草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

委縮どころか無責任な言論の横行の方が問題だ!

2016年02月05日 | 政局

報道ステーションの古舘伊知郎、サンデーモーニングの岸井成格、クローズアップ現代の国谷裕子が降板するのは長くなったからだろう。番組自体の内容はこれまでと変わらないはずだ。昨日の衆議院予算委員会で、民主党の階猛が自民党の憲法改正草案に言及しながら「言論機関を委縮させる」と断言。古舘らが番組を降りることになったことと結び付けた。これに対して安倍首相は日刊現代を例に挙げながら「現在、まるで言論機関が萎縮しているかのような表現があったが、 全くしていない」と反論した▼中共のように露骨に言論弾圧をするような国家を問題にしないで、自由を謳歌している日本の言論が、国家権力によって委縮させられていると批判するのは、お門違いもはなはだしい。そんなピント外れの議論を仕掛ける人間が生まれたのは、戦後の論理一辺倒の教育のせいなのである。竹山道雄は魔術とイデオロギーとしての論理を同一視した。「もともと魔術の本質は、ある特定の世界像をあたえて、それにしたがった行動をさせることだった。いま論理はまさにこれと同じ役目をしている。そしてインテリほど論理にたよって判断するから、インテリほど魔術にかかっている」(『昭和の精神史』)と書いていた▼階猛もインテリの端くれなのだろう。安倍首相を勝手に国家主義者と決めつけ、短絡的に言論弾圧を結びつけたかったのだろう。無責任な言論が横行しているのが現状であるのに、それを直視できないのは「論理によって事実を逆立ちさせ」るからなのである。失笑を買ってあたりまえだ。

  

にほんブログ村 政治ブログ 政治評論へ

 

               ←応援のクリックをお願いいたします。

 

 

政治 ブログランキングへ

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする