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●漫画・・ 「閃光マック」

Photo_16 Photo_17 Photo_18  自動車を運転して夕暮れの街を一人、買い物に出掛けてたら、カーラジオのFMからビートの効いたJ-POPのロックナンバーが、女性のシャウトするボーカルで「キスして欲しい!」と繰り返し流れてきた。おう、なかなか良い曲だな、と思って聴いていたら、曲の終了後、DJがカバー曲だと話していた。そういえば聞いたことある曲だな、と思っていたらTVの携帯電話のCMで、サビ部分が流れていた歌だ。帰って来てTVでCM見て、ああこれだこれだ、と思い、この中ノ森バンドの新曲は、いったい誰の元曲のカバーなんだろう?と好奇心を持ってネットで調べたら、何とブルーハーツだった。僕はこのブルーハーツのオリジナルの「キスして欲しい」は知らなかった。中ノ森バンドは「ラズベリーパイ」からこっち、けっこう良い音聞かせてくれてると思います。ただ僕にはCDで手元に置きたいと欲しいような、印象的な曲はまだ無かった。でもこの「キスして欲しい」はかなり良いです。良い!といえば、BENNIE-Kのau携帯のCM曲、「サティスファクション」もCMで聞いてて欲しいな、と思った曲。でもこれは曲全部聴いてみたらそれ程でもなかった。まあ、良いのは良い曲なんですけど。A面曲の「Joy Trip」は今ヒットしてますが、これもけっこう良いです。だいたい僕はBENNIE-Kのユキのボーカル大好きですし。

 僕のブログ記事は、けっこう音楽のことから入っていくのが多くて、書き始めるとき何もプランが無くて、取りあえず自分の気持ち良いようなことからフワフワ書き始めようと、その時気に入っている音楽のこと等から、まあ、筆を進めることになる訳ですけど、だいたい僕の好きな曲調が、洋楽でもJ-POPでもアップテンポで明るいメロディにビートが効いてるものが多いので、そーいう曲調の流行歌やポピュラーでお気に入りがある時は、今回みたくつい、気持ちの良い雰囲気で書き込む。ですが、今回の記事は大半がイジメ問題に関する書き込みになってしまっています。今、世間で社会問題となって騒がれているイジメ問題について、僕もこのブログで何か意見を書きたいな、と、このところずっと思っておりまして、僕なぞがこのブログに何がしか意見を書いたところで、別に何にもなりはしないのは重々承知してるんですが、何よりも最悪の連鎖となって続く、若い若い青芽のような犠牲者達の瑞々しい命が勿体なくて。命が勿体なくて勿体なくて、何か意見を書かずにはおれませんでした。でも「Kenの漫画読み日記。」、先ずは漫画のこと。今回のは、最近復刻が成った、往年のコミカライズの王様、一峰大二先生の40年前の作品、「閃光マック」。

Photo_15  これは読みたかった漫画でねえ。光文社の月刊少年漫画誌「少年」に、当時、67年1月号から12月号まで調度1年間、休刊間近(事実上の廃刊)最末期に連載。僕は横山光輝先生の「鉄人28号」が66年5月号で終了してから、あまり雑誌「少年」は読むことがなかったから、それでも時折はパラパラ目にしたり、たまに読むことはあって、「閃光マック」が連載されていたことは知っていて、当時も多分、気には掛けていたんだと思うけど、この漫画をきちんとは読んでなかった。「閃光マック」は一峰大二先生の、雑誌「少年」誌上では「電人アロー」に続く連載SFヒーロー漫画だ。僕はこの「閃光マック」は当時、1年間の連載期間で時折目にするか、たまに「少年」を読む機会があるかで、作品をしっかり読んだ訳ではなかったので、ストーリーが全然記憶になかった。だから後に、大人になってから思い出すに、秋田書店の月刊誌「冒険王」の68年に連載された一峰作品「0(ゼロ)魔人」と混同して記憶していた。「ゼロ魔人」の新連載ストーリー冒頭では、往年の世界SFの名作、J・フィニィの「盗まれた町」と同じシチュエーションが使われていた。ここんところの場面は僕は記憶していて、これが多分「閃光マック」の連載開始冒頭シーンだと、思い違いしていたのだ。ところが今回、マンガショップから愛蔵版復刻した「閃光マック」完全版をきちんとしっかり読んでみて、はっきり解った。僕の記憶していた、悪の侵略宇宙人の王の陰謀で、ソラマメの鞘から模造人間が産み出されるシーンは、「ゼロ魔人」の冒頭場面であったと。

