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●漫画・・ 「人間怪獣トラコドン」

 「人間怪獣トラコドン」という、昔、週刊少年キングに連載されてた漫画を思い出した。一応、怪獣ものなんだけど、作画が古賀新一で、もうモロにホラーだった。間違いなく怪奇漫画。爬虫類型の怪獣が出て来るんだけど、ストーリーもホラー展開だったよね。人間怪獣というのは二足歩行で、お話が確か人間が怪獣に変身してしまう、ンだったよーな。
連載当時の僕は中学生かな。怪獣ものというより、やっぱ古賀新一の怖い漫画だったな。絵柄もタッチもモロ怪談。SF怪談だな。

 その前のマガジンの楳図「ウルトラマン」といい怪奇の第一人者が描くとSF系は怪談になるね。
※(『人間怪獣トラコドン』は週刊少年キング1966年第47号から50号まで掲載の短期集中連載作品でした。)66年なら、まだ僕は小学生だな。

(2023-7) 子供の頃、週刊少年キング誌上で、古賀新一先生の「人間怪獣トラコドン」は読んでるんだけど、その後、コミックス単行本などでの再読は果たしていない。だから子供のときの記憶しかなくて、「人間怪獣トラコドン」のイメージは記憶してるけど、お話の内容とかはほとんど忘れている。

 おぼろげに「人間怪獣トラコドン」の怪獣は、人間が変身して怪獣になってしまったものだったよなぁ、くらいに何となく覚えてた。怪奇ホラー専門の漫画家と称しても良い古賀新一先生の怪獣漫画は、怪奇ホラー味たっぷりの怖い漫画で、感染するみたいに第一の怪獣化した人間の他にも怪獣化する犠牲者が出てたような気がするんだが…。

 怪獣と言っても物語のトラコドンはそんなにデカい怪獣ではなかったように思う。人間が変身したものだから人間よりも少しデカいだけだったような。

 「人間怪獣トラコドン」をネットで調べると、何人かの方が「人間怪獣トラコドン」について書かれていて、詳しい内容は書き込んではなかったけど、漫画のお話の導入部は解った。

 怪獣化するのは物語主人公の少年の兄で、何でもその“兄”はトンネルか何かの落盤事故に合い、その事故現場からは恐竜の骨が発見されて、事故被害者の“兄”はその後、身体が変態して行き、怪獣になってしまうんだそうだ。

 科学的な怪獣ものというよりも、何か“呪い”みたいなオカルト的な味付けみたいですね。怪獣の“骨”の影響下で人間がその怪獣になっちゃうお話みたいだから。ネットで調べて、この漫画について書かれている方によると、発見されたのは恐竜の“化石”ではなくて“骨”らしい。漫画の中のエピソードですけど。

 “トラコドン”という恐竜は学術的にも実際に存在した恐竜らしいですね。諸説あるらしいけど、今はその恐竜は“トラコドン”と呼称してないんだとか。

 トラコドンは白亜期末期に生息していた体長10メートル前後の草食恐竜らしいです。

 実在したであろう恐竜、トラコドンは別名、カモノハシ竜と呼ばれていて、最初は水の中で生息する水生恐竜と思われていたらしい。しかし70年代以降、水生恐竜説が覆って、トラコドンは陸生恐竜だということが正統な通説となり、“トラコドン”の名前は学術的に廃棄されたそうな。今は、ハドロサウルス類のアナトティタンと呼ぶのかな?よく解らんけど。

 「人間怪獣トラコドン」が週刊少年キングに初出連載されたのは1966年ですが、新書判コミックスでひばり書房から刊行されたのは1968年ですね。よく解らなくて申し訳ないのですが、もともと貸本漫画家で貸本出版社のひばり書房で貸本漫画を描いていた古賀新一氏が、市販雑誌のキングに連載した「人間怪獣トラコドン」を当時の貸本A5版でひばり書房から発刊してるのかな?66年か67年頃に。

 従来の貸本出版社は66年から67年にそれまでのA5版貸本誌をやめて新書判コミックスの刊行を始めましたからね。貸本自体、67年中にはほとんどの貸本出版社が撤退して、戦後の貸本があらかた消滅するのですが。

 ひょっとしたら「人間怪獣トラコドン」のひばり書房刊のA5版貸本誌は出てなくて、最初から新書判コミックスで発行されて、「人間怪獣トラコドン」の単行本はコミックスだけなのかも知れませんが。

