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●漫画・・ 「マイティジャック」

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 ネット玄関サイトの今日のトピックニュースらんに、「映画ベストテン、MJ強し、3周連続ナンバーワン」という見出しがあって、“MJ”と聞くと、僕には、すぐに頭に思い起こされたのは、「マイティジャック」だったのだが、「シネマトゥディ映画ニュース」の配信する記事をパッと見ると、なあんだ、“MJ”とは単に「マイケル・ジャクソン」のことだった。そりゃそうだよな、今頃、「マイティジャック」の話が出る訳がない。ニュースの話題として玄関サイトのトピックに、もう一度、そりゃあそうですよね、「マイティジャック」の話題が今頃出る訳無い。この時節は“MJ”といえば、今年6月に急逝して衝撃のニュースとして全世界を駆け巡った、キングオブポップス、マイケル・ジャクソンですよね。2、3年前までくらいだと、“MJ”は、映画「スパイダーマン」の主人公の恋人の娘の愛称になるんだけど。メリー・ジェーン。ファッション誌「CanCam」の専属モデルだった高橋メアリージュンというお姉さんもいたが、あの人は“MJ”とは呼ばれてなかったろうしね。死亡間際のロンドン公演のリハーサルパフォーマンスを記録したライブ映像を、劇場版映画化したものを只今日本で公開中で、国内の観客動員数でナンバー1を3周独占してるんだね。僕には、“MJ”が「マイティジャック」でなかったら、何だろうと首を傾げて、「マイケル・ジャクソン」なんて全く思い至らなかった。

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 僕がこの半生で買ったマイケルの曲は、「ガール・イズ・マイン」のみ。「The Girl Is Mine」はポール・マッカートニーとのデュエット曲で、82年のヒット曲。これはマイケルのアルバム「Thriller」に収録されているけど、僕はシングル曲をドーナツ盤で買った。マイケルとクインシー・ジョーンズのプロデュースで、マイケルの作った曲ですね。僕が買ったマイケルの曲は後にも先にもこれ1曲のみ。マイケル・ジャクソンの曲はレンタルCDしたこともない。83年に再び、ポール・マッカートニーとのデュエット曲をシングルで出しますが、こっちの「Say Say Say」の方は、レコードは買ってなくて、曲は知っていたけど、後のポールのベストアルバムで聴いた。僕がマイケルの曲で興味を持った曲は、「Thriller」と「Bad」と初期の「Rock With You」くらいかなあ。好きな曲は「ロック・ウイズ・ユー」くらいだなあ。マイケル・ジャクソンが作った曲、「We Aer The World」は大好きだけどね。

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 さて“MJ”で本当に久し振りで思い至った「マイティジャック」ですが、これは僕が子供の頃の、円谷プロ制作の特撮TVドラマです。漫画は当時の週刊少年サンデーに連載されていました。もう今からは昔々の話ですね。漫画版の「マイティジャック」はマンガショップさんより05年に復刻されました。特撮実写ドラマ「マイティジャック」は、68年に画期的な試みとしてゴールデンワク1時間番組で放送されました。悪の科学犯罪組織Qの野望を阻止して人類を救うために、科学技術の粋を結集した万能戦艦MJ号で戦う、SFスパイアクションメカニック特撮ドラマです。MJ号は、潜水艦機能を備え空中飛行も出来るという、無敵戦艦ですね。円谷特撮ですが、このドラマには怪獣や宇宙人やサイボーグなどは出ては来ませんでした。主人公はMJ号乗組員の普通の人間の隊員たちです。大人の観賞にも耐えうる特撮作品としたゴールデン台1時間番組の意欲作でしたが、残念ながら視聴率が取れず、13回で終了してしまいました。その後、番組は視聴率の取れる子供向け作品へと方向転換し、30分ワクで、タイトルも新たに「戦え!マイティジャック」と変更して、同企画の番組は続行しました。僕は当時、1時間番組の本格SFメカアクション「マイティジャック」を毎週ワクワクして楽しみにしていましたが、子供向け番組に路線変更した「戦え!マイティジャック」は何かチャチィくて、くだらなく思えて面白くなさそうで、30分ワク番組になってからは見ていませんでした。「戦え!マイティジャック」の方はほとんど見てないと思います。裏番組に気に入ったノがあったのかも知れない。