 「閃光マック」の超人ヒーロー設定は、白鳥座R13号星の宇宙平和員となっています。宇宙人ヒーローですね。またある場面では、敵首領に対して、自分は白鳥座のスペースパトロール隊員である、と名のっています。敵役設定は、最初、日本の秘密警察が捜査している過程では、日本征服をもくろむ、世界各国から科学者が集まる秘密結社、ブラックデモンとなっていますが、物語最後近くのクライマックス、敵の首領は宇宙人である事が解ります。ブラックデモンの首領であるデモン星人は肉体の寿命が20年しかない宇宙人で、次々と人間の肉体に意識を乗り換えて長生きする為に、地球征服を企んでいるようです。ストーリーは安易で、単純な超人ヒーローものです。このストーリーは、昭和30年代の月刊少年漫画誌で人気を博した子供向けSFヒーロー活劇、のストーリーの踏襲ですね。お話構成がご都合主義でイージー。昔ながらの子供向け勧善懲悪ヒーローものSFタイプ。「閃光マック」の前に同誌に人気長編連載されていた「電人アロー」の方が、まだもう少しお話が凝っていた。「電人アロー」の方がもうちょっとお話が複雑で、また人気もあった。「閃光マック」は1年間の連載期間ですが、「電人アロー」は64年から66年まで3年間、連載が続いています。しかも「電人アロー」の場合は、本誌カラーページからB6版別冊付録へ続くタイプの連載。「閃光マック」は本誌に毎月、だいたい20ページから24ページくらいの掲載で続いたようですね。扉絵カラーもあまりないし。雑誌「少年」も末期には、数冊のB6版別冊付録をやめて、変型大判別冊付録「少年パンチ」1冊にしましたからね。この時期、多くの月刊少年誌は別冊付録を、幾つかの漫画を収録した同様の1冊本にしました。この時期、昭和40年代が往年の月刊少年漫画誌の終焉期で、次々と休刊(事実上の廃刊。または一時週刊誌化してからの廃刊)して行きました。「電人アロー」は「少年パンチ」内掲載されましたが、「閃光マック」は全話、本誌のみの掲載だったようですね。

 僕は「閃光マック」って、僕がいっぱい漫画を読んでいた頃より、少し後だという感覚で居たんですけど、67年の雑誌「少年」連載ですから、一峰大二先生は、月刊誌「ぼくら」に「ウルトラマン」、週刊誌「少年マガジン」に「ミサイルマン・マミー」、週刊誌「少年キング」に「黄金バット」と連載を持ち、大忙しで活躍されていた頃なんですねえ。この頃は僕は毎週マガジン・サンデーを読み、キングは時々読み、月刊誌は「ぼくら」を毎月購読して、ひょっとして「まんが王」も購読していたかも。多分、この頃かちょっと前くらいに、近所の貸本屋が軒並み消滅して行ったんですね。この時期はまだまだ僕は毎日のように旺盛に漫画を読んで、勿論勉強なんて全くと言っていいくらいしてませんでした。まあ、恥ずかしながら、僕は生涯勉強していないのかも知れない。ちょっと反省(勿論、僕も人並みに試験前には毎回、一夜漬けに近いような状態で試験勉強はしてはいました)。小学生の頃の僕は先ず、宿題なんてやっていかないから、毎日、先生に頭をげんこつされて、教室の後ろか廊下に立たされてました。今さらですが、恥ずかしながらほとんど毎日ですね。毎日げんこつを欠かさず貰っていたから、その影響で、その後も脳味噌の発達が無かったのだろうか。だから、先生から怒られない今の子供は羨ましくて良いか、というと、駄目ですよ、先生はやはり怒らないと。悪い子はやはり先生は頭殴って廊下に立たせて、グランド走らせないと。親もいちいち先生のやることにグダグダ文句は言わない。学校では任せる。傷害になるような体罰は別ですが、子供なんて、怒られないと駄目なんですから。出来の悪い子供が話して聞かせて、理解が出来るものか。先生は時には体罰もして怒鳴り上げないと、子供は大人をナメて調子に乗って、何も解らないマンマで成長して行きますよ。小学生の頃って、子供には学業の勉強よりも大切な教育があると思います。集団イジメなんてやっている子供は、全員一列に並べて、ビンタ張るか、お尻を強くシバくか、げんこつ喰らわせるかしないといけません。

 思わず、つい、今世間で問題となり騒がれて、連日メディアで報道されている、イジメ問題に、書き込みが入ってしまいましたが、何かここ1ヶ月間の間は毎日イジメ被害による自殺者が出ているような錯覚さえ覚える程で、それくらい、悲惨なイジメ被害による犠牲者が実際に出ているということです。僕も、本当にこの、毎日のように聞くイジメ被害者のニュースには、何とかして欲しいと願い、若い命の犠牲を何とか止めて欲しいと思うばかりです。自殺は究極の訴え(!?)などと言っても、今回は世間的にこれ程大騒ぎになっているから何ですが、実際にはいじめられている被害者が死んでも、いじめた方の加害者達は何て思いもしないし、傷つきもしませんよ。加害者の子供達は解らないんですよ。指摘して言われないと。怒られないと。いじめる側なんて鈍い馬鹿なんですから。今回の、世間的に騒動のようになっているイジメ報道ですが、毎日のTVや新聞、週刊誌から、TVのバラエティ番組にまで取り上げられていますが、勿論ずっと昔からあった問題であり、今回初めてこのように世間的に問題視されクローズアップされてメディアが大騒ぎしていますし、自治体もやっと議題に取り上げて考えていますけど、今回こうなる為の犠牲者の数は毎日のように出ていて尋常でなく、尊い命が、しかもまだまだ世間の事もよく知らない若い命ばかりで、非常に勿体ないです。命が勿体ない、それに尽きます。人生とは辛いその一時点だけで終わるものじゃないのに。先にはリベンジも幸福も達成感もある。そこで終わっちゃ本当にいけないのに。イジメ被害に合っている少年少女達は、その時点では本当にものすごく辛いのだと思います。正に死ぬほど辛い。でもそこで死なんて選択しては絶対にいけない。人生とは決してその時点では終わらない。何とか乗り越えて欲しい。誰でもいい、誰かに話してみる。相談してみる。何処でもいい何処かに逃げ込む。独りでただただじっと考え込まないで、自分の心を何とか自由にする方向に、向かって欲しいなあ。死の選択なんかでは決してなく。自分が死んでも、イジメ加害者に対する復讐には全くならない。ヤツラはそんな事では全然変わらない。そんな真似をして見せても、ヤツラはさらにふてぶてしく面の皮をまた厚くするだけだ。笑ってるだけだ。究極の訴えには、効果が無い。絶対に止めて欲しいです。

