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○じじごろう日記。 2005-11

Main04 ○サイボーグ技術が人類を変える。

 頑固一徹硬骨漢爺ぃが、現代現在の政治や世情に物申すというコンセプトで始まった、ワシのブログ「じじごろう日記」じゃったのじゃが、本編第一回から早くもそういう題材でなくなってしまった。というのは、5日の夜のNHKのTV番組で、最強大読書家ジャーナリスト立花隆さんがリポートする特番「サイボーグ技術が人類を変える」を見て、ワシも衝撃を受けたからじゃ。今回はそれを書くのじゃ。

 全くもってこれは昔々の名作SF漫画「サイボーグ009」の世界じゃ。その他、昔からのSF漫画の世界じゃ、それが実現していく過程そのものをひとつひとつリポートして映像で、現在のワシら市民に教えてくれる。驚きじゃが、サイボーグとは、漫画の世界の絵空事ではなくて実際に開発され続けている、そして急速に進歩している明日の人類の世界なのじゃ。もう、びっくり。

 SF漫画「サイボーグ009」の中に出てくる敵役の悪の集団、ブラックゴーストという組織はサイボーグ兵器を作り上げて、これを世界各国に売りつけ、世界の戦場にばらまこうとしている、死の商人組織じゃ。何とこれが、米軍の上層機関で実際に、プロジェクトを作って研究開発が進められておる。近い将来には漫画の中で暴れたサイボーグ戦士が本当に登場するのだ、世界の現実の戦場に。兵器としてのサイボーグという超人が実現する。現に今もうすでに日本でも、言わばパワーアップスーツというものが作られていて実用できる。これを着れば普段の何倍もの力が出せるのだ。これは兵器としてではなくて、障害者用に弱い筋力を補う用途のもので、言わば社会福祉的な平和利用じゃが、開発が進めば、無論兵器利用は大いに予想される。

 しかしリポートの多くは、事故や難病で身体が不自由になった障害者達の、能力復元や補強のために、このサイボーグ技術が人体の各パーツにあてて使われている様を扱っておる。つまり、端的に言えばロボット手、ロボット足、ロボット目、ロボット耳等等じゃ。どれにも共通する事は、神経とコンピューターをつなぐという事なんじゃ。要するに、人間の脳と機械のコンピュータとの接続じゃ。そこから機械の擬人体パーツを動かす。ついに人類は脳神経とコンピュータの一端をつなぐところまで来たんじゃ。すごいじゃろ。これが現実とは、ワシも目ん玉ひっくり返りの驚きじゃ。この科学技術が平和利用の医学面で用いられ、さらなる発展を続けていけば人類の未来は明るい。

 漫画「サイボーグ009」では、009こと島村ジョーは脳味噌以外は全て機械じゃが、究極はそれに向かって研究は進められておるんじゃろ。今は各部位の復元強化を開発の段階じゃろが。これが障害者の補強用だけの用途で済んでいれば問題は何も無いじゃろが、やがて現実に超人が現れる…。そう考えると恐ろしくて、ぶるっと震えが来る。

 科学は先ず、何処から発達していくか?歴史的にも解りきっておる。一番はっきりした証拠がロケットの開発じゃ。夢の宇宙旅行につなぐロケット技術の発達は、つまり恐るべき遠隔地攻撃兵器ミサイルの発展そのものじゃからな。やがて普通の人間の兵士が戦争に勝つために、サイボーグ化されて大量殺戮能力を身につけて、人間同士が殺しあう…。漫画の世界だけで済んでいた超人が、実際に現れたらそれは恐ろしいスーパー殺人マシーンマンだった…。実際に超人が出現すればそれは多分全部、恐ろしい大量破壊兵器ばかりになるじゃろう。

 さて、やはりここで、このワシのブログの本来のコンセプトになる事が出来た。ワシは怒る!アメリカもじゃが、世界の国々の権力者よ、科学者達よ、体の不自由な障害者達の為などの平和利用ならともかく、神様がくれた人間の何不自由無い五体をむやみに改造なぞするな!ワシは言ってやるのじゃ、軍事利用に健常の人間の身体を改造して機械人間にするなぞ、とんでもない話じゃ、神様への冒涜以外の何物でもないぞ!!
 ちょっと何か、漫画「ゴーマニズム宣言」の毎回常套ラストに似ている感じもしないでもないが、ワシはワシじゃ、じじごろうなのじゃ。ワシが怒ったのじゃ。今回はこれまでじゃ。皆さん風邪なぞひかぬように暖かくしておやすみなさい、なのじゃ。ではまた、ごきげんよう。

Photo_22 ○最近の出来事なのじゃ。

 じじごろうじゃ。今晩は皆さん、じゃ。今年のK-1の覇者は、オランダの巨神兵セームシュルトだったのじゃ。常に優勝候補に挙がっている実力者ジェロムレバンナは今年も敗退してしまったのじゃ。お父さんは恐いが愛娘のビクトリアちゃん6歳はとても可愛かったのじゃ。スーパーバトルサイボーグ、K-1の番長レバンナは、ワシはK-1ファイターの中ではかなり好きな選手なのじゃが、いつも大会では何故か勝ち残れぬのじゃ。どーも、運が無いのじゃな。いつもグランプリでは唯一の日本人ファイターである、武蔵選手は残念ながら負けたのじゃ。本大会では注目された台風の目、お隣韓国の超巨人チェホンマンは、二連覇のチャンピオン、オランダのレミーボンヤスキーのローキック攻めの前に散ったのじゃ。その前のK-1六戦全勝では圧倒的強さを見せたのじゃが、レミーのテクニックの前に初敗を喫したのじゃ。レミーって何か、もう引退してしまったK-1FourTimesChampion精密機械のテクニック、アーネストホーストの姿がだぶるのじゃ。                                                       