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 週刊少年サンデー連載の漫画版「マイティジャック」は、勿論、TVドラマのコミカライズですが、作画が貸本出身の横山まさみちさんで、僕は貸本漫画時代の横山まさみちさんが大好きだったので、貸本からメジャー雑誌に移って以降も作品を注目してました。このサンデー68年連載の「マイティジャック」も興味津々、毎週読んでいたと思います。横山まさみち先生は、貸本漫画で50年代末から60年代前半活躍された、貸本時代の人気作家で、横山プロダクションではバロン吉元氏の師匠になります。貸本が衰退期に入った65年66年頃からメジャーの少年漫画誌に移行していき、60年代末から70年代、雑誌で歴史時代劇画などを描いていました。70年代後半頃からか、成人漫画誌に描き始め、アダルト漫画で有名になります。貸本時代の名作になじんでいる僕としては不本意でしたが、70年代末のタブロイド夕刊紙に連載した、女性器を貝で表わし、男性のイチモツをオットセイで描き表わし擬人化した、いわゆる艶笑漫画の、「やる気まんまん」で一世を風靡します。

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 僕が愛読していた貸本時代、あの、名作劇画、「独眼探偵」シリーズや「ああ青春」シリーズを作画し続けていた、素晴らしい漫画作家が、セックスを題材にしたこんなアダルトコミックを、下品な艶笑漫画を描いているなんて‥、と僕は当時、がっくりと失望したものでした。何しろ小学生の頃の僕は、横山まさみちさんの描き出す、推理探偵アクション巨編「ファイトメン」シリーズのトップ屋速見、ミステリーマン、独眼探偵に憧れきったものです。子供時代の僕は鉛筆描き殴りのヘタクソ漫画で、真似して似たような探偵アクション漫画を熱中して描いてました。時代の流れがシリアスな横山劇画を捨て去り、厳しい現実が漫画家として食べて行くために、下品なセックス漫画を描かせるのかな、と現実社会の非情さに思いを馳せたものです。あの時代「やる気まんまん」に代表される横山艶笑漫画は、世の中の話題になり、オットセイとして描かれる擬人化されたオチンチンが流行の一つになりましたが、僕としては物悲しさを伴うようなやるせない気分で面白くなかったものでした。横山まさみち先生は03年に73歳で亡くなられました。1930年生まれというと昭和5年か。最近知ったのですが、その時代の人でありながら明治大学を出ているというのは驚きです。貸本時代というのは、中学卒でリンゴ箱を机代わりにして描いていたような漫画家が、数多く居たような時代であり、横山先生は大学在学中から漫画を描いていたという、当時としては非常に珍しいインテリ漫画家さんでした。横山先生の「独眼探偵」「ああ青春」「シルクちゃんハットちゃん」というような貸本時代の名作を復刻で読み返してみたいものです。

 

    

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●映画・・ 「少年メリケンサック」

 シリアスな役柄しか見たコトない上に、あの「篤姫」で国民的女優とまで呼ばれた人気と、丸顔大きな目東南アジア系清純美少女雰囲気だけに、この役この演技をこなすのには正直驚いた。
コミック風コメディーの今風ギャグ少女を違和感なく自然にやってのけているのは見事だ。イヤな雰囲気を出さずに自然に笑わせる。これはすごい女優さんだな、と感心した。

 実は僕は生まれてこの方、NHK大河を見たコトないので「篤姫」もどーだったか知らないが、あの国民的人気は単に自然流行に乗ったアイドル人気ではないのだ。 偶発的に生まれたアイドル人気ではなく、ちゃんと裏打ちされた実力があるのだ。宮崎あおいは実力派女優です。


 宮崎あおいがあの役を見事にこなしたからこそ、このコミック映画を自然に笑えて面白く見れた。監督・脚本の宮藤官九郎さんも、生活ドラマストーリーをコミックギャグ映画やドラマに仕上げさせたら、その才能はすごいね。独特な、こーいう味、趣向、傾向のモノを、作り出せるのは、現代ではこの人だけだろう。

 宮崎さんも一度結婚したからこそ、あの役をやりこなせたという気がする。別に離婚すると決まったワケではないが。ウワサが・・。
僕は個人的にはアフラックのCMは気に入らない。

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●漫画・・ 「みどりの魔王」..(4)

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 ついに「みどりの魔王」の記事も4回目を迎えました。私のBlog「Kenの漫画読み日記。」に於いて、一つのタイトルが1回で終わらず、次の記事、また次の記事へと続いて行くことは過去記事にも何度かありましたが、つまり1回の書き込みで終わらずに、続編構成になって、“続”とか“続々”とか、あるいは..(2)、..(3)と同タイトルで複数回続くことはあったんですけど、たいていは2回で終わり、あるいは長くても3回で終わりで、今まで最高、同タイトル3回まで、なんですね。“続々”か..(3)が最高。

 それが今回のタイトル、「みどりの魔王」編で、見事に4回まで行きました。初の“続々々”です。新記録達成万歳!祝同一タイトル4回!こりゃあ目出度い。

 あ、目出度い目出度いコリャコリャ、あらさ!