 

 何日か前のサイトのニュースで、見出しに、イジメ問題で加害者からの相談も急増‥、というのがありました。イジメ問題が社会問題化する中、各種機関に子供達やその親からの相談が急増しているという。「どうしたら抜け出せるのか?」などとイジメ被害者だけでなく、イジメ加害者側からの相談も目立って来ているんだそうだ。これはつまり今のイジメが、被害者と加害者の立場が簡単に入れ替わってしまう、という僕ら昔の人間から見ると不思議な特徴を持っているからでしょう。今、イジメをやっている一人は、実は以前イジメ被害を受けていた者だったりするのだ。そして、イジメをやっていた者がある日、急にイジメ被害者にされてしまう。サイトには、子供達はいつ自分がいじめられる側に陥るか解らないような生活環境の中でストレスが溜まっている、とも書かれていた。確かに僕らが子供の頃も、小学校の時にイジメ加害者だった者が中学校でいじめられる側になっていたというのも目にしたことはある。けれどもそんなに例はなく、いじめる側も少数だった。僕らの頃は、すべからくいじめる側はごく少数だったのだ。イジメ被害者一人に対して、いじめる張本人一人とその子分か仲間。みんな合わせても多くてせいぜい4人。そして必ず止める子供が居た。小学校の時はよくしっかりした女の子が止めていた。強い男の子が止める場合もあった。昔もイジメはあったが、イジメ加害者の子供が特定されていた。今は状況が全く違うようだ。一人を大勢でいじめる。過半数がイジメ加害者。残りの者は関わらないように知らんぷり。ヘタに止めに入ろうものなら、今度はその止めに入った者が生贄となる。そうだ、これは生贄なのか?各クラス30名から40名の子供集団に、小さな子供社会に絶対に生贄が必要なのか?解らない。

 今の子供達は、いじめられる側も悪いのだ、と言う。何処が何が悪いのだろう?グループ社会の中で一人だけ何処か何かが違っていて、浮いているのだろうか?何処か何かちょっとした事が子供小社会の大勢と違うと、皆で制裁を加えるのだろうか?いじめられる子は毎日毎日、いつも何か意地悪をされるのだろう。一人に対して皆で、本当に陰湿な嫌らしいイジメを毎日行うのだろう。いじめられる子には日々地獄である。子供はもう耐え難く、救いは無いと思ってしまうのだろう。いじめる側も深くは考えない。馬鹿だから。子供だからそこまで考える頭が無いのだ。ただ自分は、いじめられる側にだけは回らないようにしなければ、と戦々恐々状態で、他の人をいじめているのだろう。ではこのいじめる側の大勢には、リーダーは居るのだろうか?今の状況で、周囲の多数に影響を与え続ける首謀者、というのは特定して居るのだろうか?誰が首謀者でもリーダーでもなく、何となく一人の生贄をいじめ続ける慢性的な体制が、出来上がっているのだろうか?解らない。いったい今の子供達のイジメ問題って、どういう具合になっているのだ?

 僕は別に学校関係者でも教育関係者でも何でもないので、今のイジメ問題の現場の具体的な状況も内容も全然解りません。ただイジメ被害者のイジメ苦による自殺者、というものがここまで出ている。最悪の連鎖が続いているというのは、大きな由々しき問題です。石原慎太郎都知事をはじめとする昔の人である年寄り達は、昔ながらの見方で解釈し、精神論で簡単に解決策を論じますが、今のイジメ状況は昔とは大きく異なると思う。決して精神論だけでは片付かない問題だ。イジメ被害に合って、死の選択までしようかと苦しんでいる少年少女達は、どうかそれだけは止めて欲しい。何か希望を繋いで欲しい。何か希望を持って欲しい。人生とは決して現状では終わらない。明日はある。とにかく、まだいっぱいたっぷり未来がある人生、生活を、こんなところでイジメなんて愚かしい馬鹿なことをやっている、単細胞な考えの無い馬鹿そのものなヤツラの為に、捨ててしまうなんて本当に勿体ない。もう人生の大半を味わいつくした爺さん婆さんならまだしも、まだ入り口付近でこれからいっぱい、という時の若い若い芽の人たちが。無論、年寄り達の場合も、政府の無残な福祉の打ち切りや縮小で、死んで行くのは大変な問題ですけど。
 昨夜、朝生で「イジメ問題」やってたので見たかったな。疲れてたので寝てしまった。最近TV番組の録画、やったことない。DVDはプレイヤーだし、ビデオは壊れてるし。でもいくらあまたの番組で識者が討論しても、現場に反映されなきゃ何も変わらないよな。やっぱり現場です。先生も大変でしょうけど、頑張ってください。お願いします。
 弱者は負けて死を選択するしかないのだ、というような思想には断固、反対します。

