真直し（まんなおし）

意味いずれと申しましたが、“まんなおし”...古い言葉知ってるね...と漁業者に言われました...。
つい話し込んでしまい、本日この“まんなおし”のこと...。因みに本日１２月８日は真珠湾、
さらにはお釈迦様が悟りを開いた日...、その他たくさん言われある不思議な日であります...。

真直し、間直しと書いて、“まんなおし”　ちゃんと辞書にも載っていて、不運を直して幸運
にしようとする行い。縁起直し、験直しとも...と。そして漁業者にとっては、不漁が続いたり
した時に氏神様に祈り、盛大な酒宴を開いて大漁を祈願すること...。イメージは伝わるかと。

対処ができるのは豊漁時（かつ相場も良い時）...。この先何があるか分からないから、ケチと
言われようが、何と言われようが財布のひもをぐっと締めて...。宵越しの金は持たない...、豪快
な漁師さんの代名詞ですが、あくまで漁業経営ですので、ある時に心を鬼に（不漁に備える）..。

他方、不漁時...。“まんなおし”...、ここに科学的な根拠など不要です。人智を越えた世界であり
畏れ、祈る...。ただそれだけ。というより、そうする他ない。豊漁時の蓄えを崩しながら他日を
期す...。順境で運を使い果たす。逆境で運は溜まる...漁師さんの営み、人生訓そのものであります。