 セームシュルトはもうかなり昔からいるファイターなのじゃ。もう30歳はとっくに越えとるんじゃないか。もともと極真系統になるフルコンタクト空手、大道塾のチャンピオンで、その後はリアルファイト系のプロレスというか総合格闘技プロレス団体パンクラスのチャンピオンにもなり、立ち技、総合と、プライドなんかにも出て、いろんな場所でファイトしている空手基礎の強豪巨人ファイターだ。とにかく212センチと超大きくてめちゃめちゃ強い。韓国の超巨人チェホンマンは218センチもあるし、ボブサップなぞ、全敗の曙は問題外だとしても、これじゃ普通のヘビー級選手が小さすぎる。まるでヘビー級対ミドル級の試合の体格差かそれ以上。ヘビー級以上はどんな巨人もOKというのもちょっと考えもののような気もするがのう。

 まあ、とにかく、無冠の帝王バンナはまたしても勝てなかったし、空手巨人の巨神兵シュルトは無敵の強さだったのじゃ。空手道出身選手のK-1制覇はちょっと嬉しいかな。

 他のニュースでは全然違う部門じゃが、テレ朝の人気女子アナ武内絵美が、イケメン長者の若者の社長と親密デートというスクープ芸能ニュースがちょっぴりショックなのじゃ。武内絵美は以前、同局の歌番組ミューステの司会をタモリとやっておったのじゃ。あの歌番組の司会進行の女子アナは代々変わっていくのじゃが、ワシはその中でも武内絵美が一番好きだったのじゃ。だいたい今も、各局を代表する美女アナの中でも大好きな女性なのじゃ。フジのナカミーよりもアヤパンよりも好きなのじゃ。「愛エプ」という番組の中で、インリンや堀越ノリとかいうのや杉浦幸の超マズイ料理を口に入れた時の額周辺のシワがたまらないのじゃ。やっぱり、何だかんだ言うても男は金なんかのう。今華盛りのIT関連企業の成功社長と結婚していた女優奥菜恵は離婚したのかのう、確か。こういうのはひがみ根性からか、ちっと嬉しかったりするのう。武内絵美アナとイケメンだという若社長の二人は遊園地で遊んだんだそうじゃ。二人で何処で遊ぼうと勝手じゃろうが。

 長州力が「このままでは新日本プロレスはその内潰れる」と言っておったそうじゃが、新日本プロレス興行株式会社は何とかいうゲームソフト会社の子会社化したらしい。何でも新日のプロレス選手キャラを使ったゲームソフトを作っている会社なのだとか。

 その他のニュースでは、またまた芸能関係なんじゃが、EXILE(エグザイル)という今の歌い手さんグループじゃが、そこにおるMATSUさんとかいうメンバーの一人と、AV界の女王と呼ばれる小沢菜穂というAV女優が熱愛で付き合っておるらしいそうじゃ。エグザイルというのは、ワシは「チュウチュウトレイン」とか、ほれ、人気番組じゃった「女王の教室」でダンサブルなエンディング主題歌が掛かっとったが、題名は知らんが、あの曲とか好きじゃったが。MATSUなる若者がグループのどの位置で踊る、どんな男かは知らんのじゃが、AV女優の小沢菜穂はよう知っとるぞ。血液型AB型、2002年AVデビュー。AVアイドルとしてはA級か特A級の位置におる人気女優じゃな。まあ、別にいいんじゃけどな。芸能界で誰と誰が付き合おうと、ワシには関係ない事なんじゃけども、異色カップルじゃな。

  今回はワシの怒る事柄がないんじゃ。そうじゃな。近頃はぶっそうな事件が多くて、本当にいかんな。殺人事件が多すぎるぞ。殺人犯の低年齢化に、被害者の低年齢化。いたいけな子供が無残に殺されておる。困ったものじゃ。悲しく嘆かわしい事じゃ。昭和30年代の日本は良かったがのう。今とは人情が全然違っておった。皆の衆、人を簡単になぞ殺してしもうたらいかんぞ。昭和30年代をもう一度思い出すんじゃ。知らぬ者は、「Always三丁目の夕日」の映画を見なさい。今、好評公開中じゃ。映画を見ない人は、西岸良平さんの漫画「夕焼けの歌~三丁目の夕日」を読みなさい。ほのぼのとした時代の温かな人情というものをよおーく噛み締めるのじゃ。

Photo_23 ○「コマンドJ」「ナポレオン・ソロ」「スカイヤーズ5」「秘密探偵JA」

じじごろう: 皆さん今晩は、ですのじゃ。お元気でやっておられますかのう?最近はもう朝晩がめっきり寒くなりまして、冬支度もたけなわじゃから、世間では風邪引きさんもぼつぼつ増えて来ておる。お隣、中国からは不気味に鳥インフルエンザなぞの話も聞こえて来ておるし、恐いものじゃ。皆さんもくれぐれも身体には気を着けて、健康第一に、な。さて今回のワシの話じゃが、漫画の話をしようと思うてな。古い漫画じゃ。ワシは昔の漫画に尋常ならざる興味と知識を持っていてな、好きなんじゃよ、今から40年くらい前の漫画が。今の伊藤美咲とか蛯原友里とかいう若いオナゴと同じくらいに。もう本当に良いもんじゃ、60年代漫画。今回はその中でも、60年代大人気、スパイ探偵漫画。

ハチくん: 皆さん今晩は。僕はハチくんです。初登場です、はじめまして。じじごろうさんがいい加減な事ばかり言わないようにチェックして、このブログを補完して行きますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。

じじごろう: なんじゃあ~?おまえはワシの飼い犬のハチじゃないか!犬の分際で何という言い草じゃ。ご主人様の前で、態度がでかいぞ!

ハチくん: 昔は飼い犬とご主人様の関係だったけど、今は対等だよ、じじごろうさん。ご飯だって自分で食べてるし、それに犬は人間の5倍から7倍で歳を取るんだよ。年齢だったら僕の方が相当年上なくらいだ。

じじごろう: おのれえ~、妖怪犬めえ~、いったい何ゆえに現れたのじゃ!?

ハチくん: じじごろうさん一人じゃこのブログも大変だろうと思って、ここに来たんだよ。補佐役さ。まあ、昔からのなじみだし、仲良くやって行こうよ。

じじごろう: ふん、犬の助けなんて借りんでもよいわっ!