 さてそれでは、お題の「閃光マック」に戻りましょう。マンガショップからこの度、愛蔵版復刻されました、「閃光マック」には、小中編「パトロールX」が併録されています。これは少年画報社の週間(週刊)少年キングに、1964年30号から34号まで短期連載された勧善懲悪ヒーロー漫画です。僕はこの漫画は記憶にありませんでした。週間(週刊)少年キング創刊が63年ですから翌年ですよね。僕はこの当時、週間漫画誌はサンデー・マガジンはほとんど毎号読んでいましたが、キングは時々しか読んでいませんでした。だからこの時代の掲載漫画では記憶に残る印象が薄いんですね。60年代の週間(週刊)少年漫画誌では、このような短期連載の中編作品が多いんですね。この頃の児童漫画はまだまだお話が単純な、小学生の子供でも理解出来るストーリー作品が多かったですからね。僕はキング連載の一峰作品では、珍しくギャグ漫画の「サータン」という作品を記憶しています。65年の少年キング連載です。一峰作品には「卜伝くん」のようなユーモア漫画もありますが、SFヒーローものでも、随所にユーモア感覚の雰囲気を盛り込んだものが多いです。一峰大二さんは、昔々の子供達に、正義のヒーローの夢を与え続けた漫画家でした。

 

 

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●漫画・・ 「鉄人28号」 デラックス

 この間、本屋で立ち読みした、吉田戦車の映画評の本に、昨年公開の実写版映画「鉄人28号」の映画鑑賞評も書き込まれていたのを思い出して、今回のお題は「鉄人28号」にしたから、内容にちょっと花を添える為にも、吉田戦車の書いていた映画「鉄人28号」評の話も盛り込もうと、夕方本屋へ行き、また立ち読みを始めたのだが、もう1回「鉄人28号」の項を読んで読み終え、その後、他の映画感想を続けて読んで行き、「ゴジラファイナルウォーズ」「下妻物語」「スパイダーマン2」「花と蛇」と読み進むと、これがけっこう面白くて、吉田戦車の映画評が気に入り、小さく薄っぺらいがハードカバーの単行本で1200円もして、ちょっと高いなあー、と思い、やはり勿体ないから文庫になるまで待とうか、とかイロイロ考えて迷ったのだが、ついつい1200円も出して購入してしまった。このシネエッセイと呼ばれる、軽いタッチの映画感想本、「戦車映画」は、知識人の評論家が語るように堅苦しくなく小難しくなく、かる~いノリで読みやすくて実にイイのだ。それと、ここで吉田戦車が取り上げている映画が全部娯楽映画で、大半が僕が見た映画ばかりなのだ。だから共感が持てて、違う意見でも、映画評論といっても同じレベルで解るのだ(こういう言い方をすると才人吉田戦車氏に大変失礼ですけど。どうも済みません)。とても面白く、楽しめる読み物です。

Photo_13  80年代後半から90年代に、不条理漫画という新しいジャンルのギャグ漫画を築いて、一時代に一世を風靡した感のある、変な漫画家、吉田戦車の余技仕事のシネエッセイ本です。う~ん、でも、不条理漫画はいわゆるナンセンス漫画の延長線上にある、ギャグ漫画の一部門ですね。ナンセンス漫画の始まりは60年代末からですけど、今回はお題、「鉄人28号」なので、ギャグ漫画の一支流である、ナンセンス漫画や不条理漫画について語るのは、今回は止めて置きます。で、件の、吉田戦車さんの、映画「鉄人28号」評ですが、先ず、女優陣が良かったと。鉄人を操縦する少年、金田正太郎の母親であり看護婦の薬師丸ひろ子。鉄人を再生、補強する天才科学者の少女、蒼井優。ブラックオックスを操る悪の天才マッドサイエンティストの右腕である、女幹部の川原亜矢子。そういえば元モーニング娘の中澤裕子も女刑事役で出てたんだっけ。吉田さんは中澤裕子には触れてなかったな。中でも、敵女幹部役の川原亜矢子は褒めちぎってますねえ。川原亜矢子に鉄人の操縦機を奪わせたかったな、と一言ありました。吉田さんが評していたのは、およそSFバトルものらしからぬ、(昭和30年代から40年代前半あたりの)庶民の生活感溢れる日常描写がとても良いのだ、と書いておられました。つまり、ごく普通の庶民の日常とSFロボット戦争が同時に混在する、不思議空間が良いのだ、ということですね。僕の場合は、僕は幼い頃に刷り込まれた原作漫画の「鉄人」世界がとても重要・貴重なものですから、この映画世界は、はっきり言って、僕の思う真の「鉄人」世界ではありません。また別のものです。僕の心の中にある永遠の憧れのヒーロー世界、「鉄人28号」では、これはありませんでした。

