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「MONSTER -モンスター-」 ・・・(1)

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 K-1パリ大会での、ジェロムレバンナとシリルアビディの死闘は凄まじかったですねえ。見ている私は、どっちを応援していいのか解らなかった。どっちも勝てえっ!という感じでした。5ラウンドフルに戦い抜いて、もうほんの僅差という感じでレバンナが勝利しましたが、試合内容ではやはりレバンナの方が上を行っていたんでしょうが、絶対に倒れないアビディの闘志。絶対に負けられぬという精神力で倒れぬアビディに、絶対に倒してやるという、K-1の番長レバンナの必勝の気持ち。顔の半分はあろうかというこぶが出来ても眉間を切って血を流しても戦うバンナ。これこそ正に死闘でした。結局、5ラウンド終了間際のあれは、バンナのKO勝利だったのか。しかし、もうこの勝負はどっちでもいい、僅差の勝ち負けは、見ている者達に取っては、あまり意味が無い事。「絶対に負けられぬ!」という不屈の精神力の両者、スーパーバトルサイボーグと呼ばれる超ハードパンチャーのジェロムレバンナの連打攻撃に倒れぬ喧嘩屋シリルアビディ。どちらにも乾杯!ファンの皆さんはどちらにも惜しみなく拍手を贈ったでしょう。アビディはストリートファイトが得意の喧嘩屋の不良どころではない。心の折れぬすごい精神力のスーパーファイターだ。
 でも僕はキャラクター的には、あのすごいもりもりごつごつした身体を誇る、怪獣的雰囲気もあるような、K-1の番長、バンナの方が好きですねえ。メガトンパンチを炸裂させる、怪物的パワーをいつまでも保ち続けて欲しいなあ。

 アンジェリーナジョリーがすごく素敵だった映画「テイキングライブス」を見ました。映画「トゥームレイダー」のアンジョリは何か強過ぎて色っぽさに欠けたけど、この映画のアンジェリーナジョリーは良かった。ブラックの上下スーツ姿がまた良くて、後ろ髪を束ねてアップにして前髪垂らして可愛くて、もう最高。この映画「テイキングライブス」では色っぽくて可愛かった。

Angelinajolie5  原題TakingLivesはテイキングライブスと読んで、サイコキラーもの映画です。ホラーというよりはサスペンス。ミステリ風味のサスペンスで、なかなか良い。犯人はサイコキラーの、連続殺人犯です。こういうのって、詳しく書いちゃうとネタバレになるからなあ。難しいよなあ、映画の感想文を公表の場所で書くのって。ええぃっ、もう思い切って、このくらい!このサイコキラーはTaikingLivesしちゃう殺人鬼です。その凶悪な犯罪の特徴というのは、自分と背格好のよく似た独り者の同い年くらいの男を見つけては、即殺して被害者になりすます、というヒトの人生を乗っ取ってしまう、冷酷無残な悪漢。このくらいなら見たミステリ映画の事でも、書いてもいいだろう。一方、ヒロイン、アンジェリーナジョリーはプロファイリング技術の訓練を受けているFBI特別捜査官。だいたいがサイコキラーとは愉快犯であり、知能犯ですからね。こういうFBIの犯罪専門家とは騙し合いの戦いになる。これ以上書くとネタバレのおそれがあるからなあ。それにしても、黒っぽいスーツ姿、スラックスにジャケツの下は真っ白いシャツ、良かったなあアンジョリ。下げた前髪が可愛くて。ホーント、あれがトゥームレイダーのスーパー格闘ガールと同一人物とは思えません。あの前を上げきった髪に、筋肉美がガッチリに見て取れそうな感じのコスチューム姿は、はっきり言ってワタシ全然色気を感じませんでした。でも、今回のアンジェリちゃんはすらりと細身に見えて可愛くて、イイっ!また、彼女のファックシーンがあって、これが立XマXから入って行って、もう、ソソラレます、かなり。激しくて。良かったなあ、アンちゃん。(一つ屋根の下、のアンちゃんではない!古かったか。つまんなくて御免)。

 サイコキラーを別名、シリアルキラーとも呼びますが、これは、シリアルというのはSilly(愚かな、馬鹿な、という意味)から来ているんだろうか?サイコキラーとなると精神病的な殺人者という事なんだろうから。たいていは気が狂っているとしか思えない愉快犯的な、ほとんどビョーキの恐怖の殺人魔。まあ、勿論、殺人なんてどれも最も愚かな行為なんだろうが、アタマがおかしいような愚かしく馬鹿な惨殺を行う、凶悪殺人犯という事かな。「シリアル食品」て呼び名がありますよねえ。あれって、ジャンクフードみたいな食べ物の事かなあ?解らないけど。「シリアル」って何だ?どういう意味?
 アメリカ映画には、この、シリアルキラーものというか、サイコキラーもの映画は多いですねえ。それがホラーだったりミステリ味のサスペンスだったりする。実際、見ていて怖いですけどね、おしまいあたりまで殺人鬼の正体が解らないものが多いし、またその殺人犯が実はヒロイン等のごく身近の良いヒトだったりするお話しも多い。この狂気の殺人鬼がいったい誰なのかと迷い、推理するのもこういったミステリ味サスペンス映画の醍醐味でもあります。

 アンジェリーナジョリーの痛快スーパーヒロイン活劇映画「トゥームレイダー」の前に出演した、テンゼルワシントン主演のサスペンス映画「ボーンコレクター」ではヒロイン役をやっていますが、これもサイコキラーの連続殺人鬼もの映画でした。僕は「トゥームレイダー」を見た時からしばらくはずっと、アンジョリーナジョリーと呼んでいました。「トゥームレイダー」は女の子と一緒に劇場で見たのですが、それから僕がずっとアンジョリーナジョリーと呼ぶので、その度、笑われてました。今はアンジェリーナとはっきり解りますが、何かアンジョリーナと呼んだ方がしっくりくる感じがある。もう何年も前の話でしたが、「トゥーム‥」1の方は面白かったけど、2はあんまし…でした。「2」の方はレンタルビデオで寝転がって見たんですが。
 毎年毎年、何本も製作されてる、アメリカのシリアルキラーもの映画ですが、それだけ作られてるって事はやはりファンはかなり多いんでしょうねえ。毎回かなりの観客動員が見込めるから、飽きずに何本も制作され続けている。実社会の警告の意味もあるのでしょうか?あなたの隣人にも殺人鬼は居るのですよ、と。平和な日本社会に比べて、西洋には実際にシリアルキラー犯罪は多いようですからねえ。雑誌やそういった事件特集の本や、歴史的惨殺事件を連ねた書物など見ると、これでもかと西洋の実際に起きたおぞましい猟奇殺人が、もういっぱい記事として並べられています。今、僕の手元にある実話モノ書物からでも何人かはズラッと、アメリカの猟奇殺人の有名な犯罪者を上げる事が出来ます。やりませんけど。地下室に何人もの若い女を監禁して、拷問して衰弱死させて行ったヨーロッパの異常犯。自分の部屋で何体も、ぐつぐつ煮込んでは食べていたアメリカの食人鬼。やらないつもりだったけど、サワリだけ書いちゃいました。