ハチくん: で、何の漫画、行くの?

じじごろう: コマンドJ。

ハチくん: 「コマンドJ」は今はなき往年の探偵、SF、時代、歴史漫画の大巨匠、横山光輝の少年向け探偵漫画だね。探偵スパイ活劇漫画。その前の超人気作「伊賀の影丸」と「鉄人28号」からの、お話のエキスを取って、当時の「週間少年マガジン」誌上で始めた現代劇スパイキャッチャー探偵アクション漫画。それなりの人気はあったけど、「影丸」や「鉄人」のような超人気作にはならなかった。この「コマンドJ」という少年向け探偵漫画は、1965年から66年に掛けて44回に渡り連載されて、三つの敵スパイ組織を相手に主人公Jが戦って行く、三つのお話の、三部構成になっている。三話の内、第一話「S国スパイ団の巻」の主人公Jは少年の容貌で、背格好も5頭身か6頭身。しかし第二話「ブラックスペードの巻」からはこのJの容貌ががらりと変わる。身長もぐんと高くなり、8頭身。白人男性のような背格好、ナイスガイの青年になっている。同じ主人公のスパイキャッチャー探偵なのに。何故だかはよくは解りません。多分、時代の流れで、それまでの「まぼろし探偵」「少年ジェット」や金田正太郎に代表される、拳銃バンバン撃つ少年探偵でもないだろう、という、当時の「コマンドJ」関係者達の考えからなのではないか、という事なんだそうです。横山光輝の絵は劇画じゃないが、本格スパイアクション漫画として、大人のナイスガイ主人公にしたのでしょうね。

じじごろう: よく知っておるが、一人でよく喋ったのう。もう喋り過ぎ。

ハチくん: この頃は、63年に初公開されたアメリカ映画の007シリーズから火が着いて、輸入物TVドラマで、「0011ナポレオン・ソロ」だとか「スパイ大作戦」のような洋画スパイ探偵ものTV連続ドラマが大人気。「コマンドJ」以外にも、漫画は、雑誌冒険王にさいとうたかをの「ナポレオンソロ」、少年キングに望月三起也作「秘密探偵JA」、雑誌ぼくらの堀江卓の「スパイキャッチャーJ3」、雑誌少年ブックの川崎のぼる「スカイヤーズ5」等等のスパイ探偵ものが連載され好評を得ていた。今でもこの手のものはもっと凝った内容の劇画であるんだろうし、ずっと続いて来た現代活劇ものの代表的パターンドラマであるんだろうが、この頃60年代半ば頃は、アメリカ映画の影響を受けて、その時代の新しいタイプの探偵漫画が続々と生まれたんでしょうね。ところで探偵漫画の草分け、雑誌少年画報の「ビリーパック」はあの主人公はやはり、少年だったのかな?

じじごろう: 全部、喋ってしもうたな。もう、ワシ、言う事ありません。寝る。

ハチくん: 最後に、この「コマンドJ」は今現在、講談社漫画文庫で発売中です。多分初単行本化(?)なんだと思う。

Photo_24 ○「週刊文春」「週間新潮」

一日、TVを見ておると、その多種多様なニュースの情報のものすごい量に、改めて驚かされる。普段は意識せずに、誰しも脳味噌がその情報を自動的に、取捨選択しておるのじゃろうが、まあ、家で寝転がって見ておるTVの番組なぞ、たいして脳味噌の記憶にも残りはしてないんじゃろう。それにしても現代の今の世界は、情報の洪水の世の中じゃ。その情報を皆の脳味噌がちゃんと整理しているのかというと、脳細胞は受けっ放しを何も働かずに、ただ脳味噌内をあらゆる情報群が流れて行っているだけなんじゃろう。まあ、ある意味、それでいいんじゃろうけどな。でないと脳味噌がパンクする。ボンッと爆発して終わりになるからな。きちんとした情報は、やはり昔ながらの、書物で取るのが正当じゃな。それが一番で、それしかないじゃろう。

 ここに「週間文春」と「週刊新潮」の記事の見出し広告があるが、この狭い中にもいろいろな世間のニュースが詰まっておる。一番先に目に着いたのが、小さく扱われておる一行じゃが、「内田恭子から武内絵美アナに乗り換えたヒルズ族長者」。カーッ、あの男はワシの心のアイドル、武内アナばかりか、ウッチーまでも弄んでおったのか!あの男も六本木ヒルズビルに事務所構えておるんじゃの。ヒルズってあれも森ビルなのね。昔から森ビルってすごいね。ヒルズ族はIT関係の若者長者ばかりじゃないんじゃの。ウッチー、絵美ちゃんをたぶらかした男は確かブライダル関係の成金若造じゃろ。単なるワシのやっかみじゃ。トホホ…良いなあ。金と美女と羨ましい。

 次に目に付くのはやはり、今、世間を騒がせる一大ニュース、「マンション・パニック、緊急取材-耐震欠陥マンション、我が家は大丈夫か!?」の姉歯一級建築士の事件じゃな。これは各ブログでも皆さん取り上げておられて、怒りの意見が山ほど出ている状況じゃ。ワシにも怒りの気持ちはあるが、そういう訳でここでは割愛じゃ。

 それから「新型インフルエンザ」に関する記事の見出し。この伝染病の特効薬とされるタミフルという薬剤。これの投薬の副作用で、何でも死者が二名出ておるのじゃとか。「タミフル服用直後に飛び降りた14歳息子」と一行、ある。全く何もかんも、インフルエンザという病気は恐ろしいのう。

 後は、格闘技好きのワシの目に着くのは、この一行、「大晦日因縁対決、小川VS吉田」、これは暮れは楽しみじゃのう、また今年の大晦日も紅白の裏番組はオール格闘技なのかのう。その紅白は、「溺れるNHKはみのをも掴む」で、藁で編んだみのを掛けたか、この間まで、司会はスマップの中居君と仲間由紀江と予想されていたが、みのもんたに決定した。61歳のみのさんは稼ぐ稼ぐ、元気じゃのう。身体、大丈夫か?しかしメチャ元気良いオヤジ(ジジィ)じゃ。それから、「武部幹事長の野望、『偉大なるイエスマン』で流行語大賞」というのは、なんじゃあ~?