Photo_14  吉田戦車さんは世代的に僕よりもだいぶ年下になる方なので、リアルタイムで横山光輝オリジナルの「鉄人28号」を体験されてはいません。吉田さんは「鉄人28号」が、最初の「鉄腕アトム」に続いて国産アニメ第2号として、TV放映された年に生まれられています。僕は幼少時に再放送で実写版TV放映の「鉄人28号」を見てますし、アニメ放送もリアルタイムで毎週欠かさず見て、育っています。吉田さんは、オリジナル「鉄人」に対しては僕のようなノスタルジックな強い思い入れは、全然無いようです。吉田戦車さんは今回の映画のCG鉄人が実に物足らなかった、と「戦車映画」に書いています。鋼鉄の巨大ロボット、鉄人の重厚な存在感などほとんど無い、悲しきCGでしかなかった、というふうに。これは僕も全く同意見です。この映画、吉田戦車さんはそれなりに楽しんで見てらっしゃるようですが、僕にはつまんなかったですねえ。夢想的な話になりますけど、ハリウッド制作規模で、巨額の資金を使って特撮実写版「鉄人28号」が作れたら、良いだろうなあ~、と思います。オリジナル「鉄人28号」そのものは、けっこうストーリーは単純な、巨人ロボットバトル混入のスパイ探偵捜査ものですね。ストーリーの基本は探偵活劇なんですね。でも、ハリウッド制作規模でもし出来るんであれば、考えるロボット、ロビーが登場する、「ロビーのロボット王国編」なんか実写映画にしたら、相当面白そうですねえ。夢ですけど。

Photo_10 Photo_12  31日は夕方から「ちびまる子ちゃん」の実写版第2弾が放送されてました。登場人物のクラスメート達はみんな同じ子役達が演じていましたが、その子役達が、実際成長していること!みんな少しづつ大きくなってます。やはり子供の成長は実に早い!と驚きと共に改めて納得しました。みんな可愛いです。主人公まる子役の森迫永依ちゃんは第1回に比べると、演技がするすると行えてうまく、慣れと馴れと成長があるなあー、と思いました。うまくなってるんだけど逆に第1回の方が「ちびまる子ちゃん」ぽかったかなあー、と。今回のは、彼女も小さいながら役者的に成長していて、森迫永依ちゃんオリジナルのキャラクターになっちゃってるよぉーな。第1回からもう一年経ってると思ってましたが、前回って4月の放送だったんですねえ!まだ半年しか経ってなかった!びっくり。第1回の時に、本当によく見つけて来たものだ、あんな「ちびまる子ちゃん」そのものな子供、と驚かされたものですが、実際、森迫永依ちゃんはよく喋るし、本当に演技もうまいです。小さいのに、ギャグ的誇張表現の、バラエティ豊かな色んな顔もよくやってこなしてる。ちょっと大きくなった美山加恋ちゃんもとても可愛い!ですね。まる子ちゃん一家の家族の人達、やってる役者の皆さんも最高イイですね。僕はもう、「女王の教室」からこっち、福田麻由子ちゃんの大ファンだから、あれからかなり成長したお姉さんの福田麻由子ちゃんは、童女から少女に変身していてまた可愛くて良かったです。

Photo_9  可愛くてしっかりした可憐美少女、福田麻由子ちゃんですが、福田麻由子ちゃんはこの間、スペシャルドラマで北朝鮮拉致被害者の一人、横田めぐみさんを扱ったドラマで主演の横田めぐみさんそのものを演じていたようですが、僕はドラマは見ませんでした。ドラマがTVでやっていたのは知っていたのですが、その主演を福田麻由子ちゃんがやってるのも知っていたのですが、あえて見ませんでした。だから、ドラマそのものがどういった作りの内容だったのか、僕には全く解りません。無論、横田めぐみさん他多くの、北朝鮮による拉致被害者の皆さんの事件はとても大きな問題で、これは日本国への国権の侵害であり、単純に誘拐という犯罪であります。近年、日本国は毎年、何十万トンのコメを北朝鮮へ送り、何十億何百億かの経済援助を行って来ましたが、それも一つの見方によればある時には、誘拐の身代金を払っているようなものでもあります。全部、国民の血税で。国家予算的に、じわじわと日本人の大切な福祉を、ズタズタに切って行く方向へと進ませようとも。もうこれもかなりのとこまで来てますよね。日本人の弱者救済の福祉を締め上げて、日本人の弱者を切り捨てようとも、他国に莫大な経済援助をして来て、誘拐された国民はわずか数人しか返してもらえず、誘拐された人達の人生は無残に踏みにじられて、人権侵害も甚だしい国家犯罪です。人権的にも憎むべき犯罪です。

