銚子・角巳之・三代目

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落とし穴...。

2019年02月19日 | 日記
私はこの道一筋30年(20年でも、50年でも...要するに長く)、魚でも
肉でも、その道の事は何でも知っている...。こういう会話、周囲で良く聞こえて
参ります。確かに、一定の年月、経験を経なければ、到達しない領域もあり、
このこと、称賛しこそすれ否定することでは全くありませんが...。
最近、まず肉の加工現場にて...。ある部位の一部分、ここは硬いので商品に
ならない...。で、一同納得、確かに硬いし使えないな~...。が、本当にそうだろうか?
という声が上がり、加工に工夫を施したところ、いったい何年、何十年、肉の開発
に携わって来たのか?というくらい...。硬さは気にならないし、美味しい...。
さらにこの肉、グラスフェッド(牧草のみ食べていた牛)。自由化直後の25年ほど前は、
こんな肉食えるか...なんて言われていたような。最近ではグラスの人気が高まり、専門店
が出来るほど人気なのだとか。次に魚の加工現場で、血合いは見た目が悪いし、扱い間違える
と匂うし..で、使えないな~。そこでまた、本当にそうだろうか? これまた加工に工夫を
施したところ、これは何だ?というくらい美味しい。さらには血合い肉、最高に栄養があること
は以前から分かっていましたが...。肉も魚も、最近の調理技術が格段に進歩してきたという
ことが前提にありますし、もったいない。という感覚(作り手も食べる側も)もそれを後押し
しているように思いますが、まずは原点に。俺は知っている...という感覚が一番危ない。
全くの素人と達人は時に同じ意見になることがあります。中途半端が一番危険。前のめりに
なり、思わぬ落とし穴...ご用心あれ。本日も自らへの戒めを込めて...。

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