 そして、「実は嫌われ者だったロッテのバレンタイン監督」というのはちょっと聞き捨てならんな。まあ、チームを優勝させようと一生懸命な監督なのだから、 そりゃあ「良い人」ばかりもやってはおれんだろうし、シビアに仕事をしていただろう。好きな人も居れば、嫌いに思う人も居る。まあ、何処の世界でも当然じゃろう。「良い人」だけでは上のクラスには行けんはな。何事も。嫌われて嫌われて、日本一、アジア一にしちゃったんだからなあー、すごいよなあ、監督ボビー。「美人局で男の背中に根性焼きをした17歳アイドルの素性」ってだれや?まあ、たいして売れてないTVにも滅多に映らん女の子だろうな。グラビアアイドルなんて山ほどおるじゃろうし。「CDが売れないユーミンと宇多田を悩ませる紅白出場」の一行も、ちょっとワシの気を引くな。今さらCDが売れなくとも両名ともいいじゃん。今までどれ程稼いだか解らんのだから。

 でもやはり一番気になるのは、「耐震強度偽装のアホ建築士はいくら賠償させられるか」で、姉歯一級建築士とその周囲の関連会社のヤツラの事じゃな。全くとんでもない悪党どもじゃな。姉歯なる者が関与した物件は200件にも及ぶとか聞いたが、いったいどうするつもりじゃろ?賠償ったって、実際、ものすごい額で、とても個人でどうこう出来る額ではないじゃろ。

 もう今から4年位前になるが、風邪を引いて熱を出したワシが、病院に行き診察してもらうと、「インフルエンザですね」と簡単に言われ、「特効薬の新薬が出てるんですけど、これは掛かってから48時間以内に投薬しないと効き目が無いんですよ」と言われて、「あなたは掛かってから3日以上経つから駄目ですね」と言われたのを憶えているが、今から思うと、あの時の新薬が多分、タミフルだったんじゃな。インフルエンザの特効薬タミフルは、掛かってから48時間以内の投薬で、特にA型には効果抜群で、B型にも効果はある。先ほど上げた記事の見出しの件じゃが、この2件は2005年11月の報告らしいから、つい此の頃の事じゃな。タミフル剤の添付書には、神経・精神に異常を来たす場合もある、と書かれておるらしい。一件が、マンション9階からの転落死、もう一件の方は、車道に走り出て大型トラックに撥ねられて死亡、らしい。この2件の詳細はワシには解らぬから、はっきりした事は言えんが、書き方から言ってどーも副作用らしいから、これは恐いものじゃのう。どんな薬にも必ず副作用はある、とはよくいうが、こういう事はもっとはっきりしっかり解明されねば投薬される患者は恐いはのう。何でも日本は世界中のタミフルの7割8割を集めておるとか。タミフルは鳥インフルエンザにも効果はあるんだとか。普通のA型B型インフルエンザと鳥インフルエンザはどう違うんじゃ?

 ワシは昔、何かの記事で、インフルエンザは中国から渡り鳥の鴨が運んでいる、というの読んだ覚えがあるが、鳥インフルエンザはどう違うんじゃろか?皆さん方も、この季節、これから、風邪はもとよりインフルエンザにはくれぐれも注意してくださいよ。特にワシのようなお年寄りはな。ワシも元気はつらつジジイじゃが、老齢というのは確実に免疫力が下がっておるのじゃからな。

 

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「夜回り先生」

  
 「夜回り先生」という題名の漫画があります。小学館の漫画誌「月刊IKKI」にて好評連載中。漫画は土田世紀さん。この漫画家の作品で僕が知っていたのは、お笑いタレントトリオネプチューンのタイゾーが主演してTVドラマ化された「編集王」だけです。漫画を読んだ事もTVドラマを見た事もないのですけど。他の代表作では2000年の作品「同じ月を見ている」が、文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞したそうで、劇場映画化もされています。これも恥ずかしながら読んだ事ありません。「夜回り先生」はコミックスが第1巻が好評発売中で、近く第2巻が出る予定だそうです。で、原作は水谷修さんです。
 原作者の水谷修さんはこの漫画のタイトルの「夜回り先生」です。この漫画「夜回り先生」の主人公は実は原作者そのものです。いや、ひょっとすると本当は主人公というのは、夜の闇の世界に生きる子供達なのかも知れません。「太陽のある昼の世界から、心無い大人達によって、夜の世界へと排除された犠牲者」である子供達と、それを救済しようとひたすら夜の街を歩き続ける、夜回り先生。でも、水谷修さんの著書を読むと、救済しているという意識はなくて、救済しているというよりも、夜の世界を生きる子供達と共に生きているように感じられる。しかし、実際は夜中の汚れた街々を深夜パトロールをひたすら続けて、世の中の犠牲者である子供達の救済活動を行っているのに、他ならない。


 「夜回り先生、夜回り水谷、夜の街の子供達や暴力団は、私の事をそう呼ぶ」‥‥。僕が「夜回り先生」を知ったのは、昨年か一昨年で、家に帰って来て入れてあるTVを見ると、ドキュメンタリー番組で「夜回り先生」が紹介されており、水谷修さんの講演中心の番組作りで、僕は遅い夕飯でも食いながら何気なく見ていました。しかし新聞や読みかけの雑誌を見ながらで、番組にはたいした興味も持ちませんでした。民放でよくやっている特集番組の、都会の繁華街の深夜歓楽街の犯罪レポートの類みたいなものを、連想しました。また昔、空手道場などに通っていた頃の道場仲間の中学教師に、道場での稽古帰り飯に誘われて着いて行き、食堂にもう一人剣道と合気道をやっている小学教師が参加して、二人が生徒補導の苦労話を熱っぽく語り合い、脇で聞いている僕は、ああ学校の先生も教科を教えるだけでなく、いろいろと大変なんだな、と他人事で思っていた事を、番組を見て思い出したりしました。昨年暮れあたりからか、本屋で並べられている「夜回り先生」の本を何度も見かけても、手に取る事もありませんでした。「夜回り先生」は、多分、教師の補導業務を他の教員よりも少しばかり熱心にやっている先生なのだろう、くらいに思っていました。