 かつて私の大好きだったK-1ファイター、精密機械、アーネスト・ホーストが、「アイムフォータイムスチャンピオン!」と誇らしげに言ってました。それ程4回目は目出度いのです。

 

 という訳で今回は大変目出度いので、お祝いで記事はここまでとします。というコトで、次回へと続く。「みどりの魔王」は次回、「みどりの魔王」..(5)へと続く。乞ご期待。

 

 あと、それから、「空手バカ一代」..(1)と、「トイレット博士」..(1)も、(1)だけ書いておっぽったまま続編書いてないので、早いとこ(2)を書いて記事に決着をつけて終了させなければならない、と思っているトコロです。まあ、自己満足、それだけなんですけど。

◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(1)-2009-10/30
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(2)-2009-10/31
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(3)-2009-11/01
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(4)-2009-11/01
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(5)-2010-02/26
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(6)-2010-05/13
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(7)-2011-01/10
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(8)-2011-10/22
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(9)-2011-12/20

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●漫画・・ 「みどりの魔王」..(3)

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 「みどりの魔王」と同じく、横山光輝先生の作になるSFロボット活劇漫画、「てつのサムソン」は、小学館の学年学習誌に連載されましたが、こちらは何と3年間に渡る大長編です。1962年の「小学1年生」1月号からそのまま進級連載し、「小学4年生」64年8月号まで続いています。小学館の学年誌では、横山先生は「てつのサムソン」を終了してから「みどりの魔王」を連載開始した形になりますね。無論、この時代超売れっ子の横山先生は、超多忙で、他にもいっぱい連載を抱えていた訳ですが。10年間も大人気連載が続いた代表作の一つ、「鉄人28号」と「てつのサムソン」も連載期間が重なる訳ですが、設定やストーリーも「みどりの魔王」同様、「てつのサムソン」も似ています。「みどりの魔王」は舞台がアマゾンのジャングルで、オープンエピソードはどちらかというと後年の「バビル2世」に似ていますが、「てつのサムソン」の方が「鉄人28号」の設定によく似ていますね。「てつのサムソン」の方が舞台も日本の都市だし、趣きもSFロボット活劇探偵漫画、ですね。「鉄人28号」は探偵漫画の要素が大きいですからね。

 実は僕は「てつのサムソン」という漫画は読んだこともなければ全く知りませんでした。後年、横山光輝のSFロボット漫画作品にこういうのがあった、と懐かしの漫画グラフィティー誌か何かの、わずかなダイジェストの紹介記事で知るんですけど。だいたい僕は小学館の学年学習誌というものを、ほとんどというくらいに読まなかったので、「みどりの魔王」もリアルタイムではそんなには読んではいません。せいぜい2、3回程度ですね。

 僕の子供時代、僕の家の近所に貸本屋さんがあって、僕はここに6歳から10歳か11歳頃まで毎日通っていましたが、この貸本屋には、小学館の学年誌は置いていませんでした。僕は多分、6歳の終わり頃から漫画を読み始めているんですが、小学生時代の購読は、月刊誌の「ぼくら」か「まんが王」で時折「少年」でした。貸本屋に置いてある月刊誌は「少年」「少年画報」「冒険王」「少年ブック」で、「ぼくら」と「まんが王」はなかった。だから僕は購読で「ぼくら」「まんが王」を読んだ訳ですが、小学館の学年誌はほとんど読まず、購読もせいぜい1年に1冊読めばいいくらい、という程度でした。まあ、2冊は買った年もあったのかも知れませんが。多分、購読していたとしても低学年時が多く、僕の記憶では、「小学5年生」「小学6年生」は買って来たことはないと思います。僕は小学生時代は全く勉強が出来ずせず、の成績のひどい、駄目な劣等生で、学習誌なんてあんまり縁がなかったんですね。それでも小さい頃から本好きで、活字のみは全然駄目ですが、漫画や挿し絵が超大好きな子供だったので、学習誌でも金銭的余裕があったら欲しかったですけど。「週刊少年マガジン」も小三くらいから毎週欠かさず以後少年時代はずう~っと購読してましたしねえ。

 という訳で、「みどりの魔王」の第3回を終わりますので、「みどりの魔王」..(4)に続きます。

◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(1)-2009-10/30
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(2)-2009-10/31
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(3)-2009-11/01
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(4)-2009-11/01
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(5)-2010-02/26
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(6)-2010-05/13
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(7)-2011-01/10
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(8)-2011-10/22
◆漫画・・ 「みどりの魔王」..(9)-2011-12/20

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