 日本でも、シリアルキラーものの洋画のファンはけっこう多いでしょうからね。僕も好きですが、シリアルキラーに付き物のような、死体損壊というヤツ。あれはいただけませんね。あれを克明に描いたような映画は、僕は駄目です。死体損壊されたモノがしばらく映されたような場面があるものは駄目。もう嫌ですね、あの場面だけは、見れません。やっぱ僕はミステリ味のドキドキ怖さ気分が味わえるのが好きなんでしょうね。90年代の「セブン」なんて映画も気味悪い映画でしたが、あれは最初から暗く重苦しい雰囲気で、意外な結末はいいけど最後も救いがない終わりだった。何かあれは、サスペンスでも雰囲気が嫌でした。まあ、こういうのを、ホラーの領域に入れて、サイコホラーと呼ぶのでしょうが、サイコホラーのどきどき怖さはいいけれど、死体損壊場面(中も後もどちらもバツ!)とかあったらもう駄目ですね。気持ち悪くて吐き気もよおす。
 「007ダイアナザーディ」で米諜報機関員(CIAではなかった。NSA?)のヒロイン役やった時、実に健康的できれいなヒトだなあー、と思ったハルベリーさんが主演してた米ホラー映画「ゴシカ」は、昨年暮れにビデオで厚い布団の中からぬくぬくして、部屋で見たけど、あれは良かったです。実に面白かった。怖かったけど。幽霊がちゃんと出るホラーだけども、どちらかというとサスペンスもの映画。見た後の率直な感慨は、やっぱ幽霊よりも怪物よりも生きた人間が一番怖いものだ、です。しかし、面白い、サスペンス映画ファンお薦めです。黒人の超美人女優ハルベリーの、米ラジー賞取った主演映画、「キャットウーマン」も見たいけど、何かあんまし面白くなさそうな感じ。「バットマン」の悪役、キャットウーマンとはどう違うのかな?「バットマン2」のキャットウーマンやった時のミシェルファイファーは良かったなあー。「アイアムサム」の時はあんましよくなかったけど。

 という訳で、今回はシリアルキラーですね。漫画で、シリアルキラーの登場する作品て、僕の中では見つからないなあ。何も出て来ない。多分読んだ事ないのだろうなあ。小説ならあると思うけど、漫画ではサイコものはあっても、サイコの連続殺人鬼の出て来るお話は、多分ない。いえ、世の中にはシリアルキラーをあつかった漫画は、多分絶対にあるでしょうが、それも案外けっこうあるものでしょうが、僕の漫画読み遍歴の中にはないように思う。お恥ずかしい御免なさい。仮にも「漫画読み日記」と名づけ、漫画読みマスターを名のりたいが如くに、こんな文章群を毎回だらだら連ねているのに。
 という訳で、今回は漫画がありません。漫画なし。ええっ!?それではいけない。「漫画読み日記」なのだ。漫画がないとタイトルがない事になる。それでは困る。無理やり何かにこじつけて、繋げて…。

 と考えていたら、ありました!話題作であり、名作です。ヒットした傑作です。作者は優秀な漫画家です。もう巨匠と呼ばれるような域に居るんではないでしょうか、この人。確かにこの傑作を、雑誌ビグコミオリジナルの連載でもとびとび読み、コミックスも初めの方は続けて読み、中期後期もとびとびでコミックスを読んでますが、最後は知らない。だいたい何巻で終了したのか?15巻は読んでる。そこから読んではいない。この大長編がどう終わったかは解らない。
 シリアルキラーとは、よく、ものすごくアタマの良い人がいるらしい。冷血な頭脳明晰な冷酷殺人鬼。「羊達の沈黙」「ハンニバル」のレクター教授のように。だいたい警察捜査をからかう冷血なゲーム犯とか多そうですものね、映画を見る限りでは。何かの映画の中で、知性の高い白人が多いと定義づけていました。この僕の思い出した漫画の中の殺人鬼も「天才」の設定です。作者は才気溢れる漫画家、浦沢直樹。漫画のタイトルは「Monster -モンスター-」です。
 長くなったんで、漫画の事は、次に書あーこおっと。ではまた。続きますので。サイナラ、サイナラ。
※(Serial Killer=連続殺人者・連続殺人犯。serialとは“連続”の意で、seriale numberは連番の意。一方、cerealの英単語は、“シリアル食品”などで使うcerealで、こっちは米・麦・トウモロコシなど穀類を指す。sillyは、愚かな・馬鹿な、という意味だが、sillyをシリアルという使い方はないようです。ちなみに僕が“silly”という英単語を覚えたのは、ポール・マッカートニーの名曲『Silly Love Songs』から。)

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「パパ・リンコ物語」

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 ウィル・スミス主演の米SF映画「アイ・ロボット」のDVDを借りて来て見てますと、やたらCG特撮が多い。もう、CGアニメと実写の合成映画もの、と見てしまうくらいですが、CGアニメが目立ち過ぎるので、リアリティさが無くなっているきらいがあります。CG特撮も「ジュラシックパーク」や「スターシップトゥルーパーズ」くらいの使用なら、迫力があってCGアニメと解り難く、実写の中に溶け込んでいて良く出来ているのですが、「アイ・ロボット」ではもうCGアニメ部分が多過ぎて目立ち過ぎ、どうしても合成映画としてとらえざるを得ない感じですね。作り物感がはっきりとしちゃう。



 この映画「アイ・ロボット」も、題名からしてやはり、アイザックアシモフの原作映画なのでしょうが、多分、相当にストーリーを原作とは変えていると思う。全く同じなのはテーマのいわゆる「ロボット三原則」というもので、これは昔から米SF作家アイザックアシモフが考え出したものだと言われていましたけど、どーも最近のSF評論の書物とかをちらり読むと、40年代後半から50年代の米SF専門誌の名編集長ヒューゴガーンズバックが、この「ロボット三原則」に基づいたSF小説をアシモフにはっぱを掛けて書かせたものらしい。僕は長らく、このガーンズバックの名が、米SF界の最高に権威のある賞「ヒューゴ賞」の由来だとは知りませんでした。ガーンズバックは名編集長、パルプマガジンSF専門誌の作り手にして、自らもSF作家の米SFシーンの基礎土台を作り上げた、言わば米SF界の父、みたいな人ですね。一般に「SFの父」と呼ばれるのは、日本公開が待たれるスピルバーグ監督の新作映画「宇宙戦争」の原作者、もう古典作家とでも呼びたくなる、H・Gウエルズですけど。

 まあ、ですから、「ロボット三原則」なるものはアシモフさん一人の考え出したものではないのかも知れない。僕は20年くらい前に、この「アイ・ロボット」の原作和訳を早川文庫で一度読んでいるんですが、ほとんど内容を憶えていません。短編連作で、一つだけ、月世界での宇宙飛行士の人間とお供のロボットの何かやりとりがあったなー、くらいの事しか覚えがありません。この作品は、人間社会にロボットが溶け込み始めた時代のエピソードをあれこれお話にしたものですが、テーマには「ロボット三原則」があったようです。映画版もこの「三原則」が重要なテーマとして描かれています。今は亡き米SF作家アイザックアシモフはもともと化学の学者として博士号を持っていて、ファンは普通一般にアシモフ博士と呼びます。SF作家なのに飛行機が大嫌いでしたね。現代SF小説界からすると古い人ですがいまだに「御三家」と呼ばれる、世界SFの創設に貢献した往年の大御所作家ですね。