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 この間何気なく入れたNHK放送で、「夜回り先生」のドキュメント特集の2をやってました。昨年か一昨年に見た番組の続編「2」です。前回が夜中の都会の歓楽街に生きる子供達の事ばかりだったのに対し、今回のは「夜眠れない子供達」と題して、自分の部屋に籠もり夜眠らずに悩み続けリストカットなどの行為に及ぶ犠牲者の子供達、に重きを置いた番組作りでした。この番組を僕は夜中、最後まで見続けて、今度はつい熱心に見て、水谷修さんの出会ってきた犠牲者の子供達の数々のエピソードに、僕は涙を流していました。
 しかし疑り深く出来ている僕は「夜回り先生」に、まだ売名という事を思ってしまいました。翌日本屋で、今まで手に取る事も無かった「夜回り先生」の本を買いました。帰って来て大部分を一気に読みました。何度も涙しました。そして、思いました。この人は本物なんだ、と。


 読み終えて僕が思った事で一番大きかった事なんですけど、昔々僕は正義の味方に憧れていました。子供の頃、TVや漫画の世界の「正義の味方」にもう憧れて、なりたくて仕様がなかった。物事の実際がよく解らない子供時代になりたかった職業は、当時毎日描いていたヘタクソな漫画からの漫画家ではなくて、実は探偵でした。そして正義の味方には当然なれなかった。今、この「夜回り先生」というのを知って、解ったような気がします。本当は、現実社会の実際の「正義の味方」というのは、この「夜回り先生」のような人の事ではないかという事を。水谷さんのエピソードで、夜の街の行き着く果てのヤクザ社会に溺れそうになった少年を救うために、水谷さんは自分の利き手の小指を失っています。実際の「正義の味方」とは、TVや漫画のヒーローみたいに華やかなものでは決してなく、本当は、得るものなんて無く損な役回りばかりでリスクが大きくて地味で全く割が合わず怖くて心労が多くてストレスが溜まり保障も無くて報われない、そういう商売なのだという事の事実が解る。無論、水谷さんは言うでしょう。更生した子供達の姿に報われる、と。でも世間一般的に考えると、十数年間の補導業務的な深夜パトロールを続けて来て、夜も寝ないで、不良少年とレッテル貼られて昼間の世界から排除された子供達に、ひたすら関わり続けて、その見返りというものは何も無い。今でこそ、結果、有名になりTVに出て、書いた本が売れて漫画の主人公になったりしてますが、本人にはこの半生で考えもしなかった事々でしょう。


 僕も含め、小さな頃、正義の味方に憧れた人達みんな、絶対にこんな正義の味方になる事は御免こうむるでしょう。こういうのでもいいから正義の味方になってもいい、という人が居ても、実際にこれを続けて行ける人は居ないでしょう。水谷さんの書かれたものを読むと、何か、神様の巧妙な罠に掛かり、神様の決めた世の中のこんな役回りにされてしまった人のようにも思える。生まれついての境遇に気質に性格、そして偶然の転機やきっかけ。神の配慮がこの人をこんな過酷な仕事に導いた、と言ったら大袈裟だろうか。香山リカさんは今は教授職でもともと精神科医ですが、決して自分の思った通りに進路が開けて来た訳ではなくて、偶然偶然で何度か転がるように来た結果が今なのだ、というような事を本のインタビュー記事で書かれていました。水谷さんもそうですね。予期せぬ事できっかけが出来、その時の売り言葉に買い言葉が、水谷さんを夜の世界に転がし送り、「夜回り先生」へと変えてしまった。そして「夜回り先生」を抜け出る事が出来なくなり、本人も積極的に「夜回り先生」の過酷な道を歩き続けて来た。
 神々の愛でし人、とか、神の選びし人、などとよくいいますけど、たいていそう呼ばれる人は、壮絶な人生、凄絶な人生を送った人だ。「夜回り先生」とはそんな人のような気がする、と言ったら大袈裟だろうか。でも僕等フツーの平々凡々人にとっては、こんな人生送るなら、神様に愛でてもらわなくとも、選んでもらわなくとも、絶対イイッ!と思います。正直。

 「まじめな子ほど、まじめにドラッグを使い、まじめに壊れていく。心に傷を持った子ほど、その心の傷を埋めるために必死でドラッグを使う。そして死んでいく」
 「警察は私の事を、日本で一番死に近い教師、と呼ぶ。子供達を守るために、たとえ暴力団の事務所でも暴走族の集会でも突入して行くからだろう」
 「魚は勝手に腐るが、子供は絶対に腐らない。それは誰かに腐らされてるんだ。そういう子供達を救うのが教育じゃないか」
 「ドラッグの魔の手につかまる若者はどんどん増えるでしょう。でも教育関係者でこの問題に取り組んでいる人はほとんど居ない。一緒にやって行きませんか。‥‥これが私とドラッグとの闘いの出発点だった」
 「彼等は昼の世界の心無い大人達によって、夜の世界へと沈められた。彼等は想像を絶するほど傷つき哀しんでいる。私が引いたり逃げたりすれば彼等は、一生私を信用してくれなくなるだろう。教員である私にとってそれほど恐ろしいことはない」 
 「でも私は逃げる訳にはいかない。私を信じ、私を慕ってくれる子供達を裏切る訳にはいかない」
 「私はいつも子供達との出会いを求めている。私も寂しいからだ」
 「夜回りによって救われたのは私自身だ。夜の街で苦しんでいる子供達から、私は生きている事のすばらしさ、誰かのために何か出来る事の喜びを教わった」
 等等の珠玉と言ってもいいほどのセリフがいっぱい散りばめられた書物ですよ、「夜回り先生」の本は。中でもやっぱり水谷修さんの書いた本に一貫しているひとつのテーマみたいなものは、この短いセリフ。「いいんだよ」。
 許す、という事ですね。過去を責めない。少年少女に対しての、これは大切な事だと説いているようです。過去の過ちは、「いいんだよ」。明日からなのだと。生きてくれてさえすればそれで「いいんだよ」。明日が来るのだから。


