草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

決断で必然性に対処し醒めた心がある安倍首相は合格点だ!

2016年02月01日 | 思想家

安倍首相は完璧ではない。物足りない点もある。それでも内閣支持率が半数を超えているのは、ある種の安定感があるからだろう▼会田雄次が『決断の条件』で「(指導者たるものは、いつも)必要にせまられてやむを得ずとる行動でも、自分の意志で行っているふりをしなければならない」とのマキァヴェリの言葉を引用していた。それしか選択の余地がなくても、そこで怯んではならないのである▼会田はその言葉の意味を自己流に解釈する。「必然性をいち早く見てとる能力、決断によってその必然性に対処する能力があるということ。この能力も大したものであるがそれだけでは充分とはいえない。いや画竜点睛を欠くものだといえよう。自分自身の能力をはっきり計画的に自覚し、そういう醒めた心で、醒めていることを他人に悟られぬようにやってのける必要がある。その能力が大切だという点である」と書いているからだ▼安倍首相は奥歯に物が挟まったようないい方はしない。日本が進むべき道を明確に示している。経済では大胆な金融緩和によるデフレからの脱却である。安全保障面では国家として身構えることである。戦後の歴代の政権がやってきたような一時しのぎの政策ではない。その一方では日本の置かれている立場もしっかりと認識している。アメリカを離れては日本は存在できないのであり、それを無視することはできない。安倍首相の強みは単なるアジテーターではないところだ。今後はどうなるかは別にして、会田流で判断するならば安倍首相は今のところは合格点なのである。

  

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