ワシントンとアンジェリーナ·ジョリーが主演した映画版「ボーン コレクター」見たのっていつ頃なんだろう?劇場公開は2000年だけど。
 
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