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草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

台湾の学生や民衆の怒りを馬英九政権は侮るなかれ!

2014年03月23日 | 国際問題

 台湾の学生たちの占拠は現在も続いている。馬英九総統は直接対話に応じればいいのである。ウイグルやチベットで、さらには経済的な貧富の差の拡大などで、中共は危機的な状況になっている。そこに手を差し伸べようとする今の台湾政府は、中共の工作の手が入っているのだろう。学生たちの行動は小競り合いはあったものの、直接暴力に訴えたわけではない。それも許されないのであれば、中共と同じではないか。台湾は大陸とは別に自立する動きが強まっている。「サービス協力協定」を結べば、損をするのは台湾だ。学生たちが要求しているのは、与野党と各界代表者を加えた会議である。それもできないとすれば、混乱は長引くだろう。台湾の住民の圧倒的多数は、現状維持を望んでいる。それにもかかわらず、金儲け優先の台湾の企業が中共の走狗と化しているのである。憲法や法律をどのように考えるかは、大きな問題を含んでいる。馬総統は学生たちの違法性を批判しているが、そこまでラディカルになったのには、それなりの理由があったからだ。学生たちの決起は、カール・シュミット流に言うならば「憲法制定権力」なのである。「あらゆる国家的なものの根源的な力である人民、国民は、たえず新たな諸機関を制定する。その権力の、かぎりなくとらえがたい深淵からは、国民がいつであれ破ることができ、かつ国民の権力がその中で決して確定的に限定されてしまうことのない諸形態が、絶えず新たに生まれてくる」(『独裁論』・古賀敬太シュミット・ルネッサンス』参照)のである。これは左右を問わず存在する思想であり、いかなる権力者であろうとも、民衆の力を侮ることはできないのである。

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台湾の学生たちの決起をマスコミは大きく報道すべきだ!

2014年03月23日 | 国際問題

 台湾の学生たちの立法院の占拠が去る18日から続いていることに対して、日本のマスコミはどう報道していいか、迷いに迷っているようだ。特定アジアに与する朝日新聞や毎日新聞などは、それが反中共の動きであることに、神経をとがらせている。それとは別に、保守の読売新聞や産経新聞などは、学生たちの行動が過激に見えるので、それを後押しするのに、ある種のためらいがあるようだ。テレビの扱いも小さく、台湾での与野党の政争として扱われている。中共に屈服した国民党への台湾人の反発といった側面は、ほとんど触れられていない。日本にとっては、台湾の今後は目が離せない。一国二制度という目くらましによって、中共が台湾を支配することになれば、日本のシーレーンは重大な危機にさらされるだろうし、東アジアで日本が孤立することにもなりかねない。それを考慮すれば、彼らの行動を断固支持すべきではないだろうか。今回の学生たちが決起する発端となったのは、台湾と中共が昨年6月に結んだ「サービス貿易協定」である。台湾と中共との間でサービス分野での参入規制を緩和するという内容だ。中共との関係を強化すれば、現在の自由と民主主義が奪われるとの危機感が、学生たちを駆り立てているのである。ここで問われるべきは、保守である読売新聞や産経新聞の報道である。中共の帝国主義は、尖閣諸島を狙っているばかりか、日本と友好関係にある台湾も、自らの支配下に置こうとしているのだ。しかも、そうした動きにアメリカは、何ら為すすべがない。その現実を国民に知ってもらうべきなのである。

 

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