 いまだに、80年代に亡くなったP・Kディックの原作映画がいっぱい作られており、しかもそれは50年代からせいぜい60年代前半の小説作品、そしてこの「アイ・ロボット」といい、新作の「宇宙戦争」なんて、原作のウエルズは19世紀末か20世紀初頭の人でしょう、どうしてこんな、古い原作に基づいたものばっかり、ハリウッドは新作映画を製作しているのかしら?まあ、別に僕には、どうでもいい事ではあるんだけども。
 まだ抜いた歯の奥が痛いなあ。どうしてだろうか。永久歯を一本そのもの抜き取ったからって、こんなに長く痛みがあるものか?我慢できぬ痛みではなくて、ま鈍痛ではあるのだけど。このニ連休はどうしてか下痢が続いて、そのせいか疲れていてよく眠っていたなあ。ホント眠り続けていて、休みがもったいなかったけど、考えようではそれで疲れを取っていって良かったのか。でも変なもの食べた心あたりが無いのに食あたり。お、うまいねえ、我ながら。でも、当たりと中りは字が違いますが。こんな駄洒落で喜んでてはいけない。昔は何かもっと、面白い事がぽんぽん出てたよなあ。やはりギャグなんかも若くてアタマが柔らかい内でないと出て来ないものなのかなあ。昔、バラエティー専門の放送作家が言っていた、「もう40歳を過ぎたら面白い事はあんまり出て来なくなるから、今の内にアイデアいっぱい出して面白い番組作んなきゃ」というセリフを思い出すけど、それは多分、正しいんでしょうね。アイデアとか、奇抜な発想とは、いわゆる「アタマがヤワラカイうち」でなけりゃなかなか出て来ないものなのなのでしょう。



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 昼間、70年代の終わりから80年代に活躍して、今はイラストレイターとしても有名な、ギャグ漫画家、江口寿史さんの自伝というか、多分これはインタビュアーが居て話を聞いたものを後で編集したものだと思うけど、そういう漫画家自分史の紹介文みたいのを読みまして、その中で江口寿史さんが言っている「子供の頭の中をかき回す作品を描いていきたい」という話に注目してしまいました。そしてこのセリフ、「77年から連載始めていた、進めパイレーツ、という自分の漫画を読んで、漫画家になった人とか、デザイナーやミュージシャンになったという、後年クリエイターとしての仕事に就いた人が居る…」というような事が、事実証明として書いてある。これには僕も成程と思い同意しましたね。何でもいいからとにかく情報を身近なものからどんどんとつめこんで行きたい、という幼児期の時代におかしくて面白い変なものも一緒に入れてやる、子供の柔らか過ぎる脳味噌が「ナンじゃこりゃ?」と思いながら楽しくて面白がる、多分、江口寿史さんの言っている「アタマをかきまわす」とはこういう事なんじゃないかと思います。



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 僕はクリエイターになった訳ではありませんが、僕も少し遅く小学低学年から小学中期に「鉄腕アトム」や「よたろうくん」で頭の中をかきまわしてもらいましたが、かきまわし方が足りなかったようです。その後すぐに「天才バカボン」でアタマをかきまわされたけど、ちょっと遅かったかなあ。勿論、通常一般的常識的情報を覚える中に、ぽんと変なものをまぎれこます、という事で、その役目が、まあだいたい少年向けに描いたギャグ漫画だという事ですね。僕は昔、小学低学年くらいまでの幼児期後期に「鉄腕アトム」「ブラックジャック」「ガキデカ」のコミックス全巻を読むといいな、と思っていました。今の漫画シーンからすると少し古い選択ですが、今の少年達には「古過ぎっ!」って馬鹿にされるのかもしれませんけどね。僕は今のギャグ漫画の一つ、「浦安鉄筋家族」とか読まないし読んでも笑えないのではないかなあ、と思います。僕が爆笑したのは「ガキデカ」までですね。



 ギャグ漫画家、江口寿史さんが漫画家になろう、と決意したのは「ガキデカ」を読んだからだそうです。江口さんは僕と同世代ですからもう大人になってからですね。それまでは、漫画家になるならストーリー漫画家だと思っていて絵柄もストーリー漫画の絵だったので、センスも違うしプロになるのは半ば諦めていたのが、山上たつひこさんの「ガキデカ」を見て、ストーリー漫画の絵でもギャグ漫画が描ける!と思い、それから「進めパイレーツ」等の初期の、独自のギャグ漫画を描いて行ったのだそうです。

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 今は、イラストレイターの仕事が多いようですが、まだまだ「子供のアタマをかきまわす」漫画は描いて行きたいとか。江口寿史さんの描くイラストの女の子は本当に可愛いですね。僕は江口さんの絵が大好きです。イラスト的な絵のうまさは鳥山朗さんの絵のうまさと通じていると思う。江口さんは「今のハイティーンは漫画を読まない。電車の中や街中でもケイタイばかりいじっている。でも小学生は漫画を読んでいる。これからのターゲットは小学生と30代ですね」と言ってます。今は多様なゲームというものがあふれていて、今の子供達はみんなゲームで遊んでいますからねえ。何かに「漫画は娯楽の王様です」と書いてあったけど、ひと頃程は漫画は読まれていないんじゃないかなあ。ただ、昔の大衆小説がやっていた事は今は漫画が担ってますね。大人が読むストーリー漫画です。大人が満足しうる多彩な情報が得られる。今は、「小説現代」とか「小説新潮」や「オール読物」といったいわゆる昔で言う中間小説誌などは、販売続けて行けるくらいは読まれているのかしら?



 今回は実は、昔のTV放送分の「ウルトラセブン」の『幻の第12話』の事を書きたくて、タイトル「ウルトラセブン」にして書き始めていたんですけど例によって話が違う方向に進んでしまったし、途中から江口寿史さんの事を書き出したから、もう「ウルトラセブン」はやめて、江口さんの漫画の題名を今回のタイトルにします。という事で「パパリンコ物語」。
 江口寿史さんのイラストは僕は大好きですが、漫画の方はあまり読んだ事がありません。連載デビュー作「進め!パイレーツ」も読んだ事ありません。「パイレーツ」が連載されていた時期は、多分僕は漫画誌はほとんど読んでいなかったと思います。大好きな傑作、山上さんの「ガキデカ」でさえ、多分その当時の職場の休憩室に若い職場仲間が持って来て捨て置いたチャンピオンでそれだけ読んでいたのでしょう。それに江口さんが最初、専属契約していた集英社のジャンプは、昔から僕は滅多に読んでいなかった。山上さんの「ガキデカ」は後でコミックスで全26巻読みました。少年ジャンプという雑誌は、創刊期のまだ「男一匹ガキ大将」が掲載されていた頃しか、まともには読んだ事がありません。江口さんの「パイレーツ」の次のジャンプ連載作の「ストップひばりくん」は、オリジナル連載からかなり経ってから文庫で一冊読んでいます。これは、主人公の少年が下宿した家に四人の美人姉妹が居て、末の娘が一番可愛いかったけど実は男の子だったという、初めて少年誌にオカマキャラを持ち込んだギャグ漫画で、江口さんがジャンプ編集部に企画を持ち込んだ際に「オカマねえ。少年誌だしねえ」と首をひねられたという作品ですが、これも「パイレーツ」に引き続き、人気を得た漫画作品です。
 さて表題の「パパ・リンコ物語」に行く前に、この文章アタマに書き込んだ映画「アイ・ロボット」ですが、映画初めは退屈しますが、終わり近くまで来ると、俄然面白くなります。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、あっ、と思うどんでん返し、みたいな展開で、成る程そうだったのか、と納得。さすがはハリウッドSFの大作映画。大作になるのかどうか判りませんが、なかなかスピーディーでサスペンスタッチの面白いSF映画です。原作のアシモフ博士の「アイ・ロボット」の中に、この映画の元となるような短編があったかどうか?多分ないような気がするけど、読んだ原作和訳はもう全くと言えるくらい憶えてません。映画ストーリーは原作テーマ「ロボット三原則」から考え出した、という事なんでしょう。P・Kディックの短編小説が原作のハリウッドSFも、お話は大幅に変えられています。映画はやはり監督とか製作者のもので、原作小説とは全然雰囲気が違うものになりますね。どれも。