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 漫画家土田世紀さんの熱筆による力作となっている漫画版「夜回り先生」も、とてもいいんですが、逼迫感やリアリティーでいえばやはり原作である、水谷修さんの著書の方が、何か迫力があり、泣ける。都会の夜の街の中にたむろする不良の少年少女達には誰も、関わりたくは無いものだろうけど、この「夜回り先生」の書物でもって、この夜の世界に追いやられた犠牲者としての子供達を知る事、だけでもとても意味がある事だと思う。活字が苦手で読書が嫌いな人は是非、漫画版で、「夜回り先生」のやって来た事事を知ってもらいたい、と思います。はい。
 で、追伸のように、最後にひとつ。僕のちょっとした素朴な疑問。水谷修さんも自分の孤独を抱えている。ように思える。ひょっとしたら、「夜回り先生」というのは、相互依存の関係もあるのではないかと。とても失礼なことを考えて申し訳ないのだが。ふと何かそう思ってしまった。どうもごめんなさい。

※(2012-04/27記)
○マンガ家・土田世紀が肝硬変のため死去「編集王」「ギラギラ」

  「同じ月を見ている」や「編集王」「ギラギラ」などの作品で人気のマンガ家・土田世紀が4月24日(2012年)に肝硬変で亡くなっていたことが4月27日に明らかになった。享年43。月刊IKKI(小学館)のツイッターアカウントでは、「本誌IKKIで『夜回り先生』を連載されていた土田世紀氏が24日、ご病気により自宅にて亡くなられました。昨年はIKKI執筆陣の一人として福島や石巻でのチャリティイベントにも参加していただいた土田氏。43歳という若さでの急逝、残念でなりません。編集部一同、ご冥福をお祈りいたします。」と伝えている。

○土田世紀氏死去(漫画家)

 土田 世紀氏(つちだ・せいき=漫画家)24日午後、肝硬変のため滋賀県栗東市の自宅で死去、43歳。秋田県出身。葬儀は近親者で行う。
 骨太な泥臭い人間ドラマで知られる。映画化もされた「同じ月を見ている」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞。他に「俺節」「編集王」など。「週刊漫画ゴラク」に「かぞく」を連載中だった。

・・・ 土田は1986年、投稿作「残暑」でコミックオープン・ちばてつや賞一般部門に入選。これが「未成年」と題したシリーズ連載の第1話となり、デビュー作となった。1991年に週刊ビッグコミックスピリッツ(小学館)で連載開始した、津軽の高校生が上京して演歌歌手を目指す「俺節」でブレイク。続いて1994年にはマンガ編集者に転身した元ボクサーの成長を描く「編集王」でヒットを飛ばした。

またヤングサンデー(小学館)にて連載された「同じ月を見ている」は、第3回文化庁メディア芸術祭優秀賞を1999年に受賞。同作は2005年に窪塚洋介主演で映画化もされた。その他の代表作に「俺のマイボール」「ギラギラ」「競馬狂走伝ありゃ馬こりゃ馬」「夜回り先生」など。

近年は週刊漫画ゴラク(日本文芸社)にてシリーズ連載「かぞく」を発表していた。本日4月27日発売の同誌5月11日・18日合併号には「かぞく」の最新話が掲載されている

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「シュガシュガルーン」

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 最近のCMで、笑っちゃって秀逸だなと感心したのが、グリコポッキーのあのシリーズの新しいヤツ、「♪あなたも私もポッキー!」の歌が入るシリーズで、洋式の倉庫か地下室のような袋小路に閉じ込められてしまったヒロインが、もう逃げる先も無く、今古い木製ドアが叩き破られようとしている、そして破られたドアの外からうじゃうじゃいるゾンビどもが室内へなだれ込む…。恐怖の瞬間、パンして倉庫内の有様は一変、ヒロインも大勢ゾンビもみんなでポッキーかじって踊りながら、例の歌「♪あなたも私もポッキー…」。いいなあ、このCM。気に入ってます。また見たいなあ。僕はもともとゾンビ映画が好きなので。
 後はエビチャンの出演CM。資生堂で伊藤美咲さんと一緒にやるマキアージュのではなくて、マグドナルドの新製品バーガー、エビたっぷりのエビフィレオのCM。あれが何故か好きです。何かあのポスターみたいな絵が連続する画面構成が好き。ちょっとCM画面としてはオーソドックスでしょうが、イイです。蛯原友里さんもきれいでカッコイイですけど、何故って解んないけど僕には好きな絵柄ですね。別に特にエビチャンのファンじゃありませんけど。お店に貼ってあるのを見たら、エビフィレオのポスターのは、エビチャンは上半身だけでした。全身写ってたら、良いですね。といっても、別に取ってきて自分の部屋に貼りたいと思う訳ではありませんけど。(TVのCMをよく見たら、ポスターの絵柄は、TVのCMの連続する画像の中の、一枚の静止画でした)。

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 ま、昔はよく、僕も部屋にポスターなんか貼りましたけど。ボブディランのポスター、リンダロンシュタットの歌い上げてるとこのポスター、日活ロマンポルノの若手女優のヌードポスター、若き日の可愛くセクシー川島直美の等身大ポスター等等。時代がわかりますね。そういえば昔々のある夜の、終電を待つ駅のホームで、べろべろに酔っ払った若き僕チンが、駅のホームに貼ってある気に入ったポスターをはがしていて、駅員に見つかり、えらい怒られて、はいだばかりのポスターをもう一度、自分で貼りなおしたのを思い出しました。怒られただけで済みましたけど。もう遠い昔の話です。当時は若くて体力に任せて、よくワケ解んなくなるくらい酒飲んでました。今の僕はお酒はほとんど飲みませんが。 
 今、グリコポッキーのサイトを開いて、ポッキーCM「ホラームービー編」を見たら、記憶とちょっと違ってました。ゾンビたちの、ドアをどんどん叩く音がリズムになって行き、恐怖に怯えるヒロイン(石原さとみさんっていうんですね)が思わず歌い出す…、そして大合唱でした。う~ん、良いなあ、このCM。好きです。「♪あなたも私もポッキー…」、僕はお菓子では特にポッキーが好物な訳ではありません。たまに食べるけど。
 