 古賀新一先生は、人物などの絵柄は貸本劇画調プラスの独自のタッチですが、昭和期の古賀新一先生の怪奇ホラー描写の画面は楳図かずお先生に似ていますね。特にホラーの「へび少女」「へびおばさん」「くも少女」「くもおばさん」などの、へび、くも、ねこ、ひる、さそりなどなどの気味の悪い生きものを題材に取った、少女ホラー漫画は、恐怖描写が楳図かずお先生によく似ている。また、70年代初め頃までの古賀新一先生の少女ホラー漫画のテーマは楳図かずお先生と同じものが多かったですね。

 あの時代の少女ホラー漫画の人気傾向は、「へび少女」「くも少女」ものなどが流行してたんでしょうね。義母や叔母さんが、あるいは近所の仲の良い女の子が、化け猫などの妖怪に変身して主人公の美少女を襲うお話だとか。

 ネットで「人間怪獣トラコドン」を調べ続けると、ひばり書房のA5版132ページ貸本タイプの本が1967年の5月頃に発行されてますねぇ。何かこれはハードカバー上製本みたい。

 僕が毎日貸本屋に通ってた時期の貸本の形は、A5版ソフトカバーでページ数はほとんどが128~136Pでした。稀に日の丸文庫の「影」みたいに200P近い分厚い本もあったけど。

 逆に僕が最初に書いてる、新書判コミックス·タイプの「人間怪獣トラコドン」がネットで見つからない。68年に、ひばり書房からの新書判コミックスは出てはないのか?

 済みません、僕はこの半生で「人間怪獣トラコドン」の単行本を手にしたことがないのでよく解りません。

 67年5月は貸本最末期か、もう貸本消滅後かも知れない時期ですね。

 貸本って、全国に1万~3万件の貸本屋が存在してた時代、貸本専門の問屋があったり、貸本専門の流通形態があったんですよね。貸本漫画の本は普通の市販の小売り本屋さんでは買えなかった(置いてなかった)。67年にはその、戦後の貸本文化のシステムが消滅した時代だと思う。

 ひばり書房が貸本消滅後に、ホラー漫画に特化した新書判コミックス(ひばりコミックス)を発行して70年代以降も出版社業を維持して行ってたけど、普通に市販書籍として流通~販売して行ってた訳ですよね。平たく言えば、貸本専門出版社から普通の出版社になったということですね。

 

 

 

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●漫画・・ 「釣りバカ日誌」

 漫画「釣りバカ日誌」は、現在日本の雑誌連載漫画の長寿作品BESTでは、79年の小学館刊ビッグコミックオリジナルから連載が始まり、現在まで雑誌連載され続けており、長寿漫画の第12位にランクされてます。隔週刊漫画誌ビッグコミックオリジナルには、長寿作品が多く、ジョージ秋山氏の「浮浪雲」と水島新司氏の「あぶさん」が共に長寿第2位。そして西岸良平氏の「三丁目の夕日」が第4位です。ビグコミオリジナルには、70年代から連載が現時点まで続けられている漫画が、実に4作品もあるのです。「釣りバカ日誌」は現在まで29年間も連載が続いている。驚嘆ですね。小学館コミックスで実に71巻!ビグコミオリジナルの読者はシニアの方も多いので、老後の隠居後に、もう一度コミックス全巻で、最初から読み返してみるのも面白いだろうな、と思いますね。ただ、60歳を過ぎると、老眼がかなり進み視力の衰え等、目の力そのものがかなり弱くなるので、漫画とはいえ読書は、TVやビデオ関係を見るよりはかなり大変になりますけど。余談が進みますが、子供の頃って漫画読むスピードはメッチャ速いですよね。20代まで速いけど、その後、歳取る毎にだんだん遅くなって行く‥。ちなみに長寿作品第1位は、言わずと知れた驚きの最長老漫画、というか劇画、さいとうたかを氏の「ゴルゴ13」です。実に1968年から現在まで40年持続連載期間。