 僕がドラマを見なかったのは、大好きな福田麻由子ちゃんを悲しい役柄で見たくなかったからです。だいたい僕はあまりにも悲しいドラマは駄目なんです。見れません。だから今放送している「嫌われ松子の一生」も見るのはよそうと思っていましたが、チラチラ見るに、非常にポップな作りで湿り気が無く、現実味を薄めてちょっとコミカルに乾いて作ってあるんで、毎週必ず見る訳ではありませんが、時折目にしてます。現実の悲しい事件を再現ドラマの如く題材に取り、事実に忠実に人々の悲しみを扱ったドラマが、これで無事めぐみさんを日本国が取り戻しているのならともかく、未だ横田めぐみさんの北朝鮮国内で所在もはっきりしなくて安否を気遣わなくてはならない状況にある、というのでは正に悲しい救いの無いドラマです。僕にはとても、救いの無いような悲しいドラマは、いくら演じる役者が贔屓でも、見ることは出来ませんでした。この、日本人なら誰でも憎むべき犯罪事件の国家間問題は、拉致被害者が全員、早く無事帰還して解決して欲しいものです。

 それにしても思春期頃の少女になった、福田麻由子ちゃんは可愛くて、イイっ!と思いました。フジテレビの番組「ちびまる子ちゃん」サイトでの、麻由子ちゃんの紹介らんの自分のコメントでは「髪を下ろした私を見る事が出来ます。楽しみにしてください!」とありましたが、ちょっと自意識過剰じゃねえか!?とか思わず思っちゃった次第ですが、やはりもうファン人気は増大してるんでしょうから、僕がこのくらい好きだという事は全国的にもすごい人気があるんでしょうからねえ。まあ、別にドーデモイイか。僕もファンレター書こう、って年でもありませんから。実写版「ちびまる子ちゃん」見てたら、やっぱ家族って良いなあ~、って思いました。この番組の子供達もじょじょに大きくなって行き、いろいろな経験体験をして悲しみ怒り喜びして、身も心も成長して行き、個々の人生を歩んで行くんだろうなあ、と思うと感慨がありましたねえ。嫌な事もいっぱい体験して、幸福を身に沁みて感じるときも持ち、一人一人違う自分だけの人生を歩み築いて行く。良いなあ~、人生って。そう考えると、人を誘拐して幽閉、洗脳し、人間の自由と生まれ持つ基本的な権利を奪い、強制した人生を無理やり押しつけた、北朝鮮による拉致事件は、人間として許せないひどい犯罪ですよね。一刻も早く拉致問題が解決して、拉致被害者の皆さん達に無事帰還して欲しい。

Hutetuzin01  僕がこの漫画感想文主体の日記ブログを始めて間もなく、僕のマイフェバリット漫画の屈指の一作である、幼き日に夢中で憧れた巨人ロボット漫画「鉄人28号」のことも、記事に書いてアップをしていますけども、僕はこの、横山光輝先生の夢溢れる科学探偵漫画の名作「鉄人28号」を、だいたい1963年から66年までの月刊少年漫画誌「少年」の連載で、物語の調度後半部をリアルタイムで読み、後に、秋田書店サンデーコミックス全10巻で読み、その後、三十年間待望した完全版を光文社文庫全25巻で読み上げました。幼少時TVアニメ化されて、雑誌「少年」では読めなかった前半部分のストーリーは、少々変わってはいるけれど、まあだいたい同じストーリーの流れでTVアニメで辿ることは出来た。だけれど、僕に取っての「鉄人28号」はアニメではなくて、やはり紙にペン画の手描きの絵で印刷された本の「鉄人28号」が本物だ。いやあ~、光文社文庫でレトロ漫画の「鉄人28号」が、56年の新連載第1回の最初から全部読むことが出来る!というのは当時はもう、最高に嬉しかったねえ~。秋田サンデーコミックスで読めなかった前半部が初めに12巻で出て、その後、サンデーコミックス版では描き変えられてかなりはしょられて編集されていた後半部が、雑誌連載時のオリジナルまんまで文庫に収められて、「続・鉄人28号」として出た。自分のものにして愛読できた時は、イイ大人が感激しましたよ。僕の中では「鉄人28号」は「鉄腕アトム」以上に位置してしまうような、もう文句なく最も貴重なマイフェバリット漫画ですね。

Photo_11  その「鉄人28号」の原作完全版というものが、潮出版社から昨年11月から刊行されていて、今も発刊が続いている訳ですが、売れ行きはなかなか好調なんだそうである。こちらは光文社版のように小さな文庫サイズではなくて、大判コミックスサイズの愛蔵版です。この豪華版「鉄人28号」が出版され始めた時は僕も気になっていて、何故、出版社が潮出版社なのだろう?とちょっと疑問にも思ったものですが、まあ、あんまし気にも留めませんでした。新聞の記事で、横山光輝先生の弟子筋になる一人が、確か岸本おさむさんであったように思うのだけれど(?)、原作原稿や出版物の細かな欠損部を修正して、光文社文庫版よりもさらなる完璧な完全版を作って新たに刊行、というニュースを読んで知っていたけれど、ストーリーは全話、光文社文庫版で読んで知っているし、僕もそんなにお金に余裕がある訳ではないので、購入は今に至るまで一冊もしてません。潮出版社は僕の子供時代、「希望の友」という月刊少年誌を出版していて、この漫画誌にはメジャーな作家達も執筆していたので、僕も時折は読んでいましたが、横山光輝氏のもう一方の代表作である「水滸伝」や「三国志」という大陸の歴史ものを、それが「希望の友」だったのかどうか僕にははっきりしませんが、横山光輝氏が潮出版社の雑誌に長期連載していて、僕もそれは知っていたので、既に横山先生は亡くなられた後ではあるが、そういった縁で横山先生の前期の代表作である大作「鉄人28号」の完全出版を、創価学会系の出版物を主に刊行している潮出版社に任せたのかな、と思っていました。

