銚子・角巳之・三代目

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複眼思考

2019年03月01日 | 日記
写真はこれまた久しぶり、銚子でキツネと呼ばれるギンアナゴ...。以前は缶詰にしたり、
あれこれと、感慨深い魚の一つです...。通常、アナゴと呼ばれるのはクロアナゴを指し、
キツネはキツネ...で終わりなのですが、アナゴと称する以上、アナゴはアナゴでしょ...と。
今回も分かり難い例えですいません..。で、どこに繋がるかというと...。先日TVの歴史番組を
見ておりました。黒田官兵衛、長政親子...。裏に回り謀略の限りを尽くす官兵衛と、常に先陣を
駆ける武闘派の長政...。この正反対の気質を持つ長政に、官兵衛は何を教えたか?
官兵衛は長政の気質は否定せず、むしろ尊重しながらも、正解は決して一つでないこと、今でいう
クリティカル・シンキング(複眼思考・批判的思考とも)...を説く。信じるか?、信じないか?の
前にまず疑え。しかも上手に疑え...。信長、秀吉、家康という大人物に対峙し続け、時代の大きな
転換期に生き残った官兵衛の知略...。翻って現代、人工知能やロボットに職を奪われますよ、世の中
第四次産業革命の真っ只中ですよ...。従来までは正解が一つしかない前提の中で、いかに速く、そこに
辿り着くか?あるいはいかに大量に記憶できたか?が、優秀さの基準...。しかしながら昨今、求め
られているのはその反対の世界...。正解がいくつもあるような世界にあって、まず必要なのは、
与えられた情報を鵜呑みにせず、まず疑ってみること。しかも上手に...。この上手に...というところが
鍵なのでしょう。教科書やマニュアル本にはない世界ですから...。
冒頭に戻り、キツネ(ギンアナゴ)...。確かにアナゴです。しかしながらこれを一般的なアナゴとして
流通させたらクレーム、表示の関連法規に抵触する可能性もある...。見た目や味で、何かおかしいぞ...と
感じた時、その時こそ複眼思考...。確かにアナゴだけれど、これはギンアナゴ。クロアナゴに比べ、
脂は少なく、身は淡泊...。小骨も気になるけれど、調理の工夫によっては大変美味しく...。
いくつもの正解...。複眼思考...。このことからギンアナゴはアナゴなのか?という問いに辿り着いた
と言う次第であります。本日も大変失礼致しました。



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