 漫画「釣りバカ日誌」の連載が始まった頃って、調度、同社のビッグコミックスピリッツが創刊された頃ですよね。「釣りバカ日誌」の連載開始が79年の6月から。スピリッツ創刊号が80年の10月。この当時の僕は、オリジナル、スピリッツ両誌とも毎号買って読んでいました。この当時、僕が駅のキョスクなどで買って電車の中で、毎号楽しみにしている漫画作品を読み、残りの漫画や記事はアパートの6畳一間の部屋で読んでいたのは、週刊や隔週刊の主に青年漫画誌で、挙げると、オリジナルとスピリッツと、双葉社の週刊漫画アクションと別冊アクションの毎号。秋田書店のプレイコミックも、欠かさずいつもいつもではなかった、とは思いますが購読していましたね。この当時は僕は少年漫画誌は、ほとんど読んでいなかった。少年漫画は、比較的古い作品を、コミックスで買ってまとめ読みしてました。70年代から隆盛して来た青年漫画誌ですが、ジャンル名を一言で青年漫画と呼んでも、今の時代、漫画・劇画の愛読者は50代60代でも多く、青年漫画作品の読者層は非常に幅広いですよね。ケイタイやパソコン、ゲーム機の発達・発展している現在では、ヤングよりもむしろシニア層の方が、読者数は多いのではないかと思える程ですね。ビッグコミックやビグコミオリジナルは青年誌でも比較的、読者層の高い漫画誌ですね。驚きの長寿連載の「釣りバカ日誌」は、映画化作品の大ヒットの効果もあって、国民的漫画とも呼べる、サラリーマン生活コメディー漫画ですね。

 「釣りバカ日誌」という漫画で、僕が、何故か印象深く思い出に残っていることがあって、まあ、ごく個人的な何でもないコトなんですけど、僕は若い頃、28歳29歳頃、所属する会社は違えど職場仲間で、当時よく一緒に遊んでたKRさん、当時はRちゃんて呼んでたんだけど、スキューバダイビングが趣味のRちゃんから誘われてダイビングクラブに連れてって貰い、僕もスキューバダイビングを始めることになった。そして僕は趣味で、調度一年間くらいスキューバダイビングを特に伊豆の海でやるんだけど、いつもはRちゃんと一緒に参加するんだけど、ある回のダイビングツアーに僕は単独で参加した。二泊三日くらいのツアーだったと思うんだけど、イイトシして人見知りが強く参加メンバーとあんまりフランクに和気藹々とやれない僕は、ホテルに居る間は一人で、持って行ってた漫画雑誌を何度も読み返したりして時間を潰してた。その時、ダイビング界のレジェンドみたいな年配の大先生である、チーフインストラクターの先生に、「○○はまた本の世界に閉じ篭っているのか」なんて言われたりしてたけど、この時読んでたのが当時のビッグコミック・オリジナルで、隣で話を聞いてた同ツアー参加のダイビング客二人組みが、僕の持ってるビグコミオリジナルを指して、「『釣りバカ日誌』面白いよなあ」と片方が言うと相方が「ああ、面白いな」と応えてた。僕は、どういう訳かこの一シーンを印象深く記憶している。この二人組みは確かキャノンに勤務する同僚だとか言ってた。僕と同年輩くらいの男二人組みだった。もう何十年も前のことだから僕も記憶があやふやなんだけど、このツアーは式根島の二泊三日だったのかなあ? Rちゃんも居たっけ? 「釣りバカ日誌」の一件以外のことはよく憶えてないなあ。まあ、作品の内容とは全然関係ない、ごく個人的なエピソードですけど。

※この記事は一応、2010年8月アップになってますが、記事本文自体は大部分が2008年か09年始め頃書いていて、途中で置いたままだった記事です。今回書き上げて形だけ何とか記事を終了させ、2010年8月日付でアップしました。

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●漫画・・ 「けいおん!」

 「けいおん!」の漫画版が終了するそうですね。掲載誌、芳文社発行「まんがタイムきらら」10月号にて最終回予定。いよいよ終わるんですね。かきふらいさん作画の原作漫画版の方ですが。

 アニメの方は第二期「けいおん!」大好評放送中ですが。でもアニメもそろそろですか?アニメはいつまでだろう?9月いっぱい?10月まで掛かる?済みません、ちょっと調べてなくて。前に記事書いた時、放送終了予定書き込んでる筈なんだけど。


 第二期アニメの新オープニング曲と新エンディング曲、何と、8月16日付けオリコンウィークリーチャートで2位3位独占なんですってね!2位3位で独占というのも何ですが、さすがにSMUPの新曲には勝てなかったんだとか。エンディング曲の方が2位です。
原作終了すれば第三期アニメは望めないだろうし、一世を風靡した「けいおん!」旋風も今年いっぱいで終わりかと思うと寂しいですね。
あ、「けいおん!」コミックス第4巻は9月末発売!

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