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  先月号だったかな、書籍情報雑誌「ダ・ビィンチ」のお薦め漫画本で取り上げられていた、安野モヨコさんの漫画「働きマン」は暇が出来たら読みたい漫画作品だ。現在、単行本で二巻くらいまで出ているらしい。雑誌「ダ・ビィンチ」は書店で手に取ってパラリめくっただけで、しっかり読んだ訳ではないのですが。前から、出版社編集業の仕事に就く人々の事を描いた作品だとは知っていた。青年コミックだし面白楽しく読みながら、出版社編集の仕事の事々が詳しく解るのでは‥との情報欲求もあって、「働きマン」は一度読みたいとは思っている。雑誌連載は講談社週間モーニング。安野モヨコさんは勿論元々少女漫画家で、僕は基本的に少女漫画は読まないしあまり読んで来ていないので、例に漏れず安野モヨコさんの作品もほとんど読んではいません。しかし、安野さんは、多彩な作品を描き分ける事の出来る、才気あふれる漫画家であり、過去に青年ヤング誌に「花とみつばち」を連載し好評を得た事など、幼年誌、レディコミ誌、青年誌と発表場所を変え、勿論作風も絵柄もそれに合わせて変えて行き、多面的にその才能を見せ続けている稀有なヒット(少女)漫画家です。

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  安野モヨコさんといえば、「ハッピーマニア」が大ヒットし、ヒット作がいっぱいあり、また同じようなストーリーの作品は二度と描かない、いつも新たなシチュエーションと作風で、違うジャンルにチャレンジし続けていづれも成功している、今では超一流の漫画家です。もう中堅というよりもその上、巨匠と呼ぶとちょっとおばさんぽいからそこまでは言わない、見掛け何かアンニュイな感じのファニーフェイスにも見えるような可愛さのある美人で、何か、僕、安野モヨコさんて、雰囲気が好きです。彼女が漫画の鬼才なら、ビジュアルメディアの鬼才の旦那さんが居るんだけど。かなり以前に確かNHKの「トップランナー」という番組で見掛けて、美人の少女漫画家だし、雰囲気が何ともイイし、興味持ってたんだけど。その後、当時居たガールフレンドと本屋に行った折り、その娘が「ハッピーマニア」は全部読んだ、と安野モヨコ作の「ハッピーマニア」のコミックスを手に取ってたので、僕も、おうこれがあの安野モヨコのヒット作か、と何巻もの表紙の絵柄を見て、少女漫画の新しい絵柄を確認したものです。そのGFとは漫画趣味でお近づきになったのだが、彼女は少女漫画専門で、どちらかというと恋愛ものがダメな方で少女漫画を読まない僕とは、本当は趣味が合わなかった。僕が、何冊もの僕の趣味の男性劇画を、無理やり読ませた事も、彼女が僕から離れて行った一因だったのだろう。今となって思えば。

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 そんな事はどうでもいいのだ、安野モヨコさんの事を書いているのだ。安野さんの話に戻るのだ。え~と、安野さんの旦那さんは庵野さんです。僕はDVDで庵野さんの制作作品「キューティーハニー」を見てます。サトエリ熱演の、ロボット?サイボーグ?のキューティーハニーがとても可愛かった。鬼才、庵野秀明監督の実写特撮コメディータッチスーパーヒロイン映画「キューティーハニー」。現代もののTVドラマなんかで見る佐藤エリコはそうでもないが、この未来SFガールのハニー役のサトエリは可愛かった。決して馬鹿馬鹿しいひどい映画ではなくて、観賞できる楽しい、何かファンタジー映画でした。庵野秀明さんとはもともとアニメ分野の才気あふれる監督らしい。で、この「キューティーハニー」は巨匠漫画家永井豪さんのSF漫画作品が原作で、永井豪さんといえば、あの石ノ森章太郎先生の弟子になる。

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  ああっ、またいかん、話が横道へとどんどんずれて行っている。安野モヨコさんの話です。安野モヨコさんの漫画がタイトルなのです。安野モヨコ漫画を何か書くのだ。読んでないけど。読んでなくてもいいのだ、作家が美人だから。そんな問題か?いいのだ、絵柄が新しくて、個性的だから。ビジュアル面でワシが鮮烈な驚きを体感したから、それでいいのだ。安野モヨコさんのカラーイラストの全身の女のコの絵なんてイイですねー。しびれます。イラスト絵も独自の絵柄で実にイイ。何か可愛くカッコイイ女のコが、力強いペンタッチでザクッって描かれて、躍動感があって。イイです。
 「ハッピーマニア」「花とみつばち」の他にもヒット漫画は数多くて、「ベイビーG」や「ジェリービーンズ」や「ラブマスターX」等等いっぱい新しい作風の、女流の描く、少女漫画等等があるんですが、2003年夏の安野モヨコの新連載発表作品は、雑誌フィールヤング連載の「東京番外地」と雑誌なかよし連載の「シュガシュガルーン」です。