 という訳で「パパ・リンコ物語」。これは僕が小学館の青年漫画誌というかその下のヤング誌になるのか、ビッグコミックスピリッツを毎週購読していた頃の、江口さんのスピリッツ連載漫画作品ですけど、確かこれは未完で途中で連載が終わっています。ダンディーだけども変なキャラのパパと美少女リンコの旅物どたばたギャグ。だったように思います。スピリッツは僕は創刊当時からずううーっと購読し続けていた漫画誌で、多分33歳頃まで買って読んでいたと思います。小学館、ワシに礼を言わんかいっ!てな感じくらい、24歳か25歳くらいから律儀に毎週購読し続けた。まあ、連載漫画が面白かったのでしょうね。「パパ・リンコ物語」は多分、浦沢直樹さんの「ヤワラ」が大人気連載されていた頃と同時期の漫画ではないかと思う。「ヤワラ」に比べれば連載期間はものすごく短いけれど。ちょっと不思議な漫画で、僕は印象的にはあんまりよくは覚えてないけど、江口さんてセンス的には、都会的で今風で洗練された雰囲気を持ったものを何かサラリと描いてしまうような人ですよね。

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 長くなりましたが表題「パパ・リンコ物語」のブログをこれで締めようかと思います。ふう~。いやあ~、長い。表題に関する文に来るまでが。歯痛の事も下痢の事も書いたし、漫画の事よか映画の話の方が長々書いているのかもだけど。今行っている歯医者さんの歯科衛生士さんは可愛いので嬉しい。まあ特に世間話をする訳でもありませんが。今は歯痛も治まってるが両奥ボロボロは治療がしばらくは長く続くだろうから、歯科衛生士さんに会えて嬉しい、違う、歯痛が断続的にあるんだろうなあ。どこでも身体が痛むのは嫌だなあー。江口さんの自伝的文というか自分史文読んでて爆笑したのが、集英社ジャンプ専属契約の頃、あまりに遅筆なので本社ビル編集部一室に入れられていて、そこで徹夜と簡易ベッド仮眠を繰り返し、とうとう会社の一室に棲みついた。適当に弁当などを食べて、風呂は週一回しか入らず、その内住み心地が良くて、周囲は雑誌編集の仕事でざわざわしている中毎日生活し、出て行けなくなった。しばらくそこで生活する内に一度田舎に何日か帰り、集英社に戻ると、その執筆室なる部屋は他の遅筆漫画家が入っていた。それが「キンニクマン」のゆでたまごで、やむなく編集部を出て、仕事場兼寝室を探す事になったという話です。

 「パパ・リンコ物語」調べたら、85年から86年の作品ですね。丁度僕が10年勤めた会社辞めてプータロウ君になっていた頃かくらいですね。「ヤワラ」は初めの頃かな。江口さんは絵がうまくてイラストの才能があるから良いですよねー。江口さんの絵柄のファンも多いでしょうねえ。「アイ・ロボット」のヒロインの女ロボット工学者はそれ程惹かれるような魅力的女優でもなかったな。まあ美人女優でしたが。上戸彩さんは特別好きなアイドルでもないのですけど、あの人の出る中古自動車専門誌のTVCMで合成されていたバックの絵が、確か江口さんのイラストでしたよね。今はもう放送されてないかな。中古車専門誌GOOの。

 この、僕のブログは、どっちかというと日記ですので、つれづれなるままに何もかもぶち込んで駄文のごった煮みたいなもので、僕でも漫画の事だけ書いて、漫画評論風に書き込んでいけるんだけども、それだと論文書く仕事してるみたいになって、本人が楽しくないから、テキトーにあれこれ入れて、趣味で文章書いて楽しんでます、みたいなブログです。これがストレス解消になっているのかどうか知らないけれど、いろいろ書いて行ってると昔の事も思い出して楽しい気分にもなれるし、まあ、趣味でだらだら書いて行っています。はい。

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続・続 「鉄人28号」

 
 歯を抜きました。僕も、もう両奥は上下ボロボロで、昔治療したのやら神経殺したのやらを被せてあったのが、十年近く前にいっせいに被せが取れて、虫歯治療の残骸がいっぱい、汚く真っ黒なのが剥き出しで、それをまたそのまんまほったらかしといたら、三、四年前から何ヵ所かがじわじわ痛み始め、それも神経殺したその奥が化膿して痛み出したりした。最初通っていた歯医者さんは、なるべく歯の残骸でも、とにかく歯そのものを残しておこうと、時間を掛けて治療を続けてくれていたが、なかなか痛みが取れずにいて、一時的に痛みが治まると、僕も長く通うものだからつい行くのが面倒くさくなり、ずるずる行かなくなってほったらかしてしまっていたら、また痛み出し、再度その歯医者さんに通うも、また一時的に痛みが取れるとそこは住居からは遠いから、やはり行くのが面倒で、かなり以前に職場の同僚の女の子から「あそこはうまいよ」と聞いていた、住居から車で20分程度の近い歯医者さんに思いきって行ったら、若い歯医者さんで本当にうまいみたいで、この歯医者さんもとにかく出来るだけ元の歯そのものは抜いたりせずに部分だろうが保存する方針だと言いまして、僕の黒く汚い歯の残骸を苦労して残そうとしてくれていますが、いかんせん奥はみんなボロボロで、この間固いお菓子を食べてたら歯が折れてしまい、そこの残る残骸はごく一部の欠片で、もうどう仕様もないので今回この欠片を抜く事になったらこれが意外に奥が深くて、欠片の根っこは太かった。という訳で、歯医者さんが力入れてぐいぐい押したり引いたり動かして引っこ抜いたのを、「これですよ」と真っ黒い歯片を見せてくれました。僕も歯はかなりの部分がボロボロですが、神経殺したのはいっぱいでも歯そのものを抜き去ったのはあまりなく、やっぱり永久歯が一本また一本となくなって行くのは寂しいものですね。歳を取ってからだと何だか衰え行くようで。歯一本分でこう何かガクッと力が抜けたような。歯一本分の体力が衰えてしまったような。何かそんな感じ。人の生き抜くスタミナの元みたいな心棒の一本を抜き取られたよーなイメージ。嫌なもんです。

