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30代独身、家を買うか買わないか  boobooさんへの回答

2013年08月23日 | 2013年からの資産運用
Boobooさんへ

  私のブログを楽しみにしていただき、ありがとうございます。
日本株投資は絶対にしないとのこと、賢明な判断だと思います。

  30代の方の住宅購入、とても悩ましいことですよね。うちの30代前半の息子が結婚はしたもののboobooさんと同じ様に悩んでいます。

  まず不動産投資に関する私の考えです。日本経済の将来は楽観できませんし少子高齢化は永遠ですので、長期で見ても不動産価格が上昇する可能性は低いと思います。このところ報道が煽るように書いているのは、都心のごく限られた物件がたまたま消費税値上げ前でブーム状態になっているだけで、ちょっと郊外に行けば現状もこの先も永久にバーゲンが続きます。

  結婚の可能性と将来の収入見込みで、ずいぶんと違った展開が考えられます。それはboobooさんの判断におまかせするとして、いただいた情報のみで私の考えを以下に述べます。

・返済が賃料と同じレベル、もしくはそれ以下で買えるのであれば、買う価値はある

買う場合に考慮すべきは、

・リセールバリュー(地域を考えて)のある物件、しかも終の棲家にしてもよい物件であれば、借金をして買うのも悪くない。あわよくば借金がインフレで実質価値を減ずる可能性あり

・買う時期は、消費税の駆け込みが終わって供給が過剰になる時期。もっと待てるなら、財政の破綻問題が表面化した段階。そんなときに買うのは恐いですが、バフェットじいさんはいつもそういう時に投資します。

・新築でなく、新古品を狙う。消費税の駆け込みで無理をして決めたため、たくさんキャンセルが出ます。今はブーム状態なので供給が多く、購入後に転勤その他の理由で新しい物件が割安に市場に出てきます。消費税3%分どころでないディスカウントで買えるでしょう

・今回うまく見つからなくても、2度目の消費税値上げで同じ状況が来ます。買えなくて元々と、気長に割安物件を待ちましょう

ここからは、私の著書「米国債を買え」の現役世代のB君、40歳のところを参照していただきたいのですが、

・手元資金は極力頭金や返済に回さずできるだけキープし、余剰は米国債などの安全な運用に回す

・借入は、勇気があれば変動金利で勝負する。なければフラット35などの超低金利で借り入れる。国債金利と同等もしくは低い金利で借りられます。お国の金利レベルと同じかそれ以下です。変動金利のストレスからも解放されます

とまあ、こんな感じですが、参考になりますでしょうか。これは私個人が30歳代の独身だとしての考え方ですので、あとはご自分の考え方と照らし合わせてじっくりと検討してみてください。さらにご質問などあれば、いつでもどうぞ。
コメント (1)
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