日本の政治にまん延しているイデオロギーを払拭しなくてはならない。お花畑の平和主義とかが幅を利かせているのは、あまりにも異常である。西山千明がハイエクの『隷属への道』を翻訳をした解説のなかで、ハイエクの思想的立場を擁護している。「先生は親友のカール・ポッパーとともに、『あらゆる理論は基本的にあくまでも仮説でしかない』という自覚こそ、御自分自身の強力きわまりない原動力として、御自分を約70年間にも及ぶ真理探求の道へと、たゆむことなく駆り立て続けていった」と敬意を表したからだ▼理論は仮説でしかないとすれば、反証されれば否定されなくてはならない。日本を侵略する国家は世界に存在しないとの仮説は、戦後についてだけでも、韓国に竹島が武力で侵略され、北朝鮮が日本人を拉致したことからも、お払い箱のなって当然なのである。それを後生大事にするのは宗教的な信念に支えられているからで、現実などどうでもいいのだ。自分たちの過ちを認めず、かえって現実を歪めてしまうのである▼日本共産党の別働隊のシールズの高校生組織が去る21日、東京など全国10ヶ所でデモをした。若い人たちに今さら共産主義のプロパガンダを注入して、一体誰が得をするのだろう。人間としての謙虚さを失うと、決まって向かうのは全体主義である。ハイエクも指摘するようにナチズムは社会主義から生まれたのであり、共産主義とは同根なのである。安倍首相をヒトラーになぞらえるなどというのは、無知ゆえのレッテル貼りでしかなく、国民から孤立してあたりまえだ。
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