  

 この歯医者の若い先生は何か、今よくTVに出ている、今人気者でTVひっぱりだこみたいな、橋下弁護士を思わせる。今はTVのバラエティーやクイズ番組とかでもよく見掛けるみたいですが、本職の弁護士業はやっとるんかいな?ぐらいの感じ。歯医者先生は長髪で眼鏡こそ掛けてませんが、橋下弁護士が眼鏡外したのを思わせる。けれど、それは僕だけの思い込みイメージで、他の人に言わせれば全然違うイメージなのかも知れません。別に話し方が似ているとかでもないんだし。抜歯後の消毒に行かなかったなあ。ここもやはりよく、予約を入れてるのについ行かないのが多いです。駄目だなあ。予約してるんだから行かないと。やっぱ予約時間に行かないと、迷惑も掛けてるのかな。いかん。

 体力の話になりましたけど、健全な歯の残数に限らず、歳を取れば嫌でも体力は衰えて行きます。当たり前。これはもう生き物は仕様が無い。「生物とはDNAの乗り物だ」という考え方が一時出て来て物議をかもしましたが、何世代もの親から子へというのは一つのDNAが他とまざわり変化しながら続いて行くのだとすれば、次々の親は衰え滅び行き子に託して行くのだ、ということですかね。子さえ残ればDNAは受け継がれ永遠に残り行く。ただ子が出来る時は交わるから、半分半分を持ち寄り変化して行くという訳ですが。

 DNAだのの話、書き出したらまた長々なるから、DNAはここでやめとこ。


 体力の境界線って何か、40歳っていう気がします。自分も今から考えると30代後半までは素晴らしく体力があったような気がします。40歳から、ガクッと体力が大幅に落ちる感じがする。無論個人差はありますが、だいたい40歳前後がある種境界線ではないかという気がします。スポーツ選手でも40歳というのが、何か一つの限界点であるような気がする。格闘技でもプロ球技の選手でも、引退して行くのはだいたい40歳前後なのではと思う。勿論、スポーツ競技により違うものでしょうけど、プロ野球選手も格闘家もだいたいほぼ40歳を過ぎると現役でいれなくなるような。相撲やサッカー等はもっと早いし、ゴルフなんかはまだまだですけども。趣味でやる分は勿論何歳まででもOKでしょうけど。

 

 歯はまだ痛いです。歯って、そのものを抜いてしまえばもう痛みは無いものだと思っていましたが、まだ奥の方が鈍く痛い。抜いたところに食べ物片が当たった時は正に歯痛そのもの。歯痛も病気の一つでもありましょうから、嫌ですね、身体がどこでも悪くなるのは。
 橋下弁護士さんって今は本職よりもタレント業の方が儲かっていそうな感じ。好感度と有名の相乗効果で、本職も人気倍増で儲かり度たまんねーってくらい儲かってるかな。でも身は一つだしな。歯医者さんも橋下弁護士に似てるなんて言ったら、怒るかも知れないな。

 
 とりとめのない話がだらだらと続いてしまいましたが、漫画の話を書かなければいけませんでした。これは、漫画読み日記ですから。では、という訳で、漫画「鉄人28号」。前回に引き続き第三回。いままでのだらだら長い話とは全然繋がりませんけど唐突に、漫画読み感想文「鉄人」の最終回。う~ん、そうですね、上記の分で「元気」関係の話とか書いたから、元気といえば昔、小学三年生くらいの頃、僕は当時の担任の先生から「鉄人28号みたいだ」と言われた事がありました。これはちょっとクラスでも話題になりましたが、あだ名としては定着はしませんでした。その時は先生も笑いながら言って、みんなにもウケタけれど、別にこれはヒーローとして賞賛するニックネームではなかったようです。

 

 当時は今ほど漫画雑誌が読まれていた時代ではなくて、当時の少年雑誌の王者「少年」でさえ、先ず30万部も出ればいいとこの娯楽メディアでした。それから5,6年して少年マガジンが100万部売れて驚愕の漫画販売部数になるんですけど。先生もウケタ級友達も「鉄人28号」の名前を知っていたのはアニメからです。「鉄人28号」は国産アニメTV放送の二番目の作品です。三番目は多分「エイトマン」だと思います。国産アニメ第一号と第二号はきしくも、雑誌少年の巻頭カラーを飾る一番目二番目の看板漫画だった訳です。勿論「鉄腕アトム」「鉄人28号」「エイトマン」ともモノクロアニメです。特にアニメ「鉄人28号」の動きはかくかくしてぎこちない動きだった。当時の国産アニメ放送は本当に珍しくて視聴率も高かった。小学校の先生もよく知っていた。だから、元気が良いので鉄人だけど、つまり先生も知っていたんですね、鉄人は正太郎の操縦なくしてデク人形である事を。鋼鉄の身体でいかめしくいかにも強そうだけども、要するに頭が無い。誰であろうと操縦する人間の言いなりに動いてしまう。一度、中学の先生から、ウドの大木と言われた事がありましたが、それと同じ意味で、考えたら屈辱的な呼ばれ方ですね。昔の事ながら思い返すと何か腹が立ってきた。

 で、最初の文章の「元気」関連から持ってきた「鉄人28号」にまつわるワシのエピソードでした。エピソードといえば、ついこの前に全米で公開されたエピソード3なんですけど、いや、スターウォーズのエピ3ですが、負の経済効果額は四百数十億とか。経済損失が四百数十億。これは仕事休んで劇場に見に行った人が大量に居て、その損益らしい。勿論これからまた世界中でばんばん見られて行くだろうからその経済効果はありますよね、巨額が。

 新作映画「鉄人28号」の中で正太郎少年が言います「鉄人は武器を持たないロボットなんだ」。武器を持たずに殴り合うからこそ、巨大ロボットプロレス漫画の元祖作品なのですけど。敵のロボットはみんな持ってましたねえ、バッカスの口から火炎放射、モンスターの胸から熱線、オックスやVL2号は指先からの光線。あれ、ビッグファイア博士のファイア2世とファイア3世は武器はなかったっけか?ファイア2世の方は指先から熱線を出してたんだっけかなあ。違うか?はっきりと覚えていない。そういえば石森章太郎さんの「仮面ライダー」も武器っていうのはないですね。必殺技は格闘家ばりに跳び蹴り。ライダーキック。鉄人も一番の必殺技は、背中のロケットの最大出力で両の拳突き出して頭からぶつかっていくヤツ。たいていの敵ロボットとの決着は空中戦でのこの飛行激突パンチ!で、相手のどてっぱらのぶち破り。

 しかし、ホーント、マイフェヴァリットは鉄人ですね。ああ~ん、ノスタルジー!です。鉄人と聞けばよみがえる懐かしい少年時代の記憶の数々。モノクロのその場面映像。いつでも悩めるガキだった僕ちん。時代はどんどん過ぎ去って行ったなあ。「鉄腕アトム」「鉄人28号」「エイトマン」「月光仮面」「サイボーグ009」「まぼろし探偵」「ナショナルキッド」「スリーZメン」「キングロボ」「スーパージェッター」「サイピート」「豹マン」…などなどの、僕が少年時代に熱狂した漫画世界のスーパーヒーロー達。胸が痛くなるような懐かしさ。
 鉄人の生みの親、横山光輝先生は昨年4月15日に亡くなられました。昭和のヒーロー達を創り出したクリエィティヴの天才達はもうどんどん他界されて行っていて寂しい限りです。横山先生もきっと、手塚先生の超巨星の近くの大きな漫画の星となって輝いている事でしょう。今も。