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 安野モヨコさんの新境地!というと「働きマン」もそうだし、みんなそうなんだろうけど、幼女誌向けのファンタジーは初めてでしょ。幼女向け魔法コミック。時節柄、「ハリーポッター」人気にあやかる、似たようなシチュエーション漫画と見られがちになろうが、お話の内容は全然違う。当たり前だけど。プロがおんなじ話描いたら攻撃ブーイングが相当なものだろうし、人気もすぐに廃れるし、安野程の才人がそんな事はしない。少女漫画誌「なかよし」の巻頭カラーを取り、看板漫画のひとつになってTVアニメ化も果たした。アニメの方はちょっと絵柄が違うかな。もっと優しい絵柄になってる感じ。
 魔界の次期クイーン候補の、ショコラとバニラが人間界にやって来て、どれだけ人間の男の子のハート(自分への思いの結晶)を集めるかのレースを行う、という設定の話からいろいろとストーリーは展開して行く。アニメは確か今年の夏に始まったんでしょ。まだ放送続いてるのかな?続いてるんだろうな。何しろ見た事ないし。僕は、アニメってほとんど見ません。あ、そうか、一昨年の初夏頃の深夜放送の「鉄人28号」の新作アニメは二、三度見たのか。実は宮崎駿監督のスタジオジブリのアニメも全部見た作品は一つもない。「千と千尋の‥」は途中三分の一くらいまでは見たかも。「もののけ姫」が最初だけ見たかな。いかんなあー、とも思うけど20代からこっち、アニメは話題作も見てないなあ。あ、そうだ、思い出した。30歳頃に「ゲゲゲの鬼太郎」の再放送を見てた時期があるぞ。
 安野モヨコさんのは、この「シュガシュガ‥」も絵がイイですねえ。うまい。よく一緒に、タッチは同じだけども全く違う「働きマン」の絵柄と描き分けて、同時進行してますよねえ。安野さんて、あの岡崎京子さんのアシスタントやっていたんですねえ。今はもう絵柄は全然違う。石ノ森先生の弟子の永井豪さんもそうだけど、才気あふれる漫画家は決して師匠と同じ絵は描かない。やっぱり、プロはオリジナリティーって大切ですね。

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 「シュガシュガ‥」も魔法世界舞台の幼女向け漫画ですけど、主人公ショコラは人間界の男の子のハートをたくさん奪取しに来て、自分自身が謎の男の子ピエールに心を奪われそうになる…。というやはり恋愛テーマのお話です。少女漫画をほとんど読んだ事ないような僕が、こんな事をいうのも何なのですけど、漫画にしろ小説にしろ、女流がフィクションで世界を描いたら、90%くらいは恋愛が中心テーマになるような気がする。こんな事、ワシが独断の断言すると怒られそうですが、少なくとも、女性の作家さんの70%は恋愛中心テーマでドラマを描く(書く)のではないか?と思ってしまっています。男性作家の描く世界では、やはり戦いが一番のテーマであり、恋愛エピソードは付け足し的なものになっていると思う。仕事舞台のサラリーマン漫画や小説でも、仕事という「戦い」を描いていると思うし、その話に恋人が出て来ても、それは従属的、付属的なエピソードである。男の描く世界は、どうしても「戦い」が中心テーマになっている。活劇はもとよりSFでも政治ものでも何でも、必ず何かと主人公は戦っていて、たいていは、それを苦難を乗り越えて打倒、打開するという戦いシーンを熱く描いている。それに対し、女性の描くものは恋愛そのものを描いているものが多い、と思う。僕はそういう気がしている。極端な話、例えば、ベッドシーンを描いても、男はただのエロ場面を描いているのだが、女性作家の描く濡れ場は、ただの男女肉体の絡み合いを描いているのではなく、その中の心理を描いていたりする。絵は男女の絡みでも、心理描写そのもので、男女の愛という大きな長いテーマのごく一場面であるに過ぎなかったりしているのだと、思う。ワシの勝手な思い込みかも知れんが。僕が少女漫画やレディースコミックが苦手なのは、この女流の描く、恋愛というものが、深く重く、濃密な心理描写の、あるいはどろどろしていたり底なし沼のようだったりして、裏表また裏そして表だったりする複雑さが、僕のような馬鹿な男には着いていけなくて、恋愛というものがまるで理解出来なくてダメだったりするからなんだろうな、と思う。何かややこしい事で、締めてしまったけれども。
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 でもまあ、この僕の持論は、女流作家さん方から見れば、「馬鹿かおまえ!」というようなもので、女性全部からげんこつもらって怒られるが如きしろものかも知れませんけども。まあ、いいんです、別に。少女漫画、レディースコミックが解らなくても。「空手バカ一代」なんかに熱くなってりゃ、それでいいんです、俺。

 という訳で、イイですよ、安野漫画。たくさんの名作話題作がいっぱい。才気あふれる女流漫画家、安野モヨコの多種多様な作品を是非、読んでください。って、読んだ事無いおまえが言うな!って話ですけど、僕も「ベイビーG」と「働きマン」は読んでみたい。是非。sugar_wall1

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○じじごろう登場!はじめまして、なのじゃ。

 皆さん、はじめまして、なのじゃ。ワシの名はじじごろう。勿論、本名ではない。いつの頃からかこう呼ばれるようになった、いわばニックネームじゃ。
 ワシのプロフィルを続けるのじゃ。先ず、何といっても特徴は、このワシの元気じゃ。近頃、朝晩がめっきり寒くなって来て、風邪ひきさんが多いようじゃが、ワシは毎朝6時に乾布摩擦をやっておるのじゃ。風邪のバクテリアもウイルスもワシには近づいては来ないのじゃ。わははは。参ったか、細菌どもめ!昔、若かった頃はワシは「寒風摩擦」じゃと思っとった。寒風吹きすさぶ中を寒さに耐えて行う身体摩擦行為と思っとったんじゃ。それから幾星霜、いつの頃からか毎朝励行するようになって、ようやっと解ったんじゃ。「乾布摩擦」なのね、じゃ。わははは。

 歳は取ってはいても、ワシは硬骨漢じゃ。言う事は遠慮せずに言うぞ!
 とまあ、そういう事じゃ。ワシのプロフィルの続きはまたおいおい…、とこの中で語って行くのじゃ。追って、少ないがワシの、友達、仲間も紹介して行くつもりじゃ。これからもよろしくなのじゃ。礼儀正しいのじゃ、ワシは。ではまた。

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