28  この度、新聞掲載の週刊誌の広告で、「鉄人28号はなぜ『創価学会員』になってしまったのか?」という見出し文が載っていたので、すごく気になって、本屋まで行き、その週刊誌の記事を読むに至りました。ひょっとして横山光輝氏は創価学会員だったのだろうか?という疑問も抱きながら。読み進むと、横山先生が創価学会員だという訳ではありませんでした。この週刊誌は、この度の『原作完全版-鉄人28号』全集刊行が創価学会系の潮出版社から刊行されている事実を、比喩的にそう語った見出し文句で、読者心情を煽るキャッチコピーにしたという訳でした。故横山先生の意志を継ぐ光プロも、完全版が全巻出せるのなら何処の出版社であろうと良かったんだとか。現池田大作名誉会長は、昭和30年代に、前会長の戸田城聖シンパの排除と青年部を自分の親衛隊にすべく育成し、多くの若い世代の取り込みのためにも、若い頃自分も携わった事のある少年誌の編集の仕事から、出版による宣伝宣教活動に力を入れた。当時、知識人の取り込みに「潮」を、一般人の取り込みに「週刊言論」を、青少年の取り込みに「希望の友」を考えて次々に出版して行った。少年漫画雑誌である「希望の友」の編集に、潮出版の職員が著名な漫画家のところへ原稿依頼に行くが、ほとんどが創価学会であることを理由に断られたのだとか。その中で横山光輝氏は応じてくれて、「水滸伝」や「三国志」を長期執筆してくれたという話らしい。漫画版の「水滸伝」や「三国志」が初出が少年誌である「希望の友」であったとは知らなかったが、ある程度の年齢になってないとああいう歴史ものは難しかったんじゃないかなあ。僕が子供時代、時折「希望の友」を読むこともあったが、その頃はメジャー漫画家では、貝塚ひろし氏とか宮越義勝氏の作品が連載されていたことを憶えている。確か、手塚治虫先生の「ブッダ」も初出連載は「希望の友」でしょ(?)子供の頃、「希望の友」を読んだからって、宗教団体が発行している雑誌、とは気がつかなかったなあ。特に宣教的な記事が載っていたとも記憶に無いし‥。まあ、子供の頃の僕は雑誌の活字記事はあまり読まなかったし、難しそうな漫画は飛ばしてたからね。

 僕は創価学会のことはよく知らないけれど、この記事によると、「水滸伝」や「三国志」という物語は権力闘争のあり方を描いており、そもそも学会の中ではバイブル的読物だったらしく、横山光輝氏の漫画版が出来て、益々読まれるようになったのだとか。戸田城聖会長時代も男子部のエリートグループを通称、水滸会と呼んでいたんだとか。ということでした。潮出版社とは創価学会のプロパガンダを担う戦略的出版社であるから、宣教活動の一環として、郷愁の一大ヒーロー「鉄人28号」が利用されているんじゃないかと、危惧しているというような内容の記事でした。僕は宗教のことはよく解らないけれど、現代では、オウム真理教の一連の凶悪事件、イスラム教原理主義者による無差別殺戮の数多くの自爆テロ事件、多々ニュースになっている新興宗教教祖による女性への陵辱事件等等で、どーも、宗教そのものの印象が良くなくて、つい胡散臭い感じを抱いてしまう。現代の悲惨な戦争である、湾岸戦争からアフガン戦争、イラク戦争まで、現アメリカ大統領であるブッシュさんがキリスト教原理主義者であることから、これらはイスラム教原理主義対キリスト教原理主義の戦いである宗教戦争である、という見方もあるくらいです。どーも、一般に宗教のイメージが悪い。宗教とは人類が発明した素晴らしい文化だと思います。その昔、大陸で下克上の時代、子が親を弟子が師匠を目下が目上を無差別に殺し合った時代に、孔子が儒教を作り唱え、広めて、荒廃した世の中を治めるために、人間世界の規律規範としようとした、と少年時代だったかに、聞いたことがありますが、儒教道徳が純粋な宗教かどうかは別として、宗教には人間を律する規範の面や人生の指標となる面が大きいのだと思います。宗教哲学という言葉があるくらいですから。