◆(2005-04/24)「鉄人28号」
◆(2005-05/13)続 「鉄人28号」
◆(2005-05/17)続・続 「鉄人28号」
◆(2006-11/07)漫画・・ 「鉄人28号」 デラックス 

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続 「鉄人28号」


 
 新しく作られた実写版の特撮映画「鉄人28号」の宣伝ホームページを見ました。「絶賛上映中」とありますが、この劇場映画の公開は3月半ばからですが、まだ各劇場で公開しているのかしら?二ヶ月間も上映を続けてるかなあ。僕はわざわざ劇場までは見には行きませんけど、DVDが出たら借りて見るでしょう。う~ん、ま、けっこう面白そうな。僕がまだ30代時分なら劇場まで足を運んでるかも。僕は自慢じゃないが、同世代人に比べてかなり精神年齢が低いですからね。(自慢してはいけなかったか?)。新作映画の方は僕の少年時代の大人気SF探偵漫画「鉄人28号」とはアウトラインはまあま、同じようですが、お話の内容は違います。登場人物もかなり違うようです。鉄人28号とは、第二次世界大戦末期の日本軍が開発していた陸上兵器です。オリジナルの漫画では、とうとう戦争中に実用されなかった秘密兵器、鉄人の発見は戦後十年目頃の1956年か57年。今回の映画版では今が舞台だろうから、何と戦後60年後の今現在ですよねえ。今が舞台では、お話に無理がありそう。だって60年も昔に開発されていたロボット技術なら、今はその科学技術も相当進んでるでしょうから。何か、ホームページの概要では、敵ロボット、ブラックオックスはけっこう若い狂人テロリストの開発した、悪の破壊ロボットみたい。オリジナルの漫画「鉄人28号」では連載開始から4,5年した頃のエピソードで出てくる、天才科学者不乱拳博士が作るバッカスに続く二台目のロボット。新作映画の方は一話完結のお話として、オリジナルとは大幅に変えたんでしょうね。

 新作映画は見ていないからはっきりした事は言えませんが、短い予告編を見る限り多分、テロリストの操るロボットオックスが東京を破壊し始め、日本の警察も自衛隊も太刀打ち出来ず、少年金田正太郎の父か祖父かの残した軍事用兵器ロボット鉄人28号を、開発者の子か孫かの主人公正太郎が操縦して、破壊ロボオックスに立ち向かい、東京を守る、というお話なのでしょう。オリジナル漫画では金田博士の息子の正太郎でいいのですが、今が舞台では60年も経っているから、息子なら正太郎は50歳以上、金田博士の孫設定でもせいぜい10歳程度の主人公は若過ぎる。少し無理しても金田博士のひ孫設定でもいいくらい。映画を見ていないからはっきりはしないのですが、ひょっとして時代を少し前にしているのかも。舞台をまだずっと前にしていれば、太平洋戦争末期に軍事兵器として開発されていたロボットという設定のまんま、無理なくお話を進めて行ける。昨年、深夜TV放送されていた新作アニメの「鉄人28号」は、戦後舞台設定だったようですねえ。オリジナル漫画とほぼ同じ時代設定だったみたい。これもアニメを毎回見ていた訳ではないので、はっきりとは言えないのですけど。それだと、お話のプロローグ頃の最初のエピソードがつじつま合ってストーリー進行出来る。それが終わってしまえば、後の各強敵悪ロボット達との戦闘のお話は、もう勝手にどんどん描いて行けるし。

 子供の頃の僕らが熱狂したオリジナルの「鉄人28号」の漫画やアニメでは、ブラックオックスは悪の敵組織に助けられた不乱拳博士が、組織の黒装束黒覆面の首領に頼まれて製作製造した、無敵のロボットですが、オックスが何故無敵なのかというと、その特異な能力で相手がまともに立ち向かえ出来ないからです。「鉄人28号」に出て来る敵ロボットは唯一ロビーを除き、ほとんどが操縦器による遠隔操作のラジオコントロールで動かす精密機械です。オックスの能力はその操縦電波を妨害して遠隔操作を不能にし、鉄人などのロボットを狂わせるのです。だからこそとにかく無敵。しかし新作映画版の予告編映像を見る限りでは、鉄人とブラックオックスはお互いに接近戦で殴り合っています。また、オリジナルの方ではオックスには指先から熱線が出るという武器がありますが、新作映画版ではどうなのでしょうか?オリジナルでは鉄人の唯一のような有効な攻撃は、空中から岩などの物を投げつける、でした。近づくとまともに動けなくなるから。もっともオリジナルの方では、鉄人とオックスは対決決着はしていません。結局は操縦器が正太郎達正義側の敷島博士に渡るので、次回からの事件では鉄人と共闘して正太郎を助ける役にまわりますが。

 新作の映画もアニメも何故、ブラックオックスなのでしょうか?オリジナルの「鉄人28号」に出て来た悪の破壊ロボは沢山居ます。バッカス、ギルバート、モンスター、VL2号…と強敵ロボットは上げればいくらでも。僕は何故か、何処かの国の悪の組織十字結社の操る、巨大ロボット、モンスターが好きでした。敵ロボとしてはそれ程強いほうではなかったですけど。やはり僕が8歳くらい(7歳!)で初めて雑誌少年を見た時の「鉄人28号」の、その時のお話が「十字結社の巻」だったからか。モンスターという名前は別にも不乱拳博士の作った、人造人間モンスターが居ますけど。もともと不乱拳博士って、人造人間の製造が本業の科学者だったんですね。死体を寄せ集めて生き返らせるという、生命甦生というか人工生命の創造が研究分野の天才科学者ですが、ギャングや悪組織の親玉に頼まれて強力ロボットを作り出す。何か、機械仕掛けのロボットの製作の方はなかば馬鹿にしているが如き雰囲気でした。新作アニメの方にも、不乱拳博士も人造人間モンスターも出て来てましたが、オリジナルとはかなりキャラクターが違ってたみたい。

 

