“大国”の条件に付いて、大学時代の恩師がこんな事を言ってました。国土が広く、人口が沢山いるところだ...。非常にシンプルで分かり易い。更に付け加えれば、食糧・エネルギー等を他国に依存せず、もっと付け加えれば、キリスト教で言う“愛”、仏教でいう“寛容さ”を併せ持つ。さて、歴史上、こういう国があったか?という事でありますが、環境・資源に大きな陰りが見え始め、何かおかしいぞ。という宇宙船地球号であります。ところでオランダ。資源は無くとも金はある。とばかりにかつては国内の一次産業を放棄してしまいました。投機に踊り、愉快な消費生活を送っていたのも束の間、他国の嫉妬を買い、国そのものが滅びてしまう。しかしながら、オランダ人の凄さはそれから。この反省に基づいて、資源の少ない小国が、いたずらに世界の覇権を求めることなどせず、先人が築いた国土を再整備して、また新たな国づくりに励む。その間400年。現在は世界の最先端・福祉国家として世界に冠たるものがあります。このオランダの事例は、バブル期の日本に対する警鐘としてしばしば登場して参りました。英語のスラングで、ゴー・ダッチ(ダッチはオランダの意)と言えば、割勘にしようぜ。という意味。ダッチ・ワ〇〇と言えば...。黄金の世紀のオランダは、後世まで言葉が残ってしまうほど嫌われた。ダッチ・オークションと言えば、セリ下げを意味します。セリ(競り)値は上がっていくものですが、要するに殆ど金がらみ。利益をどう抜くか?に付いて長けていたオランダ人に対する嫉妬から転じて憎悪に....。1日伸びましたが、明日で終わります。
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