 宗教団体も人々皆が自分たちの幸福を願って小さくやっている内はいいのですが、巨大な組織になってしまうと、それは巨大な力であるから、僕には何か恐怖感を持たらされてしまう。宗教も、その宗教の信者でなければ、排他的になるでしょう。これも差別ですからね。自分たちの宗教の信者以外は、異教徒や信者でない人として、区別をつけて同じ人間とは見ないでしょう。場合によっては排斥する。これが僕には恐いんです。それがまだ小さな組織ならいいんだけれど、巨大な組織で権力など持てば、そこの外側に居る人達にとっては恐い存在ですよね。子供の時から両親などがある宗教の信徒だったからと、その宗教の洗礼を受けて、その教義の思想を、ものごころついた頃から教え込まれて来ている人って多いと思いますが、長い人生をその宗教哲学だけを信じて生きて行くのは、僕はよくないと思っています。やはり、思春期頃とか少年少女時の反抗期とかに来たら、何であれ一度疑ってみなければいけない。やはりそこでいろいろと考えてみないといけないと思う。いろいろな本を読み、他の宗教も勉強してみて、ダーウィン他の科学も勉強して、そこでじっくりと考えてみないといけないと思う。自分が幼い頃から信じて来た宗教の教義はこう教えているが、他の宗教ではこう言っているとか、歴史的科学者達の考え方や、現代科学では自然の真実はこうだと言っている、とかを勉強して、自分の信じている宗教を今一度考え直してみなければいけないと思う。長い人生を一つの宗教の教義だけを盲目的に信じて、自分の人生の指標として歩くのは、ひどく不健康です。その上で、やはり自分はこの宗教の信者として生きて行く、というのならそれはそれで良い事だと思います。

 僕は神社仏閣には手を合わせますし、神様や仏様、祖先には祈りを捧げていますけど、特別に何処かの宗教の教義や規律を守って生きている訳ではありません。神様仏様などの超自然的な存在の有無も、僕にははっきりとは解りません。宗教のことに詳しい訳でもありません。ただ、この世界の宗教は、世界の三大宗教や世界的な規模の巨大宗教から発展途上国の部族の宗教に至るまで、この人間界には神様は民族単位以上に存在していて、その数は、ひょっとしたら神様とは世界で百万は存在するのかも知れない。そしてその各々の神様の信者達はおそらく、自分の信仰する神様こそが正しくて、他は全部偽物だと思っているに違いない。そして各々の信者達は、自分達の神様は、自分達を先ず第一に考えてくれて、自分達を最優先に守ってくれる、と信じている。世界の皆がそう思っている。もっと、広い広い目で見て、宇宙から地球全部を見て考えたら、これっておかしいんじゃないのか?って疑問が起きてしまう。巨大宗教の何億もの信者達に取っては、自分達の神様は、人間や大自然を創った、この宇宙で唯一の万能の神様であるが、地球規模で見渡せば、決して唯一ではなく、そういう神様はあちこちにいっぱい居ることになる。これって何かおかしいんじゃないのか?(いにしえからの、村の鎮守の神様や氏神様など、その土地土地の土俗信仰的な神様は世界各地に無数にいらっしゃる訳だから、ソーイウ意味では、別にたくさんの神々が世界中に居るというのは、おかしい事でもないのか。)そうして時にはその自分達の神様に由来して、異教徒と殺し合いになることも多い。人間の歴史上、何処の地域でもいっぱい殺し合いをして来た。よく考えたらこれもおかしいんじゃないのか?宗教とは人間の心の平穏を保障してくれるもの、と思っているのだが。

 神仏を祈り、願を掛けて、未来の幸福を期する。神仏の前で自分の身を正す。宗教によって、心の平穏が得られるのなら、こんな良いことはないですね。だから、自分の参拝する神様と別の人が参拝する神様が違うからといって、いがみ合ったり争い合ったりすることが全く無く、人間皆が幸福になって欲しいですね。


 今回の記事は、31日夜に実写「ちびまる子ちゃん」の事を書き始めてから、毎日ちびちび今日まで書いて来て、今、やっと今回の記事をあげました。ふう~、終わったぞ。まあ、いつもこんなで申し訳ないんですけど、今回もご多聞にもれず、マゼコゼ記事です。継ぎ足し記事というか‥。済みません。という訳で、「鉄人28号」デラックスでした。


(※鉄人28号デラックス=06/11/8・・ 光文社文庫で『鉄人』の完全版が出た時、オリジナル前半「鉄人28号」12巻が先ず出て、その後1年くらい置いてから、オリジナル後半「続・鉄人28号」13巻が刊行されましたが、その間の、前半「鉄人」の刊行が終了したすぐ後に刊行された1冊本で、カラーページふんだんで紙質の良いB5版豪華単行本が、「鉄人28号デラックス」です。ここに収録された作品は、光文社の雑誌「少年」の、昭和30年代の夏・冬の増刊号に掲載された短編読み切り数作品です。増刊号では「鉄人」は全部、巻頭カラー掲載なので、オリジナル版収録となっています。また、実写映画DVDのタイトルも「鉄人28号デラックス版」と銘うたれてますね。)

◆(2005-04/24)「鉄人28号」
◆(2005-05/13)続 「鉄人28号」
◆(2005-05/17)続・続 「鉄人28号」
◆(2006-11/07)漫画・・ 「鉄人28号」 デラックス

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