 オリジナルの「鉄人28号」漫画は、1956年から連載が雑誌「少年」で始まった回から、ほとんどまんまの形で、光文社文庫で読めますが、もう再版はしていないのかな?90年代に入って、何年くらいだろ?93年頃かなあ?光文社文庫で文庫サイズ復刻が始まり、既に昔から出版されていてロングセラーとなっている秋田書店サンデーコミックス版で掲載されている内容までの、最初から丁度半分目くらいまでのお話を文庫版で掲載して、12巻でまとめて出版したんですけど。これはもうファンにとっては超嬉しい雑誌少年連載分まんま再版方式で、多分これは雑誌印刷物から直接印刷再版しているのだと思う。昔の漫画家さんや出版社さんは漫画原稿を必ず保存していた訳じゃないみたいだから。今みたいに必ず後でまとめてコミックス化されるような事はなかったから。もっとも昔も人気漫画はハードカバーのA5版130ページくらいでまとめて単行本化はされてはいましたが。そして、マニアに好評だった文庫復刻に、一年後くらいに最終回までの後半部を光文社文庫は「続・鉄人28号」として後続13巻を出版します。これで「鉄人28号」は文庫全25巻でオリジナルが完璧に読める訳です。60年代終わり頃か70年頃から発刊されていた秋田サンデーコミックス版は全10巻で、お話は丁度途中からだし、オリジナルからだいぶはしょっていたのでマニアからすれば不満の物だった。この文庫は良かったですねえ、雑誌少年連載のまんまで、ごく一部のみ、「十字結社の巻」の一部分だけが光文社カッパコミックス版からの転載のようで、あと完璧。懐かしのヒーロー漫画ファンにはこういう企画はたまりませんよねえ。光文社は自分とこの往年の少年雑誌の王者「少年」を、「鉄人」企画の前に文庫版5巻分冊で、内容の主だったところを漫画他記事を選択してまとめて文庫復刻しています。これも僕らナツマンファンにはこたえられない嬉しい企画でした。だって、50年代後半から60年代の漫画雑誌の値は古本屋大手まんだらけあたりで2万ですよ。だいたい古書相場一冊2万ですね。手頃に安く少年時代のマイフェバリットが手に入る。ホント超嬉しいですよね。「少年画報」がA4版豪華オールカラーで、毎月発刊された雑誌25年分くらいのをまとめてというか、連載漫画の変遷を一冊の中で紹介した愛蔵版一冊本を出しましたが、これは光文社文庫「少年」のように代表漫画を一部掲載する方式ではなくて、あくまで当時の扉絵などのイラスト紹介だったので、まあファンには嬉しいものではありますが、やはり昔の当時のまんまの漫画を、僕らファンは是非もう一度、一部でいいから読みたい、ものであります。「ぼくら」も「冒険王」もやってくんねえかなあ。

 という訳で今回の、続「鉄人28号」でしたが、まだまだ書き足らない気持ちなので、まだ続いてしまいます。僕の漫画感想文「鉄人28号」はまだ続く!嫌でも続く。乞うご期待。待たれよ第三回。誰も待っていなくともまだ書くのだ。自己満足なのだ。それで良いのだ。では皆さんまたお会いしましょう。ご機嫌うるわしゅう…。

◆(2005-04/24)「鉄人28号」
◆(2005-05/13)続 「鉄人28号」
◆(2005-05/17)続・続 「鉄人28号」
◆(2006-11/07)漫画・・ 「鉄人28号」 デラックス

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「ナンでもやります!」

 


 「リルラ・リルハ」とはどういう意味なんだろう?今のボーダフォンのCM曲のこのタイトル曲は良い曲だと思うし、好きな曲調ですが、歌詞の中にも出て来ますが、意味がまるで解りません。もっともこの、木村カエラさんのヒット曲の歌詞を、通して読んだ事が無いから、解らないのも当然ですけど。今流行の若手お笑いの人気者の一人、長井秀和さんが人気アイドル歌手木村カエラを斬っていましたが、この「リルラ・リルハ」のタイトルを訳解らんと締めてました。木村カエラさんは雑誌セブンティーンの専属モデルを経て、作詞とギタープレイをやる、20歳になったばかりくらいの、新進のアイドル歌手なんですねえ。何かの雑誌に「女子高生のカリスマ」とありました。この人の前ヒット曲「ハピネス!」という曲もビートが効いたなかなか良い曲です。僕はどっちかというとこの「ハピネス!」の方が好きかな。どっちも良いですが。「hapiness!!!」の意味は何となく解りますけど、勿論単語の意味だけでなく、若い娘の!が3つも付いちゃう幸せ、を歌っている、只今人生絶好調!みたいな歌なんだろうなあ、という歌詞の意味の予想がタイトルから何か解った気持ちになっちゃう、て事ですが、「リルラ・リルハ」は解らんし、その前々の彼女の曲「レベル42」というタイトルも解らん。「レベル42」なんて聞くと、昔の欧米SFの名作に「レベル17」というのがあったのを思い出すが、彼女がそれを読んで触発されて、この曲の歌詞を書いたんだろうか?なんて想像してしまう。ちなみにワタシは確か60年代米SF小説の名作「レベル17」は読んだ事ありません。確か女性作家じゃなかったっけかなあ?違ったか。あらすじは何かで読んでるが忘れた。それとも「レベル42」とは、彼女の学生時代に学業成績が悪くて偏差値レベルが42くらいでした、という歌なんだろうか。こんな事書いてると木村カエラファンに切り刻まれてしまうぞ!気をつけよう。全国の木村カエラファンの皆様御免なさい。

 「レベル42」とは、体温計の事かな?とか考えました。体温計の最高目盛りが摂氏42度だから。違うか?やっぱし。人間の体温の限界出して情熱してる、みたいな歌かな?とか。違うか。「レベル17」なんて小説はありません。どーも何か違うな、と思っていたんですが、サミュエルRディレニーという欧米の黒人作家のSF名作「バベル‐17」という小説を、題名かん違いして覚えてました。60年代末頃のSF作品ですね。読んだ事、ないんですけど、タイトル間違って憶えていた。正しくは「バベル‐17」です。読んでみたいな、とは思っていた海外SFですが、とうとう読まずじまい。海外SFの世界って、ワンダーな夢空間で不思議に楽しく、知的に刺激されるんですが、僕みたいにあんましアタマよろしくないと、読んで行くのってけっこう大変ですからね。でも海外SFの名作って読み上げたら、なかなか良いものですよ。何だか充実した面白さが残ります。でも僕程度の脳味噌だとけっこう大変ですけど。ああっ、良質な脳味噌が欲しかった!昔から。

 
  長井秀和さんや代田ヒカルさんに、「残念!」がめっちゃ流行語のギター侍こと波多陽区さんとか、芸能人著名人をネタにして、ひとつの話題からオチを着けて笑いを誘うという、話芸的な芸風で流行お笑いシーンで今活躍している芸人さんはけっこう出てますね。また、こういう芸風で、芸能人著名人の話題をネタにしてオチで笑いを取る事を、ギター侍こと波多陽区の芸風から、今は一般に「斬る」というみたいですね。だからまあ、「週刊文春」「週刊新潮」「女性セブン」「週刊女性」「フライデー」なんて雑誌はそれこそ斬り刻んで生き残り続けている雑誌な訳ですが。まあ皆、芸能人のゴシップ記事は好きですからねえ。僕もよく話題にするし、簡単なコミュニュケ取る時の手頃な話題でしょう。誰も皆、有名人の良い話題よりも悪い話題の方が、話していて楽しいし。あれって、皆、なあーんだ有名人も俺達(あたし達)と変わんないじゃーん、て安心すんのかな?


 でもまあ、木村カエラさんも可愛いですね。アイドル達はどんどん早い間で世代交代して行きますね。スター稼業もやってみれば大変なものでしょうからね。何かの本に書いていましたが、貧乏人が1万円で買い物した幸福感は金持ちが1万円使っても味わえないという事で、金持ちかそうでないかだけで、人々の幸福度は計れないという事でした。価値観も幸福感もそれぞれ皆違うものでしょうからね。仕事にしろライフスタイルにしろいろいろな形があるし。好きな事が仕事になってる人って幸福なんだろうな、とも思うし、趣味が仕事になると苦痛になるという話も聞く。いろいろあらあーな、という事なんでしょうか。答えが出ませんが。今はよく、自分の好きな事を仕事にすればいい、って言いますが、百万種類の仕事があり、そのどれもが誰かがやらなくちゃ世の中が成り立って行かない、って事もあるでしょうからね。皆が皆、自分の好きな事だけやってればイイという訳にはいかない。仮に好きな事が仕事に出来たとしても、飽きてくる事も、壁にぶち当たる事も、逃げたくなる事も、失敗もあるでしょうから、単純に好きな事が仕事で幸福だと決め付けられはしませんね。人の人生はそれぞれあり、単純に割り切れるものでなく、みな混沌ですね。

 ちょっと前の新聞の一つの記事に、パラサイトシングルを憂いている記事が載っていました。一例で、資産家の60代女性の財産を食い潰す一人娘の話が書いていて、仕事が長続きしない娘は、職を探して来ても、合わない、と数ヶ月で辞めてしまう。そしてその度に次へのステップへの為と、海外留学や専門学校へと行き、親の金を使いまくる。親は、子供に夢を叶えさせてやる為ならばと、正に親バカ根性で老後の為のお金を使って行く。パラサイトシングルの一例です。他にも沢山のパラサイトシングルのケースがある。男性の場合はもっと深刻でしょう。働かない息子を食べさせている親も、やがては年老いてくるものですから。その先には介護のいる高齢になった親という現実も待つ。近頃よく聞くニートという言葉は、若年無業者の事なんですねえ。

 この記事の結びに、よく両親が「やりたい事を見つけなさい」と言うが、「やりたい事重視」の子育てが、夢と現実のギャップを拡大し、なかなか仕事に就く事の出来ない若者を生み出している、とあります。僕はこういう「やりたい事重視」の教育を良いものだと思っていましたが、何にでも弊害はあるものなんですねえ。なる程、世の中は何処へ行っても競争社会です。見つけたやりたい事の世界にも競争がある。勝者がいれば敗者がいるものでしょうから、必ず落ちこぼれが出るものでしょう。やりたい事の世界で何の理由にせよ、自分の描いていたものと違うと、諦めて出てしまい、また安易にやりたい事を見つけて来る。その繰り返しというのも多いのかも。昔の貧しい時代では、とにかく食べなければいけないと、何でもいいから働いたものなんでしょうから、今のかなり余裕の出来た時代の人達とは、一般に仕事に対するスタンスがかなり違うのでしょうね。一概には言えませんけどね。無論、今の雇用環境のひどく悪い就職難時代に必死で仕事探す人達も沢山いらっしゃるでしょう。



 という訳で今回の漫画は、国友やすゆきさんの漫画作品、「Every&All‐OK‥ナンでもやります」。これは、小学館のビグコミスペリオールに95年から97年くらいに掛けて連載された、いわば生活コミックというか、サブタイに小さくローマ字で「東京便利屋物語」とありますが、都会で暮らす庶民の一喜一憂や情熱や感動を描いたユーモア生活コミックです。こういうのは、ホームドラマ的ですが、ホームドラマとは言わないのでしょうね。都会の庶民達の生活コミック。何だか、TVドラマにすれば当たりそうな感じの、身近な人情ドラマのコミックです。作者、国友やすゆきさんは絵がとてもうまいし、リアリティーのあるギャグが適当に効いてて、テンポ良くコミカルにお話が進みます。絵柄とストーリーが合ってて、思わず「うまい!」と言いたくなる漫画です。良い漫画ですね。

 零細便利屋をやっている社長、松田猛は「どんな些細な依頼にも応じる生活の潤滑油のような仕事の便利屋」の職業に誇りを持っている27歳の若者。就職難の、有名大学を出たばかりの二之宮祥子は不本意ながらも、同じ零細会社で主に経理をこなして、専務として松田猛をバックアップしている23歳の気丈な娘。しばらくはこの零細会社の便利屋は社員はこの二人だけである。後には三人になるけれども、この零細便利屋が主に社会の底辺の仕事を、掃除から引越しから家事請負からその他いろんな体力仕事をこなして行く。もうひとつのセリフに「この街は困った時助けて欲しい時、気軽に相談出来る便利屋を必要としている」というのがあります。

 つまり便利屋とは職業ですが、中身の仕事は各種さまざまなんですね。それも生活に密着した底辺の体力仕事が多い。その、相手によるいろいろな依頼の仕事をこなす事に、便利屋として誇りと喜び、やりがいを主人公らは持っている。ここですね。実世間の一般の人々が仕事に抱く、特に今の若者達が抱くという、自分がやりたい職種、あるいは好きな職種、という考え方との違いです。自分がしたい仕事や好きな仕事というのは、自分の気持ちだけしか考えていない。しかし、この便利屋松田猛の考え方は、自分の周囲の多くの人達の事を考えて、その人達の為にやる仕事で、それで得たお金で自分は生活して行こうとしている。そしてそれが、やりがい生きがいになっている。仕事というものに対して、自分の好き嫌いだけであたるか、社会性を考えてやっているか、という事なんですね。仕事とはやはり、社会あってのものですからね。

 漫画「ナンでもやります」は良いお話です。大手スーパーのチェーンを経営する実兄との考え方の違いと対峙。いろいろな悩みを抱えた多彩な登場人物たち。庶民の生活感動コミックです。読んでみて下さい。面白いですよ。
 先程の話に戻りますが、「やりたい仕事を見つけなさい」と親達から教育されて、少年少女時代からやりたい事を決めて目標立て、それに向かって努力もし、やってきて成人したが目標にしたやりたい事のワクが狭くて、自分はふるい落とされてしまった。そして次のやりたい事がなかなか見つからず、目標も立たないし、少年時代から長い時間掛けて来た事がポシャッタら、次の事に掛ける時間も無さ過ぎる。取り合えず親に経済的余裕がある内は食べさせてもらっとこう…。てな事でしょうね。世の中には理不尽な事も沢山あり、努力すれば確実に報われるものでもない。という現実。エリートという人がいるからこそ中間も落ちこぼれもいる。運が悪くて落ちこぼれる人達もいる。答えが出ませんね。人生というヤツは。


 「自分のやりたい事を探して見つけなさい」と人生の仕事の選び方を教えるよりも、大切な事は大人になったら一人で生きて行けるようにしてやる事だと思います。僕はそれが一番大事な教育のように思うなあ。一人で充分、この世の中を社会を渡って普通に生きて行ける事。これが出来ればもう愛息愛娘には、何にもいらないんじゃないかい、と思えるけど。
 それで、漫画「ナンでもやります」の作者、国友やすゆきさんですが、絵がうまくて漫画家になってストーリーも自分で考えてるくらいだから、多分この人は、なりたい職業というか、やりたい仕事は漫画家だったんだろうなあ、そしていわゆる勝ち組で成功し、職業プロ漫画家でそれなりに儲けているんだろうなあ、と僕は思います。イイなあ…。

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